プリウスαがマイナーチェンジ(一部改良)して2017年12月1日より発売開始
プリウスのステーションワゴン・ミニバンである姉妹車の「プリウスα」が、2017年12月1日よりマイナーチェンジ(一部改良)され発売しました。2019年にモデルチェンジの噂もあるプリウスαに、今回はどんな改良が加えられたのでしょうか?
2017年12月1日から販売された一部改良のマイナーチェンジモデルであるプリウスαをチェックしましょう。
プリウスαが2021年3月末で生産終了
プリウスαについて、2020年12月1日に廃止を決定したとトヨタが発表しました。同時にセダンのアリオンとプレミオ、ミニバンのポルテとスペイドの廃止も発表しています。
プリウスαは2011年の発売から1度のマイナーチェンジのみで、ほとんど改良を行っていませんでした。度々廃止の噂もありましたが、フルモデルチェンジの可能性もあったように感じます。発表では2021年3月末で生産終了になることも伝えています。
プリウスαが一部改良を実施 ボディカラーを整理して燃費表記を変更
プリウスαが2020年8月に一部改良を実施。ボディカラーのダークレッドマイカメタリックをセンシュアルレッドマイカに変更して、既存カラーのスティールブロンドメタリックを廃止しています。
燃費表記も今までのJC08モード燃費から、実測値に近いWLTCモード燃費に変更されています。エクステリアやインテリアに変更はありませんでした。
マイナーチェンジ後のプリウスαの安全装備はトヨタセーフティセンスPに変更され全車標準装備
2014年11月17日のマイナーチェンジで「レーンディパーチャーアラート」、「オートマチックハイビーム」、「レーダークルーズコントロール」、「プリクラッシュセーフティ」をオプション設定していましたが、2017年12月の一部改良で、「トヨタセーフティセンスP」を全車標準装備になりうました。
プリウスα搭載のトヨタセーフティセンスPの機能
- プリクラッシュセーフティシステム
- レーンディパーチャーアラート
- オートマチックハイビーム
- レーダークルーズコントロール
プリウスαに搭載されたトヨタセーフティセンスPに装備されている「プリクラッシュセーフティシステム」は、車両だけではなく歩行者も検知可能なタイプで、時速約10km~80kmの範囲で動作します。
レーンディパーチャーアラートは、幅が約3m以上の車線を時速約50km以上の走行時に作動するシステムで、ウィンカーを動作させていない時に車線をはみ出しそうになったらマルチインフォメーションディスプレイの表示と警告、電動パワステを制御してステアリング操作をサポートしてくれます。
オートマチックハイビームは、街灯のない暗い道では自動的にハイビームになり、電灯や対向車、先行車の光を検知したらロービームへ切り替えてくれる装備です。
プリウスαのレーダークルーズコントロールは、時速45km以上で動作するクルーズコントロールで、設定速度で巡行中に先行車を検知すると車間距離を保ちながら減速し、車線変更をしていなくなると再び設定速度まで加速して巡行してくれます。時速40km以下になると解除される点に注意が必要です。
マイナーチェンジでプリウスαへボディカラーが2色追加され全9色設定に
マイナーチェンジで一部改良されたプリウスαには、ボディカラーにも手を加えて「ダークレッドマイカメタリック」、「スティールブロンドメタリック」の2色が新たに設定されました。
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スーパーホワイト2 -
ホワイトパールクリスタルシャイン(32,400円高) -
シルバーメタリック -
グレーメタリック -
アティチュードブラックマイカ -
ダークレッドマイカメタリック(新規設定) -
ダークシェリーマイカメタリック -
スティールブロンドメタリック(新規設定) -
ダークブルーマイカ
追加されたダークレッドマイカメタリックと、スティールブロンドメタリックの替わりに廃止されたのが「スーパーレッド5」と「オレンジメタリック」の2色で、プチバンのポルテでも「シトラスオレンジマイカメタリック」が廃止されているので、今後トヨタ車種の中からオレンジ系統の色は廃止されていく方向なのかもしれません。
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廃止されたスーパーレッド5 -
廃止されたオレンジメタリック
特別仕様車「S tune BLACK2」はプリウスαに継続して販売
2016年5月から販売されている特別仕様車の「S tune BLACK2」は継続販売され、トヨタセーフティセンスPの標準搭載など、ベース車の「S」と同様の仕様変更が行われています。
内装やシート表皮は、ブラック基調のシックな内装で、シート素材はファブリックとホワイト合皮のコンビシート、ホワイトステッチで仕上げられていて、サイドサポートより上の肩口の部分にホワイト合皮が使われています。
コンソールスイッチプレート、センターレジスターとクラスター、ヒーターコントロールパネル、フロント・リアドアのスイッチベース、シフトノブとシフトレバーベゼルは全てピアノブラック加飾が行われ高級感があります。
標準装備のヘッドライトは、プロジェクター式のハロゲンヘッドライトを使っていて、メーカーオプションにLEDヘッドライトが設定されています。ホイールは、16インチのスチールホイールでキャップにスーパークロームメタリック塗装がされて装着されています。
運転席と助手席にはシートヒーターが装備されているので、寒い日のドライブでも快適に過ごすことができます。
設定されているボディカラーは4色で、「ホワイトパールクリスタルシャイン」、「シルバーメタリック」、「アティチュードブラックマイカ」の基本3色に、「ブラッキッシュアゲハガラスフレーク」が設定されて全4色展開です。
S tune BLACK2のボディカラー
- ホワイトパールクリスタルシャイン
- シルバーメタリック
- アティチュードブラックマイカ
- ブラッキッシュアゲハガラスフレーク
価格帯は、5人乗りと7人乗りが設定されていて5人乗りは283万円、7人乗りは304万円で、北海道メーカーでは寒冷地仕様が標準装備になるので、24,200円の価格アップになっています。
S tune BLACK2の価格帯
- 5人乗り仕様:2,834,700円(北海道価格:2,858,900円)
- 7人乗り仕様:3,044,800円(北海道価格:3,069,000円)
プリウスαマイナーチェンジ後のエクステリアやインテリアに変更はない
2017年11月21日に行われたプリウスαのマイナーチェンジでは、エクステリアやインテリアに変更はありません。
上級グレードのGにはファブリックと合皮のコンビシートが、標準グレードのSにはファブリックシートが設定されていて、標準カラーはブラック、オプションカラーにグレージュが設定されています。
プリウスαマイナーチェンジ後の搭載エンジンに変更はない
プリウスαのマイナーチェンジで搭載されているエンジンやハイブリッドシステムに変更はありません。リダクション機構付きのTHS2システムを採用していて、積んでいるエンジンは1.8Lのガソリンエンジンに、5人乗りにはニッケル水素電池、7人乗りにはリチウムイオン電池を搭載しています。
全長 | 4,630mm(ツーリングセレクション:4,645mm) |
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全幅 | 1,775mm |
全高 | 1,575mm |
ホイールベース | 2,780mm |
最低地上高 | 145mm |
エンジン型式 | 2ZR-FXE |
排気量 | 1,797cc |
エンジン最高出力 | 99PS/5,200rpm |
エンジン最大トルク | 142Nm/4,000rpm |
モーター型式 | 5JM |
モーター最高出力 | 82PS |
モーター最大トルク | 207Nm |
駆動方式 | 2WD(FF) |
燃費 | 26.2km/L |
マイナーチェンジ(一部改良)後のプリウスαの発売日は2017年12月1日で販売価格は2,565,000円から
プリウスαのマイナーチェンジ後のモデルは、2017年12月1日から全てのチャンネルで販売します。価格帯は256万円~355万円で、スポーティモデルの「GR SPORT」には、安全装備のトヨタセーフティセンスPが設定されていない点に注意が必要です。
5人乗り | 7人乗り | |
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S Lセレクション | 2,612,500円~ | 設定なし |
S | 2,758,800円~ | 2,968,900円~ |
S ツーリングセレクション | 3,073,400円~ | 3,282,400円~ |
G | 3,110,800円~ | 3,319,800円~ |
G ツーリングセレクション | 3,319,800円~ | 3,529,900円~ |
GR SPORT | 3,413,300円~ | 3,622,300円~ |
プリウスαのOEM車であるダイハツのメビウスにも同様の仕様変更を施す
2013年4月からトヨタのOEM供給で販売しているダイハツのメビウスも同様のマイナーチェンジを行い、トヨタセーフティセンスPの標準装備や、ボディカラーの変更を行っています。
販売しているグレードは、普及グレードの「S Lセレクション」、標準グレードの「S」、「S ツーリングセレクション」の3グレードで、5人乗り仕様だけの展開です。トヨタと同様に北海道メーカーでは寒冷地仕様が標準装備になります。
S Lセレクション | 2,612,500円(北海道価格:2,641,100円) |
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S | 2,758,800円(北海道価格:2,783,000円) |
S ツーリングセレクション | 3,073,400円(北海道価格:3,097,600円) |
プリウスαのマイナーチェンジでより安全な車へ
プリウスαのマイナーチェンジで行われた一部改良により、安全装備のトヨタセーフティセンスPが全車に標準装備となり、全てのグレードで安心を手に入れられるようになりました。
特別仕様車の「S tune BLACK2」は継続販売され、Sグレードでは設定されていないファブリックと合皮のコンビシートや、シックなピアノブラック加飾が施されています。ボディカラーは「スーパーレッド5」と「オレンジメタリック」が廃止されましたが代わりに「ダークレッドマイカメタリック」、「スティールブロンドメタリック」の2色が追加されています。
価格帯は256万円~355万円で、スポーティモデルのGRスポーツには安全装備のトヨタセーフティセンスPが搭載されていない点に注意が必要です。燃費もよくて荷物も大容量積むことができ、安全装備のトヨタセーフティセンスPを手に入れたプリウスαの今後に注目です。