グレイスのマイナーチェンジ

グレイスが1代限りで生産終了 ホンダの希少な5ナンバー4ドアセダン

ホンダが販売するグレイスのマイナーチェンジ最新情報です。今回のマイナーチェンジで変更になったグレイスのエクステリアやインテリアや燃費性能を解説。注目の事故を未然に防ぐ予防安全システム「ホンダセンシング」を装備して生まれ変わった新しいグレイスを紹介。

グレイスが1代限りで生産終了 ホンダの希少な5ナンバー4ドアセダン

ホンダセンシングを搭載したグレイスは安全面が強化

2014年12月1日ホンダのグローバルセダンとして登場したのがグレイスです。ホンダのハイブリッドセダンのインサイトが2014年4月に生産を終了したことにより、その隙間を埋めるように配置されています。

セダンクラスではトヨタのプリウスに次ぐJC08モード34.8km/Lの低燃費となっているのも特徴です。
2017年7月7日にマイナーチェンジされた新型グレイスの進化したエクステリアやインテリア、燃費性能や安全性能について解説します。

グレイスが2020年7月で生産終了 教習車の生産も終わり商標消滅

グレイスの一般向け販売が2020年7月に終了。
これによりホンダの5ナンバーコンパクト4ドアセダンは無くなっています。また2021年7月には教習車の生産・販売も終了したことで、グレイスの商標も消滅しています。

ホンダはグレイスを含めレジェンドなども販売終了していますが、2022年一旦生産終了したアコードが2024年復活することが予想されます。
アコードのパワートレインはハイブリッド仕様だけでなくBEV仕様も追加される情報もあるため楽しみです。

ホンダ新型グレイスにダーククロームメッキを採用した特別仕様車「ブラックスタイル(BLACK STYLE)」を追加

グレイスの特別仕様車ブラックスタイルのエクステリアスポーティな専用装備を採用したグレイスの特別仕様車ブラックスタイル

ホンダのコンパクトセダン「グレイス」にダーククロームメッキや専用ファブリックシートを追加した特別仕様車「ブラックスタイル」を2018年12月13日に追加しました。
フロントグリルなどエクステリアの各所にダーククロームメッキを配し、内装にはグレーステッチの専用ファブリックシートを採用、ステアリングホイールも本革巻きにグレードアップするなど従来のグレイスの質感を大きく向上させた特別仕様車です。

グレイスの特別仕様車ブラックスタイルの装備

  • ダーククロームメッキ フロントグリル
  • ダーククロームメッキ ヘッドライトガーニッシュ
  • ダーククロームメッキ アウタードアハンドル
  • ダーククロームメッキ リアライセンスガーニッシュ
  • スモークタイプ LEDリアコンビネーションランプ
  • グレーステッチ 専用ファブリックシート&インテリア
  • グレーステッチ 専用ムースレザー+ユーロステッチの本革巻ステアリングホイール
  • グレーステッチ 専用本革巻ステアリングホイール
  • 15インチアルミホイール+スチールラジアルタイヤ
  • スーパープラチナグレー・メタリック(ブラックスタイル専用色/32,400円高)
新型グレイス特別仕様車ブラックスタイルの価格一覧
グレード 駆動方式 販売価格
ハイブリッドLX ホンダセンシング
ブラックスタイル
2WD(FF) 2,338,600円~
4WD 2,558,600円~
ハイブリッドEX ホンダセンシング
ブラックスタイル
2WD(FF) 2,429,900円~
4WD 2,649,900円~

グレイス「ブラックスタイル」はボディカラーも専用色が用意されていて、エクステリア・インテリアにも専用装備を追加した充実した内容です。燃費が良く、コンパクトで取り回しやすいハイブリッドセダンをお探しの方におすすめの特別仕様車でしょう。

新型グレイスのエクステリアは空力性能を考慮したコンパクトボディが魅力

山道を走る新型グレイス

スポーティなルックスを持つ新型グレイス

新型グレイスは5ナンバーの扱いやすいコンパクトボディとスポーツカーのような精悍なスタイリングが人気の車種です。今回のマイナーチェンジではフロントグリルと前後のバンパーが変更となり、空力性能を極限まで追求した構造で燃費性能もクラストップレベルを誇ります。大幅に進化した新型グレイスのエクステリアを紹介します。

ボティカラーは全部で7色

2017年7月7日マイナーチェンジを果たした新型グレイスには、よりスポーティルックに魅せる深みのあるブルーが特徴のブリリアントスポーティ・ブルーと、グレイスの立体的なボディの陰影を強調するルナシルバー・メタリックの2色のボティカラーが追加され、全7色のラインナップとなっています。

  • ホワイトオーキッド・パールの新型グレイスホワイトオーキッド・パール
  • ルナシルバー・メタリックの新型グレイスルナシルバー・メタリック(追加色)
  • クリスタルブラック・パールの新型グレイスクリスタルブラック・パール
  • ルーセブラック・メタリックの新型グレイスルーセブラック・メタリック
  • ミッドナイトブルービーム・メタリックの新型グレイスミッドナイトブルービーム・メタリック
  • ブリリアントスポーティブルー・メタリックの新型グレイスブリリアントスポーティブルー・メタリック(追加色)
  • プレミアムクリスタルレッド・メタリックの新型グレイスプレミアムクリスタルレッド・メタリック

ホワイトオーキッド・パール、ルーセブラック・メタリック、ミッドナイトブルービームは32,400円(税込み)、プレミアムクリスタルレッド・メタリックは54,000円(税込み)となっています。

シートデザインを刷新し上質な室内空間へ

新型グレイスはマイナーチェンジにより、シートデザインを見直し新たなデザインを採用しています。アイボリーとブラックのファブリックシート、ブラックのコンビシート、HYBRID EX・Honda SENSINGグレードへ特別にオプション設定されているブラックの本革シートの全4種類のシートとなっています。

  • 新型グレイスのアイボリーのファブリックシートアイボリーのファブリックシート
  • 新型グレイスのブラックのファブリックシートブラックのファブリックシート
  • 新型グレイスのブラックのコンビシートブラックのコンビシート
  • 新型グレイスのブラックの本革シートブラックの本革シート

新型グレイスのシートカラーはドアの内張にも適用され統一感のある上質な空間が広がります。5ナンバーの高級セダンらしい、プレミアムコンパクトカーとなっています。

2017年のマイナーチェンジで燃費性能が進化 JC08モード燃費は34.8km/L

新型グレイスの内部構造

新型グレイスの特徴にコンパクトボディと空力性能を活かした高い燃費性能が挙げられます。従来のJC08モード燃費34.4km/Lから新型グレイスは34.8km/Lへ燃費性能を0.4km/Lと伸ばしました。
数字で見ると僅かな差ですが、グレイスの40L入るタンクに満タンにガソリンを入れた場合16kmも走行距離を伸ばすことができます

同じコンパクトセダンであるトヨタが販売するプリウスのJC08モード燃費40.8km/Lには及びませんが、グレイスの燃費性能は十分魅力的な数字となっています。

新型グレイスに安全装備のホンダセンシング(ホンダセンシング)を搭載

2017年7月7日のマイナーチェンジにより新型グレイスは最新の安全予防システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」が搭載されました。
ホンダセンシングとはホンダが事故に遭わない社会の実現を目指して開発された予防安全システムです。

新型グレイスのホンダセンシング

トヨタのセーフティセンスやスバルのアイサイトにあたるシステムで、ミリ波レーダーと単眼カメラにより車両や歩行者を検知して事故になる可能性あれば自動システムで予防します。

2017年時点でホンダセンシングを搭載しているのは11車種ですが、今後のマイナーチェンジやフルモデルチェンジ、新型車投入のタイミングで全車種へ搭載される予定となっています。

新型グレイスは4つのグレードを用意

雪道を走る新型グレイス

新型グレイスのグレードはガソリン仕様車が1つ、ハイブリッド仕様車が3つの合計4つのグレードがあり、それぞれにFF駆動と4WD駆動が用意されています。販売価格は税込み1,769,040円~2,569,320円となっています。
詳しい諸元を紹介します。

ハイブリッド仕様車 ガソリン仕様車
グレード EX・Honda SENSING LX・Honda SENSING DX LX
駆動方式 FF/4WD
全長 4,450mm
全幅 1,695mm
全高 1,575mm/1,500mm
室内長 2,040mm
室内幅 1,430mm
室内高 1,230mm
最低地上高 135mm/150mm
ホイールベース 2,600mm
最小回転半径 5.3m 5.1m 5.1m 5.1m
使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
乗車定員 5名
JC08モード燃費 32.4km/L 34.8km/L 34.8km/L 22.0km/L
価格 2,396,900円~ 2,278,100円~ 2,016,300円~ 1,801,800円~

グレイスはコンパクトサイズのハイブリッド高級セダン

グレイス

グレイスはトヨタのプリウスやアクアの影に隠れていますが高級感は負けていません。2017年7月7日のマイナーチェンジでより磨きをかけたエクステリアとインテリア、そして燃費向上によりハイブリッド高級セダンの地位を確立しました。

またホンダセンシングを装備することにより国内でもトップレベルの予防安全性を手に入れたことでライバルと販売台数を争う体制が整いましたが、2020年7月にセダン人気の低迷などを理由にホンダラインナップから消滅、生産終了しました。