シビックのディーゼルモデルが欧州で2018年3月から発売
発売から10代目となるシビックに改良型のディーゼルエンジンが搭載され2018年3月に発売しました。搭載されるディーゼルエンジンは、どのようなスペックを持っているのか、他のホンダ車にも搭載される予定はあるのか、日本での発売はあるのか、チェックしておきましょう。
ディーゼルモデルのシビックセダンをアップグレード!インド市場で2019年10月発売へ
インド市場でディーゼルモデルのシビックセダンをアップグレード
日本では未導入のシビックセダンのディーゼルモデルですが、インド市場で2019年秋に、アップグレードして販売されることになりました。
今回のアップグレードで用意されるのは、排出ガス基準にしっかりと適合された、1.5リットルi-DTECエンジンと1.6リットルi-DTECエンジンの2種類です。
今回アップデートをするクリーンディーゼルのシビックセダンの発売と同時に、アップデートされたガソリンモデルが2019年10月にインドで販売を始める予定ですが、価格はまだ明らかになっていません。
– | 1.5リットルi-DTECエンジン | 1.6リットルi-DTECエンジン |
---|---|---|
最高出力 | 100ps | 120ps |
最高出力 | 200Nm | 300Nm |
トランスミッション | 6速MT | 6速MT/9速AT |
欧州市場で販売開始されたシビックのディーゼルモデルのスペック
10代目シビックに搭載されているディーゼルエンジンは、排気量1.6Lで直列4気筒ターボの「i-DTEC」と呼ばれるエンジンです。最高出力は120PS、最大トルクは300Nmを発揮し、燃費はハッチバックで29.4km/L、セダンで28.6km/Lになっています。
型式 | N16A |
---|---|
種類 | 直列4気筒ターボ |
排気量 | 1,597cc |
最高出力 | 120PS/4,000rpm |
最大トルク | 300Nm/2,000rpm |
燃費 | 29.4km/L |
トランスミッションは6速MTや9速ATを装備していて、駆動方式はFFの2WDのみです。アイドリングストップも搭載しているので環境にも優しく燃費向上にも貢献します。
10代目シビックは欧州では2015年から発売されているモデル
ホンダの10代目シビックは2015年から欧州で発売され、2016年には中国と北米、2017年にはセダン・ハッチバック・タイプRが日本でも発売しました。日本では7年ぶりにシビックが発売され、とてもスタイリッシュになって帰ってきたシビックが話題を呼びました。
ボディタイプはセダンとハッチバックが用意され、スポーティモデルのタイプRも設定されています。全長はハッチバックが4,520mm、セダンが4,650mmでセダンタイプのほうが長くなっています。全幅は1,800mm、全高はハッチバックが1,435mm、セダンが1,415mmで、ホイールベースは2,700mmです。
ハッチバック | セダン | タイプR | |
---|---|---|---|
全長 | 4,520mm | 4,650mm | 4,560mm |
全幅 | 1,800mm | 1,800mm | 1,875mm |
全高 | 1,435mm | 1,415mm | 1,435mm |
ホイールベース | 2,700mm | 2,700mm | 2,700mm |
最低地上高 | 135mm | 135mm | 125mm |
乗員定員 | 5人 | 5人 | 4人 |
燃費 | 18.0km/L | 19.4km/L | 12.8km/L |
使用燃料 | ハイオク | レギュラー | ハイオク |
スポーツモデルのタイプRの燃費は12.8km/L、レジャーに使いやすいハッチバックは18.0km/L、スタンダードなセダンは19.4km/Lとなっていて、ハッチバックとタイプRはハイオクですが、セダンはレギュラーガソリンと経済的でもあります。
シビックの新型ディーゼルが他のモデルに搭載される可能性も
海外で販売されているホンダのジャズ(フィット)にも、1.5Lのi-DTECエンジンが搭載されていて、今後シビックに搭載される改良型1.6Lディーゼルエンジンが装備されていくでしょう。
ディーゼルエンジンが搭載されている車種まとめ
- CR-V(欧州仕様)
- FR-V(日本名エディックス、欧州仕様)
- ブリオ(インド仕様)
- フィット(インド仕様)
日本国内ではディーゼルエンジンというとマツダやトヨタのイメージがありますが、ホンダは欧州やインドなどを中心にディーゼルエンジンを搭載した車種を販売しています。ほかにも、日本ではスポーツタイプの車などに搭載されることが多いマニュアルトランスミッションを装備するなど、ディーゼルエンジンとMTの組み合わせでパワフルな走行を楽しむことができます。
シビック ディーゼルが日本に導入される可能性は?
日本へ2017年に導入されたシビックは1.5Lや2.0Lエンジンを搭載したモデルで、価格はセダンで265万円、ハッチバックで280万円、タイプRで450万円の価格帯になっています。燃費は17.4km/L~19.4km/L、タイプRで12.8km/Lを記録していますが、新型ディーゼルエンジンは29.4km/Lになっていてかなり燃費が向上しています。
燃費もよくて使用する燃料が軽油なので日本でも人気が出そうなモデルですが、自動車税の区分が変わる排気量1.6Lエンジンという点がネックです。また、日本でも人気の出そうなディーゼルモデルのSUVが日本では発売されていないところを考えると、シビックのディーゼルモデルは日本で発売する可能性が限りなく低いと考えられます。
日本のディーゼル規制よりも厳しいといわれているヨーロッパのディーゼル規制をクリアしたクリーンな新型エンジンは、欧州やインド市場で活躍することでしょう。