フレアのモデルチェンジまとめ パワートレインやエクステリア・インテリアなど
マツダ・フレアは2012年から販売されている軽自動車です。スズキ・ワゴンRのOEMモデルで、かつては「AZ-ワゴン」という車種名がつけられていましたが、4代目ワゴンRのフルモデルチェンジを機に「フレア」へと変更されました。
供給元のワゴンRとともに成長を続けるフレアのモデルチェンジや一部改良に関する情報を、パワートレインやエクステリア・インテリアのデザイン、安全装備などに触れて解説します。
フレアが法規対応の一部改良を実施、車両価格も上昇
フレアが法規対応のため一部改良を2023年10月12日に実施は発売は2023年10月。
具体的にはメーター内にリアパーキングセンサー作動表示灯を追加しています。
今回の一部改良でフレアの車両価格が上昇、1,478,400円から1,923,900円になりました。
グレード | 駆動方式 | 販売価格 |
---|---|---|
HYBRID XG | 2WD(FF) | 1,478,400円~ |
4WD | 1,601,600円~ | |
HYBRID XS | 2WD(FF) | 1,632,400円~ |
4WD | 1,755,600円~ | |
HYBRID XT | 2WD(FF) | 1,800,700円~ |
4WD | 1,923,900円~ |
フレアの一部商品を2022年9月9日に改良・内外装の改良とターボエンジン搭載車の追加
2022年9月9日にフレアの一部車種が改良されて販売を開始しました。
スペーシアのOEMであるマツダ・フレアは、ターボエンジン搭載車の「HYBRID XT」を追加し、アダプティブクルーズコントロールと車線逸脱抑制機能の安全装備を全車種に標準装備して、内外装の改良を行いました。
-
フレア HYBRID XS/HYBRID XT ノクターンブルーパール -
フレア HYBRID XS/HYBRID XT フェニックスレッドパール -
フレア HYBRID XG テラコッタピンクメタリック(ベージュ内装) -
フレア HYBRID XG フォギーブルーパールメタリック(ブラック内装)
また、「HYBRID XS」「HYBRID XT」のボディカラーにノクターンブルーパールとフェニックスレッドパールが追加され、専用デザインの内外装も改良しました。
「HYBRID XG」ではフロントパーツにデザインの改良を加え、ベージュ内装のボディカラーにテラコッタピンクメタリックを追加、ブラック内装のボディカラーにフォギーブルーパールメタリックを追加しました。
フレアの新しい価格は1,386,000円~1,831,500円からとなっています。
フレアはマイルドハイブリッド搭載で燃費性能の高いエコカー
マツダ・フレアはスタンダードモデルのHYBRID XGとスポーティーなHYBRID XSの2グレードが展開しています。全グレードにマイルドハイブリッドシステムとアイドリングストップを採用し、大幅な燃費アップを実現。フレアの2WD車の燃費はWLTCモードで25.2km/L、4WD車では24.2km/Lで、全車がエコカー減税の対象となっています。
マツダ・フレアのエクステリアはグレードごとにデザインが異なる
-
フレア HYBRID XG ホワイト -
フレア HYBRID XG シルキーシルバーメタリック -
フレア HYBRID XG ピュアホワイトパール -
フレア HYBRID XG ブルーイッシュブラックパール3 -
フレア HYBRID XG アーバンブラウンパールメタリック -
フレア HYBRID XG フィズブルーパールメタリック -
フレア HYBRID XG ブリスクブルーメタリック -
フレア HYBRID XG シフォンアイボリーメタリック(新色) -
フレア HYBRID XS ピュアホワイトパール -
フレア HYBRID XS スチールシルバーメタリック -
フレア HYBRID XS ブルーイッシュブラックパール3 -
フレア HYBRID XS ムーンライトバイオレットパールメタリック -
フレア HYBRID XS ブリスクブルーメタリック
マツダ・フレアのボディカラーはHYBRID XGが全8色、HYBRID XSは全5色用意されています。このうちムーンライトバイオレットパールメタリック、ピュアホワイトパール、スチールシルバーメタリックの3色はプラス22,000円の特別塗装色となります。
HYBRID XGのシフォンアイボリーメタリックは2020年1月の商品改良で追加された新色で、フレアワゴンやキャロルにも設定されています。
フレアHYBRID XGのボディカラー
- ホワイト
- シルキーシルバーメタリック
- ピュアホワイトパール
- ブルーイッシュブラックパール3
- アーバンブラウンパールメタリック
- フィズブルーパールメタリック
- ブリスクブルーメタリック
- シフォンアイボリーメタリック
フレアHYBRID XSのボディカラー
- ピュアホワイトパール
- スチールシルバーメタリック
- ブルーイッシュブラックパール3
- ムーンライトバイオレットパールメタリック
- ブリスクブルーメタリック
マツダ・フレアのHYBRID XGはワゴンRのHYBRID FX、フレアHYBRID XSはワゴンR HYBRID FZに相当し、エンブレム以外はワゴンRに準じたエクステリアデザインとなっています。
HYBRID XGが親しみやすい顔つきなのに対し、HYBRID XSはヘッドライトがシャープな形状で、よりスポーティーな仕上がりです。
フレアのインテリアはベージュやブラックが用意
-
フレア HYBRID XSのコックピットとシート内装(ブラック) -
フレア HYBRID XGのコックピットとシート内装(ベージュ) -
フレア HYBRID XGのコックピットとシート内装(ブラック)
フレアの内装カラーは、HYBRID XSはブラック、HYBRID XGはブラックまたはベージュが設定されています。シート素材はどのグレードにもファブリックが採用されます。
純正アクセサリーでは白黒デザインの革調シートカバーやブラウン、ベージュのファブリックシートカバーなども用意。インテリアを自分好みにカスタムしたい方におすすめです。
なお、HYBRID XGはボディカラーによって設定される内装色が異なります。
ホワイト・ブルーイッシュブラックパール3はブラックのみ、アーバンブラウンパールメタリック・フィズブルーパールメタリック・ブリスクブルーメタリック・シフォンアイボリーメタリックはベージュのみ。シルキーシルバーメタリック・ピュアホワイトパールはベージュとブラックのどちらかを選択可能です。
装備はワゴンRと同様で、コックピットには視認性の高い多機能メーターを搭載。パネル内にはマルチインフォメーションディスプレイやエネルギーフローインジケーター、エコスコアなどの多彩な情報が表示されます。
また、メーターパネルの下部の色が変化することでエコドライブをアシストする「ステータスインフォメーションランプ」も全車装備。減速エネルギー回生時はホワイト、通常運転時はブルー、エコドライブ中はグリーンに変化します。
エアフィルター付きのフルオートエアコンはフレア全車に標準装備。運転席と助手席にはシートヒーターが用意され、運転席は全車に、助手席は4WD車にのみ標準装備となります。
紫外線と赤外線をカットして車内を快適に保つ専用ガラスはハイブリッドXSに搭載されます。
フレアのHYBRID XGにはウレタン製、HYBRID XSにはシルバーベゼル付きの本革ステアリングホイールを装備。なお、純正アクセサリーではベージュ・ブラックの2色から選べる本革ステアリングホイールが用意されています。
マツダ・フレアのラゲッジルームは開口部が大きく積載性に優れる
フレアの荷室開口高は840mm、荷室開口幅は1,165mm、荷室幅は1,180mmに設計。テールゲートが大きいので、大きく重量のある荷物でも楽に積み降ろしが可能です。
フレアの後部座席にはワンタッチダブルフォールディング機構を採用しており、簡単にフラットな積載スペースが完成。シートアレンジ次第で長尺物や多くの荷物を積むことができます。
フレアの車内は使い勝手のよい収納スペースをあちこちに設置。運転席には90cmまでの傘を仕舞える水が溜まらないアンブレラホルダーが全車に用意されています。
2代目フレアの安全装備はどのグレードも充実!メーカーオプションで全方位モニター用カメラも用意
マツダ・フレアは国が啓発普及するサポカーS・ワイドに該当する安全装備を有したモデルです。フレアに標準装備されるのは以下の機能です。
フレアに標準装備されている安全機能
- デュアルセンサーブレーキサポート
- 誤発進抑制機能[前進時/後退時]
- 後退時ブレーキサポート
- 車線逸脱警報機能
- ふらつき警報機能
- 先行車発進お知らせ機能
- ハイビームアシスト機能
- リアパーキングセンサー
車両の左右前後にカメラを設置して車を見下ろしたような映像を映す「全方位モニター用カメラ」は、メーカーセットオプションで全車に装備可能。ドライバー席では確認しづらい死角の安全確認をサポートします。
軽トールワゴン フレアのモデルチェンジ遍歴
フレアはマツダが販売する軽トールワゴンです。スズキからOEMを受けていたケートールワゴン、「AZ-ワゴン」のフルモデルチェンジに伴い、車名を「フレア」に変更して誕生したモデルです。これによって、フレアの他にフレアワゴン、ハスラーのOEMのフレアクロスオーバーを展開しています。
フレア初代 MJ34S/44S型:2012年~2017年
2012年10月、AZ-ワゴンから改名し、フルモデルチェンジを経てフレアが誕生しました。エンジンは吸排気VVT搭載のNAのR06A型を「XG」「XS」「カスタムスタイルXS」に、同じ型でインタークーラーターボエンジンを「カスタムスタイルXT」に搭載。同12月には最廉価グレードの「XG」に5MT車を追加。
2013年7月に一部改良が施され、全車で燃費性能が向上しました。
2014年8月にマイナーチェンジ。これまでの「XS」「カスタムスタイルXS」に替わる、S-エネチェージを搭載した「HS」「カスタムスタイルHS」を追加。
2015年9月に一部改良が施され、S-エネチャージを「カスタムスタイルXT」に搭載し、「カスタムスタイルHT」にグレード名を改名しました。
2017年3月、2代目と入れ替わりで販売が終了します。
フレア 2代目 MJ55S/95S型:2017年~
2017年3月、フレアは2代目へと進化します。自然吸気エンジンのみとなり、「カスタムスタイル」が廃止されています。「HS」は「XS」にグレード名が戻され、全てのグレードの前に「HYBRID」がつく、マイルドハイブリッド専用車種になりました。
数度の仕様変更を経て2020年には商品改良が施されます。安全装備が強化され、これまでメーカーオプション設定だった安全性能が標準装備されるなど、安全性が高まっています。エンジンは新型のR06D型に変更されました。
2022年9月にはさらに安全装備の充実化が施され、「HYBRID XG」はフロント周りを変更、「HYBRID XS」はエクステリアをよりスポーティに変更、また、「HYBRID XT」が追加されました。
フレアのモデル | 販売年表 |
---|---|
初代 MJ34S/44S型 | 2012年~2017年 |
2代目 MJ55S/95S型 | 2017年~ |
マツダ・フレアはワゴンR譲りの燃費性能と取り回しの良さが魅力!
2020年1月に実施された一部改良で、さらに運転しやすく快適な一台へと生まれ変わったマツダ・フレア。サポカーS・ワイドに該当する安全性も備え、老若男女問わず幅広い層に受け入れられる軽自動車となっています。
ユーザーの日常に寄り添うエコカーとして、フレアが今後どのように進化を遂げていくのかに注目です。