BMW4シリーズのスペックや価格を解説!次期フルモデルチェンジの予定は?
BMW4シリーズは、元々はBMW3シリーズのスペシャリティモデルでしたが、後にクーペシリーズとして独立。日本では2013年に発売が開始された比較的新しい車種です。
現在は2ドアクーペのF32型、4ドアクーペのグランクーペF36型、リトラクタブル・ハードトップを採用したカブリオレF33型の3種類のボディタイプがラインアップされています。また、BMW Mがチューニングを施した高性能スポーツモデルM4も存在します。
BMW4シリーズにシューティングブレークが設定か
現在開発中のBMW新型4シリーズに、シューティングブレークが設定されるとの噂が浮上しています。
現時点で、次期型4シリーズのパワートレインには1.5L直列3気筒ガソリンターボエンジンや新開発の2.0L直列4気筒ガソリンターボエンジン、2.0L直列4気筒ディーゼルターボエンジンなどが設定される可能性があるとのこと。
ハイパフォーマンスモデルの「440i xDrive」には、3.0L直列6気筒ターボエンジン(最高出力382ps、最大トルク500Nm)、「M4」には3.0L直列6気筒S58エンジン(最高出力510ps、最大トルク598Nm)の搭載が予想されています。
BMWが「コンセプトi4」をバーチャルワールドプレミア!
2020年3月3日、BMWは2021年発売した新型EVモデル「i4」を示唆するコンセプトカー「コンセプトi4」をドイツのミュンヘン本社にて世界初公開しました。ジュネーブモーターショー2020が中止となったため、バーチャルでのワールドプレミアとなりました。
ロングホイールベースで流麗なボディラインを描くコンセプトi4のエクステリア。フロントマスクは縦長の大きなキドニーグリルが配されており、フランクフルトモーターショー2019で発表された「コンセプト4」を彷彿とさせます。4灯式のヘッドライトやiスタイル特有のブルーアクセント、リアのL字型テールライトもポイントです。
キャビン内にはドライバーからの視認性を向上するため角度を付けてレイアウトされた「BMWカーブディスプレイ」を搭載。シートにはマイクロファイブバーやオリーブリーフから作られた天然のレザーが使われています。インパネやドア周りにはブロンズやクロームのガーニッシュを散りばめ、先進的なデザインに仕上がっています。
次期型BMW M4クーペが2020年にワールドプレミア!
BMWがBMW M4クーペの次期型モデルを2020年に世界初公開すると明らかにしました。
新型BMW M4クーペのパワートレインは最大出力500hp以上のBMW M ツインパワーターボテクノロジーを採用する「S58」型直列6気筒ガソリンツインターボエンジンで、トランスミッションは8速ステップトロニックを組み合わせます。新型X4Mにも搭載されていて、コンペティションモデルでは最大出力510hp/6250rpm、最大トルク61.2kgm/2600~5950rpmに到達。駆動方式は4WD「xDrive」です。
次期型4シリーズクーペのデザインは3シリーズセダンと差別化を図り、コンセプト4と同様の縦長の大型キドニーグリルを採用する可能性が濃厚です。
BMW M4 Competition がベースの「BMW M4 Edition Heritage」が日本国内30台限定で発売
2020年1月15日、BMWはBMW M4 Competitionをベース車とした「BMW M4 Edition Heritage」を発表しました。世界限定750台のM4 Edition Heritageは、日本国内では30台限定で発売されます。価格は15,450,000円です。
モータースポーツをイメージさせる流麗なエクステリアデザインのM4 Edition Heritage。ボディカラーはアメリカのラグナ・セカ・サーキットにインスパイアされた「ラグナセカブルー(限定15台)」、ビロード生地を思わせる美しい「ベルベットブルー(限定10台)」、イタリアのイモラ・サーキットをイメージした「イモラレッド(限定5台)」の3種類が用意されています。
ラグナセカブルーとベルベットブルーのシートはシルバーストーン×ブラックの爽やかなデザイン。それぞれのボディカラーに合わせたステッチがあしらわれています。
イモラレッドはレッド×ブラックのシートデザインで、スポーティーなスタイルとなっています。
BMW M4 Edition Heritageのパワートレインは直列6気筒DOHC M ツインパワーターボガソリンエンジンにトランスミッション7速M DCT Drivelogicを組み合わせます。最高出力は331kW〔450ps〕/7,000rpm、最大トルクは550Nm〔56.1kgm〕/2,350-5,500rpmを発揮します。
BMW「i4」に新開発のEVパワートレインを採用
BMW iブランドでは初となるグランクーペ「i4」に、新世代のEVパワートレインが搭載されることが判明しました。BMW i4専用の電動モーターの最大出力は約530hp。最高速は200km/h以上、0~100km/h加速は約4.0秒となります。
i4には第5世代のBMW「eDrive」を採用し、新設計となる容量80kWhの高電圧バッテリーを搭載。一度の充電で最大600kmの航続を可能としています。
なお、BMW i4の生産は2021年からスタートする見込みです。
BMWがフランクフルトモーターショー2019でコンセプトモデル「コンセプト4」を発表
現地時間2019年9月10日より開幕したフランクフルトモーターショー2019で、BMWは2ドアクーペのコンセプトモデル「コンセプト4」を公開しました。最近の新型モデルのエクステリアデザインと同様、大型化された垂直なキドニーグリルが目をひきます。
個性的なフロントフェイスが印象的な「コンセプト4」ですが、流れるようなルーフラインでエレガントな雰囲気も漂います。ボディカラーは陰影が際立つ「Forbidden Red」を採用しています。
BMWがドイツ・ツーリングカー選手権で「M4エディション/// Mヘリテイジ」を発表することが明らかに
2019年9月13日~15日に行われるドイツ・ツーリングカー選手権で、BMWが「M4エディション/// Mヘリテイジ(BMW M4 Edition ///M Heritage)」を発表すると明らかにしました。本モデルはレーシングカー「M4 DTM」のベース車「M4クーペ」の特別仕様車にあたり、全世界で限定750台を生産します。
M4エディション/// Mヘリテイジのボディカラーには、「ラグナセカブルー」「ベルベットブルーメタリック」「イモラレッド」の3色がラインナップ。足元には精悍なダークグレーにスタースポークデザインを組み合わせた20インチアルミホイールを装着します。
M4エディション/// Mヘリテイジのインテリアはボディカラーに合わせたデザイン。
ラグナセカブルーとベルベットブルーメタリックにはシルバーストーン/ブラック(ターコイズブルーステッチ入り)あるいはベルベットブルーとオレンジ、イモラレッドにはレッドとブラック(イエロー・レッドのステッチ入り)が採用されています。
BMW4シリーズ・コンセプトがフランクフルトモーターショー2019で初登場!
2019年9月に行われるフランクフルトモーターショー2019で、BMW次期4シリーズ・コンセプトがお披露目されることがわかりました。発売時期は2020年を予定しており、同時に4シリーズのフラグシップ「M4」にも改良が加えられます。
パワートレインについては3シリーズと同様、排気量2.0L 直列4気筒ツインスクロールターボエンジンを搭載すると予想。エクステリアは大型化したキドニーグリルで3シリーズとの差別化を図ります。
インテリアは3シリーズに似たラグジュアリーなデザインが採用され、最新の先進インフォテインメントシステムや運転支援システムを搭載するとのことです。
BMW4シリーズ日本仕様のグレードと価格一覧
新型発売が迫っているものの、日本ではもう少しF32型2ドアクーペ、F36型グランクーペ、F33型カブリオレの販売が続きます。比較の意味も込めて、現行型のグレードと価格をチェックしておきましょう。
BMW4シリーズクーペの価格は573万円~875万!2016年からの新世代エンジンが好評
2019年現在、BMW4シリーズクーペの基本構成は420i、430i、440iの基本3つに分類され、420iと430iは「Sport」「Luxury」「M Sport」の更に3つに、440iは「Luxury」「M Sport」の2つに細分化されます。
2016年に全グレードがモジュラー設計の新世代ガソリンエンジンに変更されており、下記は変更後のスペックです。上位グレード「435i」は現在の「440i」となり、最高出力が20PS向上し326PS、最大トルクが50Nm向上し450Nm、燃費も13.4km/Lまで向上しています。
グレード | 420i | 430i | 440i |
---|---|---|---|
全長 | 4,640mm | ||
全幅 | 1,825mm | ||
全高 | 1,375mm | ||
ホイールベース | 2,810mm | ||
定員 | 4名 | ||
エンジン | 直列4気筒DOHC | 直列4気筒DOHC | 直列6気筒DOHC |
排気量 | 1,998cc | 1,998cc | 2,997cc |
最高出力 | 184PS/5,000rpm | 252PS/5,200rpm | 326PS/5,500rpm |
最大トルク | 27.5kgm/1,350-4,600rpm | 35.7kgm/1,450-4,800rpm | 45.9kgm/1,380-5,000rpm |
駆動方式 | FR | FR | FR |
ミッション | 8速AT | 8速AT | 8速AT |
BMW4シリーズクーペの価格は573万円~875万。人気はやはり直列6気筒エンジンを搭載した「440i Mスポーツ」です。
グレード | 価格 |
---|---|
420i クーペ M SPIRIT | 5,730,000円 |
420i クーペ Sport | 5,960,000円 |
420i クーペ Luxury | 6,150,000円 |
420i クーペ M Sport | 6,170,000円 |
430i クーペ Sport | 7,220,000円 |
430i クーペ Luxury | 7,250,000円 |
430i クーペ M Sport | 7,420,000円 |
440i クーペ Luxury | 8,580,000円 |
440i クーペ M Sport | 8,750,000円 |
BMW4シリーズグランクーペの価格は601万円~853万円!4ドアで実用性が高い
グランクーペは、2014年に追加された4ドア5人乗りモデルです。正確には5ドアハッチバックなので、リアにはガラスごと開く大きなゲートを持ち、荷物の出し入れも楽。クーペらしいエレガントさと、4ドアの実用性を兼ね備えたモデルとして、発売以来高い人気を誇っています。
グランクーペも、クーペ同様に420i、430i、440iのグレード構成です。全高は違いますが、ホイールベースやパワートレインも共通しています。
グレード | 420i | 430i | 440i |
---|---|---|---|
全長 | 4,640mm | ||
全幅 | 1,825mm | ||
全高 | 1,395mm | ||
ホイールベース | 2,810mm | ||
定員 | 5名 | ||
エンジン | 直列4気筒DOHC | 直列4気筒DOHC | 直列6気筒DOHC |
排気量 | 1,998cc | 1,998cc | 2,997cc |
最高出力 | 184PS/5,000rpm | 252PS/5,200rpm | 326PS/5,500rpm |
最大トルク | 27.5kgm/1,350-4,600rpm | 35.7kgm/1,450-4,800rpm | 45.9kgm/1,380-5,000rpm |
駆動方式 | FR | FR | FR |
ミッション | 8速AT | 8速AT | 8速AT |
4シリーズグランクーペの価格は601万円~853万円です。実用性の高さ、日本でも大きすぎないサイズから人気があり、中古でもある程度の数が出回っています。中古車価格の平均相場は350万円です。なお、2016年にパワートレインを刷新しています。
グレード | 価格 |
---|---|
420i グラン クーペ M SPIRIT | 6,010,000円 |
420i グラン クーペ | 6,040,000円 |
420i グラン クーペ Luxury | 6,430,000円 |
420i グラン クーペ M Sport | 6,450,000円 |
420i グラン クーペ xDrive M SPIRIT | 6,330,000円 |
420i xDrive グラン クーペ | 6,360,000円 |
420i xDrive グラン クーペ Luxury | 6,750,000円 |
420i xDrive グラン クーペ M Sport | 6,770,000円 |
430i グラン クーペ Luxury | 6,740,000円 |
430i グラン クーペ M Sport | 6,910,000円 |
440i グラン クーペ Luxury | 8,370,000円 |
440i グラン クーペ M Sport | 8,530,000円 |
BMW4シリーズ カブリオレは価格955万円から!直4モデルは日本導入なし
直列6気筒エンジン搭載、FRの駆動方式、前50:後50のほぼ理想的な重量配分を実現したBMW4シリーズ カブリオレ。0-100km/h5.5秒と、BMWの走りの良さを堪能できるモデルなのは想像に難くないでしょう。
3分割式のリトラクタブル・ハードトップは18km/h以下、約20秒で開閉可能。格納したルーフを一時的に持ち上げ、収納スペースの開口部を拡大できるコンフォートローディング機能など、利便性にも配慮されています。
全長 | 4,640mm |
---|---|
全幅 | 1,825mm |
全高 | 1,385mm |
ホイールベース | 2,810mm |
定員 | 4名 |
エンジン | 直列6気筒DOHC |
排気量 | 2,997cc |
最高出力 | 326PS/5,500rpm |
最大トルク | 45.9kgm/1,380-5,000rpm |
駆動方式 | FR |
ミッション | 8速AT |
カブリオレで唯一悩ましいのは価格。車両本体価格(税抜き)955万円と973万円で、税金や諸経費を込めると1,000万円超えるのは確実です。
欧州では2.0Lの直列4気筒ターボのガソリンとディーゼルもラインアップしているのですが、日本には発売時より導入がありません。新型カブリオレでの導入に期待したいところですが、日本ではオープンカーの需要が少ないため、望み薄でしょう。
中古車価格の平均相場は400万円です。2016年のエンジンへの刷新前の「435i」の新車価格は826~864万円でした。
グレード | 価格 |
---|---|
440i カブリオレ Luxury | 9,550,000円 |
440i カブリオレ M Sport | 9,730,000円 |
BMW4シリーズのインテリア 次期型搭載の対話型AIにも期待
BMW4シリーズは、マルチファンクションスポーツレザーステアリングホイールを標準装備。運転に必要な情報を表示するマルチディスプレイメーターパネルは「コンフォート」「ECO PRO」「スポーツ」の3つのモードに合わせて、カラーやグラフィック表示が変更されます。
BMW4シリーズは、シートの質感が高く、非常に快適です。室内を一瞬でムードある空間に変える「アンビエントライト」はホワイトとオレンジの2色に切り替え可能です。
なお、フルモデルチェンジする新型BMW4シリーズには、新型3シリーズに初搭載された「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」を装備する予定です。「OK、BMW」の呼びかけで起動する対話型のAIアシスタントで、室内の温度調節や天気予報の確認が自然に近い会話で行えます。
BMW Mが誇るスポーツカーM4は最高450馬力の優れた加速性能
M4クーペ、M4カブリオレのスペックをご紹介。
直列6気筒Mツインパワーターボエンジンを搭載し、最先端の技術を駆使した軽量構造による加速性能。最高出力450PS、最大トルク550Nm、0-100km/h加速わずか4.3秒とM4は既に充分すぎるほど高スペックです。
2020年以降に発売される新型M4がここからどのように進化を遂げるのか非常に楽しみです。
なお、2019年1月現在の価格はクーペ1185~1307万円、カブリオレは1383万円です。
グレード | M4 Coupé MT/M4 Coupé M DCT Drivelogic | M4 Coupé Competition |
---|---|---|
全長 | 4,685mm | 4,685mm |
全幅 | 1,870mm | 1,870mm |
全高 | 1,385mm | 1,390mm |
ホイールベース | 2,810mm | 2,810mm |
定員 | 4名 | 4名 |
エンジン | 直列6気筒DOHC | 直列6気筒DOHC |
排気量 | 2,979cc | 2,979cc |
最高出力 | 343PS/7,300rpm | 450PS/7,000rpm |
最大トルク | 56.1kgm/1,850-5,500rpm | 56.1kgm/2,350-5,500rpm |
グレード | M4 Cabriolet Competition |
---|---|
全長 | 4,685mm |
全幅 | 1,870mm |
全高 | 1,390mm |
ホイールベース | 2,810mm |
定員 | 4名 |
エンジン | 直列6気筒DOHC |
排気量 | 2,979cc |
最高出力 | 450PS/7,000rpm |
最大トルク | 56.1kgm/2,350-5,500rpm |
クーペ・カブリオレなどをラインナップするBMW4シリーズのモデルチェンジ遍歴
ドイツのBMWが販売する4シリーズは、クーペモデルやカブリオレ、グランクーペなどをラインナップするシリーズで、クーペの魅力を存分に伝えてくれるモデルです。美しいエクステリアとBMWらしい走行を楽しめます。
BMW4シリーズ初代 F32/F33/F36:2013年~2020年
2013年6月、新型「4シリーズクーペ F32」が市販モデルとして発表。ガソリンモデルの「428i」「435i」と、ディーゼルモデルの「420d」のラインナップ。「Sport」「Modem」「Luxury」「M Sport」が各モデルに設定されました。ガソリンモデルには四輪駆動の「xDrive」も設定。
2013年10月には新型「4シリーズカブリオレ F33」が発表されました。20秒で開閉可能なリトラクタブルハードトップを採用。ラインナップはF32と同様の3モデル。
2014年2月、「グランクーペ F36」が発表されました。ガソリンモデルには「420i」「428i」「428i xDrive」「430i」「435i」と、ディーゼルモデルには「418d」「420d」「420d xDrive」のラインナップです。
BMW4シリーズ 2代目 G22/G23/G26:2020年~
2020年6月、オンラインでの「クーペ G22」のワールドプレミアが実施され、10月には日本仕様がオンライン配信で発表されました。同日、オンライン受付限定でデビュー記念の特別仕様車「Edition EDGE」の販売を開始。「420i Edition EDGE」は限定10台、「M440i xDrive Edition EDGE」が限定3代のバンバイとなりました。
2021年2月、「カブリオレ/コンバーチブル G23」の日本仕様が発表となりました。日本正規導入でエントリーモデルの「420iカブリオレ」が初導入となりました。
2021年7月に「グランクーペ G26」の日本導入が発表され、11月には納車がスタートしました。「420iスタンダード」「420i Mスポーツ」「M440i xDrive」の3モデルで、2022年4月には「420d xDrive グランクーペ」が追加されています。
BMW4シリーズのモデル | 販売年表 |
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初代 F32/F33/F36 | 2013年~2020年 |
2代目 G22/G23/G26 | 2020年~ |
BMW 4シリーズはクーペの美しさを再認識させてくれる!
BMW4シリーズは、近年の日本では数が少なくなったクーペの魅力を伝えてくれるモデルです。通常の2ドアだけでなく、実用性が高い4ドアのグランクーペでも美しいスタイルが健在なところに、BMWの意地と底力を感じます。
4シリーズは、美しい外見の期待を裏切らない、BMWらしい走りの良さも体験できます。2020年のフルモデルチェンジで更なる進化を果たしました。