最終限定車「ザ・ビートル ファイナルエディション」はクーペとカブリオレに設定される!特別限定色は2色が追加設定
フォルクスワーゲンは「ロサンゼルスモーターショー2018」で、2019年7月をもって生産を終了します。
ザ・ビートルの特別仕様車であるファイナルエディションを世界初公開しました。ビートルの愛称で世界中の車好きから親しまれ、フォルクスワーゲンのアイコン的な存在でもあった「タイプ1」をルーツとする同車の生産終了発表は衝撃的でした。
フォルクスワーゲンは、ビートルシリーズを支えてきた方達への感謝を込めて、日本で実施されている「See You The Beetle」のようなキャンペーンを各国で実施しています。
ロサンゼルスモーターショー2018で初公開された特別仕様車「ファイナルエディション」は、アメリカ市場のみでの販売します。
ここでは、ザ・ビートルの最終限定車となる「ファイナルエディション」が採用するボディカラーやインテリア等についての情報をお届けしていきます。
「ザ・ビートル ファイナルエディション」はクーペとカブリオレに設定されてグレードはSEとSELの2タイプ展開
フォルクスワーゲンの主力車種であったニュービートルの後継モデルとして開発され、2011年に中国で開催された上海モーターショーで発表された「ザ・ビートル」は、約8年のモデルライフで生産終了となります。
同車はビートルシリーズのルーツである「タイプ1」を意識して、フロントからリアへと続く特徴的なボディラインを採用して、レトロとモダンさに、スポーツテイストも融合させた独自のエクステリアを完成させます。
ザ・ビートルの最終限定車となる「ファイナルエディション」は、クーペとカブリオレに設定されて、グレードはSEとSELの2タイプを展開します。
ファイナルエディションは、テールゲートに取り付けられるTurboと記載されているバッジの印字を「Beetle」へと変えて、特別感をさらに高めます。
ザ・ビートル ファイナルエディションは「サファリ・ユニ」と「ストーンウォッシュド・ブルー」の2色の塗装色を追加設定
ザ・ビートル ファイナルエディションは、2003年にメキシコで販売されていたビートルの特別仕様車「Ultima Edicion」をインスパイアして、サファリ・ユニ(Safari Uni)、ストーンウォッシュド・ブルー(Stonewashed Blue)の2色を塗装色として追加設定します。
特別塗装色以外のボディカラーでは、ピュアホワイトとディープブラックパールエフェクトとプラチナグレーの3色がラインアップします。
また、同車のグレードSELのコンバーチブルでは、サファリ・ユニ以外の塗装色を選択する場合には、特別カラーのブラウンをソフトトップに組み合わせる事が出来ます。
ザ・ビートル最後の特別仕様車「ファイナルエディション」はお得感満載な車!将来的にプレミア価格が付く可能性もある
ファイナルエディションのインテリアは、ブラックとベージュを基調として、センターコンソールには加飾を施して上質感を加えます。同車の上級グレードであるSELは、本革素材のシート表皮にダイヤモンドステッチ加飾を施し、メッキ加工が施されたホイールキャップを取り付けて更なる特別感を演出します。
特別仕様車は、追加設定した装備の価格は据え置くリーズナブルな車です。特に「タイプ1」の誕生から数えると80年近い長い歴史を誇るビートルシリーズにとっての最終モデルとなる見込みの同車は、将来的にはプレミア価格が付く可能性もあるお得感満載の車です。
グレード | 価格 |
---|---|
SE クーペ | 23,940ドル(日本円で約2,615,500円) |
SE カブリオレ | 28,190ドル(日本円で約3,079,800円) |
SEL クーペ | 26,890ドル(日本円で約2,937,800円) |
SEL カブリオレ | 30,890ドル(日本円で約3,374,800円) |
ビートルは将来的にはEVモデルとなって復活する可能性も
フォルクスワーゲンは2017年11月に、2018年から2022年までの5年間で、電動化を中心とする次世代技術に340億ユーロの投資を行うことを発表しました。
1ユーロを130円で単純計算すれば4兆4000億円を超える巨額投資は、フォルクスワーゲンがEV化へと本格的にシフトチェンジを行った意思の表れでもあります。
ザ・ビートルの世界累計販売台数は約53万台であるのに対して、前モデルのニュービートルの世界累計販売台数は116万台を超えています。ザ・ビートルは知名度の割に販売台数は伸びませんでした。また、ライバル車であるBMWミニと比較すれば、販売台数に勢いはありません。
ザ・ビートルの生産終了には、ディーゼル車の排ガス不正問題でフォルクスワーゲンに多額の賠償金が課せられた事も影響を与えています。
VWの米国法人「フォルクスワーゲン・オブ・アメリカ」のハインリッヒ・J・ウェブケンCEOは、「タイプ2」を電気自動車として復活させたように、ビートルの復活は絶対にないとは決して言えないと発言しています。
同氏の発言内容から、積極投資で磨かれた電動技術を搭載するEVタイプのビートルの登場は将来的には十分にあり得ると判断できます。
オリジナルビートルの系譜を継いできたモデル ザ・ビートルのモデルチェンジ遍歴
ザ・ビートルはニュービートルの後継として登場した、フォルクスワーゲンが販売する3ドアのファストバッククーペ型のコンパクトカーです。全体的にオリジナルのビートル、タイプ1の形状を受け継いでいます。
ザ・ビートル #BA16型/2011年~2020年
2011年、ザ・ビートルが2012年モデルとして発表されました。日本での販売は2012年4月に受注が開始されました。
2013年3月、日本仕様にフルオート電動ソフトトップのカブリオレを追加設定。5月にはVWの日本国内正規輸入60周年記念として米国のギターメーカー、フェンダー・ミュージカル・インストゥルメンツ社とのコラボの特別仕様車「Fender Edition」を限定600台で発売。10月、スポーツモデルの「ザビートル・ターボ」を追加。11月、全世界で3,500台、日本への割り当ては100台限定の「ザ・ビートル・レーサー」を発売。同年12月、150台限定の「ザ・ビートル・カブリオレ」の特別限定車「50’s」・「60’s」「70’s」を発売。
2014年1月、バレンタイン時期に向けた特別限定車「Choco」300台、「Milk」250台、「Bitter」250台で発売。同年4月、ザ・ビートツとカブリオレユーザーに向けたオーダーメイドの期間限定特別受注生産者「Create Your Own "The Beetle"」を発表。5月には人気の装備を特別装備した300台限定の限定車「ザ・ビートル・ジャーニー」を発表。9月、復刻限定モデル「ザ・ビートル・スペシャル・バグ」を限定800台で販売。11月、フラッグシップグレードとしてドイツで展開している「Exclusive」を冠した限定車「Turbo Exclusive」「Cabriolet Exclusive」を発表。各50第の限定販売となります。
2015年1月、利便性のある装備を充実させた450台限定の特別限定車「Blossom」を発売。6月に一部改良を実施。内外装の変更と車体価格を値下げしました。10月、クーペ500台、カブリオレ50第の特別限定車「Club」「Cabriolet Club」を発売。
2016年5月、現代的に伝統的なラフロードカー「Dune Baggy」「Baja Bug」を再現したモデルを500台限定で特別限定車として「Dune」を発売。6月には特別限定車「ALLSTAR」を発売。同年9月、マイナーチェンジを実施し「Base」「Design」「2.0 R-Line」の3グレードに。ボディカラーの追加や外観のデザインを変更。11月、新グレードの「R-Line」の追加と共に300台限定の特別仕様車「#PinkBeetle」を発売。
2017年6月、新仕様で前年の限定車「Dune」を限定300台で再販。7月、一部改良。11月、限定300台で限定車「Black Style」を発売。
2018年1月、限定300台の限定車「SOUND」を発売。5月、500台限定の限定車「Exclusive」を発売。10月、特別仕様車「Design Meister」「R-Line Meister」「2.0R-Line Meister」を発売。
2019年、日本市場での販売を終了。
ザ・ビートルのモデル | 販売遍歴 |
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#BA16型 | 2011年~2020年 |
ザ・ビートル ファイナルエディションは日本市場への導入も期待される特別な車
フォルクスワーゲンが2018年9月13日に、ザ・ビートルの生産を2019年7月いっぱいで終了すると発表したのは衝撃的でした。ザ・ビートルの生産終了は、ルーツ車とも言える「タイプ1」が誕生してから80年近く続くビートルシリーズの終りも意味します。
ビートルシリーズは、VWを代表するアイコン的な役割を果たす時代もありました。「タイプ1」の誕生以来、世界中の愛好家から親しまれてきたビートルシリーズは、間違いなく今後も語り継がれていく車です。
ザ・ビートルの最終限定車となる「ファイナルエディション」は、アメリカ市場での限定販売車となっていますが、See You the Beetleキャンペーンを行っている日本市場でも、仕様あるいは名称を変更して販売させる事も考えられます。
将来的にはプレミアム価格が付く可能性があって、投資対象としても魅力的な特別な車である「ザ・ビートル ファイナルエディション」の日本市場への導入を期待します。