ルーミーのモデルチェンジ

ルーミーのフルモデルチェンジ2027年予想でe-SMART HYBRID搭載か

ルーミーのフルモデルチェンジはいつ頃か、販売台数の推移、改良の時期や内容、OEM供給元であるダイハツの新技術から予想。新型ルーミーは現行型に比べてどんな点が変更されるのか、e-SMART HYBRIDモデルは誕生するのか考察します。

ルーミーのフルモデルチェンジ2027年予想でe-SMART HYBRID搭載か

ルーミーのフルモデルチェンジ・マイナーチェンジに関する情報

ルーミーは、2016年10月からトヨタが販売している両側スライドドア採用のコンパクトトールワゴンです。
ダイハツ・トールからOEM供給を受けて販売されている車種であり、トヨタでは販売店違いでフロントグリルなどのエクステリアが異なる兄弟車タンクがありましたが2020年に廃止。スバルもダイハツからOEM提供を受けてジャスティの車名で販売しています。

ルーミーがモデルチェンジを2027年発表でパノラミックビューモニターやe-SMART HYBRID追加の噂

ルーミーがモデルチェンジを2027年に発表する可能性。安全装備の充実化、パノラミックビューモニター・ブラインドスポットモニターで快適なドライブを可能にするようです。
最大のトピックはパワートレインへ、ライズに搭載する1.2L水冷直列3気筒エンジン+モーターのハイブリッドシステムe-SMART HYBRIDを追加すること。

このハイブリッドシステムはエンジンを発電だけに使い、モーターで走行するシリーズハイブリッドというシステムで、トヨタのライズだけでなくダイハツのOEM元にあたるロッキーにも採用しています。
モーターの力強い加速を楽しめるだけでなく余裕のある走りとエコ性能も向上する改良になるようです。

2025年トヨタ ルーミーの価格一覧
グレード 駆動方式 値段
X 2WD(FF) 1,742,400円~
4WD 1,918,400円~
G 2WD(FF) 1,939,300円~
4WD 2,115,300円~
G-T 2WD(FF) 2,065,800円~
カスタム G 2WD(FF) 2,118,600円~
4WD 2,294,600円~
カスタム G-T 2WD(FF) 2,257,200円~

2018年11月「スマアシ2」から「スマアシ3」への変更が現行型のもっとも大きな改良

トヨタ・ルーミーは、2016年11月にOEM提供元であるダイハツ・トールと同時発売されました。一部改良やマイナーチェンジも基本的にはトールと同時に行われます。

発売時のルーミーには、ダイハツの予防安全機能「スマートアシスト2」が搭載されていましたが、2018年11月には「スマートアシスト2」から「スマートアシスト3」への改良を実施。「スマートアシスト3」搭載車となり、サポカーSワイドにも適合しています。

一方で、ルーミーはもちろん、OEM提供元であるダイハツ・トールもこれ以外の大きな改良はありません。販売面が好調なうちは大きな改良をしない、する必要がないものと思われます。

「DNGA」を採用していないルーミーが長寿モデルになるとは考えにくく、発売から6~7年がフルモデルチェンジの目安

日本車のフルモデルチェンジまでの期間は近年長くなっており、6年以上経過してからのフルモデルチェンジも珍しいものではなくなりつつあります。
ただし、後述しますがルーミーはダイハツの新プラットフォーム「DNGA」を採用していませんから、現行型が長寿モデルになる可能性は低いです。

おそらく発売から11年経過した2027年にフルモデルチェンジし、「人気車」の看板を保ったまま新型モデルを発売すると予想されます。

ルーミーは小型車4兄弟でもっとも販売台数が多い人気車!

前から見たルーミールーミーのエクステリア 逆台形のようなフロントグリルが特徴

後ろから見たルーミールーミーのリア トールワゴンらしい背の高さと後方視界の良さ

ルーミーの内装ルーミー運転席の様子 インテリアはタンクとの相違点はない

ルーミー、タンク、トール、ジャスティの4車種の中では、ルーミーがもっとも販売台数の多い売れ筋モデルです。

一般社団法人日本自動車販売協会連合会のデータによると、2020年1月の登録車ブランド通称名別順位では第9位(販売台数6193台)、2月には第8位(販売台数7,682台)とトップ10入りしており、2016年11月の発売から3年以上経過しても人気が衰えていないことがうかがえます。

なお、同じトヨタの兄弟車タンクは、2020年1月4,893台、2020年2月6,159台ですので、販売台数に顕著な差があるわけではなく「両モデルとも人気車」と言っていいでしょう。

新型ルーミーは「DNGA」プラットフォーム採用で軽量化し、乗り心地も向上

ダイハツは2019年7月にフルモデルチェンジした軽自動車タントに、新開発した「DNGA」プラットフォームを初採用。2019年11月発売のコンパクトSUVロッキー(トヨタ・ライズ)にも「DNGA」を採用しており、今後もフルモデルチェンジする車種や新型車にはこの「DNGA」が採用される見込みです。

ルーミー

現行型ルーミーは1.0Lのエンジンに対して、プラットフォームの関係上どうしても車両重量が重くなり、最も軽いグレードでも1070kgなのがネックです。ターボなら問題ないのでしょうが、ノンターボだと乗車人数や走行状況によってはエンジンの非力さを感じることもあり得ます。

新型タントが「DNGA」プラットフォームを採用したことで、現行型に比べて大幅な軽量化が実現されました。DNGAは乗り心地の向上にも力を注いでいますから、新型ルーミーも更に快適性が高いはずです。

新型ルーミーにはハイブリッドモデルは搭載されるのか?

新型ルーミーは、現行型と変わらずダイハツからのOEM供給を受けてトヨタから販売されるでしょう。
ダイハツが開発するのなら、新型ルーミーがハイブリッドを搭載する可能性は低いはずです。

トヨタはラインアップ的に「ルーミー・ハイブリッド」にこだわる理由はない

トヨタの車種ラインアップを見ると、ルーミーより大きなトールワゴンは、ポルテ&スペイドの兄弟車種ですが、この2車種はモデルから一度除外しましょう。
それより大きなクラスとなると、「トヨタ最小ミニバン」のシエンタとなります。

シエンタは、7人乗り仕様、ハイブリッドモデルもラインアップしており、販売面も好調です。「ハイブリッドに乗りたいならシエンタへ」というのがトヨタの基本戦略でしょうから、ルーミーのハイブリッドモデルにこだわる必要はほとんどないはずです。

ハイブリッド搭載の可能性は低いものの、燃費は向上する見込み

現行型ルーミー(2WD)は、JC08モードでNAモデル24.6km/L、ターボモデル21.8km/Lの燃費です。

悪い数字ではありませんが、ルーミーを購入するのなら、当然維持費の安さも期待するはず。
よく比較されるライバル車のスズキ・ソリオは、1.2Lエンジンを搭載しており、ガソリン車で24.8km/L、マイルドハイブリッド車で27.8km/L、ハイブリッド車で32.0km/Lと燃費の良さが目立ちます。

販売台数的にはルーミーがソリオを圧倒しています。
ダイハツ&トヨタが「ソリオに勝てるだけの燃費性能」とまで考えているかはわかりませんが、ある程度は意識して新型ルーミーを開発していくでしょう。燃費の改善は見込めるはずです。

現行型ルーミーのスペックを解説!幅広い世代が使いやすい小型トールワゴン

ルーミーは、全長3,700×全幅1,670×全高1,735mmとボディサイズはコンパクトですが、室内の広さは抜群で、多彩なシートアレンジが可能です。
両側スライドドアに低床フロアなので、子供からお年寄りまで乗り降りしやすく、若者からファミリー層、更に子供が独立した世代まで、幅広く愛用できます。

ルーミー(2WD)の主なスペック
全長 3,700mm(カスタム3,725mm)
全幅 1,670mm
全高 1,735mm
室内長 2,180mm
室内幅 1,480mm
室内高 1,355mm
ホイールベース 2,490mm
最小回転半径 4.6m(カスタムG-T4.7m)
車両重量 1070~1100kg

ルーミーに搭載されているエンジンは、1.0LのNA(ノンターボ)とターボの2種類で、トランスミッションは全車CVTです。

ルーミー(2WD)のパワートレイン
エンジン型式 1KR-FE 1KR-VET
エンジン種類 直列3気筒DOHC 直列3気筒DOHCインタークーラー付ターボ
総排気量 0.996L 0.996L
最高出力 51kW/6,000rpm 72kW/6,000rpm
最大トルク 92Nm/4,400rpm 140Nm/2,400~4,000rpm
燃費(JC08モード) 24.6km/L 21.8 km/L
トランスミッション CVT CVT

エンジンの総排気量1.0L(1000cc)の車は、コンパクトカーの中でも「リッターカー」と呼ばれる人気ジャンルで、日本では総排気量1.0L以下の車の自動車税は25,000円と登録車としてはもっとも安い税額となっています。
なお、1.0L以降を超えると税額は30,500円となり、約5000円程度の開きがあります(※2019年10月以降の新車登録車の税額)。

広々としたという意味を持つルーミーのモデルチェンジ遍歴

ルーミーはLivingとDrivingを組み合わせた「1LD-CAR」をコンセプトにしたトヨタのトールワゴン型のコンパクトカーです。ダイハツのトールのOEMを受けたモデルで、デザイン違いのタンクは姉妹車となります。2020年9月のマイナーチェンジでは、タンクが販売終了となり、ルーミーに一本化されています。

ルーミー M900A/M910A型:2016年~

2016年11月、ダイハツ・トールからOEMを受けて新型ルーミーが誕生しました。グレードは普及モデルの「X」、上級仕様の「G」、エアロ仕様の「カスタムG」、ターボ車の「カスタムG-T」のラインナップが用意されました。
2017年12月には「スマートアシストⅡ」を標準装備した「ウェルキャブ助手席リフトアップシート車」を発売。
2018年11月、一部改良と共に、特別仕様車「G”Cozy Edition”」を発売しました。一部改良ではグレード体系の変更で、「G」と「カスタムG」に「G”S”」と「カスタムG”S”」を吸収統合し、「スマートアシストⅢ」を標準装備とします。
2020年9月に「使える!動ける広い部屋!」のキャッチフレーズでマイナーチェンジ。フロント周辺デザインが変更され、「X」は「X”S”」を吸収統合としました。

ルーミーのモデルチェンジ遍歴
ルーミーのモデル 販売年表
M900A/M910A型 2016年~
  • 左斜め前から見た現行型ルーミールーミー
  • 現行型ルーミーのフロントビュールーミー
  • 現行型ルーミーの後部座席ルーミー
  • 現行型ルーミーの運転席と助手席ルーミー
  • 現行型ルーミーのスライドドアルーミー
  • 現行型ルーミーのリヤビュールーミー
  • ルーミー カスタムG-Tの左サイドフロントビュールーミー カスタムG-T
  • ルーミー カスタムG-Tの左サイドフロントビュールーミー カスタムG-T
  • ルーミー カスタムG-Tの左サイドフロントビュールーミー カスタムG-T
  • ルーミー カスタムG-Tの左サイドビュールーミー カスタムG-T
  • ルーミー カスタムG-Tのリアビュールーミー カスタムG-T
  • ルーミー カスタムG-Tの右サイドフロントビュールーミー カスタムG-T
  • ルーミー カスタムG-Tの右サイドフロントビュールーミー カスタムG-T