車を買ったらカーナビも欲しい!大型画面のおすすめナビを比較
車を購入されたら、ぜひドライブに出かけましょう。好きな音楽を聴きながら、快適に目的地まで移動できるカーナビは、ドライブの必須アイテムと言えます。最近ではカーナビの画面も大型化し、8インチや9インチ、さらには10インチを超えるサイズも一般化してきました。
画面の大型化は、高精細な地図表示だけでなく、DVD鑑賞やテレビ鑑賞などのエンターテインメント機能においても活躍してくれます。大画面で人気の社外ナビとして、パイオニアのカロッツェリア(楽ナビ、サイバーナビ)、パナソニックのストラーダ、JVCケンウッドの彩速ナビ、アルパインのビッグXの特徴を徹底比較します。
パイオニア・カロッツェリア「楽ナビ」:使いやすさを追求したスタンダードモデル
パイオニア・カロッツェリア「楽ナビ」は使いやすさに定評があります
使いやすさに定評があるカロッツェリアの「楽ナビ」は、高解像度のHDパネルを採用し、さらに使いやすくなったインターフェースを搭載しています(2023年モデル以降)。
シンプルで分かりやすい「カンタンモード」など、表示モードをニーズに合わせて切り替えることができるため、ナビの操作が不安な初心者の方にもおすすめです。
カロッツェリア史上最高画質を誇る楽ナビのHD解像度

HDパネルは、従来のWVGAパネル(約115万画素)の約2.4倍となる約276万画素(1280×720)の高解像度を誇ります。高輝度LEDバックライトや静電容量方式のタッチパネルと組み合わせることで、とても鮮明な映像を映し出します。
フルデジタル化された映像伝送経路により、従来の70倍にのぼる1,677万色の色階調を再現し、画質チューニングを徹底して行うことで、高精細で美しい画質を実現しています。
また、HDMI入出力端子を搭載しており、別売りのHDMI分配ユニットなどを使うことで、後部座席のリアモニターでも高画質な映像を楽しむことが可能です。
ターゲットインターフェースで表示モードをお好みに

ドライバーの好みやニーズに合わせて表示モードを切り替えることができます。代表的な表示モードは以下の通りです。
楽ナビおすすめモード
「おすすめモード」のHOMEメニューは、フリック/ドラッグ操作に対応しており、使用頻度の高い機能のショートカットをHOME画面に配置できます。また、アクティブセレクターで簡単にAVソースを選択できるなど、デザイン性だけでなく、操作性にも優れたモードです。
楽ナビカンタンモード
「カンタンモード」のHOME画面はタッチ操作のみで完結し、地図や交差点などの表示を拡大できます。ガイド音声も分かりやすくなっているため、操作が苦手な方にも使いやすい表示になっています。
高精度なナビ能力とリアルタイムな情報共有

楽ナビは、信号や標識などのデザインを一新し、精密で美しい地図表示を実現しています。車の位置情報は、高精度な「3Dハイブリッドセンサー」とGPS、SBAS、グロナス、みちびき(準天頂衛星システム)に対応することで、非常に高精度な位置表示を実現しています。
さらに、独自の渋滞予測データや、ユーザーからリアルタイムで収集した情報を共有する「スマートループ」の活用により、渋滞を避けた最適なルートを検索することが可能です。地図に表示される施設や店舗の営業・閉店情報が分かる「スマートロゴマーク」のほか、高速道路や有料道路の逆走を未然に防ぐ「逆走注意案内」、制限速度を案内する「制限速度表示」も搭載しています。
カーナビとしての使いやすさに加え、充実したAV能力
DVDやCD、Bluetoothはもちろんのこと、SDメモリーカードやUSBメモリー、iPhoneやiPodとの接続も可能です。映像はフルHD解像度、音楽はダウンサンプリング再生までのフォーマット再生に対応しています。
また、ナビ音声はフロントスピーカーから、AVソースの音はリアスピーカーから再生する「プライベートモニターモード」も搭載し、前席と後席で異なる音声を楽しむことができます。
高音質設計にもこだわっており、「高音質6層式AV基板」の採用やノイズ低減の徹底により、楽ナビ史上最高の音質を再現しました。楽ナビは、カーナビとしての基本性能を越えた、高性能なAV一体型ナビとして進化しています。
| AVIC-RL720 | AVIC-RW720 | AVIC-RZ720 | AVIC-RL520 | AVIC-RW520 | AVIC-RZ520 |
|---|---|---|---|---|---|
| HDパネル | |||||
| 8V型ラージサイズ | 7V型200mmワイド | 7V型2D180mm | 8V型ラージサイズ | 7V型200mmワイド | 7V型2D180mm |
| 12セグ/ワンセグ | |||||
| HDMI入出力 | |||||
| DVD/CD | |||||
| Bluetooth | |||||
| 最新データバージョンアップ 最大3年分付き(年2回配信) |
最新データバージョンアップ 最大1年分付き(年2回配信) |
||||

楽ナビはパイオニアの車載AV部門のブランド、カロッツェリアが販売するカーナビシリーズです。入門モデルから多機能モデルまで揃っているため、初めてカーナビを使う方や、高性能なAV機能を求める方まで、幅広いニーズに応えられるモデルとなっています。
一体型の2DINタイプをメインに展開していますが、車種によっては1DINタイプやポータブルタイプのカーナビもラインナップしています。
画面は7インチサイズが主流ですが、視認性や操作性を向上させた大画面の8インチ、9インチモデルも販売されています。カーナビをより「楽に使う」ことを想定した直観的な使い心地が人気のカーナビです。
おすすめの楽ナビはリーズナブルで大画面が特徴のAVIC-RL720

2023年発売のAVIC-RL720は、8インチの大画面HDパネルでナビ機能や音楽、DVDなどの動画を楽しむことができます。大画面ならではのスムーズな案内は、7インチにはない高い視認性を確保してくれます。
「スマートループ」でリアルタイム情報を共有

楽ナビのナビゲーションシステムの特徴は、独自の「スマートループ」に対応していることです。このシステムは、カーナビと自動車に関わるメーカーとユーザーがリアルタイムで道路状況を共有できるもので、VICS WIDEの情報を活用し、より正確な渋滞情報をキャッチして最新の最適ルートを導き出してくれます。これにより、快適なドライビングを実現しています。
オーディオメーカーらしい高音質のサウンドを楽しめるのも魅力

フルセグで見られる地上デジタル放送はもちろん、DVD・CD再生にも対応し、オーディオに強いパイオニアらしい高音質が楽しめます。外部スロットはSDカード、SDHCカード、SDXCカードに対応しているので、音楽や動画を保存して楽ナビで視聴することも可能です。
Bluetoothにも対応しているので、運転中でもハンズフリー通話が可能なため安心です。音量操作や細かな音質設定など、基本的な機能を網羅しつつも、高音質にもこだわっているのが楽ナビの魅力です。
汎用性が高く高画質・高音質が魅力のパナソニック「ストラーダ」シリーズ

ストラーダはパナソニックが販売するカーナビです。RX、RA、RE、RS、R、Fシリーズなど、価格帯や機能に違いがある幅広いラインナップを展開しています。ストラーダの特徴として、カーナビでは珍しくブルーレイディスクの再生に対応しているモデルがある(RXシリーズ、F1Xシリーズ)ところです。高画質な動画を楽しみたい方には嬉しい機能と言えます。
画面は7インチのものが多いですが、フローティング構造を採用した大画面の9インチや10インチ、さらに10V型HDディスプレイを搭載したモデルも用意されています。250種類以上の車種に取り付けられる汎用性の高さも魅力の1つとなっています。
おすすめは取り付け車種が豊富な大画面ストラーダCN-F1X10HD/CN-F1C7HD
ストラーダのおすすめは、フローティング大画面のCN-F1X10HDやCN-F1C7HDなどです。特徴は、画面が飛び出しているストラーダ独自のフローティング構造「DYNABIG(ダイナビッグ)ディスプレイ」を採用しているため、2DINサイズでの取り付けが可能なことです。
これにより、車種専用カーナビが用意されていない車種でも、迫力ある大画面(10V型など)を楽しむことができます。大型ナビにしては取り付け車種が豊富で、価格も比較的リーズナブルなモデルが多いのが魅力です。
幅広いエリアをサポートする信頼性の高いカーナビゲーション

直観的でスムーズな操作が可能で、目的の項目までスピーディーにアクセスができます。全国100%の市町村をサポートし、初めて走る道にも対応できるため、道に迷うことなく目的地まで案内してくれます。
また、制限速度や一時停止などの危険を音声と表示で案内してくれる安全・安心運転サポート機能も充実しており、運転に自信がない方も安心してドライブを楽しめます。
カーナビでは珍しいブルーレイ再生に対応(CN-F1X10HD/CN-RX06WDなど)

ストラーダの大きな特徴の一つは、一部の上位モデル(CN-F1X10HDなど)やRXシリーズがブルーレイディスクの再生に対応していることです。ほとんどのカーナビはDVDとCDには対応していますが、ブルーレイに対応している機種は限られています。
ブルーレイに対応した映画や、家で録画したテレビ番組を高精細なHD画質(F1Xシリーズ)やハイレゾ対応の高音質で楽しむことができます。ロングドライブを楽しむ上で、大画面と迫力の映像・音楽を兼ね備えるカーナビがパナソニックのストラーダです。
高音質でフラットデザインが美しい人気のカーナビがケンウッド「彩速ナビ」シリーズ

彩速ナビはJVCケンウッドから販売されているカーナビです。ハイレゾ音源の再生に対応するなど、高音質を最大の特長としています。カーナビ画面はフラットデザインなので、どんな車とも違和感なく装着できます。
7インチサイズが主流ですが、8インチの大画面モデルもラインナップしています。音とデザイン性に特化した、スタイリッシュなカーナビです。
おすすめの彩速ナビはHDパネルとハイレゾ再生が魅力のMDV-M910HDF

MDV-M910HDF(9V型フローティングHDモデル)は、美しいHDパネルとフラットデザインが特徴です。MDV-M910HDFは、ハイレゾ再生(192kHz/24bit)に対応しており、音質にこだわりのある方におすすめのカーナビです。
また、VICS WIDEに対応しているため、渋滞情報や気象情報、災害情報などをリアルタイムで取得し、渋滞を避けた快適なルートを案内してくれます。
豊富な情報量と高いレスポンスでイライラしないナビゲーション

高性能なジャイロと加速度センサーの搭載により、自車位置精度のズレが少ないため、案内の精度も上がり安心感のあるドライビングを楽しむことができます。
「ジェットレスポンスエンジンⅢ」を搭載しているため、従来のナビでありがちなタッチ操作の遅延が少なく、快適に操作できます。膨大な情報量を活かした独自の「S3フォーマット」により、地図スクロールや検索の高速化を実現し、イライラしないナビゲーションを実現しています。
スマートフォンとの連携とハイレゾ再生が魅力的なAV機能

Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応しており、スマートフォンとのスムーズな連携に特化しています。スマホに保存してある音楽や動画を、高音質なハイレゾで再生してくれるため、ロングドライブも苦になりません。
DVD再生や音楽再生、外部メモリスロット、Bluetoothのハンズフリー通話、フルセグの地上デジタル視聴も可能です。MDV-M910HDFなどのTYPE Mシリーズは、音楽とデザイン性を重視する方に人気のカーナビです。
ネットワーク機能とエンターテインメント満載のカロッツェリア「サイバーナビ」シリーズ

サイバーナビは、楽ナビと同じカロッツェリアが販売する最上位クラスのカーナビです。楽ナビよりもさらに高機能で、ネットワーク接続による最新コンテンツや、後席にモニターを増やして楽しめるリアエンターテインメント機能なども搭載されているなど、ハイクラスの性能を誇ります。
一体型の2DINタイプをメインに、7インチ、8インチ、9インチのサイズから選ぶことができます。また、プリウスやヴォクシーなど一部の車種専用カーナビもラインナップしています。未来の先進性を感じさせるサイバーナビは、スタイルと機能の両方を求めるユーザーから支持されています。
おすすめはネットワーク接続で多彩な機能が使えるサイバーナビ AVIC-CQ912II

2023年発売のAVIC-CQ912II(9V型HDモデル)は、ネットワークスティックに対応しており、車内でWi-Fiスポットとして高速通信を利用できる「docomo in Car Connect」に対応しています。これにより、ストリーミング動画サービスやYouTubeなどを大画面で楽しむことができます。基本的な機能が全て詰まった高機能なナビです。
また、モニターを追加することで後席に座る人も楽しめるようになるなど、ドライブをより楽しめる設計となっています。
HDパネルを採用し、詳細な大画面で案内
サイバーナビは、高精細なHDパネルで目的地を詳細に示してくれます。楽ナビにも搭載されている独自の「スマートループ」に加え、高度な演算で時間と距離と料金を最適にしたルートを探し出す「スーパールート検索」を搭載しています。
カーナビでありがちな自分の位置がわからなくなる現象も、搭載されている高精度な自車位置精度専用システム(レグルスなど)で正確に把握し、目的地まで案内してくれます。
モニター追加で後席も楽しめるエンターテインメントが充実

サイバーナビは、最先端の高音質を追求した設計が特徴です。地デジをフルセグで楽しめることやDVDで動画を楽しむこと、もちろんスマートフォンの音楽や動画にも対応しています。Bluetoothのハンズフリー通話にも対応し、外部スロットもSDカード、USBなどに対応しています。
大きな特徴としてリアエンターテインメント機能が挙げられます。後席にモニターを追加した「リアクルーズモード」では、搭乗者みんなで音楽や動画を楽しむことができます。前席ではナビを利用し、後席では映画を見ることもできるなど、楽しみの幅が広がります。
車種専用に開発されたアルパインのカーナビゲーション「ビッグX」シリーズ

アルパインが販売するビッグXの特徴は、その全てが車種専用カーナビであることです。車種専用設計のため、1つ1つのナビが細部まで最適にチューニングされています。音質や操作性、エンジンをスタートしたときの画面(車種専用オープニング画面)まで、その車種専用に作り込まれているため、特別な感覚が味わえます。
画面サイズも車種専用だけに7インチから特大サイズの11インチや12インチまで用意されています。取り付けできる車が限定されているのがデメリットですが、対応車種がある場合には、専用のインパネ形状にぴったり合う「車種専用パーフェクトフィット」による高い装着感から、ビッグXを選択するユーザーが非常に多いのが特徴です。
おすすめは車種専用設計による高い一体感と大画面
ビッグXの最新モデルは、車種ごとに最適な大画面(9型~12型)が用意されています。例えば、人気のミニバン車種などでは、専用の音響特性に合わせた音質チューニングが施されており、理想の音を奏でます。
また、車両サイズもあらかじめセッティングされているため、純正のバックモニターなどとも相性抜群です。インパネと一体感のある豪華なデザインも、車種専用ならではの魅力です。
1つ先も表示してくれる任せて安心できるカーナビゲーションシステム

見やすく使いやすい高精細なナビが安全に目的地まで案内してくれます。車種専用のメリットである通常の社外ナビよりも大きな画面は、高い視認性を確保し、ドライビングを楽しくしてくれます。マップ操作は簡単で、スマホ感覚で拡大、縮小が可能、そして大画面を活かした1つ先の交差点なども見える案内で、心の余裕も生まれます。初めてカーナビを使う方にもおすすめできる大画面カーナビです。
車種専用設計で一体感のあるインパネに、AV機能も充実

フルセグの地上デジタル放送、DVDとCDプレイヤーの搭載、Bluetoothのハンズフリー通話など、一通りの基本機能は揃っています。ビッグXの特徴として、iPhoneやiPod、Walkmanなどの外部オーディオとの連携も充実しています。
音響も車種の車内環境に合わせているため、前席でも後席でもクリアで高音質のサウンドを聴くことができます。大画面で車種に一体感のある豪華なカーナビが欲しい方は、アルパインのビッグXを検討しましょう。
カーナビは大画面や性能などの付加価値や購入できる予算から決めよう

カーナビは種類が豊富で、どれを選んで良いか迷われる方も多いでしょう。今回ご紹介したカーナビは、いずれも必要な基本的な性能は全て搭載しています。そのため、「とにかく大画面が良い」「迫力のサウンドが欲しい」「車内との一体感を重視する」など、付加価値やご予算でカーナビを決めるのも良いでしょう。




















