8人乗りモデルも販売しているミニバン・SUV特集 ファミリー層に人気のクルマの特徴を比較
国内外の自動車メーカーは、市場に数多くの車を供給していますが、その多くは5人乗り・4人乗りモデルだったりします。今回は国産車かつ新車でも購入可能な8人乗りモデルが展開されているミニバンやSUVを中心としてピックアップして、各車の特徴比較も行います。
8人乗りは荷物の積載性などを重視 / 7人乗りは乗員の快適性を重視
トヨタや日産などのミニバンの開発・販売に積極的な自動車メーカーは、同一車両で7人乗りモデルと8人乗りモデルを展開しています。7人乗りモデルは2列目には2人・3列目には3人を、8人乗りモデルは2列目には3人・3列目には3人を乗車させるフォーメーションを採用しているケースがほとんどです。
7人乗りモデルのミニバンの多くが採用するキャプテンシートは、左右のシートを独立させて、アームレスト・電動オットマン・温熱シート機能を設けるなどして乗車の快適性を追求します。また、キャプテンシートは、センター部の隙間からサードシートへとスムーズに移動できるというメリットも備えています。
一方の8人乗りモデルが採用するベンチシートは、フルフラット化可能・跳ね上げられるタイプも多くてキャプテンシートよりもラゲッジスペースを広く確保できるシートアレンジが可能なので、車中泊ユーザーにも受けています。車両価格は、2列目にベンチシートを採用する8人乗りモデルの方がリーズナブルとなります。
8人乗りモデルも展開しているミニバンの室内スペースや特徴を比較
ショッピングモール・道の駅・サービスエリアの駐車場で見掛ける機会の多いミニバンは、8人乗りモデルも数多く展開しています。ヴォクシーやセレナなどのファミリーカーとしての地位を確立している人気ミニバンの8人乗りモデルの特徴などに関する情報をお届けします。
アウトドア好きのパパさん達に人気のヴォクシーは8人乗りモデルをラインナップする車中泊するにも便利なミニバン
トヨタのミドルサイズのミニバンである「ヴォクシー」は、2018年時のミニバン市場で第2位の販売台数を記録して、その後のセールスも好調なアウトドア好きのパパさん達から長年愛されている一台です。
フロントフェイスがワイルド&スタイリッシュでかっこいいと高評価の3代目ヴォクシーの現行モデルは、ガソリン車の「ZS」「V」「X」のグレードで8人乗りモデルを展開しています。
ヴォクシーの8人乗りモデルは、2列目に580mmのスライドを可能とする6:4分割チップアップシートを装備させて、跳ね上げを可能とする3列目シートとの組み合わせ効果によって、乗車人数や積載する荷物の種類に適したシートアレンジを可能とさせています。
グレード | ZS |
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燃費(JC08モード) | 16.0km/L(4WD:14.8km/L) |
室内長 | 2,930mm |
室内幅 | 1,540mm |
室内高 | 1,400mm |
最小回転半径 | 5.5m |
女性ユーザーの利用率も高い「ノア」はワイドに開口できるスライドドアを採用してサードシートへの乗り降りをスムーズ化
ヴォクシーの兄弟車であるノアはトヨタのカローラ店で販売されています。ヴォクシーと比較すればエクステリアが全体的に柔らかい雰囲気を感じられるノアは、女性ユーザーが利用する割合も多いミニバンです。
3代目ノアの現行モデルは、ガソリン車の「Si」「G」「X」といったグレードで8人乗りモデルをラインナップしています。ノアの8人乗りモデルは、可動域の広いスライドドアやフラットな低床フロアの特長を活かして3列目シートへの乗り降りを楽にさせています。
グレード | G |
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燃費(JC08モード) | 16.0km/L(4WD:14.8km/L) |
室内長 | 2,930mm |
室内幅 | 1,540mm |
室内高 | 1,400mm |
最小回転半径 | 5.5m |
洗練されたデザインを特徴とする「エスクァイア」は大人数でのドライブ時の快適性をアップさせる装備パーツが充実
トヨタ店・トヨペット店を販売チャンネルとする「エスクアィア」は、ヴォクシーやノアをベース車として開発された兄弟車であり、上質感の伴う洗練されたデザインを特徴とするパーツを設置してラグジュアリーさをアップさせています。
エスクアィアの現行モデルは、ガソリン車のグレード「Gi」「Xi」で8人乗りモデルの選択を可能としています。
6:4分割チップアップセカンドシートを採用する「エスクアィア」の8人乗りモデルは、フロントフラットソファーモードなどへのスタイルチェンジを可能として、標準装備させるアクセサリーソケットやUSBソケット等の装備類を充実させて、大人数での移動時の快適性をアップさせています。
グレード | Xi |
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燃費(JC08モード) | 16.0km/L(4WD:15.0km/L) |
室内長 | 2,930mm |
室内幅 | 1,540mm |
室内高 | 1,400mm |
最小回転半径 | 5.5m |
日本を代表するラグジュアリーミニバンである「ヴェルファイア」の8人乗りモデルは採用するセカンドシートが機能的
ヴェルファイアは、ネッツ店を販売チャンネルとするトヨタのラグジュアリーミニバンです。木目調加飾や採用するシートの質感などにも徹底してこだわっている同車の室内空間は、ホテルや空港のラウンジのような高級感が漂っていると高い評価を受けています。
2代目ヴェルファイアの現行モデルは、ハイブリッド車のグレード「X」・ガソリン車のグレード「2.5L X」と「2.5L Z」で8人乗りモデルを展開しています。
ヴェルファイアの8人乗りモデルが採用する6:4分割チップアップシートには、リクライニングや高さ調整を可能とするヘッドレストなどの乗員をおもてなす機能以外にも、大きな荷物を積載する際に便利なロングスライド機能も付いています。
グレード | 2.5L X |
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燃費(WLTCモード) | 10.8km/L(4WD:11.0km/L) |
室内長 | 3,210mm |
室内幅 | 1,590mm |
室内高 | 1,400mm |
最小回転半径 | 5.6m |
フロントマスクが優雅で美しい「アルファード」は乗員が快適に過ごせる8人乗りモデルも展開
トヨペット店で取り扱われているLLクラスのミニバンであるアルファードは、ヴェルファイアの兄弟車です。大胆かつワイドなシルバー調のメッキ加飾を行うフロントグリル、フロントパンバーと一体化しているようなデザインを採用するヘッドライトなどを搭載しているのがアルファードの特徴です。
3代目アルファードの現行モデルは、「HYBRID X」「2.5L X」「2.5L S」のグレードで8人乗りを可能とする車両を展開しています。
アルファードの8人乗りモデルは、跳ね上げ調整を可能とする2列目シートを採用して、移動時に疲れた乗員の体をリラックスさせられるリヤシートフルフラットモードなどのシートアレンジを実現させます。
グレード | HYBRID X |
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燃費(WLTCモード) | 14.8km/L |
室内長 | 3,210mm |
室内幅 | 1,590mm |
室内高 | 1,400mm |
最小回転半径 | 5.6m |
グランエースの8人乗りモデルは4列シートを採用してラグジュアリーな装備と窮屈さのない快適性で乗員をおもてなし
2019年の12月16日に発売を開始したトヨタのラグジュアリーミニバンであるグランエースは、3列シートで6人乗りの「Premium」と、4列シートで8人乗りの「G」の2グレードを展開しています。
8人乗りモデルは、1列目にはエグゼクティブパワーシートを、2列目にはリラックスキャプテンシートを、3列目には6:4分割チップアップを装備させています。
回転式アームレストや折りたたみ式サイドテーブルなどのユーティリティーパーツを充実させて、全ての乗員を満足させるグランエースは、ホテルや空港などで用いられる送迎車としてのニーズも期待されています。
グレード | G |
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燃費(WLTCモード) | 10.0km/L |
室内長 | 3,365mm |
室内幅 | 1,735mm |
室内高 | 1,290mm |
最小回転半径 | 5.6m |
ステップワゴンのガソリン車はメーカーオプションで「6:4分割ベンチシート」を追加設定すれば8人乗りが可能
ホンダのステップワゴンは、「こどもといっしょにどこいこう。」といったキャッチフレーズや大人の遊び心と冒険心を刺激したCMの宣伝効果によって、日本にミニバンブームを引き起こしたパイオニア的な車です。
現行モデルにあたる5代目ステップワゴンのグレード「G・EX Honda SENSING」や「SPADA Honda SENSING」などのガソリン車は、メーカーオプションで2列目に6:4分割ベンチシートを追加設定すれば8人乗りが可能となります。
ステップワゴンは、3列目には床下収納を設けて荷物の積載力アップさせて、タテにもヨコにも開く「わくわくゲート」を採用してファミリー層の支持を広げています。
グレード | SPADA Honda SENSING(4WD) |
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燃費(JC08モード) | 15.0km/L |
室内長 | 3,220mm |
室内幅 | 1,500mm |
室内高 | 1,425mm |
最小回転半径 | 5.4m |
低床・低重心を特徴とするオデッセイは安定的な走りを堪能できる8人乗りも可能とするミニバン
走行時の振動を抜群に吸収できるダンパーや高性能サスペンションといったパーツを、低重心を実現しているボディに組み合わせているオデッセイは、安定感のある走りを体感できるミニバンとして評価されています。
5代目オデッセイの現行モデルは、グレード「HYBRID ABSOLUTE EX Honda SENSING 」を除く全グレードで8人乗りモデルが設定されています。
同車の8人乗りモデルは、2列目にはドリンクホルダーとセンターアームレストが設定される6:4分割スライドシートを、3列目にはリクライニング機能が備わるシートを装備しています。
グレード | HYBRID Honda SENSING |
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燃費(WLTCモード) | 20.8km/L |
室内長 | 2,935mm |
室内幅 | 1,560mm |
室内高 | 1,300mm |
最小回転半径 | 5.4m |
日産のラグジュアリーミニバン「エルグランド」は250XGなどの多くのグレードで8人乗りモデルを展開
日産のフラッグシップミニバンであるエルグランドは、2010年8月に実施したフルモデルチェンジのタイミングで従来採用していたFR駆動からFF駆動へと切り替えるなどして、室内空間の拡充・低重心走行の安定性を引き上げました。
エルグランドの現行モデルにあたるE52型は、「350ハイウェイスター」「350ハイウェイスターアーバンクローム」「250XG」「250ハイウェイスターS」「250ハイウェイスターSアーバンクローム」といったグレードで8人乗りモデルを展開しています。
同車の8人乗りモデルは、着座時のリラックス度をアップさせる大型アームレストやカップホルダー、ロングスライド機能が付く6:4分割ベンチシートを2列目に採用しています。
グレード | 350 Highway STAR |
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燃費(JC08モード) | 9.4km/L |
室内長 | 3,025mm |
室内幅 | 1,580mm |
室内高 | 1,300mm |
最小回転半径 | 5.7m |
セレナはファミリーカーとして支持されている日産を代表するミニバンでスマートシンプルハイブリッド車で8人乗りを展開
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日産の主力ミニバン セレナ -
セレナの説明
セレナは、駐車時に役立つアラウンドビューモニターをオプションで追加設定できるポイントや、ライフケアビークルもランナップしている等の理由により好調な販売が続く日産の主力ミニバンです。
セレナの現行モデル(C27型)は、100%モータードライブを可能とするe-POWERをパワーユニットとして搭載するグレードは7人乗りで、スマートシンプルハイブリッド車では2WD・4WDタイプの全グレードが8人乗りモデルとなっています。
同車の8人乗りモデルは、1列目及び2列目にも設置可能とする「スマートマルチセンターシート」を装備させる効果によって、各シートに備わるスライド機能との組み合わせの幅を広げて、ドライブシーンに応じた乗員の満足度をアップさせます。
グレード | ハイウェィスター V |
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燃費(JC08モード) | 16.6km/L |
室内長 | 3,240mm |
室内幅 | 1,545mm |
室内高 | 1,400mm |
最小回転半径 | 5.7m |
デリカD:5は寒冷地のウィンターシーズンでも大人数でドライブをアクティブに楽しめるミニバン
デリカD:5は、乗員数や積載している荷物の重量に応じた適切な制動力を発揮させられるABSや、三菱自慢のAWC(All Wheel Control)などの技術力を組み合わせて、雪道などの滑りやすい悪路走行時であっても安定した走破性を実現するオールラウンダー性能を誇るミニバンです。
デリカD:5のガソリン車である「G-Limited Package」「M-Limited Package」や、ディーゼル車である「P」「G-POWER Package」「G」「M」は全グレード8人乗りモデルを展開しています。
同車の8人乗りモデルは、リクライニング機能やチップアップ機構を設けた専用の6:4分割ベンチシートを装備させて、着座時の心地良さを引き上げます。
グレード | M |
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燃費(WLTCモード) | 12.6km/L |
室内長 | 2,980mm |
室内幅 | 1,505mm |
室内高 | 1,310mm |
最小回転半径 | 5.6m |
スズキブランドで展開されている「ランディ」はクッション性が高いシートを採用しているミニバン
初代モデルが2007年1月に販売をスタートしたランディは、日産セレナからOEM供給を受けてスズキブランドで販売されているミニバンです。現行モデルにあたるSC27型ランディは、「2.0S」「2.0X」「2.0G」といった展開する全てのグレードで8人乗りをラインナップしています。
同車が採用する2列目シートのスライド幅は広く、移動させることで着座時に足回りに余裕を持たせる事が可能となります。3列目シートはクッション性が高いとユーザー評価が高いです。
グレード | 2.0S |
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燃費(JC08モード) | 15.0km/L |
室内長 | 3,170mm |
室内幅 | 1,545mm |
室内高 | 1,400mm |
最小回転半径 | 5.5m |
8人乗りモデルも販売しているSUV・オフローダーである「ランドクルーザー」とレクサスの「LX」の特徴など
8人乗りモデルも販売している国産車はファミリーカーとして定着しているミニバンだけではありません。ランドクルーザーやレクサスLXといった大型クラスのSUV・オフローダーも最大8名が乗車できるグレードを展開しています。
ランドクルーザーは仲間や家族と一緒にアウトドアの旅を楽しめる大型サイズのオフローダー
半世紀を超える車歴を誇るランドクルーザーは、SUVに分類される車両としては数少ない最大8名が乗車できるクルマ。現行モデルの200系では、「AX」「AX Gセレクション」「ZX」といったグレードで8名が乗車可能となっています。
跳ね上げ機能が備わるスペースアップシートを採用する3列目は、簡単に格納・固定することが出来て、キャンプなどのアウトドア時の参加人数や持っていく荷物の種類にも合わせて便利に利用できると評判です。
グレード | AX |
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燃費(JC08モード) | 6.9km/L |
室内長 | 2,690mm |
室内幅 | 1,640mm |
室内高 | 1,200mm |
最小回転半径 | 5.9m |
8人乗りが可能なレクサス「LX570」は存在感抜群の国産SUV最高峰のラグジュアリーなクルマ
レクサスのフラッグシップSUVであるLXはランドクルーザーをベース車とします。ゴージャスな内外装を魅力とする同車の現行モデルにあたるLX570は2列シート・5人乗りモデルと3列シート・8人乗りモデルを展開しています。
8人乗りモデルは、高級感と質感が一級品のセミアニリン本革を各シートに採用し、1列目から2列目・2列目から3列目へと昇順するにつれてアイポイントを高く設定して乗員の乗り心地の良さを引き上げます。
LXは、プリクラッシュセーフティなどの予防安全システムがパッケージングされる「LEXUS SAFETY SYSTEM+ (レクサス・セーフティシステム・プラス)」が標準装備される高い安全性も評価されているラグジュアリーなSUVです。
グレード | LX570 3列シート・8人乗り |
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燃費(JC08モード) | 6.5km/L |
室内長 | 2,760mm |
室内幅 | 1,650mm |
室内高 | 1,170mm |
最小回転半径 | 5.9m |
8人乗りできる車をマイカーやレンタカーで利用してドライブを楽しんで思い出を沢山つくっていこう
気心の知れた友人や家族が乗車している時ほど、車内が賑やかになって目的地までの移動が楽しくなります。子供たちと一緒にご両親も乗せて行楽地や買い物などへと出かける機会の多い方は、セレナやヴォクシーなどの8人乗りできる車両をマイカーとして利用するプランを考えているかもしれません。
卒業旅行や社員旅行で訪れた観光地の名所を巡る際には、8人乗りを可能とする車両をレンタカーで利用して移動した方が便利です。
家族や友人達との移動をサポートしてくれる8人乗りができる車でドライブして、沢山の思い出を作っていきましょう!