クロストレックの内装はXVから生まれ変わってどう変わったのかインテリアを紹介
クロスオーバーSUVのクロストレックは元々海外での名称で、日本では「XV」として販売されていました。2022年、2代目クロストレックになったタイミングで、「XV」から「クロストレック」に名称が統一されました。「Touring」「Limited」のグレードがあり、それぞれにFWDとAWDの用意があります。
SUVらしいアクティブなエクステリアはGOOD DESIGN AWARD 2023の受賞をはじめ、2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカーなど5つの賞を受賞しています。デザイン性と安全性にすぐれたクロストレックの内装を紹介します。
クロストレックのコックピット周辺は運転しやすいレイアウトでまとめられている
クロストレックのコックピット周りは、SUVらしいアグレッシブさと高級感が漂うレイアウトになっています。大型の11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテイメントシステムが際立ち、表示も大きく見やすくなっており、メーターなども大きく視認性が高くなっています。
クロストレックのインストルメントパネルは視認性と操作性にすぐれ運転するたびに愛着がわく
クロストレックのインストルメントパネル ※画像は「Limited」
クロストレックのインストルメントパネルは視認性と操作性にすぐれたレイアウトになっています。運転席から操作しやすい大画面のセンターインフォメーションディスプレイや直観で認識できる2眼メーター。フロントピラーは細く、死角が少なくなっており、運転のしやすさと安全面の高さが魅力的です。
4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ付ルミネセントメーター
多彩な情報が一目で分かるルミネセントメーター
見やすい2眼メーターのセンター部分に4.2インチのマルチインドメーションディスプレイを搭載。平均燃費やアイサイトの作動状況などを表示します。シンプルなデザインが運転中の高い視認性を誇ります。
11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテイメントシステム
- 大画面で見やすく操作が直観的にできるディスプレイ
- オーディオレス仕様/ブラック ※「Touring」に標準装備
大画面でエアコンやラジオなどの操作がしやすく、スマートフォンのアプリケーションを利用できるApple CarPlayとAndroid Autoにも対応しているので、日ごろ使用している音楽アプリでお気に入りの曲を聴いたりすることができます。「Limited」に標準装備「Touring」にはメーカー装着オプションになり、「Touring」に標準装備されるのはオーディオレス仕様となります。
ナビゲーション機能(メーカー装着オプション)
ピンポイントで目的地の設定ができるナビゲーション機能
「what3words」の3単語で3m四方の区画を目的地として指定できる方式を採用。広い場所のどの部分まで指定できるのでピンポイントで目的の場所にたどり着くことができます。
シフトレバー/シフトパネル/シフトブーツ
- 「Touring」のシフト周り/樹脂:ブラック
- 「Limited」のシフト周り/シルバー加飾付本革巻/ピアノブラック調/シルバーステッチ
クロストレックのシフトパネルは、「Touring」がブラックの樹脂製。「Limited」はピアノブラック調のシルバー加飾付きの本革巻きでシルバーステッチが施されています。「Touring」はメーカー装着オプションでピアノブラック調の装備が可能です。
ドライバーのフィーリングが伝わりやすいペダル&フットレスト
- 「Touring」の標準仕様のペダル&フットレスト
- 「Limited」のアルミパッド付スポーツペダル
「Touring」のペダルとフットレストは一般的なゴム製仕様。一方「Limited」はスバルならではのアルミパッドのスポーツペダル仕様です。どちらも滑りにくく、足先のフィーリングがしっかりと伝わるペダルです。
音声で各種操作が可能な音声認識機能
音声でエアコンの温度設定やオーディオ操作ができる音声認識機能
スタリングスイッチにある発話スイッチを押すことで、エアコンやオーディオを音声で操作することができます。運転しながら大きく視線を移動する必要もなく、手元操作できるので運転に集中できます。「Limited」に標準装備、「Touring」にメーカー装着オプションになります。
シート位置の再現や居眠りも監視するドライバーモニタリングシステム
シートやドアミラー位置の再現や運転中のドライバーを見守る
事前にシートポジションやドアミラーの角度を設定し、ドライバーをカメラが認識すると設定したポジションを再現し、シートの位置などを併せる必要がありません。また、走行中はドライバーを見守り、眠気を検知したり不注意がある場合には注意喚起を促し、安全運転に貢献します。「Limited」に標準装備、「Touring」にメーカー装着オプションになります。
電動で角度や位置が細かく調整できる運転席&助手席パワーシート
無段階で細かく位置調整ができるパワーシート
電動で座面と前端部の高さやシートの前後のポジション、背面の角度の調整を無段階で細かく調整ができます。運転席のみランバーサポートの調整もできます。「Limited」に標準装備、「Touring」にメーカー装着オプションになります。
ドライバーが乗り込みやすい運転席シート自動後退機能
ドアと連動して乗り込みやすいように運転席シートが後退する
運転席のドアを開けると連動して自動で運転席のシートが後退し、ドライバーが運転席に乗り込みやすくなります。「Limited」に標準装備、「Touring」にメーカー装着オプションになります。
クッション性が高く座り心地の良いクロストレックのシート
- シート表皮/トリコット:グレー(シルバーステッチ) ※「Touring」
- シート表皮/ファブリック:グレー(シルバーステッチ) ※「Limited」
- シート表皮/本革:ブラック/グレー(シルバーステッチ) ※メーカー装着オプション
クロストレックのシートはクッション性があるだけではなく、長時間ドライブでも安定した姿勢が続き、リラックスが続きます。シート表皮も手触りがよく、カラーも落ち着いたものが選択されています。「Touring」のシート表皮はグレーにシルバーステッチが施されたトリコット、「Limited」でも同様で、素材はファブリックです。どちらのグレードもシート表皮を本革にメーカー装着オプションで装備することができます。
クロストレックの便利で快適に過ごせる装備
クロストレックには社内で便利で快適に過ごせる装備が満載です。運転席と助手席用のカップホルダーは斜めに位置がずれていて手に取りやすく、心配りが感じられます。ディーラー装着オプションやメーカー装着オプションもピックアップしていますが、快適に過ごせるおすすめ装備です。
ケーブル不要で便利なワイヤレスチャージャー(ディーラー装着オプション)
Qi対応のスマートフォンを置くだけで充電が可能なワイヤレスチャージャーです。USBケーブルが必要ないのでわずらわしさもなく、手軽に使用することができます。ワイヤレスチャージャーはディーラー装着オプションです。
暗くても設置位置が分かりやすい前席USB電源2個&後席USB電源2個
センタートレイのUSB ※画像は「Limited」
Type-AとType-CのUSB出力電源が前席に各1個、後席に各1個装備し、スマートフォンなどの充電に便利です。暗い室内でもどこに差し込み口があるか分かりやすいよう、ポート部には白色照明と搭載しています。
寒い季節を快適にするフロントシートヒーター(メーカー装着オプション)
早朝や寒い季節でも温かく過ごせるフロントシートヒーター
フロントシートヒーターは「Touring」「Limited」ともにメーカー装着オプションで装備することができます。運転席と助手席、それぞれを2段階でシートの座面と背面を温めることができ、寒い日でも快適に過ごすことができます。
自動オフになるステアリングヒーター(メーカー装着オプション)
運転中、ドライバーが触れることの多い部分を中心にステアリングが温まり、寒冷地や冬の早朝でも温かいステアリングで快適な運転ができます。作動させてから30分で自動OFFになるころには、車内が暖房で温まっているでしょう。
必要な時に手が届きやすいカップホルダーや収納位置
- 位置がずれていて使いやすいカップホルダー
- 取り出しやすい収納スペース
クロストレックのフロントカップホルダーは、位置がずれているので手を伸ばした時に取り出しやすい設計になっています。シフト前やカップホルダー後方など、使いやすい位置に収納スペースが用意されています。
開放感が味わえるサンルーフ(電動チルト&スライド式)
開放感や空気の入れ替えにも便利な電動サンルーフ
電動チルト&スライド式のサンルーフは開放感を味わえるだけではなく、効率よく走行中に車内の空気の入れ替えを行うことができます。オーバーヘッドコンソールのスイッチで操作ができ、電動なので操作のわずらわしさがありません。「Limited」にメーカー装着オプションで装備可能です。
居心地と使い勝手の良いクロストレックの後席空間
- 大きく開くドアで乗り降りがしやすい
- 長時間乗ってもリラックスできる広々とした後席
クロストレックの後席は、リヤドアが大きく開き、スムーズに乗り降りできる広々とした足元。チャイルドシートに子供を座らせる動作もドアが大きく開口するので楽に行えます。
また、足元が広いだけではなく、乗員同士の間のスペースにも余裕を持たせ、ゆったりとくつろぐことができるので、長時間ドライブも快適になります。
クロストレックの走行性能も思いのままに
クロストレックには好みやシーンに合わせて走行モードを切り替えられる「SI-DRIVE」や、MT車のように加速を手元で操れるパドルシフトが搭載されています。ドライバーの意のままにクロストレックを操ることができます。
走行モードが選択できるSI-DRIVE
スイッチひとつで走りの味を選べるSI-DRIVE
ハンドルの「S/I」スイッチを押すことで、「インテリジェントモード(I)」と「スポーツモード(S)」に設定することができます。燃費に配慮した走行ができる「インテリジェントモード(I)」、パワフルな加速を楽しめる「スポーツモード(S)」、走行シーンや気分に合わせて走行モードを選択することができます。
MTの加速感を味わえるパドルシフト
指先でパワフルな走りができるパドルシフト
クロストレックにはパドルシフトを搭載。「D」で走行中にパドル操作をすることで、一時的にマニュアルモードに変化。手元のシフト操作でMTのように自由な変速と加速を操ることができます。
クロストレックの広々とした荷室はシートアレンジで広々拡大
クロストレックの荷室は開口部が幅広く、荷物の積み下ろしが楽にできるだけではなく、積み込む荷物の大きさに合わせて荷室空間を拡大でき、使い勝手の良い空間になります。
カーゴルームのサイズ
カーゴルームは開口部が広く荷物の積み下ろしが楽々行える
クロストレックのカーゴルームは、荷室の開口部が最大幅1,42mm、荷室高が708mm、荷室の容量が315Lと大容量です。開口部がとても広いので大きな荷物でも楽に積み降ろしができ、目的に合わせて多彩な使い方ができます。
リヤゲートランプ は「Limited」に標準装備
リヤゲートにはLEDリヤゲートランプが設置され、明るい光がリヤゲートと連動して点灯します。広い範囲を上方から照らすので、夜間や暗い場所での荷物の積み下ろしや、手元がよく見えるのでカーゴルームに積んだ荷物の中からの探し物などにとても便利です。
カーゴルームをすっきり整理整頓できるフック&サブトランク
- カーゴフック(4個)
- カーゴサイドフック(2個)
- サブトランク
カーゴルームの側面に、カーゴフックやカーゴサイドフックを6個用意し、荷物を固定したり小物を吊り下げたりすることができます。フロアの下にはサブトランクを備え、汚れた荷物などを収納することができます。カーゴルーム内で散乱しがちな小さな荷物などをすっきりと整理することができます。
荷物に合わせて荷室のフロア長を拡大できるシートアレンジ
- 5名乗車時
- 3名乗車時
- 2名乗車時
クロストレックのカーゴルームは積み込む荷物に合わせてシートアレンジをすることで、荷室の広さを拡大することができます。5名乗車時の荷室フロア長は814mmでたっぷりと荷物を積み込むことができますが、後席片側を折りたたむことで3名が乗車可能で、室内長が1,591mmまで拡大され、長さのある荷物を積み込むことができます。後席全てを折りたたむと荷室のフロア幅が1,090mmとなり、自転車などを平置きして積み込むことができる大容量になります。
用途に合わせてシートアレンジをすることで、益々使い勝手がよくなるクロストレックです。
3つのカメラがいのちを守るアイサイト
3つのカメラのアイサイトがぶつからないをサポート
アイサイトは広角化して視野が広くなったステレオカメラと超広角の嘆願カメラの3つの目が「ぶつからない」をサポートするシステムです。3つのカメラとレーダーが広い範囲をこれまで以上に見渡して安全性能を高めます。
プリクラッシュブレーキ
交差点での出会い頭などで衝突する危険性がある場合、ディスプレイでの注意喚起とブレーキ制御を行い、衝突回避をサポート。右折や左折時での車両やバイク、自転車や歩行者までを幅広く認識し、安心と安全に貢献します。制御対象との速度差が約60km/h以内、右左折時では自車速度が約20km/h以下でアイサイトの性能を発揮します。
前方側プリクラッシュブレーキ
見通しの悪い交差点や駐車場から車道に出る際など、レーダーの照射エリアに遮蔽物がない場合に前側方から近づく車両を検知し、衝突回避をサポートします。ブレーキの制御は自車が約1km/h~20km/h、対象車両が約5km/h~60km/hで作動します。
緊急時プリクラッシュステアリング
プリクラッシュブレーキを作動させても衝突回避が困難な場合、回避する十分なスペースや回避先に物体がない場合、衝突回避をするためにハンドルを制御します。ドライバーのとっさの判断ができない場合にサポートします。
後退時ブレーキアシスト
レーダーが障害物を検知してブレーキ制御
車両後退時に後方の障害物を検知して、衝突が予測される場合は注意喚起をし、ブレーキ制御を行います。車止めのない駐車場などで後退での衝突を回避サポートします。
AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御
AT車でのシフトレバーの入れ間違いや、ペダルの踏み間違いでの急発進、急後退を抑えます。「発進」「後退」のどちらにも作動します。
スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)
ドアミラーから死角になっている場所の車両を検知し、車線変更などで衝突の可能性がある場合、ドアミラーに搭載されているLEDインジケーターを点滅するとともに、警報音で注意を促します。
また、駐車場などから後退する際、死角となる後側方からの接近車両を検知してドライバーに注意喚起を促します。デジタルマルチビューモニター装着車では、モニター画面でも通知をします。
エマージェンシーレーンキープアシスト
他車両が後側方から接近しているにもかかわらず、車線変更や車線のはみ出しを思想になると、警告音と表示で注意喚起し、ハンドル操作をアシスト。衝突回避をサポートします。
車線逸脱抑制
高速道路や自動車専用道路などでの走行中、自車が車線からはみ出しそうになった際にハンドル操作をアシストし、車線逸脱を防ぎます。
警報機能
一定時間のふらつき挙動や車線の逸脱が検知されると、警報音と共に表示でドライバーに注意喚起し、安全運転への意識を促します。
クロストレックの内装は視認性や使い勝手がXVよりも向上している
クロストレックは海外では「クロストレック」、日本では「XV」と呼ばれていましたが、フルモデルチェンジを機会にクロストレックに統一されました。「クロスオーバー」と「トレッキング」からネーミングされたクロストレック。
内装はスバル車共通の11.6インチの大型ディスプレイが多角形の枠で縦に配置され、視認性が高く、使い勝手がよくなりました。インテリアカラーもグレーやブラックでシンプルながらも落ち着きがあります。XVと比較して静粛性が向上しており、乗り心地がアップしています。
米国向けにオフロード指向モデルのクロストレック・ウィルダネスが発表されるなど海外でも人気のクロストレック。今後も目が離せないモデルです。
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