ワイパーのビビリとは

ワイパービビリの原因と対策!異音がするときの直し方

ワイパービビリの原因は、ゴムが古くなって硬くなっている、汚れや油膜に引っ掛かりバタついている、撥水コートと相性の悪い標準ゴムを使っていることが挙げられる。ブレードやゴムを新品に交換、油膜取り、撥水コートに対応したワイパーゴムに替え快適な視界を手に入れる。

ワイパービビリの原因と対策!

雨の日やウィンドウォッシャーを使い、ワイパーを作動させた時に「ガガガ…」と、ワイパーが引っ掛かるような動きをする時があります。フロントガラスの水分を上手く拭き取れず、視界不良で雨天時の夜間運転は前が良く見えず不安になることがあります。

また、ワイパーが作動するたびに引っ掛かる音が鳴り、運転にも集中できず、ワイパーの動作ばかりを見ているとよそ見運転になりがちで、事故などにも繋がります。そこで、ワイパーから音が出る「ビビリ」の原因と対策を紹介します。

ワイパーがビビる原因が何かをつきとめる

ワイパーを動かしたときに「ガガガ」と音が出る原因は、大きく分けて4つあります。原因を1つずつ探っていき、自分の車両でワイパーがビビるきっかけを探ってください。

ゴムの劣化

ワイパーはゴムで出来ているので、使用している内に劣化し段々固くなっていきます。新品の柔らかいうちはフロントガラスの曲面に合わせ隙間無く拭き取ってくれますが、劣化して固くなったゴムではフロントガラスにも引っ掛かりやすくなり、ワイパーを作動させると音が出やすくなります。

フロントガラスの汚れ・油膜の付着

フロントガラスに汚れが付着している時や油膜が付着している時は、ワイパーゴムとフロントガラスの間に異物がある状態なので、スムーズに拭き取ることが出来ず、ビビり音が発生する原因となります。

油膜が付着しているか確認する方法

  • 洗車してガラスの水分を拭き取ると「ギラギラ」した模様がついている。

フロントガラスに油膜などの汚れがある状態では、いくらキレイに洗車した車でもワイパーゴムが引っ掛かり異音を発生させる原因になります。カーシャンプーを使った洗車だけではガンコにこびりついた油膜は取れないので、専用の油膜取りやガラスコンパウンドが必要になります。

撥水コートに合っていないゴムの使用

フロントガラスに撥水コートをかけると走行速度に応じて「サーッ」と水分が流れていく様子は見ていて楽しいものですが、撥水コートに対応していないワイパーゴムにとっては大問題です。

撥水コートと標準ワイパーゴムの相性が悪い理由

  • ガラスが十分に濡れた状態ではないため、摩擦が強く引っ掛かりやすい。

ワイパーゴムは、フロントガラスに水分がある状態だと引っ掛かりもなくスムーズに動けますが、撥水コートで水分が除去された状態では乾いた部分をゴムが通る時にバタつきが発生し、異音が出る原因になります。

ワイパーのビビり対策

ワイパーのビビり音を発生させないようにするには、油膜の除去、ブレードやゴムを新品に交換する、撥水コートに対応したワイパーに変更するなどの方法があります。1つずつ確認して、車のワイパーがビビる原因の対策をしてください。

ワイパーゴムの交換

ワイパーゴムは、紫外線の影響や経年劣化により段々と固くなってしなやかな動きが出来なくなります。その状態でワイパーを作動させてもビビり音の発生だけではなく、拭きムラ・拭き残しなどの視界不良に繋がり特に雨が降る夜間の走行は危険がつきまとうので、出来ることなら1年に1回の頻度で新品に交換することがオススメです

ワイパーの交換方法2選

  • ワイパーゴムだけ交換する。
  • ワイパーブレードごと交換する。

ワイパーは、骨組みの「ブレード」と水分を拭き取る「ゴム」の部分で出来ていて、ワイパーゴムを交換する方法は2種類あり、「ワイパーゴムだけを交換する方法」と「ワイパーブレードごと交換する方法」があります。

ワイパーゴムだけを交換する場合は、交換費用が安いというメリットがあります。骨組みのブレードはそのまま使用するので、ブレードが歪んでいたりすると新品のゴムに交換しても拭きムラがあるなどの問題が発生する場合があります。

ブレードごと交換する場合は、交換費用がゴムだけ取り換える場合に比べて割高ですが、古いブレードを新しいものに入れ替えるだけなので作業はとても簡単に済みます。

フロントガラスの油膜取り

フロントガラスに油膜が張っている状態では、ワイパーとガラスの間に異物がある状態ですので、ワイパーで水分を拭く際にスムーズに動けずに引っ掛かりビビリが発生しますので、油膜や汚れを取るることでビビリの発生が少なくなります。

油膜の取りかたは、「油膜取り専用のクリーナー」を使うか、ガソリンスタンドでも油膜取りサービスを行っている場合があります。

フロントガラスの油膜をとるとワイパーを作動させたあとのギラつきが無くなり、クリアな視界が確保されるのでとても運転がしやすくなります。

撥水コートに対応したブレード・ゴムに交換

フロントガラスに撥水コートをかけると車のスピードに応じて水分が流れていきますが、水分を拭き上げるワイパーにとっては、ガラスとゴムの間に水が十分にないので「乾拭き状態」になる部分が引っ掛かり、ビビリが発生しやすくなります。撥水コートをかけたウィンドウに対応するワイパーブレード・ゴムに交換することでビビリの原因を取り除ける可能性が高くなります。

撥水コートに対応したワイパーブレード・ゴム

  • グラファイトゴムに交換する。
  • 撥水効果のあるゴムに交換する。

グラファイトゴムとは、撥水コートをかけて水が少ない状態でもスムーズにワイパーが動くよう炭素をコーティングしたワイパーゴムのことで、水分が飛び乾拭きに近い状態の部分をゴムが通ってもビビりにくくなります。

また、撥水成分を含んだ撥水ワイパーは、シリコンなどの撥水成分をコーティングした撥水ゴムがフロントウィンドウを往復するたびに撥水成分をコーティングし、効果を発揮します。ワイパーが稼働する部分だけ撥水コートをかけたい時にピッタリです。

ワイパービビリの原因と対策をして快適なドライブを

ワイパーが動くたびに異音が鳴っていると気になって運転がしにくいものです。ワイパービビリの原因を探り適切な対策をとるとスムーズに動き快適なドライブをすることができます。

また、ワイパーのビビり対策だけではなく、油膜などの汚れを取ることでスッキリとした視界を手にすることができるので、周囲も見やすく安全運転に繋がります。