ヴェルファイアのモデルチェンジ

40系ヴェルファイアにモデルチェンジ ノア顔でミニバン初2.4Lターボエンジン設定ドライバーズカーに

ヴェルファイアがモデルチェンジで3代目に、パワートレインにはミニバン初の新開発2.4L直噴ターボエンジンを設定、アルファードと同じハイブリッドのエグゼクティブラウンジ(EL)の2グレード展開に。アルファードにはない強みを持つ新型ヴェルファイアのエクステリア・インテリア・スペックなどを解説。

40系ヴェルファイアにモデルチェンジ ノア顔でミニバン初2.4Lターボエンジン設定ドライバーズカーに

40系新型ヴェルファイア発表前に噂されたモデルチェンジ情報や30系ヴェルファイアのモデルチェンジ情報まとめ

3代目にあたる40系新型ヴェルファイアが2023年6月21日に発表・発売されました。 今回はアルファードがショーファーカー、ヴェルファイアがドライバーズカーとして明確に分けられいて、アルファードの兄弟モデルという印象を払拭。
一時は消滅の噂もあったヴェルファイアのモデルチェンジの噂や、先代の2代目30系ヴェルファイアのモデルチェンジ情報などをまとめています。

ヴェルファイアがフルモデルチェンジ後も存続へ

新型アルファードの発表とともに、ヴェルファイアが消滅する噂もありましたが、従来通り独立車種としてヴェルファイアが存続する可能性が高いようです。

これは2022年1月にモデルチェンジしたノアとヴォクシーにもあった噂で、ノーマルボディをノアに、エアロボディをヴォクシーにする、という予想でしたが、結果として両モデルとも前モデルを引き継ぐ形で販売継続になりました。

ヴェルファイアもヴォクシーと同様、通常ボディは廃止してエアロボディのみ販売することが考えられます。
またパワートレインについては、純ガソリンエンジンは設定せずにハイブリッドシステムとターボエンジンの走りに特化したグレードになるという噂もあるようです。

ヴェルファイアはアルファードに統合される?姉妹車1本化が順次進められるもよう

次期型ヴェルファイアのフルモデルチェンジの動向が注目されていますが、ヴェルファイアは2023年のフルモデルチェンジのタイミング、または2022年中に姉妹車のアルファードに統合される可能性があるようです。

2020年5月より全国の販売店でトヨタの全車種を併売することで、アルヴェルのような姉妹モデルについても一本化が決定。販売台数が伸びているアルファードの名前を残し、ヴェルファイアを吸収するとのことです。
2021年4月28日の一部改良で、ヴェルファイアが特別仕様車以外のグレードを全て廃止したのも、アルファードとの統合準備をしていると考えられます。

ヴェルファイアはネッツ店の専売から2020年1月以降カローラ店と併売に

ヴェルファイアはこれまでトヨタネッツ店の専売車種でしたが、2020年1月よりネッツ店と共に、カローラ店でも販売を行う併売車種となる予定です。

2020年にはヴェルファイアにとどまらず、トヨタ全車種を全販売店で併売を開始、どの販売店でもトヨタ車全車種の購入が可能になりました。

姉妹車のアルファードも2020年1月からトヨタ全店で併売車種となりますが、2025年までにはヴェルファイアが販売終了となり、アルファードに一本化するという噂もあります。

ヴェルファイアの「おしゃれでヤングファミリー向け」、アルファードの「一般的なファミリーユース」のコンセプトがどう一本化されるのか、注目が集まっています。

ヴェルファイアの次期フルモデルチェンジは2023年になる可能性が高い

現行ヴェルファイアのエクステリア2017年12月にビッグマイナーチェンジが行われたヴェルファイア 次回のフルモデルチェンジは6年後の2023年6月になると考える

約3年周期でフルモデルチェンジやビッグマイナーチェンジが行われている、ヴェルファイアの次期フルモデルチェンジのタイミングは2023年6月に

2002年5月に誕生した初代アルファードが、2008年5月にフルモデルチェンジを行った際に、ヴェルファイアは姉妹車として誕生しました。

上品な感じがして高級感が備わるアルファードに対して、ヴェルファイアのエクステリアは力強くてワイルドさがあり、20代~30代の若者達からの支持を集めました。

初代ヴェルファイアは誕生から約3年4ヶ月後の2011年9月にハイブリッドモデルを追加設定し、スピードメーターやシート表皮のデザイン変更等のマイナーチェンジを行って後期型へと移行しました。

初代モデルが後期型に移行してから約3年4ヶ月後の2015年1月には、ヴェルファイアにとっては初めてのフルモデルチェンジが行われ、ミリ波レーダー式のプリクラッシュセーフティシステムやインテリジェントパーキングアシストなどの安全装備が充実されました。

2代目ヴェルファイアが誕生してから約2年11ヶ月後の2017年12月に、マイナーチェンジを行い、全車速追従機能付きクルーズコントロールやレーントレーシングアシストなどの運転サポート技術を充実させました。

約3年周期でマイナーチェンジやフルモデルチェンジを行っている事を根拠として、ヴェルファイアの次期フルモデルチェンジのタイミングを予想すれば、少し遅れた2023年になる可能性が高いのではないかと判断しました。

ヴェルファイアのモデルチェンジ年表
2008年5月 初代ヴェルファイア誕生
2011年9月 初代ヴェルファイアがマイナーチェンジを行って後期型へ
2015年1月 フルモデルチェンジを行って2代目ヴェルファイアが誕生
2017年12月 2代目ヴェルファイアがマイナーチェンジを実施して後期型へ
2023年6月 フルモデルチェンジを行って3代目ヴェルファイアが誕生?

次期ヴェルファイアのプラットフォームはTNGAを採用する可能性が高い

2023年にフルモデルチェンジによって誕生する見込みの新型ヴェルファイアは、4代目プリウスより順次導入される「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」と呼ばれるトヨタの次世代プラットフォームの採用が確実視されています。

TNGAは、運転のしやすさ・乗り心地・安全性など車に求められるあらゆる属性を徹底的に追求する次世代型のプラットフォームです。同プラットフォームのメリットには、開発費の抑制・ボディ剛性の強化・動力性能の向上・低燃費の実現などが挙げられます。

TNGAはトヨタ車に限らず、高級ブランドのレクサスや、ダイハツの小型車にも導入されています。トヨタのミニバンシリーズでは、ヴォクシーやノアでもTNGAテクノロジーの一部は採用されています。
次期フルモデルチェンジで誕生するヴェルファイアは、トヨタのフラッグシップミニバンとして、同社のミニバンでは初めてTNGAを全面的に採用する可能性は高いと判断します。

次期ヴェルファイアがTNGAを採用すれば車高は低くなり、車両重量が軽減されることが想定

次期ヴェルファイアが低重心化を特長とするTNGAを採用すれば、車高が低くなることが想定されます。TNGAを初めて導入して誕生した4代目プリウスは、前モデルである3代目と比較すると、車高が20mm低くなりました。

そのため、次期ヴェルファイアもTNGAを採用すれば、プリウスと同様に車高が低くなる可能性もありますが、ミニバンの魅力である室内空間の広さは室内高を若干下げるなどして確保するものと思われます。

TNGAはユニットをグループ化して共用化を推進させて、骨格構造を最適化して、パーツを見直します。その影響により次期ヴェルファイアがTNGAを導入すれば車両重量が軽減される事も想定されます。

新型ヴェルファイアは世界最高レベルの熱効率を実現する「Dynamic Force Engine」を搭載させて、ハイブリッド車では同エンジンに「THS2」を組み合わせる可能性がある

次期ヴェルファイアは2017年7月に誕生した新型カムリが初採用した、高速燃焼・可変制御・高レスポンス化等の技術力によって世界最高レベルの熱効率を実現した「Dynamic Force Engine(ダイナミック フォース エンジン)」の改良モデルを搭載する可能性があります。

新型ヴェルファイアのハイブリッドモデルは、同エンジンに4代目プリウスより導入されているコンパクト・軽量・低損失を特長とするハイブリッドシステム「THS2」を組み合わせるとの噂もあります。

TNGAを採用しダイナミックフォースエンジンを搭載する見込みの次期ヴェルファイアはミニバンとしては魅力的な20km/Lを超える低燃費も目指せる

次期フルモデルチェンジでトヨタの新プラットフォーム「TNGA」を採用し、40%にも達する熱効率を実現する「ダイナミックフォースエンジン」を搭載する見込みの新型ヴェルファイアは、ミニバンとしては魅力的な20km/Lを超える低燃費を達成する見込みです。

ヴェルファイアの現行モデルの燃費(ハイブリッド車)はJC08モード比で18.4km~19.4km/Lの範囲となっています。

TNGAを採用しダイナミックフォースエンジン等を搭載すれば、20%もの低燃費が実現できると噂されています。その値を用いて、単純計算すれば新型ヴェルファイアの燃費(ハイブリッド車)は22.1km/L~23.2km/Lと概算されます。
ボディサイズが大きくて、車両重量のあるLLクラスのミニバンであるヴェルファイアにとって、20km/Lを超える低燃費は魅力的です。

ヴェルファイアの現行モデルと新型モデル(予測値)の燃費比較
  現行モデル 新型モデル(予測値)
ハイブリッド 18.4km/L~19.4km/L 22.1km/L~23.2km/L
2.5Lガソリン車 11.4km/L~12.8km/L 13.6km/L~15.3km/L
3.5Lガソリン車 10.4km/L~10.8km/L 廃止予定

次期ヴェルファイアは全グレードに3眼LEDヘッドランプやシーケンシャルターンランプを標準装備させる可能性が高い

2017年12月25日に姉妹車であるアルファードと共にビッグマイナーチェンジを行ったヴェルファイアは、フロントマスク及びリヤのコンビネーションガーニッシュ等のデザイン変更を行いました。

2023年のフルモデルチェンジが有力のヴェルファイアのエクステリアは、2段ヘッドランプやフロントフォグランプ周りに大胆なメッキグリル加飾を引き続き施すと思われます。

2017年12月に行われたマイナーチェンジで採用された、機能性とデザイン性に優れる3眼LEDヘッドランプや、フロント・リヤ部に設置するシーケンシャルターンランプは、次期モデルにおいては全グレードで標準装備されると予想します。

新型ヴェルファイアは、特徴であるロアグリルも一体化する大型フロントグリルや、リアコンビネーションランプとライセンスガーニッシュを組み合わせて実現させる立体造形を強化して、ワイルドな印象を強めるものと期待します。

新型ヴェルファイアはハリアーと同様にインテリアカラーに赤色系統も追加設定する見込み

トヨタのフラッグシップミニバンとして、内装にも徹底的にこだわるヴェルファイアのインテリアカラーは、黒・ベージュ・ホワイトの3色がラインナップされていますが、現行モデルではトヨタのラグジュアリーSUVであるハリアーが採用するディープボルドーのような赤色系統は未設定です。

高級車のインテリアカラーに赤色系統も設定するケースが多くなっている事を考慮すれば、日本を代表するラグジュアリーミニバンであるヴェルファイアも内装色に赤色系統を追加設定する可能性は高いと判断します。

次期ヴェルファイアのガソリン車は「Dynamic Torque Vectoring AWD」をハイブリッド車は「新型E‐Four」を採用して、操縦安定性を向上させる見込み

次期ヴェルファイアのガソリン車(4WD)は「Dynamic Torque Vectoring AWD」を、ハイブリッド車は「新型E‐Four」を採用して優れた操縦安定性を実現させる見込みです。

次期ヴェルファイアのガソリンモデルが採用する可能性がある「Dynamic Torque Vectoring AWD」は、後輪の左右駆動力も最適制御可能とするトルクベクタリング機構を搭載させて、悪路走行時であっても優れた操縦安定性を実現可能とします。

一方のハイブリッドモデルへの採用が噂されている「新型E‐Four」は、電気で駆動させる後輪のトルク値を従来型よりも1.3倍増加させて、走行状態に適した出力を後輪に配分できる新制御法を採り入れる事で優れた操縦安定性を達成させます。

次期ヴェルファイアは第2世代の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を進化させる見込み

2017年12月に行われたマイナーチェンジで、ヴェルファイアは、昼間の自転車や夜間の歩行者も検知可能とする「プリクラッシュセーフティ」、一時停止や進入禁止などの道路標識をメーター内のディスプレイに表示する「RSA(ロードサインアシスト)」等の新たな機能を追加して安全性を向上させました。

新型ヴェルファイアは、第2世代の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を引き続き採用して、既存装備の作動域を拡大するなどのバージョンアップを行う、レーンディパーチャーアラート等の機能を追加設定して進化させるはずです。

次期ヴェルファイアの販売価格は現行モデルに20万円を加算した金額であると予想

ヴェルファイアの現行モデルの標準ボディの価格帯は335万円~735万円です。専用フロントバンパーやリヤパンパー、メッキモール付きのサイドマッドガードを装備するエアロボディの価格帯は369万円~750万円です。

新プラットフォームTNGAを導入する事により、開発コストはある程度は抑制できるもののダイナミックフォースエンジンを採用し、安全装備を更に充実させて、「Dynamic Torque Vectoring AWD」あるいは「新型E‐Four」を装備すると仮定すれば、20万円ほどの価格の上乗せが見込まれます。

単純計算すれば、新型モデルの標準ボディの価格帯は352万円~759万円、エアロボディの価格帯は386万円~775万円へと推移すると思われますが、同車が発売された際に値引き交渉を行えば同額を割引ける可能性もあります。

現行型ヴェルファイア(標準ボディ)のグレード別 値段一覧
グレード 値段
HYBRID Executive Lounge 7,599,000円~
HYBRID V Lエディション 5,507,000円~
HYBRID V 5,344,000円~
HYBRID X 4,590,000円~
Executive Lounge 7,269,000円~
VL 5,185,000円~
V 4,539,000円~
X 3,520,000円~
現行型ヴェルファイア(エアロボディ)のグレード別 値段一覧
グレード 値段
HYBRID Executive Lounge Z 7,752,000円~
HYBRID ZR Gエディション 5,654,000円~
HYBRID ZR 5,491,000円~
HYBRID Z 4,799,000円~
Executive Lounge Z 7,421,000円~
ZG 5,260,000円~
Z Gエディション 4,664,000円~
Z 7人乗り 3,908,000円~
Z 8人乗り 3,864,000円~

新型ヴェルファイアではプリウス同様にPHVのラインナップも考えられる

新型ヴェルファイアからは、プリウス同様にPHVのラインナップも考えられます。

次期ヴェルファイアにPHVモデルが登場するとば、プリウスPHVに搭載されているプラグインハイブリッドシステムを改良して搭載する可能性が高いと判断します。

災害等によって、停電が発生した際の電気の供給源となるPHVの注目度は高まっています。EV時代が本格化する前の選択肢として、ヴェルファイアからもPHVをラインナップすれば一定以上の需要が見込まれます。

新型ヴェルファイアにPHVがラインナップすればオプティトロンメーターのデザインは差別化される可能性が高い

ヴェルファイアの現行モデルは、ガソリン車用・ガソリン車(エアロ仕様)・ハイブリッド車用・エクスクルーシブラウンジ用で異なる4タイプのオプティトロンメーターを設定しています。

新型ヴェルファイアにPHVがラインナップすれば、メーターリングや盤面に専用加飾やオリジナルカラーを採用したオプティトロンメーターを搭載して、他モデルとの差別化を図る可能性が高いと判断できます。

現行ヴェルファイアの画像8枚

  • ヴェルファイア Xのフロントビューヴェルファイア X
  • ヴェルファイア Xの左サイドフロントビューヴェルファイア X
  • ヴェルファイア Xの左サイドフロントビューヴェルファイア X
  • ヴェルファイア Xの左サイドビューヴェルファイア X
  • ヴェルファイア Xの左サイドリアビューヴェルファイア X
  • ヴェルファイア Xのリアビューヴェルファイア X
  • ヴェルファイア Xの右サイドリアビューヴェルファイア X
  • ヴェルファイア Xの右サイドフロントビューヴェルファイア X

モデルチェンジによってヴェルファイアは操縦安定性・快適性・安全性も強化

ヴェルファイア

3代目の新型ヴェルファイアは、TNGA-Kの改良プラットフォームを採用して2.4Lターボエンジン搭載、ハイブリッド車はLLクラスのミニバンとしては魅力的な17.7km/Lもの低燃費を実現しました。

40系のモデルチェンジではアルファードと上手く差別化、月販基準台数8,500台のうち30%をヴェルファイアにあてるとのことで、アルファードと比較すると希少価値のあるプレミアムミニバンになりました。