ロードスターの内装はどうなってる?それぞれの特徴をチェック!
マツダが製造・販売するオープンタイプのスポーツカーといえばマツダ・ロードスター。1989年から販売され続けているロングセラーモデル。海外では「マツダ・MX-5」の名前で親しまれています。
ロードスターは、マツダならではの魂動デザインが反映されたスタイリッシュなエクステリアも魅力的ですが、内装についてもブラックベースに赤をアクセントに利かせたスポーティかつ先進的なデザインとなっており、オーナーの所有欲を大いに刺激します。
歴代モデルの良さを踏襲しつつ先進性を取り入れながら改良されてきたマツダ・ロードスターの内装を、コックピットやシートデザインに注目しながら解説していきます。
シカゴオートショーでMAZDA MX-5の特別仕様車「MAZDA MX-5 Miata 30th Anniversary Edition」が発表!内装はボディに合わせたオレンジカラーが利いている
MX-5の特別仕様車「MAZDA MX-5 Miata 30th Anniversary Edition」は北米マツダでは既に完売していると発表された
2019年の2月7日~18日まで行われるシカゴオートショーで、マツダMX-5(日本名:ロードスター)の販売30周年を記念した「MAZDA MX-5 Miata(ミアータ) 30th Anniversary Edition」が発表されました。MAZDA MX-5 Miata 30th Anniversary Editionはソフトトップモデルとリトラクタブルハードトップモデルがラインナップしています。
2タイプを合わせて全世界3000台限定で販売される予定ですが、米国割り当て分となる500台は公式発表の2日後となる2月9日の時点で既に完売しており、MX-5の人気のほどが伺えます。なお、30周年記念車の納車予定は2019年の夏ごろから順次行われるとされています。
走りを予感させるRECARO社のシートは黒とオレンジの組み合わせでかっこいい
MAZDA MX-5ミアータ30th アニバーサリーエディションにはレカロ社製の専用シートが設定されています。今回、MX-5のボディカラーに採用された、一日の始まりを象徴する朝焼けのオレンジをイメージしたというレーシングオレンジにマッチするよう、シートのパイピングにもオレンジカラーを利かせています。
美しい朝焼けにインスパイアされたレーシングオレンジのカラーコーディネートが特別感あふれるインテリア
インパネデコレーションパネルやシフトレバー、ドアトリムのステッチにもオレンジのアクセントカラーが加えられています。随所に職人のこだわりが詰め込まれた内装で、運転中のわくわくするような気持ちを高めてくれます。
ロードスターのシートデザインは本革とファブリック素材が展開
ロードスターのシートタイプは全3種類がラインナップしています。いずれも黒を基調に赤をアクセントに加え、シックな仕上がりとなっています。
赤のパイピングがスポーツマインドを刺激するアルカンターラ/ナッパレザー・ブラック
ロードスターのアルカンターラとナッパレザーのブラックコンビシートの内装
レッドカラーの閃光が走ったようなパイピング加工が特徴的なアルカンターラとナッパレザーのコンビシート(ブラック)は、スポーティさと大人の魅力を表現したシックな装いです。耐久性に優れたアルカンターラ素材を座面中央部とシートの背もたれ前面部に採用しています。
高級感あふれるシートデザインの本革・ブラック
ロードスターのブラックの本革シートの内装
ブラックの本革シートデザインは、ドアパネルやインパネ部、ステアリング、シフトレバーブーツなどに赤のステッチが丁寧に施されています。ブラックの本革がロードスターの高級感を引き上げます。
座り心地の良い耐久性に優れたブラックのファブリックシート
ロードスターのブラックファブリックの内装
布素材を使用したファブリック・ブラックはスポーツテイストが強くカジュアルなデザインです。ブラックの本革シートと同様に赤のステッチが目を引きます。
ロードスターのコックピット
マツダロードスターのコックピットは先進的かつ実用的で、歴代ロードスター初のテレスコピック機能や上質感のあるメーター、操作性に優れた球形のシフトノブなど、機能美をそのまま形にしたような設計となっています。
ロードスター初のテレスコピックステアリングを搭載
ドライバーがベストの位置に合わせられるロードスターのテレスコピック機能
今回、ロードスターのモデルで初めて採用されたのがテレスコピック機能です。自分に最適なドライビングポジションを把握し、まさに人馬一体を実感することができます。従来モデルと同様に採用されているチルト機能は42mm、テレスコピック機能は30mmの調節が可能です。
運転中のアイポイントが低いドライバーがより良好な視界を確保できるよう、寝具で有名なエアウィーヴ社製のエアリフター(運転席用シートクッション)も純正アクセサリーとして販売されています。
センターメーターはサテンクローム仕上げで高級感漂う仕立て
センターメーターには高級感のあるクロームガーニッシュを採用
運転席正面の三眼メーターはシンプルですが上質感のあるクローム仕上げで質感にこだわり、スポーティなイメージとなっています。静と動のコントラストを表現している垂直ゼロ指針が特徴です。
車両情報を表示するマルチインフォメーションディスプレイ
三眼メーターのうち右側に配置されているマルチインフォメーションディスプレイは、車両情報をドライバーにわかりやすく表示します。S Leather Package・RS・Caramel Topに標準装備、S Special Packageにはメーカーセットオプションで装備可能です。
独自の球形シフトノブで確かな操作性を実現
ほどよい重量に工夫されたシフトノブ
300gの質量に設定したシフトノブは直径48mmの球形となっているのが特徴です。スポーティなビジュアルでデザイン性が高いだけでなく、不快な振動を抑える効果があります。
オープン走行を快適に楽しめるフルオートエアコン
大きく操作性の高いフルオートエアコン 三段階調整式のシートヒーターも装備
フルオートエアコンはベーシックモデルのSを除く全てのグレードに標準装備されています。さらにS Leather Package・RS・Caramel Topの3グレードには3段階調整式のシートヒーターが標準装備され、S Special Packageにはメーカーオプションパッケージで装備可能となっています。オープン走行中にも快適にドライビングを楽しめます。
サウンドシステムにはBose社と共同開発した専用システムを搭載
ヘッドレストにスピーカーを埋め込んでいるためオープン走行でもクリアな音楽を楽しめる
Bose社が開発に協力したロードスター専用のサウンドシステムは、本革やファブリックなど、内装に使用されている素材に応じて自動的に音質を調整します。ヘッドレストにはワイドレンジスピーカーを設置することで広がりのある音質を再現し、オープン走行中においてもクリアなサウンドを楽しむことができます。
マツダ・ロードスターは130Lの荷室容量を誇る
実用的なトランクスペースを確保していることもロードスターが人気の理由
居住性と収納力を両立するマツダ・ロードスターのラゲッジルームは最大容量130Lと、コンパクトなボディに対し荷室容量が広く確保されています。写真は54cm×40cm×20cmのトランクを2つ積載した状態で、上から積み込むタイプなので荷物が安定します。その他リアストレージボックスやフロントコンソールなど、ラゲッジスペース以外にも収納スペースがたくさん設置されています。
純正アクセサリーとして販売しているトランクルームトレイは、小分けにしたい小物類の収納に便利なアイテムです。防水仕様の素材を使っているため、汚れなども気にせずに使えます。
新開発の素材を採用した脱着式カップホルダー
リング状に成型された新素材を使ったカップホルダー
バイオエンジニアリングプラスチックという新開発の素材を一部に使用したカップホルダーは、着脱式でセンターコンソール後部か助手席側のフロントコンソールに設置可能です。カップホルダーの構造を見直したことで取り付けがしやすくなっており、使い勝手の良さがアップしています。
最新のコネクティビティシステム「マツダコネクト」を搭載
ロードスターのインフォテインメントシステム「マツダコネクト」はスマートフォンとも連携できる
S Special Package・S Leather Package・RS・Caramel Topの4つのグレードには、スマートフォンとの連携が可能なマツダコネクトを標準装備しています。マツダコネクトではナビゲーションやインターネットラジオ、燃費情報のチェック、ハンズフリー通話など様々な機能が使えます。
ロードスター全車にサポカーSワイドを標準装備
ロードスターは、グレードを問わず全車に対歩行者の自動ブレーキや車線逸脱警報、ペダル踏み間違い時に作動する加速抑制装置、先進ライトを搭載しています。国が定めるセーフティ・サポートカーS(自動ブレーキ搭載車)の3区分のうち、最も安全レベルの高い「ワイド」にあたります。様々な先進装備が運転中のヒヤリ・ハットを防止し、ドライバーの安全運転をサポートします。
ロードスターの内装は先進性を取り入れつつも初代モデルのイメージを維持
マツダ・ロードスターは、「だれもが、しあわせになる。」という初代ロードスターのコピーを受け継ぎ、先進技術を搭載することで進化したモデルです。トラディショナルなスポーツカーらしいタンカラーのインテリアの採用や、スポーティな走りを予感させる球形シフトノブ、オープンでの走行にまで配慮したサウンドシステムやフルオートエアコンなど、マツダが目指している「人馬一体」の考え方のもと、内装にも様々な魅力的な装備が盛り込まれました。
コンパクトパッケージでありながらも上質感が味わえるロードスターは、今後も人と車にとっての「しあわせ」を追求し、たくさんのオーナーの理想を叶えるクルマとして絶え間なく進化していくでしょう。