プリウスPHEVのモデルチェンジは2023年3月15日 最高出力223PSを発揮するスポーツモデル並みの動力性能に
5代目プリウスが2023年11月16日に世界初公開。
全高が先代比較で60mm低くなり、最大出力が驚きの223PSを発揮することで、今までのエコのイメージからスポーツハイブリッドに舵を切りました。
また、2023年のFMCからプリウスPHEVはプリウスのグレードに統合され、プリウス PHEV Zというグレードで販売することも決定しており、プリウスブランドをさらに強化。
ヤリスやカローラ、アクアなどに押され気味だった販売台数争いも期待されます。
2023年3月15日発売の3代目新型プリウスPHEV Zのフルモデルチェンジ情報を紹介します。
3代目プリウスPHEVがプリウスと一本化 発売は2023年3月15日
プリウスPHEVは5代目プリウスに統合してプリウスPHEV Zのグレード名に変更
プリウスは2022年11月にフルモデルチェンジを発表し2023年1月10日発売しましたが、プリウスPHEV Zも2023年3月15日に発売開始に。
3代目になる新型プリウスPHEVは従来の1.8Lエンジンから拡大した2.0Lの直列4気筒ダイナミックフォースエンジンに替わり最高出力223PS、0-100km/h加速の6.7秒を発揮するスポーツハイブリッドに進化しました。
ボディサイズは4代目の先代プリウスより約60mmほど低くなり、現行のセダンスタイルではなくクーペスタイルで燃費と走行性能を向上。
またプリウスとプリウスPHEVは2代目までは別モデル扱いでしたが、3代目のモデルチェンジ後はプリウスのグレードにプリウスPHEV Zグレードを追加して同モデル扱いになります。
3代目になるプリウスPHEVのモデルチェンジ発売日は2023年3月15日、車両本体価格は4,600,000円です。
プリウスPHVにディスプレイオーディオやナノイーを標準化する一部改良を2021年6月3日に実施
プリウスとプリウスPHVが2021年6月3日に一部改良を受け、AとSとAプレミアムグレードに設定していたナビパッケージを廃止して、8インチのディスプレイオーディオを標準化。エクステリアやインテリアに変更はなく、同時に一部改良を行ったプリウスは特別仕様車のブラックエディションを追加しましたが、プリウスPHVは特別仕様車の追加はありません。
一部改良後のプリウスPHVの販売価格は3,383,000円から4,010,000円です。
グレード | 販売価格 |
---|---|
S | 3,383,000円~ |
S セーフティパッケージ | 3,464,000円~ |
A | 3,758,000円~ |
A プレミアム | 4,010,000円~ |
S GRスポーツ | 3,842,000円~ |
プリウスPHVが一部改良で安全装備を強化 全グレードにソーラー充電システムを設定
2020年7月1日に一部改良で安全性能が向上したプリウスPHV
プリウスPHVが2020年7月1日に一部改良を実施、インテリジェントクリアランスソナーを標準装備して、プリクラッシュセーフティは夜間の歩行者と昼間の自転車に対応する最新の安全装備に強化しました。急発進を制御するための安全装備、プラスサポートをトヨタ車で初めて採用したのも大きなトピックです。
また、一部グレードのみオプション設定されていたソーラー充電システムが、全グレードでオプション装着可能になり選択肢が拡大しています。
AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントも標準装備されたため、停電などの災害時にも安心できる一部改良の内容になっています。
グレード | 販売価格 |
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S | 3,313,000円~ |
S セーフティパッケージ | 3,394,000円~ |
S ナビパッケージ | 3,805,000円~ |
A | 3,615,000円~ |
A ナビパッケージ | 4,047,000円~ |
A プレミアム | 3,933,000円~ |
A プレミアム ナビパッケージ | 4,392,000円~ |
プリウスPHVがマイナーチェンジ(仕様変更)で5人乗りモデルを追加
マイナーチェンジしたプリウスPHVが5人乗りに
プリウスPHVが2019年5月9日のマイナーチェンジで全てのグレードで5人乗り仕様になりました。これまでのプリウスPHVは後席中央にコンソールが設置され、4人乗り仕様のみラインナップしていましたが、5人乗り仕様に変更して、家族でも使いやすい利便性の高い車になります。
また、プリウスPHVの特徴でもある11.6インチの大型ディスプレイナビゲーションや急速充電システムを省いた仕様も追加され、販売価格が引き下げられます。
マイナーチェンジしたプリウスPHVのAプレミアム“ナビパッケージ”の5人乗りシート
上級グレードには360度見渡せるパノラミックビューモニターや後退時に障害物との接触を警告するリヤクロストラフィックアラートを設定、運転しやすさや安全性を向上し、静止物に対するインテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)がSグレードではオプションになりますが、それ以外の全グレードに標準装備されています。
また、マイナーチェンジ(一部改良)に併せて360度カメラを装備した特別仕様車「プリウスPHV パノラミックビュー付ナビパッケージ」が販売され、T-Connect対応ナビの場合、「LINEマイカーアカウント」や「eケアサービス」などのコネクティッドサービスも利用できます。
新型プリウスPHVの発売までのスケジュールは、2019年4月上旬に販売価格を発表、5月9日に生産開始・記者発表を行いました。2019年4月上旬のから先行予約が開始していますので、先着順に順次納車が始まるでしょう。
プリウスPHVのボディカラーは新色2種類が加わり全9色に
新色:エモーショナルレッド2(54,000円高)
新色:ダークブルーマイカ
マイナーチェンジ後のプリウスPHVのボディカラーは、新色の「エモーショナルレッド2」と「ダークブルーマイカ」が加わって全9色になりました。
新型プリウスPHVのボディカラー一覧
- スーパーホワイト2
- ホワイトパールクリスタルシャイン(32,400円高)
- シルバーメタリック
- スティールブロンドメタリック
- グレーメタリック
- アティチュードブラックマイカ
- スピリテッドアクアメタリック
- エモーショナルレッド2(新色/54,000円高)
- ダークブルーマイカ(新色)
プリウスPHVの幾何学調ルーフフィルム
また、「幾何学調ルーフフィルム」も新しくオプション設定し、7色のボディカラーと組み合わせることで、スポーティながらも特別感を演出することができます。
車から住宅に電気を供給する「H2V」を備え停電時でも電気が使えるシステムを搭載
別売りのH2V機器を使うとプリウスPHVのH2Vシステムで住宅に電力を供給できる
今回の一部改良されたプリウスPHVでは、「H2V」という、プリウスに備えた電力を家庭用の電力として使用できるシステムが採用されています。
電力を住宅に供給するためには、別売りの「H2V機器」が必要で、急速充電インレットにH2Vを設定することで車に蓄えられた電力を住宅に供給することができます。
プリウスPHVのH2Vシステムで太陽光発電での余剰電力を車に充電することも可能
反対に、H2Vでは太陽光発電での余剰電力を住宅から車の駆動用バッテリーにためることも可能で、車への充電時間も200V用充電ケーブルで行うよりも、かかる時間は1時間30分ですので、かなり充電時間を短縮することができます。
新型プリウスPHVは第2世代トヨタセーフティセンスなどを搭載し夜間歩行者にも対応する自動ブレーキを搭載
プリウスPHVはマイナーチェンジで次世代セーフティセンスを導入して夜間の歩行者にも対応すると考える
プリウスPHVに搭載されている安全装備は、昼間の歩行者にも対応したトヨタセーフティセンス(トヨタセーフティセンスP)ですが、アルファードのように昼間の自転車・夜間の歩行者には対応していません。2019年5月9日に行われるプリウスPHVのマイナーチェンジでは、安全装備をアップデートし第2世代のトヨタセーフティセンスになります。
第2世代トヨタセーフティセンスの内容
- レーントレーシングアシスト
- プリクラッシュセーフティ(昼夜の歩行者・昼間の自転車)
- レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)
- 自動ハイビーム(アダプティブハイビーム・オートマチックハイビーム)
- ロードサインアシスト
- 先行車発進アラーム
- リヤクロストラフィックアラート
プリクラッシュセーフティは昼間だけではなく見にくい夜間の歩行者にも対応するため安心感が増します。また、最近では自転車も歩道ではなく道路側を走るようになっていて、自動車ドライバーや自転車ライダーもお互いに気を付けなければならない場面も多々あります。その点、第2世代トヨタセーフティセンスでは昼間の自転車にも対応しているため安心です。
ほかにも、高速道路で役立つ車線維持支援機能や、標識読み取りディスプレイがあるためドライバーはプリウスPHVが教えてくれる様々な情報をもとに快適なドライブをすることができます。
マイナーチェンジ後のプリウスPHVにはコネクティッドカー技術(DCM)などを装備し先進的なスタイルへ
クラウンと並び初代コネクティッドカーとして誕生した新型カローラスポーツ プリウスPHVもマイナーチェンジでコネクティッド機能を強化
新型プリウスPHVでは、クラウンやカローラスポーツに搭載されたコネクティッドカーサービス(車載DCM)を搭載します。eケア走行アドバイスやヘルプネット、AI音声エージェント・LINEマイカーアカウントなどのサービスが受けられます。
プリウスPHVに搭載されるコネクティッドカー技術
- eケア走行アドバイス
- eケアヘルスチェックレポート
- ヘルプネット
- 走行データ連動型自動車保険プラン
- AI音声エージェント
- LINEマイカーアカウント
- ハイブリッドナビ
コネクティッドカー技術では、車載制御ネットワーク(CAN)と車載通信機(DCM)を使ってトヨタが構築しているモビリティサービス・プラットフォームに接続して様々なサービスがプリウスPHVに提供されます。
なかでもeケアヘルスチェックレポートでは、車両データを読み取りバッテリー上がりなどのトラブルが発生しそうなら担当販売店からバッテリー交換を勧めるなどの対応をしてエンジンがかからないトラブルを未然に防ぐなどのアドバイスが出来ます。
ほかにもヘルプネットでは、衝撃や事故などによりエアバッグが展開したときに車両データから分析し、消防本部へ送信・ドクターヘリの出動などの救命サービスも展開しています。
注目すべきポイントはLINEマイカーアカウントで、自分の愛車をLINEに友達として登録できるほか会話したり、次の目的地をトークで伝えることで、ナビにメモリーしてくれたり給油が必要かどうか、おすすめの出発時間を教えてくれます。
まだトヨタのコネクティッドカー技術は、新型カローラスポーツと新型クラウンにしか搭載されていませんが、将来的にはすべてのトヨタ車に装備されることとなり家族や友達・恋人のような存在になるのではないでしょうか。
発売前はe-fourを搭載し4WDモデルもラインナップする可能性があると言われていたが実際は2WDのみのラインナップだった
ハイブリッドモデルのプリウスには4WDモデルの「e-four」を搭載していますが、プリウスPHVは2WDモデルしかありません。2019年5月9日のマイナーチェンジでは、4WDモデルのe-fourでラインナップ拡充を図ります。4WDでは燃費が落ちますが、雪道の発進などで滑って進めないシチュエーションに陥る可能性が減り安心感が増すと言われていましたが、実際発売を迎えてみるとこれまで同様、2WDのみのラインナップでした。
プリウスPHVは2WDの燃費が37.2km/L、Aモデルでは30.8km/Lになっていて68.2kmのEV走行ができるため、通勤や買い物時など、普段の運転のほとんどをEV走行でまかなうことができ、強くアクセルを踏んだりエアコンや暖房を使用しても、エンジン走行に切り替わりにくくなっています。
新型プリウスPHV | 先代プリウスPHV | |
---|---|---|
S | 3,178,440円~ | 3,261,600円~ |
S ナビパッケージ | 3,661,200円~ | 3,666,600円~ |
S セーフティパッケージ | 3,285,360円~ | – |
S セーフティプラス | – | 3,325,320円~ |
S ナビパッケージ セーフティプラス | – | 3,730,320円~ |
A | 3,502,440円~ | 3,807,000円~ |
A ナビパッケージ | 3,926,880円~ | – |
A プレミアムナビパッケージ | 4,266,000円~ | – |
A レザーパッケージ | – | 4,066,200円~ |
A プレミアム | 3,814,560円~ | 4,222,800円~ |
A ユーティリティプラス | – | 3,829,680円~ |
S GRスポーツ | 3,628,440円 | 3,711,960円~ |
S ナビパッケージ GRスポーツ | 4,105,800円 | 4,116,960円~ |
新型プリウスPHVは11.6インチの大型ディスプレイナビゲーションやスマートフォンなどの急速充電に対応する急速充電システムがメーカーオプションになったため、車両価格は先代モデルと比較すると最大で408,240円値下がりしています。ベースモデルの価格も83,160円値下がりしているため、車両価格が気になっていた方にはメリットの多いマイナーチェンジなっています。
北米で販売するプリウス プライム(プリウスPHV)の2020年モデルも5名乗車用シートを採用
2019年5月9日に全グレードで5人乗り仕様になったプリウスPHVですが、北米市場で販売される2020年モデルも同様に、5人乗り仕様になると発表されました。
グレードと価格は「LE」が27,600ドル、「XLE」が29,500ドル、「Limited」が33,500ドルの3種類の展開になります。インテリアは従来のホイワイトをアクセントにしたものから、ブラックをアクセントにして高級感を演出しています。
新しく追加されたものとして、Apple CarPlayやSiriusXM、AmazonAlexaに対応できるようになった他、後部座席にUSBポートが2つ追加になっています。
プリウスPHVのマイナーチェンジの歴史を見ておこう
プリウスPHVは30プリウスの時代にも設定されていたモデルで、2018年現在のモデルは2代目となります。2017年2月にフルモデルチェンジを行い、2017年9月にGRを追加、2017年12月には特別仕様車3種を設定しています。
2017年2月 | 2代目へモデルチェンジ |
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2017年9月 | GRグレードを追加 |
2017年12月 | 特別仕様車のS“Safety Plus”を追加 特別仕様車のS“ナビパッケージ・Safety Plus”を追加 特別仕様車のA“Utility Plus”を追加 |
プリウスPHVは2017年12月の特別仕様車の追加を最後に手が加えられていませんが、プリウスのマイナーチェンジが行われると予想している2018年12月の3ヶ月後にプリウスPHVにもマイナーチェンジを実施すると考えます。
2019年5月にマイナーチェンジしたプリウスPHVの画像5枚
- プリウス PHV
- プリウス PHV
- プリウス PHV
- プリウス PHV
- プリウス PHV
PHVの後継モデル プリウスPHEVのモデルチェンジ遍歴
プリウスPHEVはトヨタが販売するプリウスの5代目にあたり、PHVモデルの後継モデルになります。5代目プリウスはフルモデルチェンジでハンマーヘッドは健在。プリウス歴代初となる、リヤのナンバープレートがバンパーレベルへと移され、リアコンビネーションランプが横一文字になりました。
プリウス(5代目) PHEV ZVW60/MXWH60(2023年~)
2023年3月、フルモデルチェンジをしたプリウスは5代目となり、PHVモデルの後継車種としてPHEVモデルが誕生しました。PHEVモデルでのグレードは「Z」のみになります。専用造形でブラックの19インチアルミホイールを装備し、アダプティブハイビームシステム、ヒートポンプシステム付のオートエアコン、ディスプレイオーディオPlusが搭載されています。
プリウスPHEVのモデル | 販売年表 |
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(5代目)ZVW60/MXWH60 | 2023年~ |
プリウスPHVは安全装備の強化やコネクティッドカー技術を搭載し使いやすい車へと変わる
プリウスPHVは2019年5月9日にマイナーチェンジを行い第2世代トヨタセーフティセンスの搭載を行い安全面の強化を実施、5人乗りモデルを追加して利便性も向上します。ほかにも新型カローラスポーツや新型クラウンに搭載されているコネクティッドカー技術を搭載し、AIエージェントやヘルプネットを採用します。
コネクティッドカー技術をプリウスPHVに積むことによって、より先進的な車となります。また、4代目プリウスに搭載されているe-fourがプリウスPHVにも装備され、雪道でも安心して走ることができるようになります。
プラグインハイブリッドはガソリンのみだけではなくEV走行もできる自動車で、全国のガソリンスタンドを利用できるため充電スポットが無いなどのトラブルに見舞われることがありません。