ランクルプラドの維持費

ランドクルーザープラドの年間維持費の合計金額と内訳

ランクル プラドの維持費は年間どのくらいかかる?2.8Lディーゼルエンジン搭載のTX“Lパッケージ”をモデルにして、ガソリン代や自動車税、駐車場代や車検代、任意保険の料金、タイヤ代など諸経費を、具体的な数値も用いて求める。ある程度の額を確認することで、計画的に貯蓄も可能。

ランドクルーザープラドの維持費は年間どのくらいが必要?およその金額

昔から憧れだったプラド(ランドクルーザープラド)の購入を検討している方は多いでしょう。仕事や生活の目標を達成し、ご褒美として本格的なSUVのオーナーになりたいと考える方に向けて、この記事では、プラドを所有し続けるために年間どの程度の維持費が必要となるのか、そのおよその金額を具体的に紹介します。具体的な費用を知ることで、プラド購入後の維持費計画をより具体的に立てることができます。

グレード「TX“Lパッケージ”」を購入した場合の維持費を計算

今回は、プラドのラインナップされているグレードの中でも、特に人気が高いTX“Lパッケージ”をモデルケースとして、年間維持費を計算します。

TX“Lパッケージ”の諸元表

全長 4,760mm
全幅 1,885mm
全高 1,850mm
ホイールベース 2,790mm
最小回転半径 5.8m
燃費 11.8km/L
燃料 軽油
乗車定員 7人
車両重量 2,090kg
エンジン 2.8Lディーゼル

プラドの年間維持費の概算 年間にかかる合計金額は387,700円

プラドのTX“Lパッケージ”をモデルケースとして、燃料代や税金など1年間にかかる費用の合計金額を求めると、387,700円となりました。この金額はあくまで概算ですので、実際の費用とは開きがあるかもしれません。

プラドユーザーの方や、これからプラド購入を考えている方は、ご自身の利用状況や環境に合わせて具体的な数値を適用することで、より正確で妥当な年間維持費を求めることができます。特に軽油を使用するディーゼルエンジンは、燃料費の維持費を抑えるメリットがあります。

自動車税 13,000円(登録した翌年度)
燃料代 84,700円
駐車場代 120,000円
車検代 40,000円
任意保険料 80,000円
諸経費 50,000円
合計金額 387,700円

プラドを購入した時の減税額は最大で約238,800円

プラドは本格的なSUVでありながら、環境性能も考慮されたエンジンが評価され、エコカー減税やグリーン化特例の対象車となっています。また、クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金(CEV補助金)も受けることができます。

2.8LTX“Lパッケージ”の減税額

・自動車重量税(100%減税) 約37,500円
・自動車取得税(100%減税) 約117,300円
・グリーン化特例(登録翌年度) 約38,000円
・CEV補助金 最大46,000円

これらの合計で最大約238,800円の減税となります。特に自動車取得税が全額減税となるのは、プラドの維持費を考える上で大きなメリットであり、とても魅力的です。

自動車税

プラドの総排気量は、2.5L超~3.0L以下の範囲に属しているため、本来の自動車税の税額は51,000円となります。プラドは、グリーン化特例の対象車であるため、登録した翌年度の自動車税は75%の減税が適用され、請求額は13,000円になります。プラドの維持費の中でも、自動車税は減税によって大きく抑えられています。

2019年10月以前に初回新規登録を受けた場合の自動車税
車の分類 総排気量 税額 税額(13年超)
自家用車 1.0L以下 29,500円 33,900円
1.0L超~1.5L以下 34,500円 39,600円
1.5L超~2.0L以下 39,500円 45,400円
2.0L超~2.5L以下 45,000円 51,700円
2.5L超~3.0L以下 51,000円 58,600円
3.0L超~3.5L以下 58,000円 66,700円
3.5L超~4.0L以下 66,500円 76,400円
4.0L超~4.5L以下 76,500円 87,900円
4.5L超~6.0L以下 88,000円 101,200円
6.0L超~ 111,000円 127,600円
2019年10月以降に初回新規登録を受けた場合の自動車税
車の分類 総排気量 税額
自家用車 1.0L以下 25,000円
1.0L超~1.5L以下 30,500円
1.5L超~2.0L以下 36,000円
2.0L超~2.5L以下 43,500円
2.5L超~3.0L以下 50,000円
3.0L超~3.5L以下 57,000円
3.5L超~4.0L以下 65,500円
4.0L超~4.5L以下 75,500円
4.5L超~6.0L以下 87,000円
6.0L超~ 110,000円

年間にかかるランクルプラドの燃料代は約84,700円

年間の走行距離を10,000kmと仮定して燃料代を計算します。TX“Lパッケージ”の燃費は11.8km/Lなので、年間に必要な軽油の量は、10,000km ÷ 11.8km/L ≒ 847Lとなります。そして、軽油の平均販売価格を100円/Lとおいて計算すると、1年間にかかる燃料代は、847L × 100円/L = 84,700円となります。この金額は、プラド維持費の中でも比較的大きな割合を占めます。

燃料費を節約するには、現金払いよりもクレジット払い、あるいはポイント特典がある曜日に給油するといった工夫が有効です。ディーゼルエンジンのプラドは軽油を利用するため、ガソリン車よりも燃料代を抑えやすいという維持費上のメリットがあります。

駐車場代

駐車場を借りている場合には、駐車場代が発生します。月あたりの駐車場代を10,000円と仮定すると、1年間の駐車場代は120,000円になります。お住まいの地域によって駐車場代は大きく変動するため、ご自身の年間維持費を計算する際には、正確な金額を当てはめてください。プラドはボディサイズが大きいため、駐車場のサイズ制限にも注意が必要です。

車検代

新車を購入すると、3年後に最初の車検の時期がやってきます。車検代は、法律で支払う金額が定められている自賠責保険、自動車重量税、印紙代の法定費用と、乗っている車の車種や年数、車検を受ける場所によって変わる車検基本料に、業者の利益を上乗せした合計額で決まります。

自動車重量税 車検の有効期間(3年)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
~500kg以下 12,300円 7,500円 5,600円 3,700円
~1,000kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~1,500kg以下 36,900円 22,500円 16,800円 11,200円
~2,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円
~2,500kg以下 61,500円 37,500円 28,100円 18,700円
~3,000kg以下 73,800円 45,000円 33,700円 22,500円
自動車重量税 車検の有効期間(2年)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
~500kg以下 8,200円 5,000円 3,700円 2,500円
~1,000kg以下 16,400円 10,000円 7,500円 5,000円
~1,500kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~2,000kg以下 32,800円 20,000円 15,000円 10,000円
~2,500kg以下 41,000円 25,000円 18,700円 12,500円
~3,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円

車検代は車両の総重量に比例して請求される額が多くなる傾向があり、プラドが分類される大型サイズでは、車検ごとの費用が12万円前後が相場です。3年間で12万円がかかると考えると、1年あたり4万円が車検代として必要だと見なします。この金額をプラドの年間維持費の計算に含めます。

ランドクルーザープラドの任意保険の料金

車検代には自賠責保険料が含まれていますが、事故が起こった際には自賠責保険だけでは不十分なケースが多いです。ご自身や被害を受けた相手のことを考えて、対人賠償、対物賠償、人身傷害などを備えた任意保険に加入していた方が安心です。ランドクルーザープラドを所有する際には、任意保険の料金も維持費として考慮しましょう。

2017年4月1日以降、2020年3月31日以前の自賠責保険料
車種普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
36,780円 35,950円 26,680円 25,830円 16,380円 15,520円 5,870円
2023年4月1日以降の自賠責保険料
車種普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
24,190円 23,690円 18,160円 17,650円 12,010円 11,500円 5,740円

自動車保険は、等級制度によって支払い額を算定します。年間走行距離が少ないほど、年齢を重ねるほど、事故のリスクが少ないと判断され、保険料が割安になります。例えば、30代の男性で無事故・無違反のゴールド免許を所有し、年間の走行距離がさほど多くない場合、車両保険にも加入するとプラドの年間の保険料は8万円前後になります。任意保険の料金は条件によって大きく変わるため、ご自身の条件で見積もりを取得し、正確な維持費を把握するようにしましょう。

諸経費~タイヤ代、オイル交換代

プラドを長く使い続けるためには、定期的にメンテナンスチェックを行ったり、部品を交換したりすることが必要です。タイヤは3年に1回の交換が標準的だとされています。3年後に12万円のタイヤを購入すると想定すると、1年あたりは4万円の出費になると計算できます。プラドは車両重量が重いため、タイヤへの負荷が大きく、タイヤの種類によっては費用が高くなる可能性があります。これも年間維持費として見込む必要があります。

エンジンをスムーズに作動させ、長持ちさせるために必要なオイル交換は、5000km走行ごとに1回の交換がおおよその目安です。年間走行距離が10,000kmだとすると、1年間にオイル交換は2回必要になります。1回の費用はだいたい5,000円なので、5,000円 × 2 = 10,000円が、年間のオイル交換の費用となります。これらを合計すると、タイヤ代とオイル交換代だけでも年間で5万円の諸経費となります。

プラドはランドクルーザーの派生車

プラドは、圧倒的な存在感から「キング・オブ・SUV」とも呼ばれるランドクルーザーの兄弟車です。発売当時には「兄は偉大だ」というキャッチコピーがインパクトを与えました。プラドの正式名称は「ランドクルーザープラド」であり、ランドクルーザーの派生車として登場しました。

プラドは、国内の道路事情に合わせて、ボディサイズをランドクルーザーよりもコンパクトに設計し、フロントグリルのデザインの基調を「横」ではなく「縦」にしているのが特徴です。ランドクルーザープラドは、本格SUVの性能を持ちながらも街乗りでの使いやすさを追求しています。

プラドユーザーであり続けるためには、ある程度の維持費を確認しておく必要があります

今回、紹介したプラドの維持費はあくまでもモデルケースです。メーカー小売希望価格など、正確な額を使用している項目もあれば、燃料代のように計算をしやすいように設定して求めた金額もあります。プラドの維持費は、走行距離、駐車場代、任意保険の条件などによって大きく変動しますので、年間でかかる費用を正確に把握するためには、ご自身の状況を反映した計算を行ってください。

本格的なSUVでありながら、街中でも運転しやすいと人気の憧れのプラド。長きにわたってプラドユーザーであり続けるためには、年間どのくらいの維持費が必要なのかを確認しておくことが大変重要です。そうすることで、毎月いくらくらい貯蓄すればよいのかという金額が具体的になり、無理なくプラドの維持を継続することができます。プラドを購入する前に年間維持費を確認することで、安心してプラドライフを楽しめます。