パジェロV80V90系に装着できるスタッドレスタイヤと17インチ18インチの選び方
三菱のオールホイールコントロール(AWC)やスーパーセレクト4WD-IIといった本格四駆としての技術を雪道で生かすには、足元のスタッドレスタイヤ選びが大きな分かれ道になります。ここでは4代目パジェロ(V83W・V88W・V93W・V98W型)に適合する17インチと18インチのスタッドレスタイヤを、メーカー別の特徴と購入判断のポイントを添えて紹介します。
4代目パジェロは2006年10月にデビューし、日本国内では2019年8月に生産を終了しています。現在新車では入手できないモデルですが、中古車市場ではいまだに根強い人気があり、冬本番に向けて国産SUV用スタッドレスタイヤを探すオーナーは少なくありません。
パジェロはスーパーセレクト4WD-IIの「4HLc」を選べば前後トルク配分やセンターデフロックで雪道に強い駆動モードへ切り替わりますが、最終的にクルマのポテンシャルを路面に伝えるのはタイヤです。間近で並べて比べると、ブロックの大きさやサイプ密度が銘柄ごとに大きく違って見え、走らせる前の印象から雪上での性格の違いがにじみ出ます。
17インチ265/65R17を履くパジェロのEXCEEDとGR向けSUV用スタッドレスタイヤの選び方

3.0L V6 24VALVEガソリンエンジン搭載のEXCEED・GR、そしてクリーンディーゼル(DI-D)搭載の3.2D系のうちロングボディ標準グレードに採用されているタイヤサイズは「265/65R17」です。パジェロのような車両重量2,300kg前後の大柄なSUVに装着するスタッドレスは、ロードインデックス112以上を確保することが安全面の基本となります。
実際のオーナーから聞かれるのは、「パジェロは車重があるぶん、軽自動車やコンパクトカーと同じ感覚で銘柄を選ぶと制動距離で痛い目に遭う」という声で、SUV専用設計の冬タイヤを選ぶ意味は氷雪路で大きく出ます。ここではEXCEEDとGRのガソリン車・クリーンディーゼル車に装着できる17インチ265/65R17のスタッドレスタイヤを紹介します。
ブリヂストンのブリザックDM-V3はアクティブ発泡ゴム2で氷上を捉えるパジェロに頼れるSUV専用スタッドレス
BRIDGESTONE BLIZZAK DM-V3 265/65R17 112Q
ブリヂストン ブリザックDM-V3はマルチグルーブやアクティブ発泡ゴム2で氷上の制動距離を短縮するSUV専用スタッドレス
| 車種 | パジェロ |
|---|---|
| メーカー | ブリヂストン |
| ブランド | ブリザックDM-V3 |
| タイヤサイズ | 265/65R17 |
| ホイールサイズ | 17インチ |
| タイヤ外径 | 777mm |
| ロードインデックス | 112 |
| 速度記号 | Q |
| タイヤの種類 | スタッドレス |
| 値段 | 24,190円~(2026年調べ) |
ブリヂストンのブリザックDM-V3は、滑りの主要因である氷上の水膜を除去するアクティブ発泡ゴム2を採用し、車両重量のあるパジェロが冬道で必要とする止まる力を底上げします。サイプ間隔の最適化によりブロック1つあたりの接地面積を確保しながら、ブロックの倒れ込みを抑えて剛性を保つため、ハンドルを切り込んだときの腰砕け感が出にくい構造です。
メカニック的な視点では、パジェロのようにラダーフレーム由来の重量級SUVは、軽量な乗用車用スタッドレスを履かせるとショルダーの摩耗が早く出やすい傾向があります。SUV専用設計のDM-V3は、ブロック剛性とトレッド面圧の設計が車重を前提にしているため、長期使用で性能の落ち方が穏やかになる点が長く付き合うパジェロオーナーから評価される理由です。
ヨコハマのアイスガードSUV G075はスーパー吸水ゴムでパジェロの氷上制動を底上げする17インチ向け冬タイヤ
YOKOHAMA iceGUARD SUV G075 265/65R17 112Q
ヨコハマ アイスガードSUV G075はシミュレーション技術で溝配置を最適化しパジェロの静粛性を高めるSUV用スタッドレス
| 車種 | パジェロ |
|---|---|
| メーカー | ヨコハマ |
| ブランド | アイスガードSUV G075 |
| タイヤサイズ | 265/65R17 |
| ホイールサイズ | 17インチ |
| タイヤ外径 | 776mm |
| ロードインデックス | 112 |
| 速度記号 | Q |
| タイヤの種類 | スタッドレス |
| 値段 | 18,900円~(2026年調べ) |
ヨコハマのアイスガードSUV G075は、新マイクロ吸水バルーンとブラックポリマー2、ワイド化したエボ吸水ホワイトゲルを組み合わせるスーパー吸水ゴムを採用し、氷雪路でしっかり止まれるグリップ力を確保します。BluEarth技術由来の低発熱ゴムにより、転がり抵抗を抑えて冬の長距離移動でもガソリン代の上振れを抑えやすい点も実用上の魅力です。
長期使用で見えてくるのは、ロードインデックス112の重量対応とSUV特有のサイドウォールの剛性が、横風に煽られやすいパジェロの直進性を支えてくれる点です。実際に触れてみると、ショルダー部のブロックは指で押してもしっかり戻るほど剛性感があり、車重があるSUVでもふらつきにくい印象を受けます。なお現行ラインナップでは後継のアイスガードSUV G075の改良版や、シリーズの世代交代も進んでいるため、購入時は製造年週の確認が望ましいでしょう。
グッドイヤーのアイスナビSUVはドライからアイスバーンまで対応するパジェロ向けロングライフスタッドレス
GOODYEAR ICE NAVI SUV 265/65R17 112Q
グッドイヤー アイスナビSUVはしなやかゴムとブロック構造でSUVのワイドボディに必要な氷上性能を確保する
| 車種 | パジェロ |
|---|---|
| メーカー | グッドイヤー |
| ブランド | アイスナビSUV |
| タイヤサイズ | 265/65R17 |
| ホイールサイズ | 17インチ |
| タイヤ外径 | 780mm |
| ロードインデックス | 112 |
| 速度記号 | Q |
| タイヤの種類 | スタッドレス |
| 値段 | 15,840円~(2026年調べ) |
グッドイヤーのアイスナビSUVは、シャーベット路の排雪に効くスマートストレートグルーブとオプティマイズノイズピッチによる対称パターンを採用し、氷上のグリップとエッジ効果を高めます。低発熱アクアフィラーによりロングライフ性能も確保しているため、年間走行距離が短めのパジェロオーナーが3〜4シーズン履き続けても性能の落ち込みが緩やかです。
購入前に見落とされがちなのは、市街地のドライ路面比率が高いユーザーほど、氷上特化型のプレミアム銘柄よりこのクラスの方が摩耗バランスで得をしやすい点です。雪道は年に数回程度、普段は乾燥路面という用途には特に刺さる選択肢で、グッドイヤーは現在シリーズの世代交代が進んでおり、店頭では後継モデルのアイスナビ8相当のSUV向けラインも併売されています。
18インチ265/60R18を履くパジェロ最上級SUPER EXCEEDに装着できるスタッドレスタイヤの選び方
クリーンディーゼル車のみがラインナップする最上級グレードのSUPER EXCEEDは、本革シートやウッドパネルなど高級感の漂う内装を備え、足元には18インチホイール(7.5J +46)と「265/60R18」のタイヤサイズを採用しています。インチアップによる踏面の薄さは、雪上でのブロックの食い付き感に影響するため、銘柄選びはなおさら重要です。
多くのユーザーが指摘するのは、18インチのSUPER EXCEEDから17インチのEXCEED系へスタッドレス用にダウンサイズして履き替える運用の合理性で、雪深い地域に住むオーナーほどこの選択を取る傾向があります。ただし純正18インチホイールの見た目を冬も維持したい場合は、265/60R18の銘柄を確実に押さえる必要があります。
トーヨータイヤのオブザーブGSi-5は鬼クルミ殻配合でパジェロの全方位の制動力を確保するスタッドレス
TOYO TIRES OBSERVE GSi-5 265/60R18 110Q
トーヨータイヤ オブザーブGSi-5はNEO吸水クルミックスゴムでアイス路面の吸水・密着・ひっかきを高める
| 車種 | パジェロ |
|---|---|
| メーカー | トーヨータイヤ |
| ブランド | オブザーブGSi-5 |
| タイヤサイズ | 265/60R18 |
| ホイールサイズ | 18インチ |
| タイヤ外径 | 775mm |
| ロードインデックス | 110 |
| 速度記号 | Q |
| タイヤの種類 | スタッドレス |
| 値段 | 26,620円~(2026年調べ) |
トーヨータイヤのオブザーブGSi-5は、鬼クルミ殻を配合したNEO吸水クルミックスゴムと、わだちで高いエッジ効果を発揮するVカッターを組み合わせ、アイス・スノー・シャーベットの3面に対する制動力を確保します。ファーストエッジ加工により履き始めの慣らし運転を経なくてもアイス特性を発揮しやすく、シーズン初日から雪道に向き合うオーナー層に向いた構造です。
試乗して気づくのは、車重のあるパジェロでも踏み込みに対する初期応答がもたつかず、ABS介入時の挙動が穏やかな点で、ブラックアイスバーンに踏み込んだときに姿勢を崩しにくいキャラクターです。なお現行は後継のオブザーブGSi-6も流通しているため、購入時はモデルの違いを確認のうえ選ぶと良いでしょう。
ダンロップのウインターマックスSJ8はSUV専用ダブルイナズマグルーブで排水力を高めるパジェロ向け冬タイヤ
DUNLOP WINTER MAXX SJ8 265/60R18 110Q
ダンロップ ウインターマックスSJ8はパターン剛性を高めSUV特有のふらつきを抑えて高速走行時の操縦安定性も向上させる
| 車種 | パジェロ |
|---|---|
| メーカー | ダンロップ |
| ブランド | ウインターマックスSJ8 |
| タイヤサイズ | 265/60R18 |
| ホイールサイズ | 18インチ |
| タイヤ外径 | 775mm |
| ロードインデックス | 110 |
| 速度記号 | Q |
| タイヤの種類 | スタッドレス |
| 値段 | 23,232円~(2026年調べ) |
ダンロップのウインターマックスSJ8は、新ミウラ折りサイプによるMAXXシャープエッジと、凍結路面に密着するナノフィットゴムを採用し、先代モデルのGRANDTREK SJ7と比べて氷上ブレーキ性能を11%、ライフ性能を7%向上させたとメーカーが公表しています。大型スロットT字型溝で排雪効果を高め、雪上の食い付きとシャーベットの抜けの両立を狙った構造です。
長期使用で見えてくるのは、SUV用スタッドレスの中でもショルダー部の剛性感が強く、車線変更時のヨレが少ない点です。現行ラインナップでは後継のウインターマックスSJ8+が販売の中心となっているため、購入時は型番を確認したうえで在庫状況に応じて選ぶ形になります。
ミシュランのラティチュードX-ICE XI2は偏摩耗を防いで長期間使えるパジェロ向けプレミアムスタッドレス
MICHELIN LATITUDE X-ICE XI2 265/60R18 110T
ミシュラン ラティチュードX-ICE XI2はステップグルーブなどで先代よりアイスブレーキ性能を約25%向上させる
| 車種 | パジェロ |
|---|---|
| メーカー | ミシュラン |
| ブランド | ラティチュードX-ICE XI2 |
| タイヤサイズ | 265/60R18 |
| ホイールサイズ | 18インチ |
| タイヤ外径 | – |
| ロードインデックス | 110 |
| 速度記号 | T |
| タイヤの種類 | スタッドレス |
ミシュランのラティチュードX-ICE XI2は、ワンブロック内にマイクロポンプ・クロスZサイプ・フレックスアイスコンパウンドの3技術を統合した「アドバンス・トレッドブロック」を採用し、凍結路に対するアイスグリップを引き上げています。隣接ブロックの倒れ込みを防ぐサポーティング・ノブにより偏摩耗を抑え、欧州メーカーらしい長距離高速移動と長寿命の両立を狙った設計です。
速度記号がTで、ほかの銘柄のQに対して走行速度の許容が高い点は、高速道路を多用するパジェロオーナーには実用的な差です。なおラティチュードX-ICE XI2は世代としては古く、現行は後継のX-ICE SNOW SUVに置き換わっており、新規購入の場合は後継モデルが選択肢の中心となります。
パジェロV83W・V88W・V93W・V98W型に装着できるスタッドレスタイヤとホイールセット4選
パジェロのような大型SUVに乗るオーナーは、純正アルミの摩耗や塗装ハゲを避けるため、冬は単品ではなくスタッドレスとホイールのセットで揃える割合が多くなっています。ここでは中古車市場でも需要の高いV83W・V88W・V93W・V98W型に向けた、ドレスアップ効果も期待できるスタッドレスとホイールの組み合わせを4選で紹介します。
メカニック的な視点では、雪道走行のあとに足回りに付着する融雪剤(塩化カルシウム)はアルミホイールの腐食やナット座面のサビ発生を早めるため、冬専用ホイールに切り替える運用は単純なドレスアップ以上に整備性のメリットがあります。
V83W型などにおすすめするブリヂストン17インチスタッドレスとレアマイスターのホイールセット
BRIDGESTONE BLIZZAK DM-V3 + LEHRMEISTER PREMIX GEAR
オーナメントとカラーの組み合わせが豊富な「PREMIX GEAR」にSUV専用設計のスタッドレス「BLIZZAK DM-V3」のセット
| 車種 | パジェロ |
|---|---|
| タイヤ | ブリヂストン BLIZZAK DM-V3 |
| ホイール | LEHRMEISTER PREMIX GEAR |
| サイズ | 265/65R17 |
SUV用スタッドレスの定番であるブリザックDM-V3に、レアマイスターのプレミックスギアを4本組み合わせるパッケージです。プレミックスギアはセンターキャップとエアバルブの色味を選べるカスタム性が魅力で、パジェロのワイルドな車格に対してホイール側で表情を変えられる点が支持される理由です。氷上のグリップを最重視しつつ、足元の見栄えも妥協したくないオーナーに刺さる組み合わせと言えます。
V93W型などにおすすめするヨコハマのスタッドレスとウェッズのホイールセット
YOKOHAMA iceGUARD SUV G075 + WEDS KEELER FORCE
純度の高いシルバーカラーが映えるホイール「KEELER FORCE」にヨコハマの「iceGUARD SUV G075」のセット
| 車種 | パジェロ |
|---|---|
| タイヤ | ヨコハマ iceGUARD SUV G075 |
| ホイール | WEDS KEELER FORCE |
| サイズ | 265/65R17 |
都市部走行が中心のSUVユーザーにも評価が高いアイスガードSUV G075に、ウェッズのキーラーフォースを4本セットした組み合わせです。キーラーフォースはパジェロのような大型SUVの車重をしっかり支える強度設計が特徴で、塩害下でも腐食しにくいシルバー塗装の質感は冬の汚れた路面でも見栄えが落ちにくい印象を受けます。氷雪路の静粛性を稼ぎたいオーナーに向く構成です。
V98W型などにおすすめするトーヨータイヤ17インチスタッドレスとMLJのホイールセット
TOYO TIRES OBSERVE GSi-5 + MLJ XTREME-J XJ04
サテンブラックを採用する「XTREME-J XJ04」に専用デザインの「OBSERVE GSi-5」のセット
| 車種 | パジェロ |
|---|---|
| タイヤ | トーヨータイヤ OBSERVE GSi-5 |
| ホイール | MLJ XTREME-J XJ04 |
| サイズ | 265/65R17 |
波形サイプで氷上の止まりやすさを引き出すオブザーブGSi-5に、MLJのXTREME-J XJ04を組み合わせたパッケージです。XTREME-J XJ04は極太スポークとリム部の凹凸でワイルドさを強調しつつ、サテンブラックの落ち着いた質感がパジェロのボディカラー(ホワイト・シルバー・ブラックいずれも)に合わせやすい点が支持されています。クロスカントリーSUV然とした足元を冬も維持したいオーナー層に刺さる構成です。
V88W型などにおすすめするダンロップ18インチスタッドレスとレイズのホイールセット
DUNLOP WINTER MAXX SJ08 + RAYS FDX F6
鋳造製法で高剛性を特長とする「FDX F6」に雪道で頼りになる「WINTER MAXX SJ08」のセット
| 車種 | パジェロ |
|---|---|
| タイヤ | ダンロップ WINTER MAXX SJ08 |
| ホイール | RAYS FDX F6 |
| サイズ | 265/60R18 |
密着力と耐久性を両立したダンロップのウインターマックスSJ08に、レイズのFDX F6を組み合わせたお買い得構成です。FDX F6はリム幅を純正比+0.5Jに設定することで、貫禄あるパジェロのボディに負けない無骨さを足元に与えます。なおウインターマックスシリーズはSJ8+への世代交代が進んでいるため、購入時はラインナップの状況をあわせて確認すると安心です。
パジェロV80V90系の冬タイヤ交換に役立つ純正タイヤサイズと純正ホイールサイズ一覧
| パジェロのグレード | ホイールサイズ | 型式 | タイヤサイズ |
|---|---|---|---|
| 4WD・3.0・ショート・VR-Ⅰ・5AT | 17インチ X 7.5J(+46) | V83W | 265/65R17 |
| 4WD・3.0・ロング・GR・5AT | 17インチ X 7.5J(+46) | V93W | 265/65R17 |
| 4WD・3.0・ロング・EXCEED・5AT | 17インチ X 7.5J(+46) | V93W | 265/65R17 |
| 4WD・3.2D・ショート・VR-Ⅱ・5AT | 18インチ X 7.5J(+46) | V88W | 265/60R18 |
| 4WD・3.2D・ロング・GR・5AT | 17インチ X 7.5J(+46) | V98W | 265/65R17 |
| 4WD・3.2D・ロング・EXCEED・5AT | 17インチ X 7.5J(+46) | V98W | 265/65R17 |
| 4WD・3.2D・ロング・SUPER EXCEED・5AT | 18インチ X 7.5J(+46) | V98W | 265/60R18 |
4代目パジェロのスタッドレス選びで押さえたいロードインデックスとSUV用設計の基礎
4代目パジェロは車両重量が約2,260〜2,370kg(グレードにより変動)あり、装着するスタッドレスタイヤは純正と同等以上のロードインデックス(17インチで112、18インチで110)を確保することが基本になります。乗用車用ロードインデックスの低い銘柄を流用すると、規格上の負荷能力を下回って保安基準上の問題になるため、SUV専用または同等の負荷能力をもつ銘柄を選ぶ必要があります。
SUV用スタッドレスは、乗用車用と比べてゴム配合だけでなくサイドウォールやベルト構造も補強されています。実際に触れてみると、サイドウォールの厚みやショルダー部の張りが乗用車用より明確に強く、パジェロのような車重とフレーム剛性をもつ車両でも腰砕けしにくい印象を受けます。雪道のヘアピンカーブや圧雪路の轍を乗り越える場面で、この剛性差が安心感の差になって表れます。
パジェロのスタッドレスを長持ちさせる空気圧管理と保管方法のチェックポイント
パジェロのスタッドレスを長く性能維持するには、月1回程度の空気圧チェックが基本です。ガソリンスタンドや整備工場のエアゲージで指定空気圧(運転席ドア開口部のラベル記載値)に合わせ、特に冬場は外気温の低下で空気圧が下がりやすいため、シーズン入りの直前に必ず点検する運用が有効です。空気圧不足のまま走行するとショルダー部の偏摩耗が早まり、せっかくのロングライフ性能を生かしきれません。
シーズンオフの保管では、直射日光と雨水を避けた屋内保管が望ましく、ホイール付きの場合は横積み、タイヤ単体の場合は縦置きが基本です。メカニック的な視点では、ゴムは紫外線とオゾンで劣化するため、ガレージのない環境ではタイヤカバーを併用するだけでも経年劣化のスピードが穏やかになります。なお冬期事故統計(警察庁)でも、スリップ事故はタイヤの摩耗とともに空気圧不足が要因として挙げられる場面が多く見られます。
パジェロは生産終了モデルとしての中古車事情とスタッドレス需要の傾向
4代目パジェロは2019年8月をもって日本国内の生産が終了しており、新車では入手できないモデルです。一方で本格四駆としての耐久性とパリ・ダカールラリー由来のブランド価値から、中古車市場では走行距離10万km超でも一定の価格を維持しており、雪国を中心に冬の足としての需要が継続しています。
購入前に見落とされがちなのは、生産終了から年数が経つほど純正サイズに合うSUV用スタッドレスのラインナップが減っていく可能性で、特に18インチ265/60R18のスタッドレスは銘柄数が17インチほど多くありません。雪深い地域で長く乗り続ける前提なら、夏は18インチ純正、冬は17インチに落として銘柄選択肢を広げる運用が現実的な選択肢となります。中古車選びの段階で、17インチ仕様のスペアホイールが付属するかも確認しておくと冬支度がスムーズです。
パジェロにスタッドレスタイヤを装着すれば冬もオーナーが望む本格的なアウトドア走行を楽しめる

世界一過酷なモーターレースとも称されるパリ・ダカールラリーで何度も総合優勝を果たしたパジェロは、オフロード性能で世界最高レベルの実力を備えるSUVです。スーパーセレクト4WD-IIによる駆動方式の切り替えと、ラダーフレームに支えられた強靭なボディが、雪道でも頼れる安定感を生み出します。
パジェロに標準装備されるオールシーズン的な性格のタイヤでもある程度の雪道は走れますが、本格的な凍結路や圧雪路で安心感を求めるなら、SUV用スタッドレスタイヤへの履き替えが現実的な選択肢です。間近で並べて比べると、純正タイヤとSUV用スタッドレスではサイプの密度もブロックパターンも別物で、雪上での止まり方の違いが視覚的にも理解できます。冬の季節も他の季節と同じように本格的なアウトドア走行を楽しみたいオーナーには、アイスバーンへのグリップを備えるSUV用スタッドレスの装着が安心への近道です。


















