アウトランダーPHEVに特別仕様車が2017年11月16日登場
プラグインハイブリッド車のアウトランダーPHEVへ、2017年11月16日に特別仕様車が設定されました。「G Limited edition」と呼ばれるグレードで、大人気のオプションを標準装備するなど、安全と使い勝手の良さを向上させたモデルになっています。
さっそく、アウトランダーPHEVの特別仕様車「G Limited edition」に搭載された標準装備の内容をチェックしていきましょう。
予防安全技術の「e-Assist」が標準装備に
三菱の予防安全技術である「e-Assist」は、標準グレードの「M」以外のグレードに標準装備となっている装備ですが、特別仕様車の「G Limited edition」にも標準装備されます。
e-Assistの搭載装備
- 衝突被害軽減ブレーキ
- 車線逸脱警報システム
- レーダークルーズコントロールシステム
- オートマチックハイビーム
- 誤発進抑制機能(前進・後退)
- 後側方車両検知警報システム
- 後退時車両検知警報システム
※誤発進抑制機能はメーカーオプション
※後側方車両検知警報システムはメーカーオプション
※後退時車両検知警報システムはメーカーオプション
「衝突被害軽減ブレーキ」は、車両に対して約5km~80km/h、歩行者に対しては約5km~65km/hの時に作動する自動ブレーキ機能で、衝突を回避または被害を軽減してくれます。
「車線逸脱警報システム」は、カメラにより車線を把握してはみ出しそうになると警報を鳴らして教えてくれる機能で、時速60km以上で作動するシステムです。
「レーダークルーズコントロール」は、先行車の減速・停止にまで対応するクルーズコントロールで、40km/h未満でも作動します。高速道路での渋滞など、停止・発進を繰り返す状況で効果を発揮します。
「オートマチックハイビーム」は、対向車や先行車の有無、道路の明るさなどから判断して自動的にハイビームに切り替えてくれ、対向車のロービームや先行車のテールランプ、街灯などを検知するとロービームへ自動的に切り替えてくれる機能です。
「後側方車両検知警報システム」は、リアバンパーのレーダーにより死角にいる車両も検知して、ドアミラー内のインジケーターに表示してくれます。車線変更時にはインジケーターの点滅とブザーを発して注意を促してくれます。
「後退時車両検知警報システム」は、リアバンパーのレーダーにより接近してくる車両などを検知して注意を促してくれる機能で、バックでの出庫などに役立ちます。
「誤発進抑制機能(前進・後退)」は、前方や後方に障害物がある状態で物や壁に向かって発進しそうになっている時にモーター出力を抑制して暴走を防ぐ機能です。
なお、「後側方車両検知警報システム」、「後退時車両検知警報システム」、「誤発進抑制機能(前進・後退)」は、3つの機能がまとめてメーカーオプションパッケージで設定されていて、標準装備ではない点に注意が必要です。
メーカーオプションだった100V AC電源が標準装備に
「G Premium Package」以上のグレードに標準装備されていて、「G Navi Package」以下にはメーカーオプションで設定されている「100V AC電源」が標準装備になります。1500Wまでの家電を使えるので、温泉に行ったあと髪をドライヤーで乾かしたり、キャンプ場で炊飯器を使うなど色々な使い方ができます。
コンセントが設置されている箇所
- フロアコンソール背面
- ラゲッジルーム運転席側
コンセントは2ヶ所設置されているので、手元で使うものは後部座席でフロアコンソールに接続、外で使うものはラゲッジルームから接続など使い分けができます。
アウトランダーPHEV特別仕様車のエクステリア
アウトランダーPHEVの特別仕様車「G Limited edition」のエクステリアは、標準モデルと変わりありません。ボディカラーは「ホワイトパール」、「ブラックマイカ」、「スターリングシルバーメタリック」の全3色設定で、レッドメタリックやルビーブラックなどの個性的なカラーを選べない点に注意が必要です。
G Limited editionで選べるボディカラー
- ブラックマイカ
- ホワイトパール(32,400円高)
- スターリングシルバーメタリック
アウトランダーPHEVのボディサイズは、全長4,695mm、全幅1,800mm、全高1,710mmのミドルサイズSUVで、日産のエクストレイル、トヨタのハリアーと同等のボディサイズです。
全長 | 4,695mm |
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全幅 | 1,800mm |
全高 | 1,710mm |
ホイールベース | 2,670mm |
室内長 | 1,900mm |
室内幅 | 1,495mm |
室内高 | 1,235mm |
最低地上高 | 190mm |
乗車定員 | 5人 |
装着しているホイールは18インチアルミホイールで、タイヤはマッド&スノーの225/55R18を装着しています。マッドスノータイヤは、サマータイヤに比べて雪上に強いタイヤですが、スタッドレスタイヤに比べると凍結路の性能は劣るので、冬が来たらスタッドレスタイヤに履き替えるようにしてください。
アウトランダーPHEV特別仕様車の搭載機能
アウトランダーPHEVの特別仕様車「G Limited edition」に搭載されている装備は、G以上のグレードに標準装備されている「自動防眩ルームミラー」や「ステアリングヒーター」、「雨滴感応オートワイパー」などの快適装備を搭載しています。
アウトランダーPHEVの特別仕様車に搭載している快適装備
- コンビシート(スエード調×合皮)
- 電動パーキングブレーキ
- キーレスオペレーションシステム
- 自動防眩ルームミラー
- ステアリングヒーター
- ステアリングオーディオリモコンスイッチ
特に電動パーキングブレーキとブレーキオートホールドは、サイドブレーキのかけ忘れや解除忘れを防止してくれ、信号待ちでオートホールドが機能すればブレーキから足を離しても停止状態が保持されるので赤信号でも楽になります。
アウトランダーPHEV特別仕様車のパワートレイン
アウトランダーPHEVに搭載されているエンジンは「4B11 MIVEC」で、排気量は2.0L、最高出力は118PS、最大トルクは186Nmのエンジンです。この他にもフロントとリアに高出力モーターを設置してEV走行も可能なパワートレインです。
エンジン型式 | 4B11 MIVEC |
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種類 | 直列4気筒 |
排気量 | 1,998cc |
エンジン最高出力 | 118PS/4,500rpm |
エンジン最大トルク | 186Nm/4,500rpm |
モーター型式 | 前:S61 後:Y61 |
モーター出力 | 25KW |
モーター最高出力 | 82PS |
モーター最大トルク | 前:137Nm 後:195Nm |
EVモードでの燃費は60.2~60.8km、ガソリンでの燃費は19.2km/Lで、EVモードでは駆動用バッテリーが少なくなってくるとガソリンエンジンを回し充電することもできるので、外部電源から充電しなくてもモーター走行を継続できます。
アウトランダーPHEV特別仕様車の発売日・価格帯
アウトランダーPHEVの特別仕様車「G Limited edition」の発売日は2017年11月16日で、価格は3,826,440円です。ベース車は標準グレードの「M」で、安全装備の「e-Assist」や100V AC電源、ステアリングヒーター、自動防眩ルームミラー、雨滴感応オートワイパー、18インチアルミホイール、LEDフォグランプを標準装備しています。
価格を抑えたことでPHEV車の普及促進になるか
プラグインハイブリッド車は2017年11月の時点で三菱のアウトランダーPHEV、トヨタのプリウスPHVしかありません。ハイブリッド車は普及していますが、プラグインハイブリッド車はまだまだ普及しているとはいえない状況です。
標準グレードのMに安全装備のe-Assistや、プラグインハイブリッド車ならではの外部電源が使えるようになる100V AC電源を標準装備して400万円を切る価格帯はお買い得で、雪国などに求められる4WDを装備しているプラグインハイブリッド車は、三菱のアウトランダーPHEVしかありません。
家庭への電源供給ができる「H2V機器」を使うことで、最大約10日分の電力を補うことができるアウトランダーPHEVは、災害にも強く4WDの走破性能で雪道にも強い1家に1台は持っておきたい車です。