レクサスNXの内装

レクサスNXの内装を徹底解説 コックピットとシート、荷室の使い勝手

レクサスNXのインテリアを徹底チェック。Tazuna Conceptのコックピット、14インチディスプレイ、後席と荷室の実力に加え、2026年公開の新型で変わる内装や初代の装備までまとめました。

初代レクサスNXの内装の魅力〜グレード別まとめ

NXはトヨタ自動車が展開するラグジュアリーブランド「レクサス」から販売されているミドルサイズSUVです。アメリカでの売上も好調を維持してきたモデルで、2014年に日本でも発売が開始されました(初代モデル)。

初代NXにはハイブリッド車「NX300h」とガソリン車「NX200t」が用意され、各モデルにはグレード「version L(バージョンL)」「I package(Iパッケージ)」「F SPORT(Fスポーツ)」があります。ボディサイズは全長4,640mm×全幅1,845mm×全高1,645mmで、2代目と比べると全長で20mm、全幅で20mm小さい寸法です。都市部の機械式駐車場に収まるかどうかを基準にすると、初代のほうが選択肢は広がります。

初代レクサスNXの内装パーツ

初代NXの各グレード(NX200t・NX300h・NX300h version L・I packageなど)には、質感にこだわった内装パーツが標準装備されています。

インパネにはハイセンスなアナログクロックを装備

NXのインパネでは、アナログ時計に目を引かれます。両サイドのデジタル表示とのコントラスト感がハイセンスで、空調設備などの操作も視覚的に行えます。2代目がディスプレイに機能を集約したのに対し、初代は物理スイッチが並ぶレイアウトで、手の感触だけで操作を完結させやすい作りです。

オーナメントパネル

オーナメントパネルは室内空間を装飾する内装パーツで、ダッシュボード周辺に設置されます。シートカラーとパネルのカラーリングを合わせたり変化をつけたりすることで、室内空間の個性を際立たせることができます。

縞杢(スチール研磨フィニッシュ/ブラック)のインストルメントパネル

バンブー(マットフィニッシュ/ナチュラルブラウン)のインストルメントパネル

ニーパッド(フロントコンソールサイド)

前席付近に設置されたニーパッドは、乗車中に脚を休ませるときも痛みを感じさせないクッション性を備えています。コーナーで横方向の力がかかったとき、膝を内側から支えて上半身のブレを抑える役割も担っており、長距離ドライブでの疲労軽減に貢献します。

後席センターアーム(カップホルダー付)

後席センターアームがあることで、後部座席の同乗者がリラックスしやすくなります。疲れた腕を置いてくつろぎながら会話が弾み、ドリンクも手元に置けます。使わないときは背もたれに収まるため、3人乗車時に邪魔になりません。

タッチスイッチ式オーバーヘッドランプ

オーバーヘッドランプはタッチスイッチ式を採用。ランプ部のどこに触れても指先一つでON/OFFを切り替えられ、暗い車内でもスムーズに明かりを操作できます。手探りで小さなスイッチを探す動作がなくなるため、夜間に落とし物を探す場面で違いが出ます。

ナノイーの機能を標準装備したフルオートエアコン

初代レクサスNXには、パナソニックのナノイーが標準装備されています。微粒子の噴出口は助手席側のエアコンに設置されています。空調に付随する機能のため、エアコンを切った状態では作動しません。においが気になる場面では送風だけでも回しておくと効果が得られます。

ラゲッジルーム

初代レクサスNXのラゲージルームは使い勝手の良さが評判で、1m近くの奥行きとワイドなスペースを確保しています。ゴルフバッグ数個でも余裕を持って積載できる広さです。ハイブリッドのNX300hは駆動用バッテリーの搭載位置の都合で、ガソリンのNX200tより荷室下の収納が浅くなります。中古車で比較するときは実車で深さを確かめておきたい部分です。

初代レクサスNXのインテリアカラー

NX300h バージョンLおよびNX200t バージョンLのシートは本革仕様(一部合成皮革使用)。NX300h IパッケージおよびNX200t Iパッケージでは、本革に近い風合いの合成皮革「エルテックス」を採用。NX300hとNX200tのベースグレードはファブリック素材のシートが使用されています。

  • NXのホワイトオーカーの内装:NX300h versionL・NX200t versionL、NX300h Ipackage・NX200t Ipackage
  • NXのブラックの内装:NX300h versionL・NX200t versionL、NX300h Ipackage・NX200t Ipackage、NX300h・NX200t
  • NXのトパーズブラウンの内装:NX300h Ipackage・NX200t Ipackage
  • NXのプラチナムの内装:NX300h・NX200t
  • NXのガーネットの内装:NX300h versionL・NX200t versionL、NX300h Ipackage・NX200t Ipackage、NX300h・NX200t
  • NXのサドルタンの内装:NX300h versionL・NX200t versionL
  • ブラック&アクセントサンフレアブラウン:NX300h version L・NX300 version L(2019年4月18日の一部改良により追加)

中古車を探す際、インテリアカラーは年式とグレードで候補が絞られます。サドルタンはバージョンL専用、トパーズブラウンはIパッケージ専用という具合に設定が分かれているため、好みの内装色がある場合はグレードを先に決めてから車両を探すほうが効率的です。

初代レクサスNXのFスポーツの内装の魅力

初代NXシリーズの中でも特に人気の高いグレードがFスポーツです。インパネ周りやコックピットは「スポーティな雰囲気の中にもゴージャス感」「ハイテクな雰囲気の中にもレトロ感」が共存する独特の世界観で、走りへの期待感を高めてくれます。中古市場でも指名買いが入りやすく、同年式・同走行距離の他グレードと比べて相場が高めに推移する傾向があります。

NX F SPORT専用インテリアカラー

NX300h FSPORTおよびNX200t FSPORTでは、専用インテリアカラーを設定。シート素材にはFSPORT専用本革が使用されています。

  • NXのFSPORT専用ブラック(オレンジステッチ)の内装
  • NXのFSPORT専用ダークローズの内装
  • NXのFSPORT専用ブラック(ホワイトグレーパーフォレーション)の内装
  • NXのFSPORT専用ブラック(ブルーステッチ)の内装
  • NXのFSPORT専用ブラック&ダークローズの内装
  • F SPORT専用ブラック&アクセントマスタードイエロー(2019年4月18日の一部改良により追加)

FSPORT専用インテリアパーツ

元々豪華な内装が評価される初代レクサスNXですが、FSPORTではスポーティな専用装備が随所に採用されています。シフトノブ、ステアリング、メーターもFSPORT専用となっており、コックピット全体が特別な仕立てになっています。

FSPORT専用メーター

「ホワイトリング」とも称されるFSPORT専用メーターは、クルマとの一体感を高める特別な存在です。マルチインフォメーションディスプレイとして「油温計」「油圧計」「ブーストメーター」として機能し、コーナリング時に体にかかる重力を視覚化するGモニターが運転の楽しさをさらに引き立てます。ブーストメーターはターボを積むNX200tで実用的に働き、アクセル開度と過給の関係が目で追えます。

FSPORT専用ディンプル本革シフトノブ

本革を使用したシフトノブはシックさとラグジュアリー感を兼ね備えています。ディンプル加工によって手のひらとの接地面積が減り、夏場に汗ばんでも滑りにくいという実用面の効果もあります。

FSPORT専用ディンプル本革ステアリング(パドルシフト付)

FSPORTの専用ディンプル本革ステアリングは操作性に優れ、ドライバーの意思を正確に走りに伝えます。パドルシフト付きでマニュアル車のようなギアチェンジを楽しむ感覚も味わえます。中古車では、このディンプル部分に手の脂が溜まって黒ずんでいる個体が見られます。走行距離の目安を裏づける手がかりとしても使える部分です。

FSPORT専用アルミ製スポーツペダル&フットレスト

FSPORT専用のアルミ製スポーツペダルとフットレストを装備。表面にはゴムの突起が埋め込まれており、見た目のスポーティさだけでなく、濡れた靴でも滑りにくい実用性を確保しています。

FSPORT専用オーナメントパネル(メタルフィルム)

スポーティな車内の雰囲気をさらにスケールアップするメタルフィルム基調のオーナメントパネルを採用。木目を使わないことでハイテク寄りの印象になり、同じFスポーツでもシートカラーの選び方で室内の表情が大きく変わります。

FSPORT専用スポーツシート

優れたホールド性を実現しているFSPORT専用スポーツシートは、長時間のドライブでも体が疲れにくい立体構造を採用しています。高速走行時には抜群のフィット感で体をしっかりとホールドし、スポーティな走りをサポートします。サイドサポートの張り出しが大きいぶん、体格によっては乗り降りの際に腰が当たります。試乗の段階で着座と降車を数回繰り返して確かめておくと判断しやすくなります。

FSPORT専用エクステリア

FSPORTでは内装だけでなく、エクステリアにも他グレードと異なる専用デザインが採用されています。

FSPORT専用スピンドルグリル(メッシュタイプ)/フロントロアバンパーモール(金属調塗装)

レクサスのフロントマスクを象徴するスピンドルグリルは、FSPORTではメッシュタイプを採用し軽快なフットワーク感を演出します。フロントロアバンパーモールを金属調塗装とすることで、ボディカラーの鮮やかさがさらに引き立ちます。

FSPORT専用エンブレム(フロントフェンダー)

フロントフェンダーに設置されたFSPORT専用エンブレムが、さりげなく存在感を主張します。

235/55R18タイヤ&FSPORT専用アルミホイール(ダークプレミアムメタリック塗装)

左右対称の幾何学模様が際立つFSPORT専用アルミホイール。ダークプレミアムメタリック塗装の光沢感が圧倒的な存在感を演出します。18インチを履くため、17インチ仕様と比べると路面の目地を拾いやすくなります。乗り心地を重視するなら、試乗時に荒れた舗装路を走って確かめておくことをおすすめします。

初代レクサスNX 2019年4月の一部改良で安全性能がさらに向上

初代レクサスNXは2019年4月19日に一部改良を実施しました。予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」のうち、プリクラッシュセーフティ・レーントレーシングアシスト・ロードサインアシスト・先行車発進告知機能の4システムの精度が向上しています。また、車両安定性とコーナリング性能を高める「アクティブコーナリングアシスト」が全グレードに標準設定されました。

中古車を選ぶ際は、この2019年4月を境にした前期と後期の違いが判断材料になります。運転支援の精度に加えてインテリアカラーの選択肢も広がっているため、年式が近い個体でも装備内容に差が出ます。

レクサスNXは内装でも魅せてくれる乗り心地も最高のプレミアムカー

レクサスNXは2014年の初代誕生以来、90以上の国と地域で累計約190万台を販売してきたグローバルモデルです。ハイブリッドやプラグインハイブリッドを含む多彩なラインナップ、走りの楽しさを追求したFスポーツなど、用途の幅広さが支持を集めてきた理由といえます。

内装という観点で初代と2代目を比べると、性格の違いがはっきりします。初代は物理スイッチが並び、手の感触だけで操作を完結させやすい作りでした。2代目はTazuna Conceptのもとで情報系をディスプレイに集約し、視線移動を減らす方向に振っています。どちらが優れているかではなく、画面操作に慣れているかどうかで評価が分かれる部分です。

中古車を含めて検討するなら、年式による装備差を具体的に押さえておくことが近道になります。2代目では2024年の改良で全車が14インチディスプレイになり、初代では2019年4月の改良で運転支援の精度とインテリアカラーの選択肢が広がりました。試乗で画面の操作感とシートの当たりを確かめたうえで、自分の使い方に合う世代とグレードを選んでください。