ムーヴのモデルチェンジ・一部改良に関する最新情報
ダイハツの軽トールワゴン「ムーヴ」は、2025年6月5日のフルモデルチェンジで7代目へと世代交代しました。
新プラットフォームDNGAで仕立てられた7代目は、歴代で初めて両側スライドドアと電動パーキングブレーキを採用し、予防安全機能スマートアシストも最新世代へ刷新。発売から1年あまりで軽自動車市場の主役に返り咲いています。
そして2026年7月29日、7代目にとって初となる一部改良が実施されました。スマートアシストの検知対象拡大と液晶メーターの採用が中身で、メーカー希望小売価格も改定されています。
ここでは、この一部改良の詳細を起点に、7代目ムーヴの装備内容とこれまでの歩みを、新しい話題から順に整理していきます。なお、東京オートサロンで公開された「ムーヴ クロメキ」の市販化など、正式発表のない事柄については現時点での予想であることを明記しています。
ムーヴが2026年7月29日に一部改良を実施 スマートアシストの検知対象拡大と7インチTFTメーター採用
ダイハツ工業は2026年7月29日にムーヴの一部改良を発表し、同日から全国の販売店で発売を開始しました。2025年6月に7代目へ生まれ変わってから、初めて手が加えられたことになります。今回はボディやインテリアの意匠には手を付けず、予防安全機能とメーターまわりを入れ替える中身重視の内容にまとまりました。
同日には姉妹車のムーヴ キャンバスも一部改良を受け、あわせて特別仕様車「インテリアセレクション」が設定されていますが、そちらの詳細は別ページで扱います。
ムーヴ 2026年7月29日一部改良の主な変更点
- スマートアシストに対横断自転車の検知機能を追加
- 交差点右折時の対向車線の車両、右左折時に対向方向から来る横断歩行者の検知に対応
- 対歩行者の作動速度条件を60km/hから80km/hへ拡大
- ACC(アダプティブクルーズコントロール)の先行車検知距離と精度を改善
- LKC(レーンキープコントロール)作動時のふらつきを低減
- アクティブマルチインフォメーションメーター(7インチTFT+デジタルスピードメーター)を採用
- メーカー希望小売価格を1,369,500円〜2,073,500円へ改定
スマートアシストが交差点の右左折シーンに対応 対歩行者は80km/hまで作動
実用面でもっとも効きそうなのが、予防安全機能スマートアシストの守備範囲拡大です。これまでは前方の車両や歩行者が中心でしたが、今回の一部改良で横断してくる自転車が検知対象に加わり、さらに交差点を右折する際に対向車線から接近する車両、右左折時に対向方向から進んでくる横断歩行者も捉えられるようになりました。加えて、対歩行者に対する作動速度の上限が60km/hから80km/hへ引き上げられ、市街地に加えて流れの速い幹線道路までカバー範囲が広がっています。
交差点の右折は、対向車と横断者の両方に同時に気を配らなければならず、ドライバーの認知負荷がもっとも高まる場面のひとつ。日本の交通事故が交差点周辺に集中していることを踏まえると、ステレオカメラの検知方向を斜めへ広げた今回の改良は、カタログ上の項目数以上に価値のある変更といえます。
運転支援系では、ACCが先行車を捉える距離と精度の向上により加減速の角が取れ、LKCは制御中の細かなふらつきが抑えられました。ムーヴの場合、ACCとLKCはRSに標準装備、Gにメーカーオプションという設定のため、この恩恵を受けられるのは実質的に上位2グレードということになります。
アクティブマルチインフォメーションメーターを採用 対象はGとRS
メーターも入れ替わりました。新たに採用されたのはアクティブマルチインフォメーションメーター(7インチTFT+デジタルスピードメーター)で、速度表示までデジタル化した構成です。装飾を削ぎ落としたグラフィックにより、走行中でも必要な情報を素早く読み取れる点が持ち味となっています。
ダイハツ公式サイトのグレード別主要装備を見るかぎり、この新メーターが載るのはGとRSの2グレードで、LとXは従来どおりマルチインフォメーションディスプレイとの組み合わせです。
価格はL・Xが11,000円高、G・RSが49,500円高に改定
メーカー希望小売価格も見直され、改良後は1,369,500円〜2,073,500円となりました。上げ幅はグレードによって異なり、LとXが11,000円高、GとRSが49,500円高です。
この差は装備内容とそのまま対応しています。全グレード共通で加わったのはスマートアシストの機能拡張で、これが11,000円分。GとRSはここに7インチTFTメーターが上乗せされるため、差額の38,500円がメーター代という計算になります。追加された中身を考えれば、値上げというより装備の対価という性格が強く、実質は据え置きに近い改定と受け取ってよさそうです。
e-SMART HYBRIDの設定は今回も見送り
期待の声が多いe-SMART HYBRIDについては、今回の一部改良でも設定されませんでした。100%モーター走行のシリーズハイブリッドは軽自動車への展開がかねて取り沙汰されていますが、パワートレインの追加となればマイナーチェンジ級の節目に合わせるのが自然で、投入はもう少し先になりそうです。
東京オートサロン2026で「ムーヴ クロメキ」を公開 特別仕様車として市販化の可能性
2026年1月の東京オートサロン2026で、ダイハツは「ムーヴ クロメキ」を公開しました。上質さを打ち出した大人向けの軽という位置づけで、来場者の反響も大きかったモデルです。
市販化については、2026年12月から2027年3月頃までに特別仕様車として登場する可能性が高いとみられます。ベースになるのは自然吸気エンジンの上級グレードGと、ターボのRSが有力。価格はベースグレードに30万円ほど上乗せされ、Gベースで200万円前後、RSベースで220万円前後という水準が予想されます。
7代目ムーヴがカスタムを廃止して単一シリーズ化したことを踏まえると、クロメキは装いを変えた上級バリエーションとして、かつてのカスタム層を引き受ける役割を担うことになりそうです。
ムーヴなど5車種40万5963台をリコール 対象は6代目で現行モデルは含まれず
2026年3月26日、ダイハツ工業はムーヴを含む5車種・計40万5,963台のリコールを国土交通省へ届け出ました(届出番号5791)。対象は、ダイハツのムーヴ・ウェイク・ハイゼットキャディーに、OEM供給しているスバル ステラとトヨタ ピクシス メガを加えた24型式です。内訳はムーヴが211,609台、ウェイクが128,398台、ピクシス メガが42,538台、ステラが19,172台、ハイゼットキャディーが4,246台となっています。
不具合の内容は、カウルルーバーの車体への組付け指示が不十分だったため、止水シール部から雨水などがブレーキブースタに滴下するというもの。そのまま使用を続けるとブレーキブースタに錆が発生・進行し、最悪の場合は穴が開いてブレーキペダルの操作力が増大し、制動距離が長くなるおそれがあります。届出時点で不具合は77件報告されていますが、事故は発生していません。
ここで確認しておきたいのが対象範囲です。製作期間は2016年9月22日から2023年6月21日までで、対象となるのは6代目(LA150/160S型)。2025年6月発売の現行7代目は含まれません。中古の6代目を検討している方や、すでに所有している方は、車台番号でダイハツの検索ページから確認しておくと確実です。
ムーヴが2025年10月に軽自動車販売1位 2025年度は13万2969台で3位、グッドデザイン賞も受賞
7代目への刷新は、そのまま販売の数字に表れました。2025年10月、ムーヴは16,015台を販売して軽自動車の車名別ランキングで首位を獲得。前年同月比308.3%という伸びで、長く王座にあったホンダN-BOX(12,784台)を4位に押し下げる結果となりました。2位はスズキ スペーシア(14,420台)、3位はダイハツ タント(14,244台)です。
年度で見ると、2025年度(2025年4月〜2026年3月)のムーヴは132,969台で軽自動車3位、前年比209.4%。1位のN-BOX(198,893台)、2位のスペーシア(163,054台)に続く位置につけました。年度最終月の2026年3月も14,690台で3位を確保しています。認証不正問題で販売が止まっていた反動もありますが、2倍を超える伸びは新型の商品力が支持されたことの表れといえるでしょう。
販売のなかでの存在感も大きく、ムーヴ単体で月販1万台規模に達する月があり、ムーヴシリーズ全体の60〜65%を占めています。全高を1,700mm未満の1,655mm(2WD)に抑えながら後席にスライドドアを組み合わせたパッケージが、機械式駐車場を使う層と乗降性を求める層の両方を取り込んだ形です。
評価も得ました。7代目ムーヴは2025年度グッドデザイン賞を受賞。1995年から続くロングセラーとしての歩みと、7代目で大きく変わったスタイリングや使い勝手が評価されています。
ムーヴが発売から1か月の受注数約30,000台を突破し月間目標を大きく上回る
ダイハツがムーヴの発売後1か月の受注状況を発表。
ムーヴの月間販売目標の6,000台に対して発売1か月で目標の5倍にあたる約30,000台を受注したとのこと。
ムーヴの主な購入層は子離れ層を中心とした幅広い世代、人気のボディカラーはシャイニングホワイトパール・ブラックマイカメタリック・クロムグレーメタリックの3色、グレードはターボエンジン搭載のRSと充実した装備が魅力の上位グレードGが人気でした。
新型ムーヴのフルモデルチェンジモデルは2025年6月5日発売
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7代目ムーヴはカスタムグレードを廃止 L・X・G・RSの4グレード設定 -
ムーヴのリヤテールランプは立体感のある縦型配置 -
2025年モデルチェンジでスライドドアを搭載した7代目ムーヴ
ダイハツ・ムーヴのフルモデルチェンジを2025年6月5日に実施。
6代目は2023年6月下旬に生産終了が発表され、当初は2023年6月に7代目が発売される計画でした。しかしダイハツの認証不正問題が発覚した影響で計画は大きく後ろ倒しとなり、約2年の空白を経て2025年6月の登場となっています。
新型ムーヴはタントと共通のコンポーネンツとDNGA(ダイハツ ニュー グローバル アーキテクチャ)を採用。重心が低く安定性のある走りと優れた燃費性能、先進技術による高い安全性能を実現。
ムーヴのパワートレインはコンパクトSUVのロッキーからスタートした、100%モーター走行のシリーズハイブリッドシステムe-SMART HYBRIDの搭載が期待されていましたが、2025年6月のフルモデルチェンジでは搭載が見送られ、KF型の自然吸気とターボの2本立てとなりました。
新装備の電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドを搭載、9インチディスプレイオーディオや両側スライドドア、コストパフォーマンスの良いスタートプライスで魅力を高めます。
グレード展開はエントリーグレードのLから始まり、X・G・RSの4グレードを設定。
今回のフルモデルチェンジでは6代目ムーヴまで設定していたエアロ仕様のムーヴカスタムの名称を廃止、ムーヴの単グレード展開になり、ムーヴの上級グレードRSに専用アルミホイールやエアロパーツなどを装着するエアログレードとして、実質的なムーヴカスタムの代替モデルにします。
注目されたのはLグレードが1,358,500円からという発売時の価格設定です(2026年7月29日の一部改良後は1,369,500円から)。近年は改良せずに車両価格を上昇するケースも一般的になりつつあり、スライドドア搭載で安全装備も充実するモデルが手に入りやすい価格で購入できるのは魅力的です。
なお、この7代目はスバルへ「ステラ」としてOEM供給されており、ムーヴの1週間後にあたる2025年6月12日に4代目ステラとして発表・発売されました。価格は135万8,500円から、グレードはL・G・Z・ZSの4種類で、月販計画は400台。ステラも11年ぶりのフルモデルチェンジでリヤスライドドアを手に入れています。
| L・X・G | RS | |
|---|---|---|
| 全長 | 3,395mm | |
| 全幅 | 1,475mm | |
| 全高 | 1,655mm-1,670mm | |
| ホイールベース | 2,460mm | |
| 室内長 | 2,140mm | |
| 室内幅 | 1,335mm | |
| 室内高 | 1,270mm | |
| 車両重量 | 860kg-910kg | 890kg-940kg |
| 最小回転半径 | 4.4m | 4.7m |
| 最低地上高 | 150mm-165mm | |
| エンジン型式 | KF型 直列3気筒 | KF型 直列3気筒ターボ |
| エンジン総排気量 | 0.658L | |
| エンジン最高出力 | 38kW(52PS)/6,900rpm | 47kW(64PS)/6,400rpm |
| エンジン最大トルク | 60Nm(6.1kgm)/3,600rpm | 100Nm(10.2kgm)/3,600rpm |
| 乗車定員 | 4名 | |
| 使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | |
| タンク容量 | 30L | |
| WLTCモード燃費 | 20.6km/L-22.6km/L | 19.9km/L-21.5km/L |
| グレード | 駆動方式 | 改良後の価格 | 発売時の価格(2025年6月) |
|---|---|---|---|
| L | 2WD | 1,369,500円~ | 1,358,500円~ |
| 4WD | 1,496,000円~ | 1,485,000円~ | |
| X | 2WD | 1,501,500円~ | 1,490,500円~ |
| 4WD | 1,628,000円~ | 1,617,000円~ | |
| G | 2WD | 1,765,500円~ | 1,716,000円~ |
| 4WD | 1,892,000円~ | 1,842,500円~ | |
| RS | 2WD | 1,947,000円~ | 1,897,500円~ |
| 4WD | 2,073,500円~ | 2,024,000円~ |
発売から約1年は価格が据え置かれていましたが、2026年7月29日の一部改良にあわせて改定されました。上げ幅はL・Xが11,000円、G・RSが49,500円で、いずれも追加された装備の内容に見合った範囲に収まっています。
7代目ムーヴのボディカラーは新色グレースブラウンクリスタルマイカなど10色のモノトーンと3色の2トーンを設定
ボディカラーはモノトーンカラー10色と2トーンカラー3色の全13色。
グレースブラウンクリスタルマイカやスムースグレーマイカメタリックなど新色も用意。
グレードにより選択できるボディカラーも違い、2トーンカラーはGとRSの上位グレードのみ設定。なお2026年7月29日の一部改良でボディカラーが追加されたのはムーヴ キャンバスのみで、ムーヴの設定に変更はありません。
ムーヴのボディカラー一覧
- クロムグレーメタリック
- コンパーノレッド(22,000円高)
- グレースブラウンクリスタルマイカ(22,000円高)
- サンドベージュメタリック
- レーザーブルークリスタルシャイン(22,000円高)
- シャイニングホワイトパール(22,000円高)
- スカイブルーメタリック
- ブラックマイカメタリック
- ブライトシルバーメタリック
- ホワイト
- スムースグレーマイカメタリック×グレースブラウンクリスタルマイカ(66,000円高)
- ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール(66,000円高)
- ブライトシルバーメタリック×スカイブルーメタリック(55,000円高)
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クロムグレーメタリック -
コンパーノレッド(22,000円高) -
グレースブラウンクリスタルマイカ(22,000円高) -
サンドベージュメタリック -
レーザーブルークリスタルシャイン(22,000円高) -
シャイニングホワイトパール(22,000円高) -
スカイブルーメタリック -
ブラックマイカメタリック -
ブライトシルバーメタリック -
ホワイト -
スムースグレーマイカメタリック×グレースブラウンクリスタルマイカ(66,000円高) -
ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール(66,000円高) -
ブライトシルバーメタリック×スカイブルーメタリック(55,000円高)
7代目ムーヴのインテリア・装備とライバル車
ムーヴのインテリアはL・X・GとRSで差別化 シート表皮はファブリックのグレージュとネイビー
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ムーヴRS・Gのインストルメントパネルとシート -
ムーヴL・Xのインストルメントパネルとシート
ムーヴのインテリアはL・X・GとRSで違いがあり、L・X・Gは材着インパネセンターシフトやウレタンステアリングホイール、RSは本革巻インパネセンターシフトや本革巻ステアリングホイールを採用。
シート表皮は全グレードでフルファブリックで、LとXがグレージュ、GとRSがネイビーカラーを採用。
メーターまわりもグレードで差があり、LとXはマルチインフォメーションディスプレイとの組み合わせ。GとRSは2026年7月29日の一部改良により、7インチTFTとデジタルスピードメーターで構成される「アクティブマルチインフォメーションメーター」へ置き換わりました。
ムーヴは収納も豊富で助手席には大型インパネトレイ・グローブボックス、カップホルダーなどを設置。
お買い物袋を吊り下げられるショッピングフックは固定式で前席に設定。
助手席の後ろにはシートバックポケットなど書類系の収納場所も数多く設置されています。
7代目ムーヴの収納
- 大型インパネトレイ(助手席)
- カップホルダー(前席/ 掘込み式)
- インパネセンタートレイ
- ショッピングフック(前席・固定式)
- インパネセンターポケット
- フロントセンターアームレスト(ボックス付)
- シートバックユーティリティフック(助手席)
- インパネロアポケット(運転席)
- HDMIソケット(インパネ1口)
- USBソケット(インパネ1口・電源用)
- グローブボックス
- ドアポケット& ボトルホルダー(前席)
- 後席クォーターポケット&ボトルホルダー
- シートバックポケット(助手席)
- サンバイザー(チケットホルダー〈運転席〉 &バニティミラー〈運転席/助手席〉付)など
ムーヴはロングソファーモードなど4種のシートアレンジに対応 両側スライドドアで乗り降りも楽々
ムーヴの2列目は左右別々にスライドできる、240mmのリヤシート左右分割ロングスライドに対応。
リヤシートも左右分割リクライニングに対応しており、後席の乗員に合わせた快適な位置に設定可能。
シートアレンジはロングソファーモード・フロントサイドフラットモード・ハーフラゲージモード・フルラゲージモードの4種。
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ウェルカムオープン機能 -
タッチ&ゴーロック機能
7代目ムーヴの最大の変更点とも言えるのが、ドアタイプが横開きのヒンジドアからスライドドアになったことで、荷物の積み下ろしや乗員の乗り降りも楽になりました。
スライドドアはウェルカムオープン機能やタッチ&ゴーロック機能が付いた両側パワースライドドアで、半ドアでも全閉してくれるイージークローザー機能やキーフリーシステム機能を搭載。
スライドドアに求められる機能が揃っているため、狭い駐車場でもストレスなく、子育て世代のユーザーにも便利に使える車へ進化しました。全高を1,655mmに抑えたままスライドドアを手に入れた点が、機械式駐車場を使う層にも支持されています。
7代目ムーヴはダイハツの新プラットフォーム「DNGA」を採用
2025年6月に次期型へモデルチェンジした7代目ムーヴは、先にフルモデルチェンジが行われたムーヴキャンバスと同様にDNGA(Daihatsu New Global Architecture)を導入。
DNGAは、親会社であるトヨタがプリウスから採用するTNGA(Toyota New Global Architecture)をインスパイアする形で、開発が進められたダイハツの新たなプラットフォームです。
電動化やコネクトサービス等の実現も見据えながら、車の基本設計をゼロベースから見直して一括化させるDNGAを7代目ムーヴも導入、車両重量の軽減化・車体の高剛性化・操縦安定性の向上などを実現しています。
ムーヴの予防安全装備はダイハツ スマートアシスト搭載 17種類の機能でドライブの安全をサポート
7代目ムーヴはダイハツが開発した最新の予防安全装備スマートアシストを搭載。
衝突回避をアシストするブレーキ制御付き誤発進抑制機能や車線逸脱警報機能、運転中の見落としをサポートする標識認識機能や先行車発進お知らせ機能、クルーズコントロールは全車速追従タイプのアダプティブクルーズコントロール(ACC)を搭載します。
7代目ムーヴ スマートアシスト機能一覧
- 衝突警報機能(対車両・対歩行者[昼夜])
- 衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者[昼夜])
- ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)
- 車線逸脱警報機能
- 車線逸脱抑制制御機能
- ふらつき警報
- 路側逸脱警報機能
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能(進入禁止/最高速度/一時停止)
- オートハイビーム(AHB)
- アダプティブドライビングビーム(ADB)
- サイドビューランプ
- 全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)
- レーンキープコントロール(LKC)
- スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム)
- パノラマモニター
- コーナーセンサー(フロント2個/リヤ4個)など
2026年7月29日の一部改良では、ここに対横断自転車の検知、交差点右折時の対向車線の車両の検知、右左折時に対向方向から来る横断歩行者の検知が加わりました。対歩行者の作動速度条件も80km/hまで引き上げられており、斜め方向から近づく相手をステレオカメラが捉えられるようになったことで、交差点まわりの安心感は一段引き上げられています。なお、これらの機能はグレード別設定で、一部はメーカーオプションとなる点にご注意ください。
ムーヴのライバルはホンダ N-BOX・スズキ スペーシア・ダイハツ タント
2025年にフルモデルチェンジしたムーヴのライバルになるモデルは、軽自動車販売台数トップを走るホンダのN-BOX、多機能な軽自動車スズキ スペーシア、そしてムーヴと同じダイハツが販売するタントです。
いずれもスーパーハイト系にカテゴライズされるモデルで、室内の広さという点ではこれらのライバルに軍配が上がります。ただしムーヴは全高が低いぶん風の抵抗を受けにくく、キビキビとした走行性能と機械式駐車場に入る扱いやすさが武器です。2025年10月にムーヴがN-BOXを抑えて軽自動車販売首位に立ったのは、この「低めの全高+スライドドア」という組み合わせが評価された結果といえます。
ホンダN-BOXは広大な室内空間と高い走行性能が特徴
N-BOXは軽スーパーハイト系ワゴンの代表格で、軽四輪車の新車販売台数では11年連続No.1、年度の新車販売台数でも5年連続No.1を獲得した、日本で最も売れているモデル。2025年度も198,893台を販売しています。
エコな燃費性能、スーパーハイト系ワゴンの弱点でもある走行性能も高い剛性を持つプラットフォームを採用することで、ライバルよりも安定感を高めていることなどが評価されています。
洗練された内外装、予防安全装備のホンダセンシングも全グレードに搭載するなど年齢や性別問わず幅広いユーザーに支持される人気モデルです。
スペーシアは低床設計・スリムサーキュレーターなど機能的な軽スーパーハイトワゴン
スズキが販売するスペーシアもムーヴの強力なライバルで、小さなこどもでも乗り降りしやすい低床設計、後席の同乗者が快適にドライブできるスリムサーキュレーターの設定、運転席・助手席シートヒーターなど、おもてなし機能を多数搭載する機能性が特徴。2025年度は163,054台を販売し、軽自動車2位につけています。
ラゲッジルームは工夫次第で自転車も積むことができるため、様々な用途で使うことが可能に。
「ザ・かぞくの乗りもの」がスペーシアのテーマになっている通り、家族みんなが快適に過ごせる軽自動車です。
タントはミラクルオープンドアでファミリーユーザーに大人気
ムーヴと同じダイハツから発売するスーパーハイト系ワゴンの軽自動車タントは、助手席センターピラー(車を支える中央の柱)をドアに内蔵したミラクルオープンドアを搭載するのが最大の特徴。
ミラクルオープンドアによりスライドドアを開ける時は大開口になるため、大きな荷物の出し入れも乗員の乗り降りもスムーズに、アウトドアなどでは車内から開放的な景色を楽しむことができます。
予防安全装備もダイハツのスマートアシストを搭載、ムーヴより高い全高を活かして快適なドライブを楽しめます。2025年度の販売は124,103台で、ムーヴに次ぐ4位。同じダイハツ内で近い価格帯を分け合う関係でもあります。
「感動させる」という意味を持つムーヴのモデルチェンジ遍歴
ムーヴはダイハツが販売する軽トールワゴンで、6代目までは「ムーヴ」「ムーヴカスタム」の2系統で展開し、ヒンジ式のサイドドアにこだわり続けました。スズキのワゴンRと共に、軽トールワゴン人気を牽引してきた存在でもあります。
ムーヴ 初代 L600/602/610S型:1995年~1998年
1995年L500系ミラをベースとした初代ムーヴが誕生しました。AT車にフルタイム4WDの用意がありました。翌年5月には一部改良で運転席SRSエアバッグシステムとパワードアロックが全車に標準装備されました。「SR」に3気筒DOHCターボEF-RL型が搭載され、4気筒ターボエンジンを搭載しているのは「SR-XX」となりました。
1997年5月、一部改良で「カスタム」モデルを追加。「CL」に4WDの追加設定がされました。12月にはマイナーチェンジを行い、「SR」を廃止、「SR-XX」が3気筒EF型エンジンに変更、4気筒JBエンジンを搭載した「エアロダウンカスタムXX」が追加になりました。
1998年12月、販売が終了します。
ムーヴ 2代目 L900/902/910S型:1998年~2002年
1998年10月、2代目ムーヴに軽自動車規格改定に合わせてフルモデルチェンジしました。エクステリアは現代風に刷新されています。
1999年5月、「CL」をベースとした特別仕様車「ハローキティ」を発売。同年6月、特別仕様車「CLセレクション」を発売。11月にはグレード体系が見直され、「SR-XX」が廃止すると入れ替わりでEF-DET型3気筒DOHC12バルブインタークーラー付きターボエンジンを搭載した「CR」を、装備を省略した「カスタムLセレクション」、5速MTに4WDの「M4」を追加設定。
2000年5月、特別仕様車「Sエディション」を発売。「カジュアルSエディション」「カスタムSエディション」「エアロダウンカスタムSエディション」が用意されました。10月には「カスタムL」「カスタムターボ」「エアロダウンカスタム」にABSを標準装備の「リミテッドシリーズ」を設定。新グレードとして「CX-T」を追加。
2001年1月、「エアロダウンRS」「エアロダウンRSリミテッド」を追加。5月には生産累計台数100万台を突破した記念に、特別仕様車「メモリアルエディション」を発売。10月には一部改良で環境性能とインテリアがベンチシートになるなど、内装の変更も行われました。グレードでは「エアロRS-XX」、PARCOとのコラボで「カスタムパルコ」「カスタムパルコターボ」が追加されました。12月には「RSパルコ」も追加されています。
2002年6月、「ナビエディション」として、コンパクトナビゲーションシステムⅡを装備したシリーズを発売。10月には3代目と入れ替えのため、販売を終了しました。
ムーヴ 3代目 L150/152/160S型:2002年~2006年
2002年10月、標準車は「生活改新!エキサイティングミニバン」、カスタムは「モバイル世代のラジカルボックス」をテーマに、3代目にフルモデルチェンジしました。
2003年5月、一部改良と特別仕様車「カスタムXリミテッド」「カスタムRリミテッド」を発売。9月には特別仕様車「Lリミテッド」「Xリミテッド」を発売。12月に特別仕様車「ナビエディション」を発売。
2004年5月、ハイグレード仕様の特別仕様車「V Selection」を発売。7月には「ナビエディションⅡ」「カスタムL Vセレクション」が発売。12月にはマイナーチェンジで環境性能が向上し、内外装のデザインが変更されました。また、グレード体系の整理も行われました。
2005年8月、シリーズ発売10周年を記念して、特別仕様車「カスタムVS」「HDDナビエディション」を発売。9月には標準車にも「VS」を追加。
2006年10月、4代目と入れ替えで販売が終了しました。
ムーヴ 4代目 L175/L185S型:2006年~2010年
2006年10月、プラットフォームとエンジンを一新して4代目にフルモデルチェンジしました。「L」「X」「X Limited」のグレード体系になります。
2007年8月、創立100周年記念特別仕様車「メモリアルエディション」を発売。
2008年6月、特別仕様車「L selection」「カスタムXC edition」を発売。12月にマイナーチェンジを行いました。グレードでは「S」が追加されました。
2009年、特別仕様車「L VS」「X VS」「R VS」を発売。12月に一部改良が施され、グレードの整理などが行われます。
2010年5月、新グレードの「X VSⅢ」を追加。12月、5代目へ移行のため販売を終了。
ムーヴ 5代目 LA100/110S型:2010年~2014年
2010年12月、軽量化とエンジンの見直し、CVTにトランスミッションを統一して5代目にフルモデルチェンジしました。標準モデルが「L」「X」「X Limited」、カスタムモデルが「X」「X Limited」「G」「RS」のグレード設定。
2011年5月、スバルのステラにOEM供給を開始。8月と11月に一部改良で環境性能が向上。
2012年5月、一部改良で燃費性能が向上、12月にはマイナーチェンジが行われ、基本性能と燃費性能、安全性能、デザインの向上が施されました。グレードではスマートアシストを搭載したモデルが追加になりました。
2013年6月、国内累計販売台数が307万台を突破。7月には「カスタムRS“SA”」を追加。10月には一部改良が施されます。
2014年5月、特別仕様車「スマートセレクションSA」「スマートセレクションSN」「スマートセレクションSA&SN」が発売されました。12月には6代目と入れ替わりのため、販売を終了しています。
ムーヴ 6代目 LA150/160S型:2014年~2023年
2014年12月、基本性能に重点を置いて6代目にフルモデルチェンジしました。「X“Limited”」「X“Limited SA”」が廃止され、「X“ハイパー”」「X“ハイパーSA”」「RS“ハイパー”」「RS“ハイパーSA”」を追加しました。
2015年4月、一部改良で安全性能が向上。10月、発売20周年記念の特別仕様車「20th Anniversary ゴールドエディション SAⅡ」を発売。
2016年の一部改良では、カスタムに「X“Special”」を追加。ハイパーシリーズではインテリアの仕様変更を行いました。
2017年3月に一部変更でボディカラーの見直し、8月にはマイナーチェンジが行われました。スマートアシストⅡがⅢになり、その他の安全性能も強化され、グレードの見直しもされました。
2018年8月、特別仕様車「X“リミテッドSAⅢ”」「カスタムX“リミテッドⅡ SAⅢ”」「カスタムRS“ハイパーリミテッド SA III”」を発売。12月にはボディカラーの設定を変更。
2019年7月、前年8月の特別仕様車をバージョンアップして「X“リミテッドⅡSAⅢ”」を発売。
2020年2月にボディカラーの設定を見直し、8月には仕様変更で環境性能が向上しました。
2021年9月には一部改良と特別仕様車「カスタムX“VS SA III”」を発売。
2023年7月、販売終了。ダイハツの認証不正問題を受けて7代目の発売が大幅に遅れたため、ムーヴの系譜は約2年間途切れることとなりました。なお、2016年9月22日から2023年6月21日までに製作されたこの6代目は、2026年3月26日に届け出られたブレーキブースタ関連のリコールの対象となっています。
ムーヴ 7代目 LA850/860S型:2025年~
2025年6月5日、7代目ムーヴへのフルモデルチェンジを発表・発売。グレード体系はL・X・G・RSの4グレードになり、先代まで設定されていたカスタムを廃止。
ヒンジドアからスライドドアに変更され利便性を向上、電動パーキングブレーキ+ブレーキホールドを初搭載し先進性を向上。
予防安全装備のスマートアシストも最新化され、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールや車線逸脱警報などを搭載、安全性もアップデート。
同年6月12日にはスバルへOEM供給する4代目ステラも発売され、10月には16,015台を販売して軽自動車の車名別販売首位を獲得。2025年度グッドデザイン賞も受賞しました。
2026年7月29日には7代目として初の一部改良を実施し、スマートアシストの検知対象拡大とアクティブマルチインフォメーションメーターの採用が図られています。
| ムーヴのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 L600/602/610S型 | 1995年~1998年 |
| 2代目 L900/902/910S型 | 1998年~2002年 |
| 3代目 L150/152/160S型 | 2002年~2006年 |
| 4代目 L175/L185S型 | 2006年~2010年 |
| 5代目 LA100/110S型 | 2010年~2014年 |
| 6代目 LA150/160S型 | 2014年~2023年 |
| 7代目 LA850/860S型 | 2025年~ |