MIRAIのモデルチェンジ

MIRAIはモデルチェンジでFR駆動に進化 航続距離850km販売価格は726.1万円から

トヨタのMIRAIはモデルチェンジによりクーペライクなボディとスポーティな印象を手に入れます。クラウンやカムリのようにワイドでロープロポーションとなり、カッコいいセダンとなるでしょう。2020年では普及している実感はありませんが、2024年以降は少しずつ確実に普及していくと考えます。

MIRAIはモデルチェンジでFR駆動に進化 航続距離850km販売価格は726.1万円から

トヨタのMIRAIがモデルチェンジ!FF方式からFR方式へ変更となるなど大幅な改良が加えられる

トヨタのFCV車であるMIRAI(ミライ)が2020年12月にモデルチェンジを行って2代目へと代替わりしました。パワートレインであるFCVは変わりませんが、プラットフォームはクラウンと同じGA-LプラットフォームとなりFR駆動になります。

エクステリアはクーペスタイルでスタイリッシュなイメージになり、ボディサイズも若干拡大します。発売日は2020年12月9日で、価格は710万円からスタートします。

ガソリン車や電気自動車とは違い水素を燃料とするFCV車は、どこで充填できるのでしょうか?水素ステーションはどこにあるのかなど、購入しても乗っていけるのかチェックしてから検討してみてください。さっそく、トヨタMIRAIのモデルチェンジ情報を紹介します。

MIRAIがマルチメディア系を強化する一部改良を2023年12月に実施 期待されたMIRAIスポーツは追加されず

北米版MIRAIの一部改良が2023年に行われ、日本向けのMIRAIにも2023年12月1日発表・12月18日発売で、マルチメディア機能の強化を主とする改良を実施。
具体的にはSUVではハリアーやRAV4、ミニバンのノアやヴォクシーに設定する12.3インチディスプレイオーディオplusを追加することで車両情報の見やすさ向上、ユーティリティ面の強化、安全装備トヨタセーフティセンスの強化。
一部改良後のMIRAIの販売価格は7,261,000円から8,610,000円です。

2023年に行われた富士24時間レースの会場にてフロントフェイスを刷新したMIRAIスポーツコンセプトが登場し話題になりましたが、今回の改良では追加されませんでした。今後追加の可能性もあるため期待しましょう。

MIRAIが2022年12月19日の一部改良で高精細HDワイドディスプレイを設定

一部改良したMIRAIのインテリアとエクステリア一部改良したMIRAIのインテリアとエクステリア

MIRAIは一部改良を2022年12月19日に実施。
改良内容はフロントガラスにIRカットと高遮音性の機能を追加したこと、高精細HDワイドディスプレイやディスプレイオーディオプラスを搭載、車内Wi-Fiを設定。
Toyota Teammateのアドバンスドドライブに死角領域に配慮しながら走行する機能も追加されました。

エクステリアやインテリアの意匠変更はなく、Gグレードのみ価格上昇しています。
一部改良後のミライの値段は7,106,000円から8,600,000円になっています。

MIRAIのフルモデルチェンジは2020年12月9日 TNGAプラットフォーム+後輪駆動のFRへ

2代目MIRAIのエクステリア新型MIRAIは高度運転支援技術のToyota Teammateを搭載するモデルも用意

MIRAIMIRAIのサイドビュー スタイリッシュなエクステリア

MIRAIのエクステリアMIRAIのリアビュー 大人の落ち着きがうかがえるスタイリッシュさがある

トヨタMIRAI(ミライ)は2014年に登場したFCVですが、2代目モデルが2020年12月9日にデビューしました。
初代のMIRAIの駆動方式は前輪駆動(FF)ですが、2代目MIRAIは高級サルーンのレクサスLSとプラットフォームを共有し、TNGAプラットフォーム+後輪駆動(FR)に。デザインは4ドアセダンながらも6ライトを採用することで5ドアファストバックのようなスタイルになります。

2020年新型MIRAIのスペック
全長 4,975mm
全幅 1,885mm
全高 1,470mm
室内長 1,805mm
室内幅 1,595mm
室内高 1,135mm
ホイールベース 2,920mm
最低地上高 155mm
乗車定員 5名
車両重量 1.930kg
最小回転半径 5.8m
最高出力 182ps
最大トルク 30.6kgm
2代目新型MIRAI(ミライ)の価格一覧
グレード 販売価格
G 7,100,000円~
G Aパッッケージ 7,350,000円~
G エグゼクティブパッケージ 7,550,000円~
Z 7,900,000円~
Z エグゼクティブパッケージ 8,050,000円~

ボディカラーはクラウンで初めて採用されたプレシャスホワイトパールを採用

新型MIRAI(ミライ)のボディカラーは、2020年にマイナーチェンジした新型クラウンで初めて採用されたプレシャスホワイトパールを含む8色を用意しています。
プレシャスホワイトパールはトヨタの殆どの車種で設定されているホワイトパールクリスタルシャインの替わりになる新色で、今後はプレシャスホワイトパールが主流になると予想される注目のボディカラーです。

2代目MIRAIのボディカラー一覧

  • フォースブルーマルティプルレイヤーズ(165,000円高)
  • プレシャスホワイトパール(55,000円高)
  • プレシャスブラックパール(55,000円高)
  • プレシャスシルバー(55,000円高)
  • プレシャスメタル(55,000円高)
  • ブラック
  • エモーショナルレッド2(55,000円高)
  • ダークブルーマイカ

トヨタ・MIRAIが2020年内に欧州市場で発売されることが明らかに!

新型MIRAIのコンセプトモデル新型ミライを示唆するMIRAI Conceptのエクステリア

MIRAI Conceptの内装MIRAI Conceptのインテリア

トヨタモーターヨーロッパは、新型MIRAIを2020年内に欧州市場で発売することを発表しました。
新型ミライを示唆したMIRAI Concept(ミライコンセプト)のボディサイズは全長4,973mm×全幅1,885mm×全高1,468mm、ホイールベースは2,920mmで、現行型ミライよりも一回り大きめ。ローandワイドなシルエットがスポーティーでかっこいい一台です。また、水素の搭載量を1kg増やし、航続距離を現行よりも30%延長することを目指しています。

MIRAIコンセプトがロサンゼルスモーターショーに出展

2019年11月に行われたロサンゼルスモーターショーに、MIRAIコンセプトが出展されました。

MIRAIコンセプトはセダンクーペのスポーティーなスタイリングで、現行型MIRAIよりも全長と全幅が大きく、全高は低めに設定。次期型MIRAIはこのデザインがそのまま採用され、2020年内にアメリカ市場で発売されるとのこと。新開発のFCシステムで走行性能をアップし、航続距離は現行より30%延長することを目指しています。

東京モーターショーにMIRAI Conceptが登場!次期型MIRAIの開発最終段階モデル

MIRAI ConceptのエクステリアMIRAI Conceptのエクステリア

2019年10月開催の東京モーターショーに、次期型MIRAIを示唆するコンセプトカー「MIRAI Concept」が初公開されます。新型MIRAIは2020年12月9日の発売を予定していて、ほぼこのままの状態で市販化される可能性が高いです。

MIRAI Conceptでは新しいFCシステムを採用して基本性能をアップ。さらに水素搭載量を増やしたことで航続距離もおよそ30%、従来の650kmから845kmへと伸びる見込みです。
TNGAプラットフォームによるワイドandローなシルエットが特徴で、ボディカラーには新開発の「フォースブルーマルティプルレイヤーズ」を採用。見た目はもちろん、走りにおいてもスポーティーな一台です。なお、足元には20インチのタイヤを装着します。

MIRAI ConceptのインテリアMIRAI Conceptのインテリア

MIRAI Conceptはブラックのインテリアカラーにカッパーブラウンのベゼルをアクセントとして取り入れます。大型の12.3型ワイドモニターやインストルメントパネルを搭載した先進性に満ちたコックピットは居心地がよく、快適にドライブが楽しめます。

MIRAI Concept 諸元表
全長 4,973mm
全幅 1,885mm
全高 1,468mm
ホイールベース 2,920mm
乗車定員 5名
駆動方式 後輪駆動

新型MIRAIのエクステリアはクラウンに似たクーペスタイルとなりスタイリッシュな見た目

現行型トヨタMIRAIトヨタのMIRAIは新型クラウンに似たスタイリングとなり6ライトキャビンとなる

新型ミライのエクステリアは、2018年にモデルチェンジしたクラウンと同様に4ドアクーペとなり、サイドビューには片面に窓を3つ配置した6ライトキャビンとなるでしょう。ルーフからトランクへと続くラインがとても美しいスタイルとなります。

カムリにも採用されている6ライトキャビンは、サイドビューを流れるようなクーペスタイルになっているのが特徴で、クラウンやカムリのほかにもレクサスのLSなどにも採用されています。

ボディタイプはセダンで、初代モデルでもトランクに標準的なゴルフバッグを3個収納できる余裕があります。乗員定員は4人で後部座席も2人となっているため、ゆったりと座ることができセダンタイプならではの優雅な空間が広がります。

新しいミライのプラットフォームはTNGAを採用しボディサイズが大きくなり駆動方式はFR

TNGAプラットフォームを採用する新型クラウン新型MIRAIには新しいクラウンと同様のTNGAプラットフォームを採用しボディサイズが拡大する

2020年頃に新しくなるトヨタのミライは、トヨタのクラウンやレクサスLSに使われているGA-Lプラットフォームを採用し、ボディサイズの拡大や駆動方式をFFからFRに変更する可能性が高いです。

初代MIRAIのボディサイズは全長4,890mm・全幅1,815mm・全高1,535mmで、モデルチェンジ後の2代目では全長が4,925mm・全幅1,825mm・全高1,500mmの、ワイドロープロポーションとなるでしょう。

トヨタMIRAIのボディサイズ比較
初代2代目
全長4,890mm4,925mm
全幅1,815mm1,825mm
全高1,535mm1,500mm
ホイールベース2,780mm2,800mm

全長は少し伸びてホイールベースも拡大されるため、5代目LSのように前モデルよりも後ろ席に余裕がある室内空間となるでしょう。エクステリアはワイドになり全高が低くなったためクーペスタイルの見た目も相まってエコカーながらスポーティな見た目になると考えます。

燃料が圧縮水素で走るMIRAIの航続距離はモデルチェンジにより伸びてカタログ値で750km程度になるだろう

MIRAIは水素を燃料とするFCV(燃料電池車)MIRAIは水素を燃料とするFCV(燃料電池車)

トヨタのミライは水素を燃料とするFCV車で、航続可能距離はカタログ値で650km、実測で400kmほどです。フルモデルチェンジにより、プラットフォームの変更が入り水素タンクの大型化やFCスタックの改良により航続距離が延び、カタログ値で750km・実測で500km程度になると予想します。

各都市間の走行距離(高速道路使用)

  • 札幌~仙台:792km
  • 仙台~東京:365km
  • 東京~名古屋:356km
  • 名古屋~大阪:184km
  • 大阪~広島:331km
  • 広島~福岡:283km

札幌から仙台間は高速道路を使っても800km近くあるため、1度水素ステーションで充填しなければいけませんが、その他の都市間では充填なしでも移動できる可能性が高いです。ただし、ガソリンスタンドに比べてミライの燃料を充填できる水素ステーションの数は少ないため、長距離運転は苦手だと考えます。

特に2019年2月の時点では札幌から仙台までに充填できる区間は室蘭の1か所しかないため、北海道から出るなら高速道路よりもフェリー便のほうが安心でしょう。

新型ミライの発売日は2020年頃で価格帯はクラウンハイブリッド並みに値下がりする可能性がある

クラウンハイブリッドのリアビュー初代MIRAIの価格はモノグレードで727万円だが、2代目はクラウンハイブリッド並みになると言われている

水素を燃料として走り排気ガスを出さないFCV車は、環境にもいいため従来のガソリン車に置き換わるほうが車名の通り未来にとってもいいことでしょう。初代ミライの価格帯は727万円ですが、エコカー減税やグリーン化特例・CEV補助金が適用され約225万円の実質的な値引きが行われています。

TNGAプラットフォームを採用するなどの生産コストを下げることにより、クラウンハイブリッド並みの価格帯になると予想していて、2代目MIRAIは498万円の価格帯になると考えます。2代目や3代目のプリウスを始めとするハイブリッドカーが補助金で爆発的に普及したように、MIRAIなどのFCV車も2020年以降急速に普及するのではないかと考えます。

それに伴い、ガソリンスタンドには水素充填の機械も導入され、水素ステーションの数もだんだんと増えていくと考えます。

2014年に発売した初代MIRAI(ミライ)の画像

  • 初代MIRAIのフロントビュー初代MIRAI(ミライ)
  • 初代MIRAIのスペック初代MIRAI(ミライ)のスペック
  • 初代MIRAIの左サイドフロントビュー初代MIRAI(ミライ)
  • 初代MIRAIの左サイドフロントビュー初代MIRAI(ミライ)
  • 正面から見た初代MIRAI初代MIRAI(ミライ)
  • サイドから見た初代MIRAI初代MIRAI(ミライ)
  • 後ろから見た初代MIRAI初代MIRAI(ミライ)

2020年に発売した2代目MIRAI(ミライ)の画像

  • ななめ横から見た2代目MIRAI(ミライ)2代目MIRAI(ミライ)
  • 2代目MIRAI(ミライ)のスペック2代目MIRAI(ミライ)のスペック
  • 後ろから見た2代目MIRAI(ミライ)2代目MIRAI(ミライ)
  • 正面から見た2代目MIRAI(ミライ)2代目MIRAI(ミライ)

燃料電池自動車MIRAIのモデルチェンジ遍歴

MIRAIはトヨタが販売する、量産型としては世界初となる燃料電池自動車の高級セダンです。燃料電池に使用される水素タンク容器は製造日から4年1か月以内の点検と、その後は2年3か月ごとの点検が義務付けられています。第43回東京モーターショー2013に「TOYOTA FCV CONCEPT」として出展され、新型燃料電池自動車ということで注目を集めました。発売前後では大きなマラソン大会や駅伝大会で、マラソン審判長車や大会本部車・会長車として活躍しています。

MIRAI 初代 JPD10型/2014年~2020年

2014年12月、物グレード構成でMIRAIがデビュー。
2015年1月、予想を大きく上回る販売数に増産を決定。同年10月、米国で販売開始。
2018年10月、一部改良で安全性能を強化。
2020年11月、2代目入れ替わりで販売を終了。

MIRAI 2代目 JPD20型/2020年~

2020年12月、フルモデルチェンジで2代目に。前輪駆動から後輪駆動に変更になっています。4人乗りから5人乗りになり、インテリアがさらに上質に。水素ステーションのない地域のトヨタ車両販売店での取り扱いはありません。標準グレード「G」と、上級グレードの「Z」の用意があります。
2021年4月、走行支援システム「Advanced Drive」搭載の「Z"Advanced Drive"」と「Z"Advanced Drive Executive Package"」を追加設定しました。同年10月、燃料電池自動車の無給油最長走行距離、約1,360kmを達成し、ギネス世界記録を樹立。
2022年9月、中国で限定50台の輸入販売を広汽トヨタが発表。同年12月、一部改良で快適性能と走行性能を強化。
2023年12月、一部改良で安全性能を強化しました。

MIRAIのモデルチェンジ遍歴
MIRAIのモデル 販売年表
初代 JPD10型 2014年~2020年
2代目 JPD20型 2020年~

トヨタのミライがモデルチェンジする2024年はFCV車が普及する年となるか?水素ステーションの数も課題に

MIRAI

水素を燃料として走行するFCV車はトヨタのミライのほかにも、レクサスLSにラインナップするという噂がありますが、MIRAIがモデルチェンジした2020年以降は、続々と後継車や新型車が出てくるのではないでしょうか。

プラットフォームはLSと同様FRベースのGA-Lプラットフォームとなり、ボディサイズは拡大しゆったりとした室内空間に。水素タンクの大型化やスタックの効率化により航続距離は伸びて750kmから850kmになりました。