ランドクルーザーZXとレクサスLXの違いを比較!
トヨタの高級SUV「ランドクルーザー」と、高級車ブランド・レクサスの「LX」は姉妹車にあたります。「ハリアー・RX」「アリスト・GS」「セルシオ・LS」と同じ関係で、両者は見た目だけでなく性能にも違いがあります。
LXかランドクルーザーで迷っている方、装備や価格の違いを知りたい方に向けて、ランクルZXとLXのエクステリア・インテリア・装備・エンジンや燃費・価格帯を紹介します。
LXのエクステリアは「スピンドルグリル」、ランクルはトヨタらしい精悍な顔つき
LXは、レクサスの象徴であるスピンドルグリルを採用しており、3眼LEDヘッドライト、LEDフォグランプ、コーナーリングランプを装備しています。リアにはLEDテールランプとリアスポイラーが搭載され、照明付きサイドステップやリアステップガード、アルミルーフレール、ムーンルーフも装備されています。
また、ボディが大きいため死角が増えることから、フロントとリアにクリアランスソナーを標準装備しています。
ランドクルーザーの最上級グレードZXでは、LEDヘッドライト・フォグランプ、リアスポイラー、照明付きサイドステップ、サイドプロテクションモール、ムーンルーフ、フロント・リアのクリアランスソナーを装備しています。
モデル | フロント装備 | リア装備 | サイド装備 | その他装備 |
---|---|---|---|---|
LX | スピンドルグリル、3眼LEDヘッドライト、LEDフォグランプ、コーナーリングランプ、フロントクリアランスソナー | LEDテールランプ、リアスポイラー、リアステップガード、リアクリアランスソナー | 照明付きサイドステップ、アルミルーフレール | ムーンルーフ、大型ボディ対応の死角対策 |
ランドクルーザー ZX | LEDヘッドライト、LEDフォグランプ、フロントクリアランスソナー | リアスポイラー、リアクリアランスソナー | 照明付きサイドステップ、サイドプロテクションモール | ムーンルーフ |
LXのインテリアは12.3インチディスプレイを採用するなど豪華な最新装備が満載
レクサスLXのインテリアは、「アイボリー」「ブラック」「サンフレアブラウン」「メローホワイト」「ガーネット」の5色のシートカラーが用意され、シート素材にはセミアニリン本革が使用されています。
ダッシュボード中央には、横に長いワイド画面の12.3インチディスプレイを搭載し、左右独立エアコンのスイッチは運転席・助手席で使いやすい配置になっています。
ディスプレイ下には高級車らしいアナログ時計が装備され、GPSで時刻を自動修正します。
メーター周りには自発光式のオプティトロンメーター、カラーマルチインフォメーションディスプレイ、速度や警報などを表示するフルカラーのヘッドアップディスプレイが搭載されています。
ステアリングは木目と本革を使用し、パドルシフトも装備されています。シフトノブは本革のシフトブーツとアルミ素材で作られ、ゲート式のシフトパターンを採用。パーキングブレーキはスイッチ操作の電動式です。
フロントセンターのコンソールボックスにはクールボックスが備え付けられており、暑い夏に便利です。マップランプ付近のオーバーヘッドコンソールボックスにはサングラスなどを収納できます。
セカンドシートのアームレストにはコントロールパネルがあり、エアコンやシートヒーター・ベンチレーションの温度を自由に調整できます。
項目 | 内容 |
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シートカラー | アイボリー、ブラック、サンフレアブラウン、メローホワイト、ガーネットの5色 |
シート素材 | セミアニリン本革 |
ディスプレイ | ダッシュボード中央に12.3インチワイドディスプレイ、左右独立エアコン操作可能 |
時計 | ディスプレイ下に高級車仕様のアナログ時計、GPS自動修正機能付き |
メーター | 自発光式オプティトロンメーター、カラーマルチインフォメーションディスプレイ、フルカラーHUD搭載 |
ステアリング・シフト | 木目と本革ステアリング、パドルシフト、本革シフトブーツ、アルミシフトノブ、ゲート式シフトパターン、電動パーキングブレーキ |
収納・コンソール | フロントセンターにクールボックス、オーバーヘッドコンソールボックス付き |
セカンドシート機能 | アームレストにコントロールパネル、エアコン・シートヒーター・ベンチレーション操作可能 |
ランドクルーザーZXのインテリアは独立温度設定可能なエアコンなど快適な空間が特徴
ランドクルーザーのインテリアは、「ブラック」「フラクセン」「ブラウン」の3色のシートカラーが用意され、シート素材にはプレミアムナッパ本革を使用しています。
シートには暑い夏に便利な送風タイプのベンチレーションと、寒い冬に快適なシートヒーター、さらにステアリングヒーターが装備されています。
エアコンは前後左右独立して設定可能で、リアシートの操作はセカンドシートのアームレストにあるスイッチから行えます。
標準装備で電動スライドムーンルーフがあり、明るく開放的なドライブを楽しめます。メーカーオプションでフロントのセンターコンソールにクールボックスを設置可能で、暑い季節もベンチレーションと冷たい飲み物で快適に過ごせます。
項目 | 内容 |
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シートカラー | ブラック、フラクセン、ブラウンの3色 |
シート素材 | プレミアムナッパ本革 |
シート機能 | ベンチレーション付き送風機能、シートヒーター、ステアリングヒーター |
エアコン | 前後左右独立温度設定、セカンドシートはアームレストで操作可能 |
ムーンルーフ | 標準装備の電動スライドムーンルーフ、開放的なドライブ空間を提供 |
収納・コンソール | メーカーオプションでフロントセンターにクールボックス設置可能 |
走行モード選択のマルチテレインセレクトやクロールコントロールなどLXとランドクルーザーの装備は共通
レクサスLXとランドクルーザーZXは、ダイヤル操作で走行モードを選べる「マルチテレインセレクト」を搭載しており、岩場やがれき、雪道などの悪路での走行性能を高めています。
また、前後だけでなく左右もカメラで確認できる「マルチテレインモニター」を搭載し、SUVで特に見にくい車両左下も安全に確認できます。LXでは標準装備ですが、ランドクルーザーZXではナビゲーションシステム搭載車にメーカーオプションです。
クロールコントロールは、岩場や雪道でアクセル操作が慎重になる場面や、スタック時の自力脱出時に車両が自動でアクセルとブレーキを制御してくれます。
さらに、坂道発進で後退を防ぐヒルスタートアシストコントロールや、雪道で空転する車輪にブレーキをかけ駆動力を配分するアクティブトラクションコントロールなど、オフロード・雪道・オンロードでも快適かつ安全に走行できる工夫が施されています。
乗降しにくいSUVの不便さを解消する4輪アクティブハイトコントロールサスペンションを搭載し、3段階の車高調整が可能です。ノーマルからローモードに変更するとフロントが-60mm、リアが-40mm下がり、乗降がしやすく高速走行でも安定します。ノーマルからハイモードに変更するとフロント+50mm、リア+60mm上がり、ゴツゴツした道や傾斜のきつい道でもバンパーを擦らず、視界も向上します。
装備項目 | 内容 |
---|---|
マルチテレインセレクト | ダイヤルで走行モードを選択可能。岩場・がれき・雪道などの悪路走行性を向上 |
マルチテレインモニター | 前後左右のカメラで車両周囲を確認。LXは標準装備、ランドクルーザーZXはナビ搭載車でオプション |
クロールコントロール | 岩場や雪道、スタック時に車両が自動でアクセル・ブレーキを制御し自力走行をサポート |
ヒルスタートアシストコントロール | 坂道発進時の後退を防止 |
アクティブトラクションコントロール | 雪道などで空転する車輪にブレーキをかけ駆動力を最適配分 |
4輪アクティブハイトコントロールサスペンション | 車高を3段階で調整可能。ノーマル→ローモードでフロント-60mm/リア-40mm、ノーマル→ハイモードでフロント+50mm/リア+60mm |
ランドクルーザーとレクサスLXに搭載しているエンジン・燃費・ボディサイズを比較
レクサスLXとランドクルーザーZXは、姉妹車ですがそれぞれ違うエンジンが搭載されています。LXには「3UR-FE」の5,700ccV型8気筒エンジン、ランドクルーザーZXには「1UR-FE」の4,600ccV型8気筒エンジンが搭載されていて、どちらも使用燃料はハイオクガソリンです。
レクサスLX | ランクルZX | |
---|---|---|
型式 | 3UR-FE | 1UR-FE |
種類 | V型8気筒 | |
使用燃料 | ハイオクガソリン | |
排気量 | 5,700cc | 4,600cc |
最高出力 | 377ps/5.600rpm | 318ps/5,600rpm |
最大トルク | 534Nm/3,200rpm | 460Nm/3,400rpm |
タンク容量 | 93リットル | |
燃費 | 6.5km/L | 6.7km/L |
車体の大きさは、全長がLXのほうが少し長く、全幅は同じ、全高はルーフレールを標準装備しているので、少し高くなっています。ZXでもオプションのルーフレールを装備すればLXと同じ高さになります。
レクサスLX | ランクルZX | |
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全長 | 5,065mm | 4,950mm |
全幅 | 1,980mm | |
全高 | 1,910mm | 1,870mm(1,910mm) |
ホイールベース | 2,850mm | |
最低地上高 | 225mm | |
最小回転半径 | 5.9m | |
室内長 | 2,760mm | 2,690mm |
室内幅 | 1,650mm | |
室内高 | 1,170mm | |
車両総重量 | 3,160kg | 3,130kg |
乗員定員 | 8名 |
※全高の()内の数値は、ルーフレール装着車
ランドクルーザーの販売価格は472万円~でレクサスLXの販売価格は1,100万円~
レクサスLXは、1グレード構成で「LX570」が1,100万円からの価格設定になっています。また、ランドクルーザーZXのグレード構成は4グレードありベースグレードの「GX」は472万円~、最上級グレードの「ZX」は682万円、特別仕様車の「ZX Gフロンティア」は723万円になります。
ランドクルーザー | レクサスLX | |
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GX | 472万円 | – |
AX | 513万円 | – |
AX(Gセレクション) | 585万円 | – |
ZX | 682万円 | – |
ZX Gフロンティア | 723万円 | – |
LX570 | – | 1,100万円 |
また、レクサスLXには標準装備として「タイヤ空気圧警報システム」「ルーフレール」「ヘッドランプクリーナー」「リヤクロストラフィックアラート」「パワーバックドア」「クールボックス」「マルチテレインモニター」「寒冷地仕様」が搭載されています。ランドクルーザーZXに同じ装備をメーカーオプションで追加すると、2017年5月時点で1,096,200円となり、ZXグレードの価格は7,921,800円になります。
メーカーオプションを多く盛り込んだZXでも、LXとの価格差は3,078,200円あり、その差は内装の本革や木目の種類、エンジンに起因します。搭載装備はほぼ同じでも約300万円の差がありますが、その価格に見合う高い質感・高級感・満足感がレクサスLXにはあります。
レクサスLXとランドクルーザー200はどちらも素晴らしい車
トヨタのフラグシップSUV「ランドクルーザー」とレクサスのフラグシップSUV「LX」の違いは、搭載エンジンや、LXに標準装備されているルーフレールやパワーバックドアなどがランドクルーザー200ではメーカーオプションである点、そして内装の質感にあります。
しかし、ランドクルーザー200ZXが劣っているわけではなく、悪路走破性は非常に高く、世界中で人気の車種です。どちらもフラグシップモデルとして十分な性能と質感を備えているため、好みや直感で選んで問題ありません。