ランドクルーザーZXとレクサスLXの違いを比較!
トヨタの高級SUV「ランドクルーザー」と、レクサスのフラッグシップSUV「LX」は姉妹車にあたります。「ハリアー・RX」「クラウン・GS」「セルシオ・LS」と同じ関係で、見た目だけでなく性能にも大きな違いがあります。
ランドクルーザーは2021年に200系から300系へとフルモデルチェンジし、レクサスLXも2022年1月にLX570からLX600へと刷新されました。エンジンはいずれも従来のV8自然吸気から3.5L V6ツインターボへとダウンサイジングされ、パワーと燃費を両立した次世代モデルへと進化しています。
LXかランドクルーザーで迷っている方、装備や価格の違いを知りたい方に向けて、ランクル300ZXとLX600のエクステリア・インテリア・装備・エンジン・燃費・価格帯を比較します。
LXのエクステリアは「スピンドルグリル」、ランクルはトヨタらしい精悍な顔つき
LX600は、レクサスの象徴であるスピンドルグリルをさらに進化させた「スピンドルボディ」デザインを採用し、ボディ全体で塊感と立体感を表現しています。フロントには3眼LEDヘッドライト、LEDフォグランプ、コーナーリングランプを装備。リアにはLEDテールランプとリアスポイラーが搭載され、照明付きサイドステップ、リアステップガード、アルミルーフレールも標準装備です。ムーンルーフも全グレードに標準で備わります。大きなボディに起因する死角対策として、フロントとリアにクリアランスソナーを標準装備している点も安心感につながります。
ランドクルーザー300の最上級グレードZXは、20インチのスーパークロームメタリック塗装アルミホイール、メッキモール付きの前後エアロバンパー、そして特徴的なU字型グリルフレームとLEDヘッドライト一体型デザインを採用し、精悍かつ力強いエクステリアを実現しています。チルト&スライド電動ムーンルーフ、照明付きサイドステップ、サイドプロテクションモール、フロント・リアのクリアランスソナーを標準装備しています。
| モデル | フロント装備 | リア装備 | サイド装備 | その他装備 |
|---|---|---|---|---|
| LX600 | スピンドルボディグリル、3眼LEDヘッドライト、LEDフォグランプ、コーナーリングランプ、フロントクリアランスソナー | LEDテールランプ、リアスポイラー、リアステップガード、リアクリアランスソナー | 照明付きサイドステップ、アルミルーフレール | ムーンルーフ標準装備 |
| ランドクルーザー300 ZX | U字型グリルフレーム一体型LEDヘッドライト、LEDフォグランプ、フロントクリアランスソナー | リアスポイラー、リアクリアランスソナー | 照明付きサイドステップ、サイドプロテクションモール | チルト&スライド電動ムーンルーフ標準装備、20インチアルミホイール |
LXのインテリアは大型ディスプレイとセミアニリン本革を採用した豪華な最新装備が満載
レクサスLX600のインテリアは、高い質感と快適性を追求した空間設計が特徴です。シートカラーは「アイボリー」「ブラック」「サンフレアブラウン」「メローホワイト」「ガーネット」の5色が用意され、シート素材にはセミアニリン本革が使用されています。
ダッシュボード中央には横に長いワイド画面の12.3インチディスプレイを搭載し、左右独立エアコンのスイッチは運転席・助手席で使いやすい配置になっています。
ディスプレイ下には高級車らしいアナログ時計が装備され、GPSで時刻を自動修正します。
メーター周りには自発光式のオプティトロンメーター、カラーマルチインフォメーションディスプレイ、速度や警報などを表示するフルカラーのヘッドアップディスプレイが搭載されています。
ステアリングは木目と本革を使用し、パドルシフトも装備されています。シフトノブは本革のシフトブーツとアルミ素材で作られ、ゲート式シフトパターンを採用。パーキングブレーキはスイッチ操作の電動式です。
フロントセンターのコンソールボックスにはクールボックスが備え付けられており、暑い夏にも飲み物を冷やせる実用的な装備です。マップランプ付近のオーバーヘッドコンソールボックスにはサングラスなどを収納できます。
セカンドシートのアームレストにはコントロールパネルがあり、エアコンやシートヒーター・ベンチレーションの温度を自由に調整できます。また、LX600エグゼクティブグレードでは後席専用のリヤエンターテインメントシステムも設定されており、乗員全員が快適に過ごせる空間が整っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シートカラー | アイボリー、ブラック、サンフレアブラウン、メローホワイト、ガーネットの5色 |
| シート素材 | セミアニリン本革 |
| ディスプレイ | ダッシュボード中央に12.3インチワイドディスプレイ搭載、左右独立エアコン操作可能 |
| 時計 | ディスプレイ下に高級車仕様のアナログ時計、GPS自動修正機能付き |
| メーター | 自発光式オプティトロンメーター、カラーマルチインフォメーションディスプレイ、フルカラーHUD搭載 |
| ステアリング・シフト | 木目と本革ステアリング、パドルシフト、本革シフトブーツ、アルミシフトノブ、ゲート式シフトパターン、電動パーキングブレーキ |
| 収納・コンソール | フロントセンターにクールボックス標準装備、オーバーヘッドコンソールボックス付き |
| セカンドシート機能 | アームレストにコントロールパネル、エアコン・シートヒーター・ベンチレーション操作可能 |
ランドクルーザー300 ZXのインテリアは指紋認証機能やAVSなど先進装備が充実
ランドクルーザー300 ZXのインテリアは、「ブラック」「フラクセン」「ブラウン」の3色のシートカラーが用意され、シート素材にはプレミアムナッパ本革が使用されています。暑い夏に便利な送風タイプのベンチレーション、寒い冬に快適なシートヒーター、そしてステアリングヒーターも標準装備です。
エアコンは前後左右独立して温度設定が可能で、リアシートの操作はセカンドシートのアームレストにあるスイッチから行えます。300系ZXでは新たにカラーヘッドアップディスプレイやハンズフリーバックドアを標準装備し、利便性が大幅に向上しています。また、盗難防止に効果的な指紋認証式スタートスイッチを搭載しており、登録した指紋でないとエンジンが始動しない機構がZXには標準装備されています。
チルト&スライド電動ムーンルーフが標準装備で、明るく開放的なドライブを楽しめます。メーカーオプションでフロントのセンターコンソールにクールボックスを設置可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シートカラー | ブラック、フラクセン、ブラウンの3色 |
| シート素材 | プレミアムナッパ本革 |
| シート・ステアリング機能 | ベンチレーション(送風)、シートヒーター、ステアリングヒーター標準装備 |
| エアコン | 前後左右独立温度設定可能。セカンドシートはアームレストで操作可能 |
| 先進装備 | カラーヘッドアップディスプレイ、ハンズフリーバックドア、指紋認証式スタートスイッチ(盗難防止)を標準装備 |
| ムーンルーフ | チルト&スライド電動ムーンルーフ標準装備 |
| 収納・コンソール | メーカーオプションでフロントセンターにクールボックス設置可能 |
走行モード選択のマルチテレインセレクトやクロールコントロールなどLXとランドクルーザーの装備は共通
レクサスLX600とランドクルーザー300 ZXはいずれも、走行路面を自動判定してモードを切り替える「マルチテレインセレクト」を搭載しており、岩場・がれき・雪道などの悪路での走行性能を高めています。300系では自動モード選択にも対応し、より使いやすく進化しました。
前後だけでなく左右もカメラで確認できる「マルチテレインモニター(パノラミックビューモニター)」を搭載し、大きなSUVで特に見えにくい車両左下も安全に確認できます。LX600では標準装備ですが、ランドクルーザー300 ZXではメーカーオプション扱いとなっています。
クロールコントロールは、岩場や雪道でアクセル操作が難しい場面やスタック時の自力脱出時に、車両が自動でアクセルとブレーキを制御してくれる機能です。坂道発進で後退を防ぐヒルスタートアシストコントロール、雪道で空転する車輪にブレーキをかけて駆動力を配分するアクティブトラクションコントロールなども共通装備で、オフロード・雪道・オンロードを問わず安全に走行できる設計となっています。
乗降しやすさを向上させる4輪アクティブハイトコントロールサスペンションを搭載し、3段階の車高調整が可能です。ノーマルからローモードに変更するとフロントが-60mm・リアが-40mm下がり、乗降がしやすく高速走行での安定性も向上します。ノーマルからハイモードに変更するとフロント+50mm・リア+60mm上がり、ゴツゴツした道や急斜面でもバンパーを擦らず、前方視界も向上します。さらに300系のZXグレードでは、4輪の減衰力を独立制御するAVS(アダプティブバリアブルサスペンション)が標準装備され、オンロードでの乗り心地と走行安定性がさらに高められています。
| 装備項目 | 内容 |
|---|---|
| マルチテレインセレクト | 走行路面を判定し自動でモード選択可能(手動切替も可)。岩場・がれき・雪道などの悪路走行性を向上 |
| マルチテレインモニター | 前後左右のカメラで車両周囲を確認。LX600は標準装備、ランドクルーザー300 ZXはメーカーオプション |
| クロールコントロール | 岩場や雪道、スタック時に車両が自動でアクセル・ブレーキを制御し走行をサポート |
| ヒルスタートアシストコントロール | 坂道発進時の後退を防止 |
| アクティブトラクションコントロール | 雪道などで空転する車輪にブレーキをかけ駆動力を最適配分 |
| 4輪アクティブハイトコントロールサスペンション | 3段階の車高調整。ノーマル→ローでフロント-60mm/リア-40mm、ノーマル→ハイでフロント+50mm/リア+60mm |
| AVS(ZX専用) | 4輪の減衰力を独立制御するアダプティブバリアブルサスペンション。乗り心地と操縦安定性を両立(ランドクルーザー300 ZXのみ標準装備) |
ランドクルーザーとレクサスLXに搭載しているエンジン・燃費・ボディサイズを比較
現行のレクサスLX600とランドクルーザー300 ZXは、いずれも従来のV8自然吸気エンジンから3.5L V6ツインターボエンジン(型式:V35A-FTS)へとダウンサイジングされており、エンジンの基本型式は共通です。ただしLX600のほうが最高出力・最大トルクともに上回り、スポーツ寄りのチューニングが施されています。使用燃料はいずれもハイオクガソリンです。燃費は先代のV8エンジン搭載モデル(ランクル200系:約6.5〜6.7km/L)と比較して大幅に改善されています。
| レクサスLX600 | ランクル300 ZX(ガソリン) | |
|---|---|---|
| 型式 | V35A-FTS | |
| 種類 | V型6気筒ツインターボ | |
| 使用燃料 | ハイオクガソリン | |
| 排気量 | 3,446cc | |
| 最高出力 | 415ps/5,200rpm | 415ps/5,200rpm |
| 最大トルク | 650Nm/2,000〜3,600rpm | 650Nm/2,000〜3,600rpm |
| タンク容量 | 93リットル | 110リットル |
| 燃費(WLTCモード) | 約8.3km/L | 約8.5km/L |
なお、ランドクルーザー300のZXおよびGR SPORTグレードのみ、3.3L V6ディーゼルツインターボエンジンも選択可能です。ディーゼルは5人乗り専用設定で、燃費・維持費・トルク特性を重視する方に適しています。
車体の大きさはLX600のほうが全長・全高ともにわずかに大きく、ルーフレールを標準装備しているため全高も高くなっています。ランドクルーザー300 ZXもオプションのルーフレールを装備すればLX600と同じ全高になります。
| レクサスLX600 | ランクル300 ZX | |
|---|---|---|
| 全長 | 5,090mm | 4,985mm |
| 全幅 | 1,980mm | |
| 全高 | 1,920mm | 1,885mm(1,920mm) |
| ホイールベース | 2,850mm | |
| 最低地上高 | 235mm | |
| 最小回転半径 | 6.0m | |
| 室内長 | 2,905mm(7人乗り) | |
| 室内幅 | 1,645mm | |
| 室内高 | 1,235mm | |
| 乗員定員 | 5・7名 | 5・7名 |
※全高の()内の数値はルーフレール装着車。スペックは参考値。詳細はメーカーサイトまたはディーラーでご確認ください。
ランドクルーザー300の販売価格は510万円~でレクサスLX600の販売価格は1,250万円~
レクサスLX600は「LX600」「LX600 OFFROAD」「LX600 EXECUTIVE」の3グレード構成で、ベースモデルのLX600が1,250万円から、最上級のEXECUTIVEは1,800〜2,000万円から(2025年3月改良後)となっています。
ランドクルーザー300は「GX」「AX」「VX」「ZX」「GR SPORT」の5グレード構成です。エントリーグレードの「GX」(ガソリン・5人乗り)が510万円からで、最上級グレードに位置付けられる「ZX」(ガソリン・7人乗り)は730〜760万円前後となっています。
| ランドクルーザー300 | レクサスLX | |
|---|---|---|
| GX(ガソリン) | 約510万円 | — |
| AX(ガソリン) | 約570万円 | — |
| VX(ガソリン) | 約650万円 | — |
| ZX(ガソリン) | 約730〜760万円 | — |
| GR SPORT(ガソリン) | 約770万円 | — |
| LX600 | — | 約1,250万円 |
| LX600 OFFROAD | — | 約1,290万円 |
| LX600 EXECUTIVE | — | 約1,800〜2,000万円 |
※価格は参考値。改良・仕様変更により変動します。最新価格はメーカーサイトまたは販売店でご確認ください。
LX600にはクールボックス・マルチテレインモニター・ルーフレール・パワーバックドア・寒冷地仕様などが標準装備されていますが、ランドクルーザー300 ZXでは一部がメーカーオプションとなっています。それらオプションを追加した場合でも、LX600との価格差は500万円前後残ります。その差はインテリアの質感(セミアニリン本革・インテリアトリムの仕上がり)、ブランド価値、そしてレクサスならではのサービス体験に起因します。
レクサスLXとランドクルーザー300はどちらも素晴らしい車
トヨタのフラグシップSUV「ランドクルーザー300」とレクサスのフラグシップSUV「LX600」の主な違いは、インテリアの質感・仕上げ、LXに標準装備されているルーフレールやパワーバックドア・クールボックスなどがランドクルーザー300でメーカーオプションである点、そして500万円前後の価格差です。
一方、ランドクルーザー300 ZXが劣っているわけではなく、300系ではAVS・指紋認証・ハンズフリーバックドアなど先進装備が充実しており、ZXグレードであればLX600に肉薄する装備水準を誇ります。さらにランドクルーザー300はZXとGR SPORTのみディーゼルエンジンが選択可能で、燃費や維持費の面でも選択肢が広がります。世界中で支持される高い悪路走破性は両車共通の強みです。どちらもフラグシップモデルとして十分な性能と質感を備えているため、価格差・インテリアの高級感・ブランド価値をどう捉えるかで選ぶと失敗しません。