ラーダニーヴァは1977年から生産され続けているクロカンSUV!5ナンバーサイズで日本の道路にもピッタリなコンパクトクラシックカー
ラーダのニーヴァはロシアのメーカーのコンパクトSUVで、ソ連の時代から生産を行っています。マイナーチェンジは入っていますが、1度もフルモデルチェンジが行われていないモデルです。生産開始は1977年からですので、実に42年以上も同じモデルを継続して生産していることになります。
エクステリアはランドクルーザー60や初代ジムニーのようにカックカクなデザインで、新車ですがクラシカルな雰囲気をまとっています。丸目ヘッドライトの上にちょこんと乗っているウインカーが可愛いらしいデザインです。インテリアは昔のロシアらしく無骨なデザインで、センターコンソールに配置されているスイッチ類は全てマニュアルです。
ラーダは日本に正規ディーラーがありませんが、輸入して新車販売している個人店もありますし、2019年3月の時点では中古車の在庫を数点確認できました。ラーダニーヴァのエクステリアやインテリア、搭載エンジンなどをチェックしてみましょう。
ラーダニーヴァのエクステリアはクラシカルな雰囲気がおしゃれで眉毛みたいなウインカーが可愛い
ラーダが販売するニーヴァのエクステリアは四角い直線的な見た目で、ヘッドライトは丸目を採用しています。ウインカーとスモールランプの位置はヘッドライトの上で可愛らしい顔に仕上がっています。ボディサイズは、全長3,740mm・全幅1,680mm・全高1,640mmの5ナンバーサイズで、5ドアのロングホイールベースは全長が4,240mmになります。
3ドア | 5ドア | |
全長 | 3,740mm | 4,240mm |
全幅 | 1,680mm | |
全高 | 1,640mm | |
ホイールベース | 2,200mm | 2,700mm |
最低地上高 | 235mm |
運転席と助手席、バックドアがある3ドアモデルと、後部座席のドアも追加されたロングホイールベースの5ドアがあります。5ドアモデルでも全長は4.2mほどですので5ナンバーサイズを維持しています。モノコックボディですので日本車でいうところのパジェロイオのような立ち位置になります。
ニーヴァのサイドビューは直線的なスッキリとした見た目になっていて、フロントウィンカーと同様にオレンジマーカーのサイドウィンカーがフロントタイヤフェンダー付近に装着されているのが見えます。サイドミラーは艶消しマットブラックになっていて、無駄に飾らないところが実にロシアの車らしいです。
この車両ではオーバーフェンダーやサイドモールが装着されていますが、標準グレードには装備されておらずオプション品になっている点に注意が必要です。
リアビューは頑丈そうなリアバンパーが印象的で、ガラス中央の下寄りにハイマウントストップランプが装着されています。リヤハッチはルーフからテールランプまでガバッと開く構造で、荷物の積み下ろしも楽です。テールレンズは四角いデザインで、上からストップランプ・ウインカー・バックランプが一体になっているシンプルな見た目です。
ラーダニーヴァのインテリアは無骨なスタイリングでスイッチ類はほとんどアナログで構成
ニーヴァのインテリアはブラックがメインのシンプルな内装で、ほぼ全てのスイッチやエアコンコントローラーがアナログで構成されています。デジタルで表現されている部分といえば、メーター内にある時計とオドメーターでしょう。
センタークラスターには上からエアコン吹き出し口・エアコンコントローラー・ウインドウォッシャースイッチなどが並び、センターコンソールには5速シフトと副変速機が設置されているのが見えます。左ハンドルのため、マニュアルシフトの操作を右手で行わなければならず、初めての場合は少し戸惑うでしょう。
後部座席にはヘッドレストが設定されておらず、バンのような使い勝手になると考えます。シートベルトバックルが2つ見えるため前後合わせて4人乗りの設定になっているでしょう。場合によっては4ナンバーの貨物車として登録できるかもしれません。
ロシア生まれのラーダニーヴァには1.7Lガソリンと1.9Lディーゼルが搭載されていて維持費もかかりにくい
ニーヴァのエンジンは2種類用意されていて1.7Lのガソリンと1.9Lのディーゼルエンジンが搭載されています。日本で登録するならどちらも1.6~2.0Lの範囲に入るため自動車税は39,500円で維持費もかかりにくいです。
種類 | 直列4気筒ガソリン | 直列4気筒ディーゼル |
---|---|---|
排気量 | 1,690cc | 1,905cc |
最高出力 | 83PS/4,000rpm | 75PS |
最大トルク | 129Nm/4,000rpm | – |
ガソリンエンジンのモデルは生産が続けられていますが、ディーゼルモデルは1998年から2007年までのモデルにしか搭載されていません。ガソリンエンジンですがけん引能力もあり860kgまでの荷物を時速130kmで引っ張ることも可能です。
ロシアのラーダニーヴァは日本で購入できる?ディーラーはないが輸入の新車や中古車にも在庫がある場合も
ロシアのメーカーであるラーダは、日本国内に正規ディーラーがありません。したがって、新車で購入するためには個人店舗でニーヴァを輸入している店舗を探す必要があります。幸い、新車を輸入販売しているお店があり、かつて走行していた中古車も数台在庫がありました。
新車として販売していますが、前開きのボンネット・センタークラスターのアナログスイッチが示す通り、設計自体は古いためオートエアコンや横滑り防止装置などの快適装備や安全装備は搭載していません。また、古い設計の自動車にありがちな壊れやすさもあるため、毎週どこかしら壊れても直して乗るのが好きという人以外はおすすめできないモデルなのがニーヴァの特徴です。
ラーダニーヴァはワズと並び日本で人気のあるロシア車!値段も300万円ほどで購入できる手軽さも売り
ラーダのニーバは5ナンバーサイズのクロスカントリーSUVで、丸目のエクステリアがとても可愛らしいモデルです。生産は1977年から行われており、マイナーチェンジは入っていますがモデルチェンジは行われていないクラシカルな1台です。
設計自体は古いため安全装備は少なく快適装備もシートヒーターやクーラーくらいですが、ほぼ全てがアナログのインテリアのため無骨なスタイリングが好きな人にとっては「素晴らしい」のひと言に尽きるでしょう。
新車を輸入して購入することもできますが、早く手に入れたいなら中古車を探すことも視野に入れてみましょう。設計が古い車にありがちな壊れやすさもありますが、都度直して乗り続ける楽しみがあります。ハンドルの位置も左でマニュアルのトランスミッションしか設定されていないため、まずは運転に慣れる必要もあります。
価格帯は新車価格で300万円ほどですので、輸入して購入する外車としてはかなり安い部類に入ります。ほぼ全てがアナログの世界で、エクステリアもカクカクの80年代からタイムスリップしてきたかのような車ですが、手をかけた分だけ長く乗ることができるでしょう。