ジュークの維持費

ジュークの維持費 代表的なグレードで年間コストを計算

ジュークの維持費は、2WDで69万円、4WDで74万円。月の差額は約2千円で、グレード差による維持費の違いはほとんどなし。車両価格は70万円ほど違うので、特別仕様車を視野に入れる、オプションをふんだんに入れるなど選ぶ楽しみがある。

日産ジューク2WDと4WDの年間維持費と内訳

日産が販売するクロスオーバーSUVのジュークは、コンパクトサイズながらキビキビとした走りが特徴の車です。
そこで、新型ジュークになる前に現行のジュークにかかる維持費を把握しておき、次のモデルチェンジに備えておくと、大体の年間コストが分かるので購入検討の際にも便利です。

ジュークは様々なグレードが設定されていますが、1,500ccガソリンエンジンで2WDの「15RX」、1,600ccガソリンエンジンで4WDの「16GT FOUR」を比較しながらジュークの維持費を紹介していきます。

「15RX」vs「16GT FOUR」2種類のグレードを比較

日産ジュークは、都市部にも雪国にも似合うクロスオーバーSUVで、2WD・4WDどちらの駆動方式も設定されている車種です。

2WDと4WDでは、四駆のほうが維持費もかかるイメージがありますが、どのくらい金額に差が開くのか?雪国でも2WDで走れないこともないですが、やっぱり4WDのほうが安心感もあります。4WDを購入し維持費が払えなくなって手放すことのないよう、しっかりと確認しておいてください。

全長 4,135mm
全幅 1,765mm
全高 1,565mm
ホイールベース 2,530mm
最小回転半径 5.3m
燃費 18.0km/L(16GT FOUR:13.4km/L)
燃料 レギュラー(16GT FOUR:ハイオク)
乗車定員 5人
車両重量 1,200kg(16GT FOUR:1,390kg)
エンジン HR15DE(16GT FOUR:MR16DDT)
総排気量 1,498cc(16GT FOUR:1,618cc)

15RXは689,005円、16GT FOURは737,675円の維持費がかかる

2WDのベースグレードである15RXの年間維持費は689,005円、年払いを月々積み立てて57,500円、燃料代・駐車場代・任意保険料の月間維持費は46,270円になりました。対して4WDの16GT FOURの年間維持費は737,675円、年払いを月々積み立てると61,500円、月間維持費は49,000円になります。

2WDと4WDの維持費差額は、月2,730円で4WDのほうが若干高くなる結果になりました。自宅に駐車スペースがある人は、月間維持費から30,000円が引かれるのでより維持しやすくなります。

自動車税 34,500円(16GT FOUR:39,500円)
燃料代 83,280円(16GT FOUR:121,290円)
駐車場代 360,000円
車検代 33,265円
任意保険料 111,960円(16GT FOUR:106,620円)
諸経費 66,000円(16GT FOUR:77,000円)
合計金額 689,005円(16GT FOUR:737,675円)

自動車税34,500円の内訳

自動車税は、毎年4月1日の時点で車の所有者や使用者に課せられる税金で、毎年5月頃になると封筒が送られてきます。支払期限は5月末までで、期限を過ぎると超過料金がかかることに注意が必要です。

自動車税は、排気量によって金額が分けられていて15RXは1L超~1.5L以下の34,500円、16GT FOURは1.5L超~2L以下の39,500円がかかります。自動車税の項目では、15RXのほうが5.000円安くなります。

2019年10月以前に初回新規登録を受けた場合の自動車税
車の分類 総排気量 税額 税額(13年超)
自家用車 1.0L以下 29,500円 33,900円
1.0L超~1.5L以下 34,500円 39,600円
1.5L超~2.0L以下 39,500円 45,400円
2.0L超~2.5L以下 45,000円 51,700円
2.5L超~3.0L以下 51,000円 58,600円
3.0L超~3.5L以下 58,000円 66,700円
3.5L超~4.0L以下 66,500円 76,400円
4.0L超~4.5L以下 76,500円 87,900円
4.5L超~6.0L以下 88,000円 101,200円
6.0L超~ 111,000円 127,600円
2019年10月以降に初回新規登録を受けた場合の自動車税
車の分類 総排気量 税額
自家用車 1.0L以下 25,000円
1.0L超~1.5L以下 30,500円
1.5L超~2.0L以下 36,000円
2.0L超~2.5L以下 43,500円
2.5L超~3.0L以下 50,000円
3.0L超~3.5L以下 57,000円
3.5L超~4.0L以下 65,500円
4.0L超~4.5L以下 75,500円
4.5L超~6.0L以下 87,000円
6.0L超~ 110,000円

燃料代83,280円の内訳

燃料代は、走るごとに消費していくガソリンを補給するとかかるお金です。ガソリンがないと車は走ることができないので、タンクのガソリンが減ってきたら補給する必要があります。

年間の燃料代は、「年間走行距離」「車の実燃費」「ガソリン価格」の3つで算出することが出来て、年間走行距離の平均は、10,000kmを目安に計算していきます。

年間走行距離の目安

通勤・通学(往復30km×120日×=3,600km)
週1度のお買い物(往復30km×52週=1,560km)
月1度のレジャー(往復400km×12回=4,800km)
・3,600km+1,560km+4,800km=9,960km

上記の表の通り、通勤・買い物・レジャーに日産ジュークを使った場合平均して10,000km年間で走行することになります。また、一般的に実燃費はカタログ燃費より2割ほど落ちた数値といわれているので、15RX・16GT FOURのカタログ燃費から2割引いた数値を実燃費として計算していきます。

15RXの年間燃料代

・10,000km÷14.4km/L=694リットル
・694リットル×120円=83,280円

レギュラーガソリンの値段を120円として計算すると、15RXの燃料代は、83,280円になりました。この数値は年間に10,000km走った場合の概算なので、少ない距離を走る人は安く、多い距離を走る人は高くなります。

16GT FOURの年間燃料代

・10,000km÷10.72km/L=933リットル
・933リットル×130円=121,290円

ハイオクガソリンの値段を130円として計算すると、16GT FOURの燃料代は、年間で121,290円になりました。燃料代の項目は、15RXのほうが38,010円安くなることが分かります。

駐車場代360,000円の内訳

駐車場代は、自宅に駐車スペースがなく月極駐車場を借りる場合にかかるお金です。車庫証明を取得する際にも必要なスペースで、青空駐車では車庫法違反になりますので注意が必要です。

月極駐車場代は、地域や設備によって金額が違うので一律には決められませんが、以下の相場に合わせて東京都で月極駐車場を借りたケースを想定して計算していきます。

  • 東京都の相場:30,000円
  • 大阪市の相場:25,000円
  • 横浜市の相場:20,000円
  • 名古屋市の相場:15,000円
  • 福岡市の相場:15,000円
  • 札幌市の相場:10,000円

東京都の相場3万円を月々支払うと1年間の駐車場代は360,000円になります。駐車場代の項目では、グレードによる差額は発生しません。

車検代33,265円の内訳

車検代は、新車購入の3年後、2回目以降は2年毎にやってきます。車検の期限が過ぎたまま公道を走行すると違反になりますので、注意が必要です。車検にかかるお金の内訳は一般的に「法定費用」「整備代」「サービス料」の3つがかかります。

「法定費用」は、車検を受ける時に必ずかかるお金で「重量税:24,600円」「自賠責保険:25,830円」「印紙代:1,100円」の合計で51,530円がかかります。「整備代」は、オイル交換などの費用、「サービス料」は、ディーラーなどに車検を頼んだ際にかかる代行料などがかかります。

オイル交換を実施して5,000円、ディーラーに車検を依頼し代行料が10,000円と試算し、合計で66,530円の車検代がかかります。2年に1回のペースでやってくるので、1年間の積立額は33,265円です。

あくまで車検代は試算した金額なので実際に車検を受ける時は、期限が切れる1ヶ月前に見積もりをとって正確な金額を把握してから受けるようにしてください。この項目でもグレードによる違いはありません。

●重量税

重量税は、車両重量によって金額が決まり、ジュークの車両重量は1,200kg~1,390kgなので1,001kg~1,500kg以下の24,600円かかります。

自動車重量税 車検の有効期間(3年)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
~500kg以下 12,300円 7,500円 5,600円 3,700円
~1,000kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~1,500kg以下 36,900円 22,500円 16,800円 11,200円
~2,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円
~2,500kg以下 61,500円 37,500円 28,100円 18,700円
~3,000kg以下 73,800円 45,000円 33,700円 22,500円
自動車重量税 車検の有効期間(2年)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
~500kg以下 8,200円 5,000円 3,700円 2,500円
~1,000kg以下 16,400円 10,000円 7,500円 5,000円
~1,500kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~2,000kg以下 32,800円 20,000円 15,000円 10,000円
~2,500kg以下 41,000円 25,000円 18,700円 12,500円
~3,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円

※車を登録してから、13年、18年が経過すると、重量税が加算されます。
※エコカー減免制度が適用される車であれば、税額が免除、及び一定割合減免されます。

●自賠責保険料(離島・沖縄を除く)

自賠責保険料は、1回目の車検のあとは24ヶ月加入の25,830円の金額がかかります。車検の期限が切れていなくても、自賠責保険の期限が切れたまま公道を走ると違反になりますので、一般的に車検の期限と同じタイミングに合わせて加入します。

※新車を購入した場合は、自賠責保険は37ヶ月加入となります。

2017年4月1日以降、2020年3月31日以前の自賠責保険料
車種普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
36,780円 35,950円 26,680円 25,830円 16,380円 15,520円 5,870円
2023年4月1日以降の自賠責保険料
車種普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
24,190円 23,690円 18,160円 17,650円 12,010円 11,500円 5,740円

任意保険料111,960円の内訳

任意保険料は、自賠責保険だけでは補いきれない損害を補償してくれる自動車保険で、入っていなくても違反ではありませんが、もしもの時のためにも加入しておく必要があります。

任意保険の支払金額は、補償する範囲や年齢によって大きく金額が変わるので、自分の状況に合わせて1度見積もりをとることが大切です。今回は、21歳でジュークを新車購入したケースを想定し計算していきます。

15RXの見積もり額:111,960円

・対人・対物無制限
・契約者本人のみの補償
・年間走行距離11,000km以下
・21歳以上を補償
・車両保険なし

15RXの見積もり額は111,960円になりました。車両保険をつけた時は、196,140円になります。

16GT FOURの見積もり額:106,620円

・対人・対物無制限
・契約者本人のみの補償
・年間走行距離11,000km以下
・21歳以上を補償
・車両保険なし

16GT FOURの見積もり額は、106,620円になりました。車両保険をつけた時は、216,340円になります。

今回のケースは、21歳以上の補償を条件としているので金額は高いのですが、年齢を26歳以上や30歳以上に引き下げると見積もり額はガクンと減ります。

諸経費66,000円の内訳

諸経費は、オイル交換や新品タイヤ購入などのメンテナンス費用のことを差します。半年に1回のオイル交換、3年に1回のタイヤ購入をメンテナンスサイクルとして諸経費を計算していきます。

オイル交換は、ディーラーで頼んだ場合1回に約8,000円、半年に1回の交換で16,000円かかります。

新品タイヤ購入は、グレード毎に標準装備されているタイヤサイズで、ブリヂストンタイヤの購入を基準に計算していきます。

15RXの標準タイヤサイズ:205/60R16

夏タイヤ:50,000円
冬タイヤ:68,000円
合計:118,000円
1年の積立額:40,000円

15RXの標準タイヤサイズは「205/60R16」で、夏タイヤの価格は1本12,500円の4本で50,000円、スタッドレスタイヤは、1本17,000円の4本で68,000円、夏冬合計で118,000円の金額がかかります。3年に1度のペースだと、1年の積立額は40,000円です。

16GT FOURの標準タイヤサイズ:215/55R17

夏タイヤ:64,000円
冬タイヤ:88,000円
合計:152,000円
1年間の積立額:51,000円

対して、16GT FOURの標準タイヤサイズは「215/55R17」で、夏タイヤの価格は1本16,000円の4本で64,000円、冬のスタッドレスタイヤは、1本22,000円の4本で88,000円、夏冬合計で152,000円になり、1年間の積立額は51,000円になります。

タイヤメーカーはどちらもブリヂストン、夏はエコピア・冬はVRXを基準にピックアップしました。15RXに比べて16GT FOURのタイヤサイズは1インチアップしていて、タイヤ代の差額は11,000円になります。

また、古いタイヤから新しいタイヤへの組み替え工賃、夏から冬へのタイヤ交換工賃を含めると、10,000円ほど上乗せされます。

ジュークの15RXと16GT FOURの年間維持費はさほど変わらない

維持費を計算する上で、「自動車税のステージが違う」「レギュラーガソリンとハイオクガソリンの違いがある」など、「16GT FOURは不利」だと感じますが、実際に詳しく計算してみると月単位では約3,000円しか変わらない結果になりました。

車両価格の差は73万円も16GT FOURのほうが高いですが、4WDの高い走破性・凍結路面やぬかるみ道での発進性能などに安心できるポイントがあります。
とても個性的な日産ジュークに乗り、コンパクトSUVならではのキビキビとした走りを楽しんでください。