ジャパンタクシー(JPN TAXI)

ジャパンタクシー(JPN TAXI)はタクシーの新型車!トヨタらしい快適空間を提供

ジャパンタクシー(JPN TAXI)は、従来のタクシーのイメージを覆す斬新的な新型車で、LPGハイブリッドシステムを搭載して燃費も良くなっています。後部スライドドアを装備して乗り降りしやすく、充電用USB端子を搭載しているなど乗客にとって快適な空間が待ち受けています。

ジャパンタクシー(JPN TAXI)が10月23日発売!トヨタが新しいタクシーの形を提案

トヨタ自動車はJPN TAXI(ジャパンタクシー)を、2017年10月23日に発売しました。名称にタクシーと入っていることから、街中を走るタクシー仕様の新型車ということは容易に想像ができますが、「日本の風景を変える」と、コンセプトに掲げるほどですので、JPN TAXIにはトヨタ自動車の自信がうかがえ、事実タクシーを呼ぶ際に、「ジャパンタクシーで」と依頼されることも多いとのこと。

タクシーといえばボディタイプがセダンの車をイメージしますが、JPN TAXIは2BOXの両側スライドドアを搭載したボディタイプを採用していて、トヨタ車の中ではタンクやルーミーが近いイメージになります。

そこで、新しく発表されたJPN TAXIのエクステリアやインテリア、搭載装備や価格帯、発売日、燃費などをチェックしていきましょう。個人で購入することは難しいと思われますが、いずれJPN TAXIがこれまで以上に普及し、乗り込む日が待ち遠しくなるに違いありません。

ジャパンタクシー(JPN TAXI)に世界初の抗菌仕様シートベルトを採用する一部改良を実施

JPNタクシーが2022年に一部改良を実施。エクステリアやインテリア、安全装備に変更ありませんが、東海理化が開発した抗菌仕様シートベルトを世界で初めて採用しました。
ベルト、タング、バックルに抗菌性能をもたせていて、細菌繁殖を抑制して乗員をウイルスから守ります。

車いすの乗り降りをサポートするアシストグリップも新たに設定して、足の不自由な方などの利便性・安全性も高めています。
販売価格は一部改良前と据え置きで、標準グレードの和が3,338,500円、上級グレードの匠が3,564,000円です。

ジャパンタクシーにナノイーXをアクセサリーコンセントオプション設定する一部改良を実施

価格は据え置きでナノイーXを追加したお得なジャパンタクシーの一部改良

ジャパンタクシーの一部改良を2021年5月10日に行い、運転席と助手席の吹き出し口にナノイーXを設置する一部改良を行いました。
安心と安全に寄与する装備として、自動点灯と消灯を行うコンライトやフューエルリッドの閉め忘れブザーも警告機能も搭載しています。

そのほかには、V-CATを使用したハーフ新たなオプションハーフシートカバーをトヨタの純正品としてラインナップ。AC100Vの1500Wアクセサリーコンセントもオプションに桑去りました。
軽微な一部改良のため、販売価格は据え置きの3,338,500円から3,564,000円になっています。

ジャパンタクシーが3分で乗り降りできるように車いすの利便性を向上

車いすの乗降性を改善して運転手にも利用者にも優しい車になったジャパンタクシー

トヨタのジャパンタクシーが2019年3月19日に一部改良を行いました。改良内容は車いすスロープ設置時間を3分程度に短縮したこと、安全装備のアップグレードです。

ジャパンタクシー2019年3月の一部改良の内容

  • スロープを3つ折りから2つ折りに変更
  • 延長スロープを一枚板に変更
  • スロープの長さを840mmから1,100mmに延長
  • 収納袋を廃止してポケット収納を設置
  • トヨタセーフティセンスに昼間の歩行者検知機能を追加
  • パワースライドドアが閉まる時間を6.5秒から5秒に短縮
  • 料金トレイを10センチ低く設置
  • リヤワイパーを動作速度切り替え式の間欠機能付きに変更

ドライバーにとっても利用者にとっても、より便利に使えるようになったジャパンタクシーの一部改良ですが、販売車両価格は一部改良前と同じく和(なごみ)が3,338,500円から、匠(たくみ)が3,564,000円からになっています。

ジャパンタクシーのエクステリア高級感あるボディカラーが揃う!スライドドアも搭載して便利な仕様に

JPN TAXIのエクステリアは、エンジンルームと客室・カーゴスペースに分かれた2BOXのスタイリングで、タクシーらしくフェンダーミラーを装備しています。後ろドアは助手席側に大型スライドドアを採用していて乗り降りしやすく、頭をぶつける心配も少なくなります。

ボディカラーは3種類用意されていて、高級感があり格調高い「深藍(しんあい)」のほかに、ブラックとスーパーホワイト2があります。

  • 深藍
  • ブラック
  • スーパーホワイト2

助手席側のパワースライドドアには、運転席にコントロールスイッチが搭載されていて挟み込み検知機能やイージークローザーが備わっているので、お客さんが挟まれる心配も少なくドライバーも指1本で操作ができるので負担も減ります。

ハッチバックのリアドアを採用したラゲッジスペースには、77サイズのスーツケース2個、9.5インチのゴルフバッグを4個、車いすを1台収納できる荷室容量401リットルが用意されているので、空港からホテルへお客さんを輸送する際にも安心です。

ほかにも、ユニバーサルデザイン要件に適合する車いす用スロープが設定されていて、助手席を折りたたみ後ろ座席をチップアップすると車いすのまま乗車できるスペースができます。

ジャパンタクシーはお年寄りや子どもにも優しい「和」を感じるインテリア

インテリアカラーには、ビジネスユースに最適な「黒琥珀」と、日常ユースに最適な「琥珀」の2種類用意されています。

黒琥珀のインテリアカラー

琥珀のインテリアカラー

手前に見えるブラックとイエローのグリップは、乗り降りしやすいように設置されたアシストグリップで、掴むことにより座席へ移動しやすくなります。助手席側のBピラーには小さなお子さんにも配慮して、チャイルドグリップが装備されているので、大人と同様に子供も乗り降りしやすくなっています。

アシストグリップ

チャイルドグリップ

ほかにも、両窓側のリヤシートベルトバックルには、差し込み口にLED照明が装備されているので、分かりやすく何度もシートベルト装着に失敗することが少なくなります。

LED照明付きリアシートベルト

後部座席には静粛性を高めたり、新開発のサスペンションを使って乗り心地を良くする、シート表皮には合皮を使って高級感を与えつつ清掃がしやすい実用的な工夫がいくつも施されています。

他にも手帳や観光マップを確認する時に便利なLED読書灯、スマホやタブレットを使っている人に嬉しい充電用USB端子、エアコンにはナノイーを搭載、寒い冬や雨の日に素早く温めてくれるリヤシートヒーターなど、たくさんの機能が充実しています。

安全装備は「トヨタセーフティセンスC」を搭載したドライバーにも乗客にも優しいタクシー

運転席エリアは、お客さんが乗る席とは違いハッキリと黒のシートカラーで色分けされていて、プロのための座席という雰囲気があります。

ステアリングホイールには、乗用車とは違い頻繁に使用するハザードスイッチが設置されていて、そのほかのよく使用するスイッチ類はパネルシフトに集約されています

シフトノブには上から「日報灯スイッチ」「ルームランプスイッチ」の2種類がくっついて配置され、「VSC OFFスイッチ」、「EVドライブモードスイッチ」、「車両接近通報一時停止スイッチ」の走行に関わるスイッチが3種類固められています。

運転席ドアには、日報などの書類が入るA4サイズのバインダーを入れるスペースと、500mlのペットボトルが入るポケットがあり、コンソール側には内側にアクセサリーソケットがある収納スペースがあり、料金バッグや消臭スプレー、決済端末などが収納可能です。

ほかには、安全装備の「トヨタセーフティセンスC」が全車標準装備になっていて、アクセルの踏み間違いによる暴走や衝突被害を軽減する、パーキングサポートブレーキを搭載した「インテリジェントクリアランスソナー」をオプション装備や6つのエアバッグを標準装備しています。

ジャパンタクシーの燃費は19.4km/L!ボディサイズなどのスペックも紹介

JPN TAXIには2つのグレードがあり、標準グレードの「和」と上級グレードの「匠」が用意されています。上級グレードの匠には、185/65R15と15インチスチールホイールが標準装備され、メーカーオプションで同じサイズのアルミホイールが設定できます。

アウタードアハンドルやフェンダーミラー、バックドアガーニッシュにはメッキパーツが使われ、ヘッドライトには、Bi-Beam LEDヘッドライトやLEDクリアランスランプ、LEDデイライトが装備されます。

ボディサイズは全長4,400mm、全幅1,695mm、全高1,750mmの5ナンバーサイズで、狭い路地などが多い日本の道路事情に適したサイズになっています。

ジャパンタクシー諸元
全長 4,400mm
全幅 1,695mm
全高 1,750mm
ホイールベース 2,750mm
最低地上高 145mm
車両重量 1,390~1,410kg
車両総重量 1,665~1,685kg
最小回転半径 5.3m
燃費 19.4km/L
定員 5人(3人)

※車いす乗車の場合は3人になる

搭載エンジンは、「1NZ-FXP」とよばれる1.5Lエンジンで、燃料はタクシー仕様なのでLPGを使用します。最高出力は74PS、最大トルクは111Nmで、燃料タンク容量は52リットルです。駆動方式はFFの2駆、搭載されているモーターの最高出力は61PS、最大トルクは169Nmです。

ジャパンタクシーの搭載エンジン
型式 1NZ-FXP
排気量 1,496cc
最高出力 74PS/4,800rpm
最大トルク 111Nm/2,800~4,400rpm
モーター最大出力 61PS
モーター最大トルク 169Nm

ジャパンタクシー(JPN TAXI)の2017年10月23日発売・価格は3,338,500円から

JPN TAXIの発売日は、2017年10月23日に発売しており、標準グレードの「和(なごみ)」は、3,338,500円、上級グレードの「匠(たくみ)」は、3,564,000円になっています。どちらのグレードもLPGハイブリッドシステムを搭載し、駆動方式はFFの2WDになります。

今後のタクシーのかたちを提案したジャパンタクシーの画像4枚

  • ジャパンタクシー(JPN TAXI)
  • ジャパンタクシー(JPN TAXI)
  • ジャパンタクシー(JPN TAXI)
  • ジャパンタクシー(JPN TAXI)

世界初のLPGハイブリッドのジャパンタクシーのモデルチェンジ遍歴

ジャパンタクシーはトヨタが販売しているユニバーサルデザインタクシー用のLPGハイブリッド車です。トールワゴン型で、タクシー専用車として開発されていますが、自家用登録もできるモデルです。

ジャパンタクシー NTP10型/2017年~

2017年10月、キャッチコピー「次の日本に、いらっしゃいませ。」を掲げ、「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」がデビューしました。グレードはヒョウジュングレードの「和(なごみ)」、上級グレードの「匠(たくみ)」が用意されています。
2018年5月、「コンフォートハイブリッド」の名称で、香港市場で発表。
2019年3月、一部改良で車椅子での乗降をスムーズするための改善対応が実施されました。
2021年5月、一部改良で快適装備を充実。燃費性能が向上しました。
2022年5月、一部改良で清掃性が向上されました。

ジャパンタクシーのモデルチェンジ遍歴
ジャパンタクシーのモデル 販売年表
NTP10型 2017年~

ジャパンタクシーは乗り降りしやすい新しい日本タクシーの形

JPN TAXIは、従来のセダンタイプのタクシーとは違いリアドアにスライドドアを搭載した車種です。乗用車でもスライドドアを搭載したコンパクトトールワゴンが流行っているように、後部座席にアクセスしやすく身長のある人や足の不自由な人でも乗り降りしやすいJPN TAXIは、まさにユニバーサルなタクシーといえます。

LPG燃料のハイブリッドシステムを搭載しているので燃費は19.4km/Lを記録していて、充電用のUSB端子を2ヶ所装備しているので、旅先でのスマホやタブレットの電池切れにも対応できます。

安全装備のトヨタセーフティセンスCを搭載しエアバッグも6個標準装備しているJPN TAXIは、順次古いタクシーから切り替えられていくと見られていて、10年後20年後には日本を走るタクシーのスタンダードモデルになっていると予想できるJPN TAXIは、乗客にはもちろん運転手にも優しく使いやすい車です。