フーガのモデルチェンジ

フーガはモデルチェンジ予定はなくフラッグシップのシーマとともに生産終了

新型フーガのモデルチェンジは2023年頃と予想されていたが、2022年に生産終了。もし次期モデルが開発されていた場合は、Y52という型式になります。2代目のY51フーガは2009年に発売し、2015年には後期型へと変わっているフーガはどのように変化していたのか、新しいエクステリアやインテリア、搭載エンジンなどを紹介します。

フーガの生産が2022年で終了 次期モデルの噂・スペックなど

日産のフラッグシップセダンであるフーガがフルモデルチェンジする噂がありましたが、2022年に廃止することが決定。海外では日産の高級車ブランド「インフィニティ」からQ70として発売されているフーガですが、2014年には新型フーガとみられる「Q80コンセプト」が発表されています。

2代目のY51フーガが2009年から発売されてから11年ほど経過し、そろそろフルモデルチェンジの時期と見られていましたが、もし次期モデルが開発された場合に予想される新型フーガのエクステリアやインテリア、搭載エンジン・装備、発売日や価格帯などを紹介します。

フーガへ100台限定特別仕様車ファイナルバージョン プレミアムセレクトエディション設定

フーガに最後の特別仕様車を設定することを日産東京が発表。
名称はフーガファイナルバージョン プレミアムセレクトエディションで、2022年に廃止が決定したフーガの有終の美を象徴する、100台限定の特別なモデルに。

フーガ特別仕様車プレミアムセレクトエディションの装備

  • ダークフィニッシュモール フロントグリル
  • ダークフィニッシュモール フロントバンパー(ハイブリッドモデルのみ)
  • ダークフィニッシュ フォグランプフィニッシャー(ハイブリッドモデルのみ)
  • カラー同色 リヤスポイラー
  • ダークトランクフィニッシャー
  • ダークフィニッシュ アンダーリヤバンパー
  • ダークフィニッシュ18インチアルミホイール
  • 本革パッケージ
  • 電動ガラスサンルーフ(ハイブリッドモデルのみ)

日産東京とオーテックがコラボした特別仕様車プレミアムセレクトエディションの販売価格はHYBRIDが7,090,600円、370GT TypeSが6,471,300円。
限定100台の振り分けはボディカラー毎で、ブリリアントホワイトパールとスーパーブラックのHYBRIDが各20台ずつ、ブリリアントホワイトパールの370GT TypeSが30台、スーパーブラックの370GT TypeSが15台、ダークメタルグレーの370GT TypeSが15台です。

フーガ特別仕様車プレミアムセレクトエディション限定100台の振り分け
ボディカラー グレード 台数
ブリリアントホワイトパール HYBRID 20台
370GT TypeS 30台
スーパーブラック HYBRID 20台
370GT TypeS 15台
ダークメタルグレー 370GT TypeS 15台

フーガは次期型の開発をせず2022年にシーマと同じく生産終了

フーガが現行モデル限りの2022年に生産終了。
世界的なSUVブームでセダン人気が落ち込む中、日産のフラッグシップセダンにあたるシーマ、そしてフーガが次期型を開発せず廃止になりました。

スカイラインについては、日産を象徴する伝統的な車種のため生産終了の噂を公式が撤回していて、ハイブリッドモデルのみ廃止になり、ガソリンモデルは継続して販売。
次期型スカイラインも開発しているという噂もあり、セダンタイプからクラウンクロスオーバーのような、スカイラインクロスオーバーになるという情報もあります。

日産フーガが仕様向上し2019年12月23日発売

日産フーガが一部仕様変更で安全性能を大幅にアップ!

2019年12月23日、日産フーガが仕様向上を発表しました。
今回の仕様向上では、多彩な運転支援技術を標準装備化することで安全性能が大きく向上しています。インテリジェントエマージェンシーブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト、ハイビームアシストといった先進安全機能をフーガの全グレードに標準装備。また、車のスピードに応じて車間距離を適切にキープするインテリジェントクルーズコントロールやインテリジェントFCW、ECOペダルなども全車装備となりました。

外装面ではブランドバッジが「日産」になるなどの変更が加えられています。価格帯は5,027,000円から7,230,981円です。

フーガはモデルチェンジせずに販売終了の噂も!スカイラインとの差別化に苦戦?

2009年の2代目Y51型から10年以上が経過し、たびたびフルモデルチェンジが話題になるフーガ。記事下では次期型フーガに関する情報もお伝えしていますが、このままモデル廃止される可能性もでてきました。

フーガは海外では「インフィニティQ70」として発売されていますが、BMW5シリーズやアウディA6の販売台数には遠く及ばず、同じ日産ブランドであるはずの「インフィニティQ50(日本名:スカイライン)」との差別化にも苦戦。ここ3~4年、販売台数は下降の一途をたどっています。

インフィニティQ70 は、米国市場で販売を2019年中に終了するという噂もあります。日本市場では月販100台未満の販売台数ですので、こうなると生産を続けるのは難しいと言わざるを得ないでしょう。

新型フーガのエクステリア・ボディサイズ・パワートレインなど

2004年に発表されたインフィニティQ80インスピレーションコンセプトが、新型フーガのベースになると考えられていて、クーペスタイルの4ドアセダンになります。2017年のフーガは、日産の顔となっているVモーショングリルを採用しておらず、2014年に発売したV37スカイラインと同様にインフィニティバッジが装着されているモデルです。

したがって、新型フーガもインフィニティのデザインを取り入れたモデルになると予想され、Q80コンセプトがフルモデルチェンジするフーガになる可能性が高くなります。

サイドビューは、リヤガラスの傾斜がありスポーティなクーペスタイルだと良く分かります。リアドアのハンドルはCピラー付近に設置されている2ドアクーペ風のデザインになっていて、トヨタのC-HRやホンダのヴェゼルに取りいれられている流行のデザインです。

リアビューは、ヘッドライトと同様に翼のように配置されたLEDが印象的なテールランプで、デュアルマフラーのテールエンドも確認できます。さらにマフラーエンドのガーニッシュが2本に分かれているので、出口が2本出しデュアルマフラーになると予想します。

ドアは観音開きになっていて助手席側のBピラーがないスッキリとしたスタイルになっていますが、市販モデルではBピラーがあり、リアドアはフロントドアと同じく前開きのヒンジドアになると考えられます。

Q80コンセプトのボディサイズは、全長5,050mm、全幅1,920mm、全高1,450mmですが、市販モデルではひと回り小さくなると考えられ、全長は5メートル以下、全幅は1.9メートル以下になると考えられます。

モデルチェンジ後フーガ予想ボディサイズ
全長 4,980mm
全幅 1,890mm
全高 1,450mm
ホイールベース 2,900mm

新型フーガのインテリアは白を基調とする高級感溢れるデザイン

Q80コンセプトのインテリアは、フロントシートがブラック、リヤシートがホワイトのカラーリングで仕上げられており、リヤシートの真ん中にはワインホルダーが確認できます。コンセプトモデルでは、オーナーが自ら運転するドライバーズカーではなく運転手つきのショーファードリブン寄りのデザインになっています。

リヤシートは、キルティング模様の入った高級感のあるデザインで、カーペットも同様のデザインが採用されています。

モデルチェンジ後フーガの搭載エンジンは「VQ35HR」と「274A型」が搭載されると予想

モデルチェンジするフーガに搭載されるエンジンは、2代目フーガと同様に「VQ35HR」の3.5Lハイブリッドエンジン、または新型Q50に搭載した3.0LのV型6気筒エンジン+モーター、それと新型スカイラインに搭載されている「274A型」の直列4気筒2.0Lターボエンジンを搭載されると予想します。
シリーズハイブリッドのe-POWERモデルも用意する可能性もあり、コンパクトクラスのノート、ミニバンのセレナ、そして搭載が予想されるSUVのエクストレイルに次ぐ、セダンクラスでは初めての搭載になります。

VQ35HR諸元
種類 V型6気筒ハイブリッド
排気量 3,498cc
エンジン最高出力 306PS/6,800rpm
エンジン最大トルク 350Nm/5,000rpm
モーター型式 HM34
モーター最高出力 68PS
モーター最大トルク 290Nm

新開発された3.0Lツインターボエンジンは、V型6気筒で400馬力を発揮するエンジンで新型インフィニティQ50(スカイライン)に搭載されたエンジンです。

3.0Lターボエンジン諸元
種類 V型6気筒
排気量 2,998cc
最高出力 400PS/6,400rpm
最大トルク 400Nm/1,600-5,200rpm

新型スカイライン200GT-tに搭載されている直列4気筒2.0Lターボエンジンは、メルセデス・ベンツから供給されているエンジンです。

274A諸元
種類 直列4気筒
排気量 1,991cc
最高出力 211PS/5,500rpm
最大トルク 350Nm/1,250-3,500rpm

モデルチェンジ後フーガは安全装備を拡充・プロパイロット2.0も搭載

新型フーガに搭載される装備は、Y51フーガに搭載されている先進安全装備である「エマージェンシーブレーキ」や「前方衝突予測警告」、「後側方衝突防止支援システム」に「後側方車両検知警報」、「車線逸脱警報」などの走行中に発揮する衝突回避支援システムのほか、アラウンドビューモニターなど駐車時に安全支援してくれるシステムが搭載されています。

新型フーガには、セレナ・エクストレイル・リーフに続き、同一車線自動運転技術の「プロパイロット」が搭載されると予想します。

また、9月6日に発表された新型リーフに搭載している「プロパイロットパーキング」と呼ばれる駐車スペースを検知し、ボタンを押し続けることでステアリング・アクセル・ブレーキを操作し自動的に駐車してくれる装備も追加されると予想します。

モデルチェンジしたフーガの発売日は2023年頃・価格は520万円からと予想

Y51フーガの後期型へのマイナーチェンジは2015年2月に行われており、フルモデルチェンジ後フーガの発売日は、2023年頃になると予想します。

気になる価格帯はY51後期型の価格は5,027,000円からで、プロパイロットなどの最新技術、新しいエンジンを搭載すると考えると、520万円からの価格帯になると予想します。

新型フーガの予想価格帯
2.0Lターボエンジン搭載モデル 520万
3.0Lターボエンジン搭載モデル 580万
3.5Lハイブリッドエンジン搭載モデル 680万
現行フーガの販売価格一覧
グレード 価格
250GT 5,027,000円~
370GT 5,346,000円~
250VIP 5,455,581円~
370GT FOUR 5,566,000円~
370GT タイプ S 5,955,400円~
370VIP 6,394,981円~
ハイブリッド 6,549,400円~
ハイブリッドVIP 7,230,981円~

日産のハイパフォーマンスセダン新型フーガ(Y51後期型)の画像5枚

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セドリック・グロリアの後継車種 フーガのモデルチェンジ遍歴

フーガは日産が販売していたEセグメントの高級車です。セドリックとグロリアの後継車種として誕生しました。

フーガ Y50型/2004年~2009年

2004年10月、初代フーガが販売を開始しました。V6 2.5Lと3.5Lを搭載しています。
2005年8月、V8 4.5Lエンジン搭載モデルが追加されました。
2007年12月、マイナーチェンジでエンジンの変更と外観の大幅な変更が施されました。

フーガ Y51型/2009年~2022年

2009年11月、2代目フーガが誕生しました。
2010年11月、3.5Lエンジンを搭載したハイブリッドモデルが追加されました。
2015年2月、ビッグマイナーチェンジが実施されました。外観デザインと安全装備が刷新されました。グレード体系は「HYBRID」「HYBRID VIP」「HYBRID Aパッケージ」「370VIP」「370GT」「370GT Aパッケージ」「370Type S」「250VIP」「250GT」「250GT Aパッケージ」「370GT FOUR」「370GT Aパッケージ」が用意されました。12月には一部仕様向上と共に、特別仕様車「クールエクスクルーシブ」を設定しました。
2017年11月と2019年12月に仕様向上を実施。
2022年5月、限定100台の特別仕様車「PREMIUM SELECT EDITION」が旧オーテックジャパンの「ニッサンモータースポーツ&カスタマイズ株式会社」とのコラボモデルとして発売。8月には生産を終了し、63年の歴史をもつ高級セダンの歴史が終わり、フーガも18年の歴史に幕を降ろしました。

フーガのモデルチェンジ遍歴
フーガのモデル 販売年表
初代 Y50型 2004年~2009年
2代目 Y51型 2009年~2022年

生産終了する日産フラッグシップモデル「フーガ」のモデルチェンジに期待

日産のフラッグシップモデルとして君臨するフーガは、今後セレナやエクストレイル、新型リーフに搭載されているプロパイロットやプロパイロットパーキングを搭載して、進化を遂げると予想されていました。

2022年に生産終了したフーガも、スカイラインと同様に、海外の日産ブランド「インフィニティ」のデザインを取り入れて他の日産車とは違う雰囲気をまとうと予想されていましたが、もし今後再開発された場合は新しいエクステリアやヘッドライト・テールライトデザインを手に入れ更に上品なセダンへと変わるでしょう。