フーガの内装の特徴は?高品質なコックピット・シート・ラゲッジスペースなど
日産フーガ(FUGA)の内装の特徴を紹介します。フーガは40年以上にわたり販売され続けたセドリック・グロリアの後継車として2004年から製造・販売が開始された日産のEセグメント高級セダンです。2代目Y51型は2009年に登場し、2012年から2016年の間には三菱自動車へ「プラウディア」としてOEM供給も行っていました。なお、フーガは2022年8月31日をもって生産終了となっており、現在は新車での購入はできません。中古車市場での流通は続いています。
上品で優美なさまを表す「風雅」と、音楽用語の「フーガ(Fuga)」が由来の車名には、「フーガのような調和」という意味が込められています。外装だけでなく内装にも高いデザイン性が反映されており、グレード間での内装デザインの違い、コックピット設計・シートデザイン・荷室の使い勝手・おすすめのオプションなどをまとめていきます。
日産フーガのシート生地とフィニッシャーの組み合わせはグレードごとに異なる
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フーガHYBRID VIPの内装 -
フーガHYBRIDの内装 -
フーガHYBRID Aパッケージの内装
日産フーガに使用されていたシート素材には、本革に近い質感のネオソフィールとジャカード織物のコンビシート・スエード調トリコットとダブルラッセルのコンビシート・本革・表皮に透明感のあるセミアニリン本革の全4種類があります。インパネフィニッシャーは通常の木目調と銀粉を丁寧にすり込んだ銀粉本木目のどちらかが採用されていました(写真は上からフーガHYBRID VIP・HYBRID・HYBRID A Package)。
ハイブリッドVIP・370VIP・250VIPのVIPグレードにはセミアニリン本革シートが標準装備されていました。その他のグレードにはネオソフィールとジャカード織物を組み合わせたコンビシートが設定され、メーカーオプションでスエード調トリコットとダブルラッセルのコンビシート、あるいは本革シートへの変更が可能でした。
銀粉本木目フィニッシャーが標準装備されていたのはハイブリッドVIPと370VIPの2グレードのみで、その他のグレードには木目調が採用されていました。一部グレードでプレミアムインテリアパッケージをメーカーオプションで選択した場合も、銀粉本木目のインパネフィニッシャーが装備されていました。
リヤシートもゆとりの設計でどの席に座ってもくつろげる日産フーガ
広々としたリヤシートも日産フーガの大きな魅力のひとつです。乗る人全員がリラックスして過ごせる快適な空間が広がり、シート生地やドアトリム、フィニッシャー、アームレストなど随所に職人のこだわりが感じられる作りとなっています。特に吸音・消臭機能付きプレミアムフロアカーペットやリヤシートに装備されたLEDライトなど、VIPグレード専用のプレミアムな装備はゲストへのおもてなし精神が満載で、オーナーの所有欲を強く刺激します。
デザイン性も使いやすさも兼ね備えたフーガのコックピットの全貌
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フーガHYBRID VIPのコックピット -
フーガHYBRIDのコックピット -
フーガHYBRID Aパッケージのコックピット
フーガのコックピット設計は使い勝手と見た目を両立しています(写真は上からフーガHYBRID VIP・HYBRID・HYBRID A Package)。どのグレードのコックピットにも上質感が漂い、ドライバーの心をワクワクさせるデザインです。
ファインビジョンメーターは直径120mmの大型2眼デザインを採用。ホワイトカラーの照明で、多彩な走行・車両情報をわかりやすく表示します。
フォレストエアコンは日産フーガ全車に標準搭載されていました。プラズマクラスターやアロマディフューザーを搭載し、乗員全員が快適と感じる空調環境を維持できます。純正アクセサリーのアロマはオレンジやヒノキ、ローズマリーなど6種類の香りから選べました。
日産フーガのトランクルームにはゴルフバッグ4個が積載できるほどのスペースを確保
日産フーガには全車にトランクオートクロージャーを搭載したトランクルームが装備されており、9型ゴルフバッグを4セット収納可能な荷室容量を確保していました。実用性と高級感を両立したトランクは、フーガの大きな魅力のひとつです。
トランクネットやラゲッジソフトトレイ、バンパープロテクションフィルムといった純正オプションパーツを組み合わせることで、トランクルームの使い勝手をさらに向上させることができました。中古車購入時にはこれらのオプション装着の有無も確認してみるとよいでしょう。
日産フーガの安全装備は先進技術を駆使したハイレベルの性能を誇る
インテリジェント・エマージェンシーブレーキやインテリジェント・アラウンドビューモニターなど、前方・後方・全方向に対する予防安全技術を備えた日産フーガ。SRSエアバッグシステムや緊急ブレーキ感応型プリクラッシュシートベルトなど、万が一の事故でも衝突によるダメージを最小限に抑える安全装備も充実していました。
フーガに小さな子供を乗せる方には、国土交通省新基準に対応したチャイルドセーフティシートやジュニアセーフティシートがディーラーオプションとして用意されていました。通常タイプとアイソフィックス対応の2種類から選択可能でした。
開放感を高める電動サンルーフはメーカーオプションで装着可能
開口部の大きいガラスサンルーフは、ハイブリッドVIP・ハイブリッドAパッケージ・370VIP・250GTAパッケージ・370GT FOUR Aパッケージ以外のグレードにメーカーオプションとして装着できました。UVカット機能付きのガラスを採用しているため、紫外線を気にすることなく開放的なドライビングを楽しめる装備です。中古車選びの際には、サンルーフの有無や状態を確認しておくとよいでしょう。
乗員へのおもてなしの心が込められたアンビエントライトシステム
ホワイトのイルミネーションが乗車時に優しく灯るアンビエントライトシステムは、高級ホテルのおもてなしを彷彿とさせます。ディーラーオプションで全グレードに装備可能で、夜間のスムーズな乗降をサポートし、ドライブのムードをさらに高める演出を担いました。
BOSEサラウンド・サウンドシステムはグレード別で設定
BOSEサラウンド・サウンドシステムは、A Packageを除く全グレードでメーカーオプションとして装備できました。5.1chサラウンド再生により、車内で低音から高音までサウンドが美しく響き渡ります。音楽好きのオーナーにとって特に人気の高いオプションでした。
フーガの内装は世界レベルでドライバーズカーの頂点を競う美しいデザイン
プレミアムセダンの日産フーガの内装をコックピットやシートカラー、安全装備などに注目して解説しました。2004年に伝統的なセドリック・グロリアの名を捨てて新たなモデルとして誕生した日産フーガは、過去のイメージを一新したことで顧客層が広がり、多くの人々に愛されてきました。内装カラーは「フーガ」の名にふさわしい品と上質感あふれるデザインで、積載力や安全性能も充実していました。
北米市場では「インフィニティ・M(後にインフィニティ・Q70)」の名前でも販売され人気を博したフーガは、2022年8月31日に生産終了となりました。電気自動車(EV)などの電動化技術への経営資源集中が主な理由で、セドリック時代から通算60年以上続いた日産高級セダンの系譜に幕が下りた形です。現在は中古車市場でのみ流通しており、ドレスアップ用の内装パーツも引き続き流通しています。状態の良い個体を選ぶ際は、シート表皮の劣化・電動装備の動作確認・サンルーフのシール状態などを重点的にチェックすることをおすすめします。