近い将来に発売される可能性がある空飛ぶクルマ
空飛ぶ車に乗れる時代がやってきます。SF世界の夢物語ではなく、現実世界の「夢」として実現します。すでに、実用段階に入っていてこれから販売されているスカイカーもいくつかあります。
空飛ぶ車が発売されれば、社会は確実に変化します。例えば、道路に比べれば自由度が広がる空の飛行では、渋滞問題は解消されます。また、移動可能範囲が広がることで、休日の選択肢が広がっていきます。その他にも、色んな変化が想定されます。いつの日か必ずやってくるそんな未来の毎日が楽しみです!
三井住友海上がドイツのボロコプター社との「空飛ぶクルマ」事業の業務提携に合意
三井住友海上火災保険株式会社が、ドイツのVolocopter GmbH(ボロコプター社)との業務提携に合意したことが明らかとなりました。
垂直離発着機の欧州航空安全庁(EASA)の認証を取得し、シンガポール、ドバイなどでデモフライトに成功しているボロコプター社。現在も開発は順調で、機体のメンテナンスや航空管制、離発着場の運営などにも力を入れています。 三井住友海上は、これらボロコプター社の「空飛ぶクルマ」の開発に参画し、サービスや商品の開発を進めていく方針です。
企業名 | 三井住友海上火災保険株式会社、Volocopter GmbH(ボロコプター社) |
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提携内容 | 「空飛ぶクルマ」事業に関する業務提携 |
ボロコプター社の特徴 | 垂直離発着機の開発、欧州航空安全庁(EASA)認証取得、シンガポール・ドバイでデモフライト成功、メンテナンスや航空管制、離発着場運営に注力 |
三井住友海上の役割 | 開発参画、サービス・商品の開発支援 |
今後の展開 | 「空飛ぶクルマ」関連のサービスや商品開発を進める方針 |
トヨタが空飛ぶ車の事業に本格参入へ 米企業Joby Aviation に3億9400万ドルを出資
トヨタ自動車が2020年1月16日、電動垂直離着陸機「eVTOL」の開発を行うアメリカ・カリフォルニア州の企業「Joby Aviation(ジョビー・アビエーション)」に出資し、空飛ぶ車事業に本格参入することを発表しました。出資額は3億9400万ドルで、日本円でおよそ430億円にのぼります。
自社が持つ電動化や車の生産に関する知見を活かして、空の移動事業の早期実現に取り組むとのことです。
短距離・多頻度運航用に設計されているeVTOLは、通勤・出張・旅行などでの利用が見込まれる空飛ぶタクシー市場のニーズを満たす一台。環境負荷の低減、渋滞緩和といった課題の解決にも貢献することが期待されます。
企業名 | トヨタ自動車、Joby Aviation(ジョビー・アビエーション) |
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参入時期 | 2020年1月16日 |
出資額 | 3億9400万ドル(約430億円) |
事業内容 | 電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発、空飛ぶ車事業への本格参入 |
eVTOLの特徴 | 短距離・多頻度運航向け、通勤・出張・旅行での利用想定、空飛ぶタクシー市場向け、環境負荷低減・渋滞緩和に貢献 |
トヨタの役割 | 電動化や車両生産の知見を活かし、空の移動事業の早期実現に取り組む |
ポルシェがボーイングと提携し空飛ぶ車の共同開発をスタート!2025年までに実用化か
ポルシェは航空宇宙機器開発製造会社のボーイングと提携を結び、空飛ぶ車を共同開発することを発表しました。
ポルシェコンサルティングが2018年に実施したリサーチによると、2025年以降には空飛ぶ車の実用化が実現するとのこと。それぞれの知見を活かし、垂直離着ができる空飛ぶEV車のプロトタイプ作成および走行テストを進めていきます。
企業名 | ポルシェ、ボーイング |
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提携内容 | 空飛ぶ車の共同開発 |
開発目標 | 2025年以降の実用化を目指す |
開発対象 | 垂直離着陸可能な空飛ぶEV車のプロトタイプ作成・走行テスト |
知見の活用 | ポルシェとボーイングそれぞれの自動車・航空宇宙分野の知見を活かす |
各社が熾烈な開発競争を繰り広げている「空飛ぶ車」
日夜開発が繰り広げられている「空飛ぶ車」を、各社が公開しているイメージ動画も交えて紹介します。
Kitty Hark Flyer(キティホーク・フライヤー)はコントローラーで簡単操作
空飛ぶ車として、2017年に発売されたのがkitty Hark Flyer(キティホーク・フライヤー)です。キティホーク・フライヤーでは、ビデオゲームのコントローラを使うかのような簡単操作で、水辺の上をアクティブに飛行できます。
新興企業であるキティホークは、グーグルの共同創業者であるラリー・ペイジ氏が出資したことで、注目が集まりました。今後は、水の上以外でも空を飛べる車を開発していくのかに期待が持たれます。
製品名 | Kitty Hark Flyer(キティホーク・フライヤー) |
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発売年 | 2017年 |
操作方法 | ビデオゲームのコントローラのような簡単操作で飛行可能 |
飛行環境 | 水辺の上でのアクティブな飛行に対応 |
企業情報 | 新興企業キティホーク、グーグル共同創業者ラリー・ペイジ氏が出資 |
今後の展開 | 水上以外でも飛行可能な空飛ぶ車の開発が期待される |
Aero Mobil(エアロモービル)・スカイカーは実際に買うことができる空飛ぶ車
エアロモービル社は、2017年の4月20日~23日まで開催された展示会「トップ・マークス・モナコ」にて、自社が開発した空飛ぶ車の先行予約を開始し2017年に発売しました。
エアロモービル社が開発したスカイカーは、地上では翼を折り畳んで走行し、飛行モードでは翼が広がります。路上走行から飛行モードへの転換は数分以内に行われます。
エンジン | 水平対向4気筒ターボ |
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総排気量 | 2.0L |
最高出力 | 224kw/rpm |
駆動方式 | 前輪駆動 |
燃料タンク容量 | 90L |
仕様燃料 | ガソリン |
全長 | 5,998mm |
全幅 | 2,248mm/8,800mm(飛行モード時) |
車両重量 | 960kg |
乗車定員 | 2名 |
製品名 | Aero Mobil(エアロモービル)・スカイカー |
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発売年 | 2017年 |
予約・展示会 | 2017年4月20日~23日「トップ・マークス・モナコ」にて先行予約開始 |
飛行方式 | 地上では翼を折り畳み走行、飛行モードで翼を展開 |
飛行モード切替 | 路上走行から飛行モードへの転換は数分以内で可能 |
購入可否 | 実際に購入可能な空飛ぶ車 |
Lilium Jet (リリウム・ジェット)は滑走路が必要ない空飛ぶ車
リリウム・ジェットは、ドイツのリリウム・アヴィエーション社が開発を進めている垂直離着陸が可能な電気自動車です。ヘリコプターのような垂直離着陸タイプであれば、飛行するための揚力を得るのに滑走路を走行する必要はありません。
2017年4月20日に同社は、ミュンヘン市内の飛行場で行われたリリウム・ジェットの初飛行に成功したことを発表しました。今回の飛行実験で成功したのは、2人乗りのプロトタイプです。
同社は将来的にはリリウム・ジェットを5人乗りとし、地上を走るタクシーよりも、短時間で目的地に到着し、低料金で乗客を運ぶことの出来るビジネスモデルを考えています。そう遠くない未来では、お酒を飲んだ帰りは道路を走行するタクシーで、お酒が入っていない場合には空を飛行するタクシーを使い分ける時代がくるのかもしれません。
製品名 | Lilium Jet(リリウム・ジェット) |
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開発企業 | ドイツ・リリウム・アヴィエーション社 |
飛行方式 | 垂直離着陸タイプで滑走路不要の電気自動車 |
初飛行 | 2017年4月20日、ミュンヘン市内の飛行場にて2人乗りプロトタイプで成功 |
将来の展望 | 5人乗り化、短時間・低料金で目的地に到着可能な空飛ぶタクシービジネスモデルを計画 |
特徴的な利用イメージ | 飲酒時は地上タクシー、非飲酒時は空飛ぶタクシーで使い分ける未来の可能性 |
Pop.upは航空機メーカーのエアバスが開発した本格的なスカイカー
2017年のジュネーブ・モーターショーで、ヨーロッパの航空機メーカーであるAIRBUS(エアバス)と車のデザインを専門的に行うイタルデザインが共同で開発を行っている空を飛べるコンセプトカー「Pop.Up」が公開されました。
Pop.Upは、人が乗車する軽量・高剛体・コンパクトサイズのカプセル部分と、4つの円盤状のドローンが設置されたエアモジュールと、地上を走行する際にはカプセル部分と連結し、充電も行うグランドモジュールで構成されています。
Pop.Upは、地上走行時にはカプセル部分とグランドモジュールが連結し、飛行モード時にはカプセル部分とエアモジュールが連結します。
Pop.Upには、人工知能が搭載されているため、地上走行時でも飛行モード時でも最短ルートで人を目的の場所まで連れていってくれます。
製品名 | Pop.Up(ポップアップ) |
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開発企業 | AIRBUS(エアバス)、イタルデザイン |
公開時期 | 2017年ジュネーブ・モーターショー |
構成 | 軽量・高剛体・コンパクトサイズのカプセル、4つの円盤状ドローンのエアモジュール、地上走行用グランドモジュールで構成 |
動作モード | 地上走行時はカプセル+グランドモジュール、飛行時はカプセル+エアモジュールに連結 |
特徴 | 人工知能搭載により、地上走行・飛行モードとも最短ルートで目的地に到達 |
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