長く愛され続ける理由は?フィアットパンダの内装をコックピットや快適装備・シートデザインを中心にチェック!
フィアットパンダは、FIAT車の中でも継続的に生産されているロングセラーモデルで、1980年に初代モデルが発表されました。初代パンダが人気漫画の「シティーハンター」で活躍していたことを知る方も多いでしょう。
ヨーロッパでは年20万台近く製造されており、チンクエチェントと同様、多くの人々の足となって生活を支えています。
Pandaは全長3,655mm・全幅1,645mm・全高1,550mmとコンパクトなサイズ感ですが、5人乗りのため実用性もばっちりで、小回りが利くので女性も運転しやすい車です。
インテリアには丸と四角を組み合わせた角丸の四角(スクワークル)が散りばめられており、遊び心を感じさせる内装デザインが採用されています。
イタリア車の定番ともいえるフィアットパンダの内装を、コックピット・シートデザイン・先進安全装備等に触れながら詳しくまとめました。ハイレベルな走破性が特徴の2018年11月販売の限定車「フィアットパンダ4×4 Italiana(イタリアーナ)」の内装にも触れていきます。
フィアットパンダにマイルドハイブリッド仕様を設定!2020年3月からヨーロッパで発売
フィアットパンダのマイルドハイブリッドモデルが、欧州市場で2020年3月より発売されることがわかりました。パンダハイブリッドのベースとなるのは、SUV仕様のパンダクロスです。
パンダハイブリッドに搭載される新開発のマイルドハイブリッドは、最大出力70hp/6000rpm、最大トルク9.4kgm/3500rpmを発揮する1.0L直列3気筒ガソリン「FireFly」エンジンに、リチウムイオンバッテリー、電気モーター、12Vベルト一体型スタータージェネレーターを組み合わせます。トランスミッションは6速MT、駆動方式はFFです。
マイルドハイブリッドモデルは、ガソリンエンジン搭載の標準仕様と比べCO2排出量を30%削減。発売記念モデルの「ローンチエディション」には廃棄ペットボトルを使ったリサイクル繊維をシート素材として採用するなど、環境に配慮した一台となっています。
フィアット×トラサルディの高級モデル「パンダ・トラサルディ」が欧州でデビュー
2019年9月18日、フィアットは「パンダ・トラサルディ」を欧州で発表しました。パンダ・トラサルディはファッションハウス「トラサルディ」とコラボした高級モデルで、ベース車両はパンダ・クロス。その世界観を体現したラグジュアリーな内外装デザインが特徴となっています。
シックなカフェカラーをまとったパンダ・トラサルディ。シートベルトやステアリングホイールにも専用デザインが採用されており、本物志向のユーザーの所有欲を満たします。
また、パンダ・トラサルディは最新の車載インフォテインメントシステム「Uconnect」やナビアプリ「Waze」を導入。より精度の高いナビゲーションを実現し、快適なドライブをサポートします。
フィアット・パンダに特別仕様車「Panda 4×4 Succosa(パンダ・フォーバイフォー・スッコーサ)」が新登場
FCAジャパン株式会社が2019月7月13日よりフィアットパンダ特別仕様車「Panda 4×4 Succosa」を80台限定で発売します。Succosaはイタリア語で「ジューシーな」という意味を持つ言葉で、その名前の通りフレッシュなデザインが魅力のモデルです。車両価格は税込2,610,000円となります。
フィアットパンダ4×4 Succosaの内装はインパネがグレー、シートがブラック×グレーのバイカラーとなっています。フィアットパンダらしいスポーティーでアクティブなイメージを強調したデザインです。
フィアットパンダ4×4 Succosaに搭載される電子式ディファレンシャルロックは、スイッチひとつでグリップを確保できる機能です。泥道や雪深い道など、タイヤが空回りする悪路で活躍してくれます。
センターコンソールにはドリンクホルダーを2つ設置。ドリンクホルダーの下にも小ぶりなバッグや財布等を保管できるスペースが確保されています。
全長 | 3,685 mm |
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全幅 | 1,670 mm |
全高 | 1,615 mm |
ホイールベース | 2,300 mm |
車両重量 | 1,130 kg |
乗車定員 | 5名 |
エンジン | 直列2気筒8バルブ マルチエア インタークーラー付ターボ |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
総排気量 | 875cc |
最高出力 | 63(85) / 5,500 ECOスイッチON時: 57(77) / 5,500 |
最大トルク | 145(14.8) / 1,900 ECOスイッチON時: 100(10.2) / 2,000 |
燃料消費率 | 15.5km/ℓ |
ラゲッジルーム容量 [後席バックレスト格納時] |
225[870] |
トランスミッション形式 | 6速マニュアル |
フィアットパンダのコックピットは実用的で運転する人のことを考えたデザイン設計となっている
フィアットパンダはモノグレード構成で、Panda Easyのみとなっています。フィアットパンダのコックピットやインパネ周りはスクワークルをモチーフとして散りばめていてユニークなデザインですが、同時に操作性も考慮されたバランスの良い設計です。
マルチファンクションディスプレイは視認性に優れており、メーターパネルの照度を自分で調整することができます。エアコン機器のスイッチ類も操作しやすいレイアウトとなっています。運転のしやすさをとことん追求したドライバー主体の作りです。
フィアットパンダに搭載されているデュアロジックは、ATとMTの魅力の良いとこ取りとも言えるトランスミッションです。変速は自動か手動かをセレクトできます。
多くのオートマ車はトルクコンバーター式ですが、デュアロジックはトルクコンバーター式よりも構造をシンプル化したことで軽量性を高めており、安定した走りやスムーズな加速、低燃費運転を実現しています。
その他、安全装備には衝突被害軽減ブレーキやフロントデュアルエアバッグ、ヒルホールドシステムなど様々なシステムを備えます。オーディオと空調にはマニュアルエアコンとCD・MP3プレーヤーが標準装備されています。
現行型フィアットパンダのシートデザインは2通りでレッド/グレーとグレー/グレーが設定
FIAT Pandaのシートカラーはグレーを基調としていて、アクセントカラーにレッドとグレードの2種類が採用されています。どちらもスポーティな印象で男性にも親しまれるデザインです。
シートに使用される素材はファブリックで滑りにくく、運転中もしっかりとドライバーの身体を支えてくれます。運転席は高さ調整式となっているため、最適なドライビングポジションを維持できます。
フィアットパンダのラゲッジルームは小さく見えて大容量!レジャーシーンでも大活躍してくれる
コンパクトサイズなのにラゲッジスペースが広くとられているのも、フィアットパンダの大きな魅力です。テールゲート開口部が広く、さらに地上から開口部までの距離も低くとられているので、大きめの荷物もすんなりと積載できます。荷物がかさばりがちなキャンプやピクニック、ショッピングなどのおでかけシーンでも、パンダと一緒なら安心して楽しめます。
フィアットパンダ 4×4 Italiana(イタリアーナ)の内装は通常モデルとどこが異なるのか?
フィアットパンダ パンダイージーとフィアットパンダ フォーバイフォー イタリアーナの内装における違いと言えば、まず6速マニュアルトランスミッションが採用されていることと、電子式ディファレンシャルロック(ELD)を搭載し悪路走破性が格段にアップしていることです。簡単なスイッチのオンオフで泥道や雪道などに対応し、パワフルな走りが楽しめます。
センターコンソールには収納スペースがプラスされています。ベースモデルより収納性が高まったことにより、ロングドライブでもより快適に過ごせるようになりました。
フィアットパンダ 4×4 Italianaのインストルメントパネルはグレーカラーの質実剛健なデザインです。スイッチが整理されていて操作性に優れています。シフトノブとステアリングホイールにはレザーを使用し、握り心地と高級感が向上しています。
FIAT Panda 4×4 Italianaのシートは、インパネと同様グレーを取り入れたスポーツテイストの強いデザインです。トスカーナグリーンとアイスホワイトにはグリーン/ダークグレー、アモーレレッドにはレッド/グレーを採用しています。
フィアットパンダの内装は車を走らせたくなるアクティブデザインで老若男女問わず愛される
フィアットパンダの内装はレッドやグレーを採用した運転が楽しくなるスポーティな見た目で、ドライバーを活動的な気持ちにしてくれます。スクワークルを取り入れた角のないデザインもパンダらしさを感じさせます。このように実用性とデザイン性をバランスよく両立していることが、男性から女性、若者からお年寄りまで幅広い年齢層から親しまれる理由でしょう。
特別仕様車のFIAT Panda 4×4 Italianaのように、アクセントカラーを取り入れたファブリックシートもかっこいいです。チンクエチェントシリーズと同様、専用デザインが採用される限定車の発売への期待も高まります。
また、おしゃれなだけでなく、パンダイージーの価格設定は2,171,000円と、輸入車としては比較的安価に手に入れられるのも大きな魅力でしょう。フィアットが開催するイベント「パンダリーノ」は2018年で11回目を迎えており、歴代パンダとパンダオーナーが全国から集まっています。今後も多くの人々にとって身近なコンパクトカーとして、フィアットパンダは日本国内でもユーザー層を拡充していくことが予想されます。