フィアット500(チンクェチェント)の現在地 3代目は販売を終え4代目の500e/500ハイブリッドへ
フィアット500(チンクェチェント)はイタリアのフィアットが販売している人気のロングセラーモデルです。2007年に登場した3代目(312型)は、日本では2008年3月の上陸から2024年5月までに累計約13万台を販売する大ヒット作となりましたが、日本向け生産は2024年5月をもって終了し、在庫がなくなり次第、新車としての販売にも幕を下ろしました。
現在の500は、2020年に登場した4代目が担っています。日本で正規に新車として買えるのは電気自動車の「500e」のみで、2025年11月に本国イタリアで発表された内燃機関モデル「500ハイブリッド」は、2026年7月時点で日本導入が正式に発表されていません。ここでは4代目の最新動向を追ったうえで、3代目のエンジンやエクステリア、インテリア、安全性能、そして数多く設定された特別仕様車までを振り返ります。
500ハイブリッドの右ハンドル仕様が2026年4月に生産開始 日本導入は未発表のまま
フィアットは500ハイブリッドについて、右ハンドル仕様の生産を2026年4月から開始することを明らかにしています。右ハンドル市場向けの生産枠が確保された以上、日本を含む右ハンドル圏への展開は前提に置かれているとみるのが自然で、日本市場への導入も実現の可能性が高い状況です。ただし、Stellantisジャパンからの正式なアナウンスは2026年7月時点で出ていません。
導入時期を占ううえでハードルとなりそうなのが変速機です。500ハイブリッドは本国仕様で6速マニュアルのみの設定となっており、日本市場でAT限定免許のユーザーを取りこぼさない構成をどう用意するかが焦点になります。フィアットは一足先に600ハイブリッドで6速デュアルクラッチATを日本へ持ち込んでいるため、500側にも二段変速機構を含む何らかの2ペダル仕様が用意される可能性はありますが、現時点では左ハンドル6速MTのまま導入されるという見方も根強く残ります。
もうひとつ注目されるのが、アバルト版の行方です。500eをベースとしたアバルト500eは販売面で苦戦しており、内燃機関を積む500ハイブリッドの登場は、アバルトにとっても現実的な選択肢を取り戻す機会になります。こちらもメーカーからの発表はなく、設定されるとしても時期は未定です。
日本のフィアット500系ラインナップは、2026年6月1日時点で500e ICONが5,770,000円、後述する500e ジョルジオ アルマーニ コレクターズ エディションが6,700,000円という2本立てです。なお、Stellantisジャパンは急激な円安に伴う製造・輸送コスト上昇への対応として、2025年11月1日から経済変動加算額を導入しており、車種によって150,000円〜270,000円が価格に含まれています。
500e ジョルジオ アルマーニ コレクターズ エディションが2026年4月に日本上陸 全国限定50台
フィアットの創立125周年と、ジョルジオ アルマーニ氏の90歳の誕生日を記念して企画された限定車「500e ジョルジオ アルマーニ コレクターズ エディション」が、日本にも上陸しました。2026年3月19日から正規ディーラーで案内が始まり、同年4月に発売。全国限定50台という希少な設定です。
メーカー希望小売価格は6,700,000円(税込)。ボディカラーは限定車専用色の2色のみで、ダークグリーン メタリックが23台、セラミック グレージュ メタリックが27台という内訳になっています。ホイールとシートには「GA」ロゴをあしらった専用デザインを採用し、インテリアにはシェブロンステッチや立体的なパターンなど、テーラリングの手法を想起させる仕立てが施されました。
パワートレインは500eと共通で、42kWhのバッテリーと最高出力118psのモーターを組み合わせ、日本仕様の一充電走行距離は335km(WLTCモード)。CEV補助金の対象車でもあり、実質的な負担額は補助金適用後で目減りします。フィアットとアルマーニのコラボレーションは、500eデビュー直後の2020年にも一度実現していますが、市販の限定車として日本に導入されたのは今回が初めてです。
フィアット500ハイブリッドが2025年11月21日に正式発表 65psの1.0L+6速MTでミラフィオーリ生産
フィアットのコンパクトハッチ500に、内燃機関を積む「500ハイブリッド」が加わりました。2025年5月に本国イタリアのミラフィオーリ工場で先行生産車両の組み立てが始まり、同年11月21日にトリノで正式発表。生産は11月中旬から立ち上がり、11月25日にミラフィオーリ工場で正式な生産開始が宣言されています。
500ハイブリッドは、電気自動車の500eのプラットフォームを大幅に設計変更して内燃機関を搭載したモデルです。3代目(312型)が2024年施行のEU新保安基準に適合できなくなったことが背景にあり、同時に、市場の成熟が追いつかず販売が伸び悩んだ500eの穴を埋める役割も担っています。フィアットはミラフィオーリ工場にあったマセラティ・グラントゥリズモ/グランカブリオの生産設備をモデナへ移し、その枠を500ハイブリッドに充当。従業員400名の新規雇用も発表しており、力の入れようがうかがえます。
パワートレインは、イタリア・テルモリ製の1.0リッター直列3気筒自然吸気「FireFly」(999cc)に12Vマイルドハイブリッドを組み合わせたもの。ベルト駆動式スターター・ジェネレーター(BSG)が発進時や加速時をアシストします。最高出力は47.8kW(65ps)、最大トルクは92N・mで、312型のマイルドハイブリッド仕様(日本未導入)の約70psからはわずかに絞られました。変速機は6速マニュアルのみです。
ボディは3ドアハッチバック、助手席側にリヤヒンジドアを備える「3+1」、そしてカブリオの3種類。グレードはPOP、ICON、LA PRIMAの3本立てに、生産地の市名を冠したローンチ限定仕様「TORINO」が加わります。イタリア国内価格は19,900ユーロからで、2025年末までに5,000台以上、工場フル稼働時には年間約10万台の生産が計画されています。
| 全長 | 3,631mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,684mm |
| 全高 | 1,532mm |
| 車両重量 | 1,055kg |
| エンジン | 1.0L 直列3気筒 自然吸気「FireFly」(999cc)+12Vマイルドハイブリッド(BSG) |
| 最高出力 | 47.8kW(65ps) |
| 最大トルク | 92N・m |
| トランスミッション | 6速マニュアル |
| 駆動方式 | FF |
| 0-100km/h加速 | 16.2秒(カブリオは17.3秒) |
| 最高速度 | 154km/h |
| 燃料消費率 | 22.5km/ℓ(公称値) |
| ボディバリエーション | ハッチバック/3+1/カブリオ |
| グレード | POP/ICON/LA PRIMA(ローンチ限定「TORINO」あり) |
| イタリア国内価格 | 19,900ユーロ~ |
なお、日本市場では一回り大きい「600ハイブリッド」が2025年5月27日に発売されており、365万円からという価格が設定されました。1.2リッター直列3気筒ターボと16kWモーターを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドで、システム最高出力は107kW(145ps)、燃費は23.2km/L(WLTCモード)。フィアットの日本ラインナップとして初のハイブリッドとなったモデルで、500ハイブリッドの導入を占ううえでも先行事例といえます。
フィアット500Xが生産を終了 日本の公式ラインナップからも姿を消す
500の派生SUVとして展開されてきた500X(チンクエチェントエックス)は、イタリア・メルフィ工場での生産を終え、後継モデルは設定されないまま役目を終えました。北米市場では2023年モデルを最後にラインナップから外れ、それにより北米で最後まで残っていたフィアットのガソリン車も姿を消しています。
日本でも500Xの新車販売は終了しており、フィアット公式サイトの車種一覧に500Xの掲載はありません。Bセグメントの受け皿は、電気自動車の600eとマイルドハイブリッドの600ハイブリッドが引き継いだかたちです。後述する限定車の500X Infinitoや500Xスポーツを検討する場合は、中古車が唯一の選択肢となります。
日本向けフィアット500/500Cの生産が2024年5月に終了 国内累計は約13万台
Stellantisジャパンは2024年5月21日、フィアットのコンパクトカー「500」および「500C」の日本向け生産を、同年5月末をもって終了すると発表しました。グループが電動化を推進する方針に沿った決定で、以降はフィアット正規ディーラーの取り扱い在庫がなくなり次第、国内での販売も終了しています。
500は2008年3月に日本へ上陸し、2024年5月時点で国内累計販売台数は約13万台。輸入コンパクトカーとしては異例の数字で、2008年12月には日本上陸を記念して東京・青山に「FIAT CAFFE」がオープンし、2014年までの約5年間、新モデル発表の場として親しまれました。
最終期の日本仕様は、875cc直列2気筒ターボのTwinAir搭載車がすでに姿を消しており、1.2リッター直列4気筒を積む「1.2 CULT」「1.2 DOLCEVITA」、そして限定モデルの「GRANDE BLU」というラインナップでした。3代目500は2016年1月のマイナーチェンジでLEDデイライトの追加や5インチタッチスクリーン化などが施されており、中古車を選ぶ際は2016年1月以降の後期型かどうかが、ひとつの分かれ目になります。
フィアット500と500CのTwinAirエンジンの生産終了を発表
フィアット500と500Cに搭載するTwinAirエンジンについて、2023年10月末で生産終了することを発表。TwinAirエンジンは2010年の発表から12年間搭載されフィアットブランドの代名詞として知られていました。
500と500Cの該当モデルは500 TwinAir Cult、500 TwinAir Dolcevita、500 Dolce Bianco、500C TwinAir Dolcevitaの4モデルです。この決定により、日本の500から2気筒サウンドが失われ、以降は1.2リッター直列4気筒のみの展開となりました。
フィアット「500X」(チンクエチェントエックス)がカブリオレ仕様を2022年8月27日から限定100台で販売
フィアット 500X Infinito(カブリオレ)
フィアットはコンパクトSUV「500X」(チンクエチェントエックス)にルーフの開閉がワンタッチのカブリオレモデルのInfinito(インフィニート)を設定し限定販売を開始しました。
ルーフは電動開閉式のソフトトップタイプでワンタッチで屋根の開閉が可能です。
ソフトトップ部分のカラーは青色をしており、500X Infinitoのボディカラーであるジェラートホワイトとバランスが取れた配色となっています。
500X Infinitoは装備も充実
500X Infinitoは500X Crossがベースとなっているため、基本装備が充実しており、ブラックレザーのシートにシートヒーターやアダプティブクルーズコントロール、7インチディスプレイのタッチパネルなど高機能です。
500X Infinitoの発売日は2022年8月27日発売で、価格は3,980,000円から、販売台数は限定100台の販売。500Xそのものが生産を終えた現在では、屋根の開く500Xとして中古車市場でも希少な存在です。
フィアット500に限定車のドルチェヴィータを設定
「甘い生活」をコンセプトにしたフィアット500の限定車ドルチェヴィータ
フィアット500に175台、フィアット500Cに100台の限定モデル、ドルチェヴィータを設定して2020年12月12日に発売開始します。
ドルチェヴィータはイタリア語で甘い生活を意味する言葉で、ボサノヴァホワイトのボディカラーと、レッドのラインがコンセプトを表現しています。
インテリアはアイボリーを基調としながら、インパネにはナチュラルウッドを採用するなど、上品な雰囲気を表現しています。販売価格は500 ドルチェヴィータが2,650,000円、500C ドルチェヴィータが2,890,000円になっています。なお「ドルチェヴィータ」の名はその後カタロググレードへ昇格し、3代目500の日本での最終期を支える中核グレードとなりました。
フィアット500Xのグレードにアクティブスタイルの500Xスポーツを新たに設定
フィアット500Xスポーツは専用装備満載の特別なグレード
フィアット500の派生モデル、500Xに新たグレード「500Xスポーツ」が2020年8月22日に発売。フロントバンパーやサイドスカート、リアバンパーなどは全て専用のパーツで構成された特別なモデルです。
19インチ10スポークタイプのアルミホイールを標準装備して、スポーティーで迫力のあるグレードです。
アルカンターラレザーのステアリングやメーターフードなど、レーシングモデルを彷彿とさせるインテリアも魅力です。シート高を低く設定したブラックレザーシートと、専用チューンの足回りで運転の楽しさを感じられます。
フィアット500Xスポーツの販売価格は3,440,000円で、当時は500Xと500Xクロスも併売されていました。
FCA初のEVモデル新型フィアット500がワールドプレミア!
新型500 オーシャングリーン
新型500 セレスティアルブルー
新型500 ミネラルグレー
FCAは2020年3月4日、FCA初となる電気自動車の新型500をワールドプレミアしました。ヨーロッパではオンライン予約をスタートし、価格はla Primaコンバーチブルで3万7900ユーロに設定。これが4代目にあたる500eで、日本へは2022年6月に上陸しています。
500 B.500 MAI TROPPO by ブルガリのエクステリア
Fiat 500 Kartellのエクステリア
Fiat 500 Giorgio Armaniのエクステリア
また、標準モデルのほか、ブルガリやカルテル、ジョルジオ・アルマーニといったイタリア企業とコラボしたワンオフモデルも公開されています。この3台はチャリティ目的でオークションへ出品され、収益はレオナルド・ディカプリオが設立したNPO「Earth Alliance」に寄付されました。このときのアルマーニとのつながりが、2026年に日本へ導入された限定車へと受け継がれています。
このフルモデルチェンジで第4世代を迎えた新型500は、最大航続距離320km、0-100km/h加速9.0秒、0-50km/h加速3.1秒に到達。最高速はリミッター作動時で150km/hとなります。ボディサイズは従来から全長と全幅が60mm、ホイールベースが20mm延長されています。
最新型のインフォテインメントシステム「UConnect 5」や、レベル2の自動運転機能も用意されています。
フィアット500の新型モデルのティーザー画像が公開!
2020年3月に公開された新型フィアット500のティザーイメージ
2020年3月2日、FCAはティーザーイメージとともに、新型フィアット500の登場を予告しました。画像からは500のフロントマスクが確認でき、3代目からのキープコンセプトとしていることがわかります。予告どおり2日後の3月4日にワールドプレミアが行われ、次期500はFCA初のEVモデルとして披露されました。
フィアット500に限定車「500 / 500C Mimosa(ミモザ)」がラインナップ
フィアット500 Mimosaのエクステリア
500C Mimosaのリアデザイン
フィアット500とフィアット500Cの2モデルに、限定モデルとして「ミモザ」が登場しました。発売日は2020年3月7日から、380台限定(500:300台/500C:80台)で販売されます。価格はフィアット500ミモザが2,080,000円、500Cミモザが2,740,000円です。
ベース車は500 / 500C 1.2 Popで、1,240ccの直列4気筒エンジンにATモード付5速シーケンシャル(デュアロジック)を組み合わせます。
限定モデルのミモザは、車名の通り色鮮やかなミモザの花にインスパイアされた一台で、専用ボディカラー「ハッピーイエロー」を採用。500Cのソフトトップはアイボリーカラーとなっています。
フィアット500ミモザのインテリア
ボディカラーに合わせたハッピーイエローのインパネが目をひくミモザのコックピット。シートは500らしいタータンチェックデザインが採用されています。
フィアット500ハッチバック/カブリオレが北米市場から撤退
北米では3代目500のハッチバックとカブリオレが先に姿を消した
フィアット500のハッチバックモデルとカブリオレ(オープン)モデルは、米国市場での販売を終えています。アバルト500についても同様で、ディーラー在庫が売り切れた時点で姿を消しました。
フィアットは2011年に北米市場へ再参入しましたが、ロードスターやスポーツクーペ、シティカーはいずれも定着せず、ラインナップは年々縮小。500ハッチバック/カブリオレの撤退後は500Xが北米で唯一のフィアットとなり、その500Xも2023年モデルを最後にラインナップから外れました。入れ替わるように、2024年モデルとして電気自動車の500eが北米へ再投入されています。
フィアット500に日本とイタリアの文化を融合した限定車「Super Pop Giappone」が登場!
500 Super Pop Giappone(チンクエチェント スーパーポップ ジャポーネ)のエクステリア
FCAジャパン株式会社は2020年2月15日より「500 1.2 Pop」をベースとしたフィアット500の限定車「Super Pop Giappone(スーパーポップ・ジャポーネ)」を発売します。
ボディカラーは「ボサノバ・ホワイト(120台)」「パソドブレ・レッド(40台)」「ミント・グリーン(40台)」の3色が設定され、価格は税込み1,890,000円です。
内外装に貼られた専用ステッカーがポイントのSuper Pop Giappone
「日本とイタリアの融合」「フィアットとお客様をつなぐ」というコンセプトで開発されたSuper Pop Giappone。トリコローレカラーの水引デザインがおしゃれなステッカーがフロントフェンダーや車内のインストルメントパネルに装着されています。
フィアット500/500Cに上質な特別仕様車「イレジスティービレ」が登場!
フィアット500/500Cの限定モデル「イレジスティービレ」のエクステリア
FCAジャパン株式会社が、フィアット500/500Cの限定モデル「Irresistibile(イレジスティービレ)」を2019年11月30日から260台限定で販売することがわかりました。パワートレインは最高出力63kW(85ps)/5,500rpmを発揮するTwinAirエンジン搭載で、低燃費とキビキビとした走りを両立。500 イレジスティービレ(185台)は279万円、500C イレジスティービレ(75台)は299万円です。
16インチのXデザインアルミホイール
車名につけられた“Irresistibile”は”抗えない”という意味を持つイタリア語。甘すぎないピンクグレーのボディカラーはイレジスティービレだけの専用カラーです(500C Irresistibileのソフトトップカラーはブラック)。
ドアハンドルやウィンドウボトム、リヤバンパーなどに上質なクロームパーツをあしらい、その名の通り抗えないほどの美しさを表現しています。ポリッシュのアルミホイールも、ピンクグレーの車体色によくマッチしています。
フィアット500/500Cイレジスティービレのシート・コックピット
シートはホワイトのキルティングを採用
ファブリックとテクノレザーを採用したフィアット500/500Cイレジスティービレのシート。インパネもアイスカラーで統一し、気品あふれるスタイルに仕上がっています。コックピットに設置される7インチタッチパネルモニターはApple Car PlayとAndroid Autoに対応します。車載オーディオにはBeats Audio プレミアムサウンドシステムを搭載し、リアルで臨場感のあるサウンドを乗員に届けます。
フィアット創業120周年を記念した限定車「120th Tuxedo(トゥウェンティース・タキシード)」が登場!
フィアット 500 120th Tuxedo(トゥウェンティース・タキシード)のエクステリア
2019年9月19日、フィアットはブランド創業120周年を祝した限定モデル第2弾として「120th Tuxedo(トゥウェンティース・タキシード)」を発売しました。500 120th Tuxedoは全国限定185台、500C 120th Tuxedoは全国限定100台となります。
ボディカラーは「タキシード」を思わせるアイスホワイトにブラックのルーフやサイドミラーを組み合わせたフォーマル感のある2トーンカラーを採用。
パワートレインは最高出力が51kW(69PS)/5500rpm、最大トルクが102Nm(10.4kgfm)/3000rpmを発揮する直列4気筒SOHC 1.2リッターエンジン。トランスミッションは5速ATです。
内外装ともにタキシード専用の特別装備が用意される
Beats Audio プレミアムサウンドシステムは500 120th Tuxedoにのみ装備される
120th Tuxedoには、ブロンズカラーのXデザインアルミホイールや120周年記念エクステリアバッジのほか、Tuxedo専用のインテリアが用意されています。
また、500 120th Tuxedoには高音質スピーカーを7基配置した「Beats Audio プレミアムサウンドシステム」が標準装備となります。
| モデル | 500 120th Tuxedo | 500C 120th Tuxedo |
|---|---|---|
| 全国メーカー希望小売価格(税抜) | 2,445,455円 | 2,627,273円 |
| エンジン | 直列4気筒SOHC 1.2リッターエンジン | |
| トランスミッション | 5速AT | |
| 最高出力 | 51kW(69PS)/5500rpm | |
| 最大トルク | 102Nm(10.4kgm) | |
フィアット500に創業120周年記念の限定車 「500 Super Pop Centoventi」が240台限定発売!
創業120周年を記念したフィアット500の特別仕様車「500 Super Pop Centoventi」が登場
FCAジャパン株式会社は2019年8月28日、フィアット創業120周年を記念した限定仕様車「500 Super Pop Centoventi(スーパーポップ・チェントヴェンティ)」を2019年9月7日より発売することを発表しました。
ベース車両は「1.2 Pop」で価格は1,840,000円。全国限定合計 240台で、ミントグリーンとパソドブレレッドを60台、ボサノバホワイトを120台販売します。

500 Super Pop Centoventiの特別装備として、フロントフェンダーとリアゲートには専用ステッカーを装着。ステッカーにはフィアットが120年前に発表した「3 1/2hp」が描かれており、フィアットが歩んできた長い歴史を実感させるエクステリアとなっています。
500 Super Pop Centoventiのインテリアは標準仕様と同様、ボディカラーと同色のインパネカラーが設定されています。シートも同じくアイボリーカラーのチェック柄を採用したレトロなデザインです。
| 全長 | 3,570mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,625mm |
| 全高 | 1,515mm |
| ホイールベース | 2,300mm |
| 車両重量 | 990kg |
| 乗車定員 | 4名 |
| エンジン | 直列4気筒 SOHC 8バルブ(可変バルブタイミング付) |
| 総排気量 | 1,240cc |
| 最高出力 | 51kW (69ps) / 5,500rpm |
| 最大トルク | 102Nm (10.4kgm) / 3,000rpm |
| ラゲッジルーム容量 [後席バックレスト格納時] |
185L[550L] |
| クラッチ形式 | 乾式単板ダイヤフラム(電子制御式油圧作動クラッチ) |
| 駆動方式 | FF |
| トランスミッション形式 | ATモード付5速シーケンシャル(デュアロジック) |
| タイヤサイズ | 175/65R14 |
3代目フィアット500のボディサイズ・エンジン・デザイン・安全性能をチェック
3代目フィアット500のボディサイズやエンジンの詳細をチェック!
3代目フィアット500は3,570mm×1,625mm×1,515mmのコンパクトなボディサイズでした。参考までに、4代目の500ハイブリッドは3,631mm×1,684mm×1,532mmで、全長が60mm、全幅が57mm、全高が44mmそれぞれ拡大しています。
エンジンは500 1.2 Popが直列4気筒 SOHC 8バルブ、500 ツインエアポップと500 ツインエアラウンジが直列2気筒8バルブマルチエア インタークーラー付ターボを搭載。トランスミッションにはデュアロジックのATモード付5速シーケンシャルを採用していました。
最高出力は500 1.2 Popが51 kW(69 ps)/ 5,500 rpm、500 TwinAir Popと500 TwinAir Loungeが63 kW(85 ps)/ 5,500 rpm。
最大トルクが500 1.2 Popでは102 Nm(10.4 kgm)/ 3,000 rpm、500 TwinAir Popと500 TwinAir Lounge では145 Nm(14.8 kgm)/ 1,900 rpmです。TwinAirは2023年10月末で生産を終え、1.2リッターも2024年5月の日本向け生産終了とともに役目を終えました。
| グレード | 500 1.2 Pop | 500 TwinAir Pop | 500 TwinAir Lounge |
|---|---|---|---|
| 全長 | 3,570mm | ||
| 全幅 | 1,625mm | ||
| 全高 | 1,515mm | ||
| ホイールベース | 2,300mm | ||
| 車両重量 | 990kg | 1,010kg | 1,040kg |
| エンジン | 直列4気筒 SOHC 8バルブ (可変バルブタイミング付) |
直列2気筒8バルブ マルチエア インタークーラー付ターボ |
|
| 総排気量 | 1,240cc | 875cc | |
| 最高出力 〈kW(ps)/rpm〉 [EEC] |
51(69)/ 5,500 | 63(85)/ 5,500 ECOスイッチON時: 57(77)/ 5,500 |
|
| 最大トルク 〈Nm(kgm)/rpm〉 [EEC] |
102(10.4)/ 3,000 | 145(14.8)/ 1,900 ECOスイッチON時: 100(10.2)/ 2,000 |
|
| 使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | ||
| 燃料タンク容量 | 35L | ||
| ラゲッジルーム容量 [後席バックレスト格納時] |
185L [550L] | ||
| 駆動方式 | FF | ||
| トランスミッション | ATモード付5速シーケンシャル (デュアロジック) |
||
| タイヤサイズ | 175/65R14 | 185/55R15 | |
| 最小回転半径 | 4.7m | ||
| 燃料消費率(カタログ値) | 19.4km/ℓ | 24.0km/ℓ | |
フィアット500のエクステリアはキュートなフロントマスクが特徴的!
見た瞬間にフィアット500とわかる特徴的なエクステリア
誰もが親しみを感じる可愛らしいエクステリアを持つフィアット500。丸みを帯びたボディラインにぬいぐるみのようなフロントマスクが周囲の視線を独占します。
3代目のボディカラーは全4色で、ソリッドカラーの「ボサノバホワイト」、スペシャルソリッドの「パソドブレレッド」と「ミントグリーン」、三層仕上げのパールペイント「アイスホワイト」が展開されていました。この造形は4代目にもほぼそのまま受け継がれ、500eと500ハイブリッドの外観上の違いは、内燃機関用に開口部を広げたフロントまわりとリヤのマフラー程度にとどまります。
フィアット500 ボサノバホワイト
フィアット500パソドブレ レッド
フィアット500ミント グリーン
フィアット500アイス ホワイト
3代目フィアット500のコックピットはレトロでおしゃれな空間!シームレスなインフォテインメントシステム「Uconnect」を備える
レトロ感漂うフィアット500のコックピットには先進装備も充実している
先進装備を導入しつつも、レトロな雰囲気が漂うフィアット500のコックピット。インストルメントパネルカラーはボディカラーに合わせた統一感のあるデザインです。
ダストポーレンフィルター付エアコンは、500 1.2 Popと500 TwinAir Popがマニュアルエアコン、500 TwinAir Loungeにオートエアコンが設定されていました。
フィアット独自のインフォテインメントシステムの「Uconnect」は7インチタッチパネルモニター付きで、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応しスマートフォンとの連携を強化しています。ナビゲーションや通話、オーディオなどの機能を、スマホを操作する感覚で利用することができます。4代目ではこの部分が10.25インチのタッチスクリーンと7インチTFTメーターへと大型化し、レベル2の運転支援も加わりました。
アイボリーカラーにチェック柄を合わせたフィアット500のシート
3代目フィアット500のシートデザインは全グレードで統一されていました。アイボリー×チェック柄の年齢層を問わず親しみやすいクラシカルデザインです。運転席は高さ調整が可能となっており、最適なドライビングポジションを確保できます。
フィアット500は安全性能も高く安心してドライブが楽しめる
7つのエアバッグを標準装備するのはクラス史上初
3代目フィアット500は安全装備も充実していました。クラス史上初となる7つのエアバッグを備えるほか、以下のセーフティ機能を全車標準装備します。
3代目フィアット500の安全装備
- フィアット コードII(イモビライザー)
- ABS + EBD [アンチロック ブレーキシステム + エレクトロニック ブレーキフォース ディストリビューター]
- ESC[エレクトロニック スタビリティ コントロール]ASR [アンチ スリップ レギュレーション](OFFスイッチ付) HBA [ハイドローリック ブレーキ アシスト] HHS [ヒルホールドシステム] MSR [モーター シュレップ レグルング]
- 3点式シートベルト(前席、ダブルプリテンショナー+ロードリミッター付)
- 3点式シートベルト(後席)
- ISO FIX チャイルドシートアンカー(後席左右、3点固定式)
- シートベルトリマインダー(前席)
- アンチサブマリニングシート
- サイドインパクトビーム
- TPMS[タイヤ空気圧モニタリングシステム]
- ESS[ハザードランプ緊急制動表示機能]
- FPS[火災防止装置]
3代目の日本向け生産が2024年5月に終了した直接の背景には、欧州で2024年に施行された新しい保安基準への対応が難しくなったという事情があります。裏を返せば、2007年設計のパッケージで2024年まで戦い抜いたことになり、この安全装備の作り込みがモデル寿命を大きく伸ばしたともいえます。
フィアット500S「マヌアーレ・ロッサ」は情熱的なパソドブレレッドのボディを持つ特別仕様車
フィアット500S「Manuale Rossa(マヌアーレ・ロッサ)」のエクステリア
特別仕様車のフィアット500S「Manuale Rossa(マヌアーレ・ロッサ)」は、フィアット500にマニュアルトランスミッションを採用したスポーティーモデルで、自分の手で車を操る楽しさを味わえる一台です。4代目の500ハイブリッドが6速MTのみで登場したことを思えば、日本の500におけるマニュアルの系譜を担った貴重なモデルといえます。
500S専用のフロントバンパーとサテングレー仕上げアクセントライン
サテングレー仕上げのテールゲートハンドル
クローム仕上げのエキゾーストパイプフィニッシャー
500S専用の15インチアルミホイールと185/55R15タイヤ
スポーティーなリアルーフスポイラー
フィアット500Sマヌアーレ・ロッサは専用の特別装備も充実しています。アクセントラインとテールゲートハンドルにはサテングレー、エキゾーストはクローム仕上げとなっており、スポーティネスで精悍なスタイルを強調しています。
500Sマヌアーレロッサのインテリアデザイン
500S専用デザインのファブリックシートは、ボディカラーの赤に映えるホワイト×ブラックの組み合わせです。
コックピット・インパネ周りには黒のインテリアカラーを採用。ステアリングホイールは本革仕様で、シフトノブは500S専用デザインとなっています。
| 全長 | 3,610mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,625mm |
| 全高 | 1,515mm |
| ホイールベース | 2,300mm |
| 車両重量 | 1,010kg |
| 乗車定員 | 4名 |
| エンジン | 直列2気筒8バルブ マルチエア インタークーラー付ターボ |
| 最高出力 〈kW(ps)/rpm〉 |
63(85) / 5,500 ECOスイッチON時: 57(77) / 5,500 |
| 最大トルク 〈Nm(kgm)/rpm〉 [EEC] |
145(14.8) / 1,900 ECOスイッチON時: 100(10.2) / 2,000 |
| 使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
| 燃料タンク容量 | 35L |
| ラゲッジルーム容量 [後席バックレスト格納時] |
185L[550L] |
| 駆動方式 | FF |
| トランスミッション | 5速マニュアル |
| 最小回転半径 | 4.7m |
| タイヤサイズ | 185/55R15 |
| 燃料消費率(カタログ値) | 26.6km/ℓ |
長い歴史を持つフィアット500のモデルチェンジ遍歴
フィアット500はイタリアのフィアットが製造・販売しているモデルです。「フィアット・500」としては2007年から生産されていて、2代目のNUOVA500の発売50周年を記念して新型500としてイタリアで発表されました。フィアット500の起源となる、「トポリーノ」と呼ばれた初代から振り返っていきます。
フィアット500 初代/1936年~1955年
フィアット500の初代と呼べる1936年に2人乗りの500Aと、500B、500Cが該当します。ハツカネズミという意味の「トポリーノ」の愛称で親しまれ、60万台が生産され、当時のイタリア大衆から歓迎されました。シトロエンから4ドア4人乗りが登場し、それまで好調だった販売数が落ち込んでしまいます。
フィアット500 2代目/1957年~1975年
2代目となるフィアットはNUOVA500と呼ばれていましたが、厳密には初代モデルの後継車種ではなく、新規設計されたモデルで、4人乗りとなっています。ルパン三世の愛車や劇場版カリオストロの城でも登場し、日本での認知度が高いモデルです。生誕の地であるトリノのミラフィオーリ工場は、のちに4代目500ハイブリッドの生産拠点として再び脚光を浴びることになります。
フィアット500 3代目 Type312/2007年~2024年
2007年、2代目NUOVA500の発売50周年を記念して、デザインを一新。大幅に排気量がアップされた新型500が3月にイタリアやヨーロッパ各国で発売されました。日本仕様は翌年2008年3月に発売になっています。グレードは通常モデルの他に、アバルト595、カブリオレの500Cが用意され、フィアット500は世界的に大ヒットするモデルとなります。
2010年7月、2気筒SOHC8バルブガソリンエンジン「Twin Air」を追加。日本への導入は翌年3月。日本国内での販売登録台数10,000台を突破。6月に特別仕様車「500 POP BI」「500C POP BI」を発売。
2012年3月、日本で限定50台の「アバルト695トリブートフェラーリ トリブート アル ジャポーネ」を発売。この他にも数多くの特別仕様車が登場し、日本への割り当てもあり、人気を博します。限定50台の「500 PINK!」、ファッションブランドディーゼルとのコラボパッケージ、150台限定の「500 by DIESEL」、150台限定の「500C VINTAGE」、150台限定の「500 GUACAMOLE」や「500 by Gucci」「500C by Gucci」「500 Giardinetta」「500 Pastello」「500 ‘O Sole Mio」など、まだまだ多くの特別仕様車が発売されました。
2016年1月、マイナーチェンジを実施。フロントにLEDデイライトを追加し、オーディオを5インチタッチスクリーン式へ変更するなどのアップデートが行われ、以降が後期型となります。
2023年10月、TwinAirエンジンの生産を終了。日本仕様は1.2リッター直列4気筒のみとなります。近年では2023年に限定車「500/500C Sempreverde」、「Super Pop Italia」も限定発売されました。
2024年5月、日本向け生産を終了。在庫がなくなり次第、国内販売も終了しました。日本上陸から16年での幕引きで、国内累計販売台数は約13万台に達しています。
フィアット500 4代目/2020年~
2020年3月4日、フィアットシリーズ初となる電気自動車「500e」をワールドプレミアし、ヨーロッパで販売を開始。日本には2022年6月に上陸しました。日本仕様の500eは42kWhのバッテリーと最高出力118psのモーターを組み合わせ、一充電走行距離は335km(WLTCモード)です。
2025年11月21日、内燃機関を搭載する「500ハイブリッド」を発表。11月中旬から生産を開始し、11月25日にミラフィオーリ工場で正式な生産開始が宣言されました。1.0リッター直列3気筒「FireFly」+12Vマイルドハイブリッドで最高出力65ps、変速機は6速マニュアルのみ。ボディはハッチバック/3+1/カブリオの3種、グレードはPOP・ICON・LA PRIMAとローンチ限定の「TORINO」が設定されています。
2026年4月、日本で限定車「500e ジョルジオ アルマーニ コレクターズ エディション」を全国限定50台・6,700,000円で発売。同月、500ハイブリッドの右ハンドル仕様の生産も開始されましたが、日本導入は2026年7月時点で発表されていません。
| フィアット500のモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 | 1936年~1955年 |
| 2代目 | 1957年~1975年 |
| 3代目 Type312 | 2007年~2024年(日本向けは2024年5月に生産終了) |
| 4代目 | 2020年~(現行) |
フィアット500は可愛いだけじゃない様々な可能性を秘めた一台!

フィアット500(チンクエチェント)の大きな魅力といえば親しみやすいエクステリア・インテリアスタイルをイメージする方は多いですが、走行性能・安全性能など、あらゆる面において進化を遂げているのも事実です。スマートフォンと連携可能なコネクティビティシステムを搭載したことで、フィアット500とのカーライフがより豊かなものとなりました。
16年にわたって愛された3代目は日本での役目を終え、いまは電気自動車の500eがその名前を受け継いでいます。そして本国では6速MTのみという潔い割り切りで500ハイブリッドが加わり、内燃機関の500が復活しました。日本導入が実現するかどうかは、これからの500を占ううえで最大の焦点といえます。古参ファンにも新規ユーザーにも愛される人気車として、今後も多くのユーザーの生活を支え続けるでしょう。



















