アバルト595の内装

title アバルト595シリーズの内装をグレード別に解説 シートデザインや安全装備の違いを網羅

生産終了となったアバルト595シリーズの内装仕様を完全解説。Sabelt製スポーツシート・アルカンターラ・本革など素材の違い、限定車「Pista」「695 70° Anniversario」「Competizione Stile」の装備内容も含めてまとめています。中古車探しの参考に。

title  アバルト595シリーズの内装をグレード別に解説 シートデザインや安全装備の違いを網羅

アバルト595シリーズの内装をグレード別に解説 デザインや快適装備の違いも紹介

アバルト595は3代目フィアット500をベースにアバルトがチューンアップを手掛けた、1.4リッター直列4気筒ターボエンジン搭載の3ドアハッチバックです。フィアット500とは一線を画すアグレッシブなデザインとスポーティーな走り味が魅力で、日本でも根強いファンを持つイタリアンホットハッチでした。

なお、アバルト595(F595)および695の日本向け生産は2024年5月に終了しており、正規ディーラーでの新車販売も在庫完売をもって終了しています。現在は中古車市場での入手のみとなります。この記事では、販売されていたアバルト595・595ツーリズモ・595Cツーリズモ・595コンペティツィオーネの内装を記録として詳しく紹介します。

限定車「595 Pista(ピスタ)」は最高出力165psのスポーツモデル

アバルト595 Pista(ピスタ)最高出力を20ps向上したアバルトの限定スポーツモデル「Pista(ピスタ)」

アバルト595の限定スポーツモデル「595 Pista(ピスタ)」および「595C Pista(ピスタ)」は2020年5月16日に発売されました。エンジンチューンにより従来モデルの145psから最高出力を165psに向上させた、595シリーズの中でも特に走りにこだわった限定車です。現在は販売終了となっています。

アバルト595 Pista(ピスタ)の専用装備

  • KONI製FSDショックアブソーバー
  • 595 Pistaエンブレム
  • 専用アルミホイール 17インチ 10スポーク マットブラック
  • 205/40R17タイヤ
  • イエロー仕上げ ブレーキキャリパー
  • イエロー仕上げ ディフューザー一体型リアバンパー
  • イエロー仕上げ リップスポイラー
  • イエロー仕上げ ヒーテッド電動ドアミラー
  • ツインデュアルエキゾーストパイプ
  • 専用マフラー RECORD MONZA(レコードモンツァ)

専用ボディカラーやパフォーマンスパーツに加え、ブレーキキャリパーやリップスポイラーなども専用イエローカラーで統一された満足度の高い限定車でした。トランスミッションはMTとMTA(ATモード付き5速シーケンシャル)、ボディタイプはハッチバックとカブリオレから選択可能でした。

アバルト595 Pista(ピスタ)の価格一覧(販売当時)
グレード トランスミッション 販売価格
595 Pista(ピスタ) MT 3,280,000円〜
MTA 3,450,000円〜
595C Pista(ピスタ) MT 3,610,000円〜
MTA 3,780,000円〜

限定100台の特別モデル「695 70° Anniversario(セッタンタ・アニヴェルサーリオ)」

695 70° Anniversarioのエクステリア695 70° Anniversarioのエクステリア

アバルト595 コンペティツィオーネをベースにアバルトブランド70周年を記念した限定モデル「695 70° Anniversario(セッタンタ・アニヴェルサーリオ)」は2019年11月15日より予約受付が開始されました。販売台数は100台限定で、価格はMTモデルが4,170,000円、MTAモデルが4,340,000円。5MTモデルは左右ハンドルの選択が可能で、右ハンドルは30台、左ハンドルは20台でした。

専用ボディカラー「Verde Monza 1958」は、1958年に6つの世界記録を樹立した初期モデル「フィアット500 エラボラツィオーネ アバルト レコルド」にインスパイアされた特別な色です。

695 70° Anniversarioの内装695 70° Anniversarioの内装

内装は落ち着きのあるグリーンの車体色に合ったブラックで統一。Sabelt製のヘッドレスト一体型スポーツシートを標準装備し、スポーツペダルやアルカンターラのメーターフードなどを備えていました。Apple CarPlayおよびAndroid Auto対応オーディオとフルオートエアコンも搭載されていました。

カスタマイズプログラム「MAKE YOUR SCORPION」で自分だけの595を

アバルト595シリーズでは、ボディカラーや内装カラーを自由に組み合わせるカスタマイズプログラム「MAKE YOUR SCORPION」が過去に複数回実施されました。自分だけのオリジナル595を注文できるプログラムとして好評を博しました。

アバルト595シリーズのシートカラー

シートカラーの選択肢は以下のとおりです。

  • 595:ブラックのファブリック
  • 595 Turismo/595C Turismo:レッド・ブラウン・ブラックのレザーから選択
  • 595 Competizione:ブラウンまたはブラックのレザー/アルカンターラから選択

ボディカラーは全22色を用意。ブレーキキャリパーのカラーはグレードにより異なり、595ツーリズモ/595Cツーリズモはブラック・イエロー・レッドの3色、595コンペティツィオーネはグレー・イエロー・レッドの3色から選択できました。595Cツーリズモのソフトトップはブラックとグレーの2色でした。

特別限定車「Abarth 595 Competizione Stile」の内装デザイン

Abarth 595 Competizione StileのエクステリアAbarth 595 Competizione Stileのエクステリア

2019年10月に発表・発売された限定255台の特別限定車「Abarth 595 Competizione Stile」。価格はMTが3,780,000円、MTAが3,950,000円。ボディカラーはホワイト・レッド(Rosso Abarth)・グレーの3タイプで、レッドは標準仕様の595コンペティツィオーネには設定のない限定色でした。

Abarth 595 Competizione Stileの内装シートAbarth 595 Competizione Stileの内装シート

内装シートにはMT・MTAの両モデルに上質なブラウンのレザーを採用。ヘッドレスト一体型の構造で、スポーツ走行時もロングドライブでも身体をしっかりサポートし、日常使いにも優れた乗降性を実現していました。

アバルト595の内装はスポーツテイストを前面に押し出したデザイン

アバルト595 Rosso Abarth(レッド)の内装カラーアバルト595 Rosso Abarth(レッド)の内装カラー。ボディカラーと同色の艶やかなインパネが目をひく

アバルト595のスポーツペダル運転席の足元には走りを予感させるスポーツペダルを設置

アバルト595のシートカラーアバルト595のシートカラーはブラックで統一。運転席は自分の体格に合わせて高さを調整できる

サソリマーク(スコルピオン)が随所に散りばめられたアバルト595の内装は、レザーを使ったメーターフード・ステアリング・シフトノブや、ヘッドレスト一体型のファブリックシートなど、アバルトらしいスポーティーかつ上質なデザインが特徴です。インストルメントパネルにはボディ同色カラーが採用されており、外装との統一感も抜群です。

コネクティビティシステム「Uconnect」を搭載するタッチパネルモニターコネクティビティシステム「Uconnect」を搭載するタッチパネルモニターはスクリーンサイズが大きくスムーズに操作しやすい

7インチのタッチパネルモニターには総合インフォテインメントシステム「Uconnect」を搭載。Android AutoとApple CarPlayに対応し、音声入力操作・マップ・通話・音楽などをスマートフォンと連携して使用できました。

アバルト595のカラーコンビネーション
  5速マニュアル(右ハンドル)/ATモード付5速シーケンシャル 5速マニュアル(左ハンドル)
インストルメントパネル ボディ同色
シートカラー ブラック ブラック
ボディカラー
Grigio Campovolo(グレー)
Rosso Abarth(レッド)
Bianco Gara(ホワイト)

※●…標準 〇…オプション ▲…受注生産 △…受注生産(オプション)

アバルト595 TURISMO/595C TURISMOの内装はロングツーリングに対応した快適性を備える

アバルト595C TURISMOの内装アバルト595C TURISMOの内装。ドアトリムにもシートと同じカラーが採用されている

アバルト595C TURISMOのスポーツペダルアバルト595C TURISMOのドライバー席の足回り。スポーツペダルが鈍い光を放つ

アバルト595 TURISMO/アバルト595C TURISMOのシートカラーアバルト595 TURISMO/アバルト595C TURISMOのシートカラーはボディカラーとの組み合わせによって変わる

595 TURISMO/595C TURISMOの内装シートはブラック・レッド・ブラウンの3種類。スタンダードモデルと同様のヘッドレスト一体型スポーツシートに、上質な本革素材を使用。ドアトリムにもシートと同系色が採用されており、統一感のある室内空間を演出していました。インストルメントパネルはダークグレーで落ち着いたトーンにまとめられています。

アバルト595ツーリズモのカラーコンビネーション
  ATモード付5速シーケンシャルトランスミッション
インストルメントパネル ダークグレー
シートカラー ブラック レッド ブラウン
ボディカラー
Grigio Campovolo(グレー)
Bianco Gara(ホワイト)
Grigio Record(グレー)
Bianco Iridato(パールホワイト)

※●…標準 〇…オプション ▲…受注生産 △…受注生産(オプション)

アバルト595Cツーリズモのカラーコンビネーション
  ATモード付5速シーケンシャルトランスミッション
インストルメントパネル ダークグレー
シートカラー ブラック レッド ブラウン
ボディカラー
Grigio Campovolo(グレー)
Bianco Gara(ホワイト)
Grigio Record(グレー)
Nero Scorpione/Bianco Gara(ブラック/ホワイト)
Bianco Iridato(パールホワイト)

※●…標準 〇…オプション ▲…受注生産 △…受注生産(オプション)

アバルト595コンペティツィオーネの内装はプレミアムなSabelt製シートが光る

アバルト595コンペティツィオーネの内装アバルト595コンペティツィオーネの内装

アバルト595コンペティツィオーネのアルミシフトノブスポーツマインドを刺激する球形のアルミシフトノブ

ヘッドレスト一体型Sabelt製スポーツシートヘッドレスト一体型Sabelt製スポーツシートはブラックとブラウンの2種類

595シリーズ最上級グレードのコンペティツィオーネは、シリーズ随一のレーシーな内装デザインが特徴です。シートカラーはブラックとブラウンの2タイプで、レザーとアルカンターラを組み合わせた最高級のSabelt製ヘッドレスト一体型スポーツシートを搭載。シートだけでなくメーターフードやステアリングホイールにもアルカンターラを採用しており、最上級グレードらしい圧倒的な質感の高さが際立っていました。

アバルト595コンペティツィオーネのカラーコンビネーション
  5速マニュアル(右ハンドル)/ATモード付5速シーケンシャル 5速マニュアル(左ハンドル)
インストルメントパネル ガンメタリック
シートカラー ブラック ブラウン ブラック ブラウン
ボディカラー
Grigio Campovolo(グレー)
Giallo Modena(イエロー)
Bianco Gara(ホワイト)
Grigio Record(グレー)
Nero Scorpione(ブラック)

※●…標準 〇…オプション ▲…受注生産 △…受注生産(オプション)

限定モデル「Performance Package 3(パフォーマンス・パッケージ3)」595コンペティツィオーネの限定モデル「Performance Package 3(パフォーマンス・パッケージ3)」

595コンペティツィオーネの限定モデルとして「Abarth 595 Competizione Performance Package 3」も登場しました。本格スポーツ走行にも対応する機械式LSDを特別装備し、専用ボディカラー「Grigio Opaco(マットグレー)」と70周年記念限定エンブレムで標準仕様との差別化を図った一台です。

ヘッドレスト一体型Sabelt製スポーツシート前席にはヘッドレスト一体型Sabelt製スポーツシート/カーボンシェルを標準装備

パフォーマンス・パッケージ3の内装はブラックで統一されたモノトーンデザインで、精悍なマットグレーのボディカラーとの相性も抜群でした。

アバルト595シリーズに搭載されていた安全装備一覧

アバルト595は内装デザインだけでなく安全装備も充実していました。アバルト595・595ツーリズモ・595Cツーリズモ・595コンペティツィオーネ共通の標準安全装備は以下のとおりです。

  • コードシステム2(イモビライザー)
  • ABS+EBD(アンチロックブレーキシステム+エレクトロニックブレーキフォースディストリビューター)
  • ESC(エレクトロニックスタビリティコントロール):ASR・HBA・HHS・MSR含む
  • TTC(トルクトランスファーコントロール):電子制御式ディファレンシャルロック
  • ニーエアバッグ(運転席)
  • フロントデュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付)
  • 3点式シートベルト(前席:ダブルプリテンショナー+ロードリミッター付)
  • 3点式シートベルト(後席)
  • ISOFIXチャイルドシートアンカー(後席左右・3点固定式)
  • シートベルトリマインダー(前席)※コンペティツィオーネは運転席のみ
  • アンチサブマリニングシート
  • サイドインパクトビーム
  • TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)
  • ESS(ハザードランプ緊急制動表示機能)
  • FPS(火災防止装置)

なお、ウインドーエアバッグ(前席)はアバルト595・595ツーリズモ・595Cツーリズモの3モデルに標準装備されていました(コンペティツィオーネは対象外)。

アバルト595シリーズのラゲッジルームは182〜185Lを確保

アバルト595のラゲッジルーム後部座席を使用した状態のラゲッジルーム

後部座席を収納した状態のラゲッジルーム後部座席を収納した状態のラゲッジルーム

アバルト595・595ツーリズモ・595コンペティツィオーネの荷室容量は185L(後部座席を倒した場合550L)、595Cツーリズモは182L(後部座席を倒した場合547L)でした。リアシートは5:5分割可倒式を採用しており、収納すればゴルフバッグなどの長尺物も積載できました。コンパクトなボディながら、日常使いには十分な積載性を持ち合わせていました。

アバルト595シリーズの内装はグレードごとに設定された個性あふれるデザインが魅力

アバルト595の内装

コンパクトサイズながらパワフルな走行性能とスタイリッシュなデザインを融合したアバルト595は、サソリのエンブレムが示すとおり刺激的で楽しいイタリアンホットハッチでした。グレードごとにファブリック・本革・アルカンターラと素材や色が変わり、選ぶグレードによって個性の異なる内装を楽しめたのも大きな魅力のひとつです。

日本向けの生産は2024年5月に終了しており、現在は中古車市場でのみ入手可能です。生産終了後は希少価値が高まっており、特に5速MT車や限定モデルは中古相場が上昇傾向にあります。アバルト595の魅力あるガソリンエンジンとスポーティーな走りを体験したい方は、中古車市場での探索をおすすめします。