CX-5の維持費

CX-5の年間維持費 自動車税・ガソリン代などをモデル別に比較

マツダCX-5の新型モデルの年間維持費を「ガソリン車」と「ディーゼル車」で比較しました。燃料代・車検代はどう計算したのか、駐車場代・任意保険料はどう見積もったのかを詳しく紹介。どちらの車にしようか迷っている方に必見ですお勧め情報が満載!

CX-5の「ガソリン車」VS「クリーンディーゼル車」年間維持費はどちらがお得?

2017年2月にフルモデルチェンジ、2018年11月にマイナーチェンジ(一部改良)が行われたCX-5。ガソリン車とクリーンディーゼル車のどちらを購入しようかと検討している方も多いはず。

今回は、ガソリン車とクリーンディーゼル車の各グレードの中から1台をチョイスして年間維持費を概算して比較してみました!

CX-5 の「ガソリン車」と「クリーンディーゼル車」のスペックを比較

CX-5の年間維持費を概算するにあたって、新車で購入したケースを想定しました。
ガソリン車のグレードは25S PROACTIVEで、クリーンディーゼル車のグレードはXD PROACTIVE
です。

  ガソリン クリーンディーゼル
全長 4,545mm 4,545mm
全幅 1,840mm 1,840mm
全高 1,690mm 1,690mm
ホイールベース 2,700mm 2,700mm
最小回転半径 5.5m 5.5m
燃費 14.6km/L 17.2km/L
燃料 無鉛レギュラーガソリン 軽油
乗車定員 5名 5名
車両重量 1,610kg 1,680kg
エンジン 水冷直列4気筒
DOHC16バルブ
水冷直列4気筒
DOHC16バルブ直噴ターボ
総排気量 2.488L 2.188L
駆動方式 4WD 4WD
価格 3,029,400円(税込) 3,342,600円(税込)

CX-5の年間維持費:ガソリン車は52万円・ディーゼル車は49万円

先に紹介した車の燃費などを用いて年間維持費を概算した結果。ガソリン車は516,578円、ディーゼル車は487,715円となりました。3万円ほど金額に開きがあった理由は、ディーゼル車の方が燃費が良く、燃料単価が安い軽油を利用できるからです。また、ディーゼル車は車検代に含まれる重量税が全額免除される事も影響を与えています。

項目 ガソリン車 ディーゼル車
自動車税 45,000円 45,000円
燃料代 85,625円 59,262円
駐車場代 168,000円 168,000円
車検代 48,020円 45,520円
任意保険料 96,600円 96,600円
諸経費 73,333円 73,333円
合計金額 516,578円 487,715円

CX-5を購入した時に毎年かかる自動車税45,000円の内訳

自動車税は、車の所有者あるいは使用者に課される税金です。毎年5月頃に支払い用紙が同封された封筒が送られてきます。支払い期限は5月末で、期限を過ぎると超過料金が発生します。

自動車税の納付額は車の総排気量に応じて変わってきます。CX-5のガソリン車の総排気量は2.488L、クリーンディーゼル車の総排気量は2.188Lともに2.0L超~2.5L以下に分類され税額負担は45,000円となります。

2019年10月以前に初回新規登録を受けた場合の自動車税
車の分類 総排気量 税額 税額(13年超)
自家用車 1.0L以下 29,500円 33,900円
1.0L超~1.5L以下 34,500円 39,600円
1.5L超~2.0L以下 39,500円 45,400円
2.0L超~2.5L以下 45,000円 51,700円
2.5L超~3.0L以下 51,000円 58,600円
3.0L超~3.5L以下 58,000円 66,700円
3.5L超~4.0L以下 66,500円 76,400円
4.0L超~4.5L以下 76,500円 87,900円
4.5L超~6.0L以下 88,000円 101,200円
6.0L超~ 111,000円 127,600円
2019年10月以降に初回新規登録を受けた場合の自動車税
車の分類 総排気量 税額
自家用車 1.0L以下 25,000円
1.0L超~1.5L以下 30,500円
1.5L超~2.0L以下 36,000円
2.0L超~2.5L以下 43,500円
2.5L超~3.0L以下 50,000円
3.0L超~3.5L以下 57,000円
3.5L超~4.0L以下 65,500円
4.0L超~4.5L以下 75,500円
4.5L超~6.0L以下 87,000円
6.0L超~ 110,000円

燃料代:ガソリン車85,625円/ ディーゼル車59,262円の内訳

車を動かすためには燃料が必要です。CX-5のガソリン車の場合にはレギュラーガソリンが、クリーンディーゼル車の場合には軽油が燃料です。それぞれの車の1年間にかかる燃料代は「年間走行距離」・「燃費(km/L)」・「単位当たりの燃料費(円/L)」で求める事ができます。

年間走行距離の目安

通勤・通学(往復30km×120日×=3,600km)
週1度のお買い物(往復30km×52週=1,560km)
月1度のレジャー(往復400km×12回=4,800km)
・3,600km+1,560km+4,800km=9,960km

年間走行距離は、数字のキリが良い10,000kmで見積もります。

ガソリン車85,625円の内訳

CX-5のガソリン車の燃費は14.6km/Lです。年間走行距離を10,000kmとすれば、1年間に必要となるレギュラーガソリンは685Lとなります。レギュラーガソリンの1Lあたりの単位価格を125円/Lとすると、1年間にかかるガソリン代は685(L)×125(円/L)=85,625円となります。

クリーンディーゼル車59,262円の内訳

CX-5のクリーンディーゼル車の燃費は17.2km/Lです。ガソリン車との燃料代を比較するため、同様に年間走行距離を10,000kmとします。すると、1年間に必要となる軽油は581Lです。軽油の1Lあたりの価格を102円/Lとすると、1年間にかかる燃料代は581(L)×102(円/L)=59,262円となります。

CX-5を置いておくための駐車場代168,000円の内訳

駐車場代は自宅に駐車スペースがなく、居住場所あるいは自宅付近に月極駐車場を借りるのにかかる費用です。駐車スペースを確保することは、車庫証明の申請書類の際に必要となります。

月極駐車場代は、「都会と地方」「居住場所」「設備」などによって金額にバラつきがあります。各主要都市の駐車場代の平均相場は以下の通りです。

  • 東京(23区)相場:30,000円
  • 大阪市の相場:25,000円
  • 横浜市の相場:17,000円
  • 広島市の相場:14,000円
  • 名古屋市の相場:11,000円
  • 福岡市の相場:11,000円
  • 札幌市相場:10,000円

マツダは広島県に本社や工場を構えています。そのため、マツダにゆかりのある広島市の相場である14,000円で年間にかかる駐車場代を計算すると14,000円×12=168,000円となります。

車検代:ガソリン車48,020円/ディーゼル車45,520円の内訳

車検代は新車の購入であれば3年後、2回目以降では2年毎にやってきます。車検切れのまま公道を走行すると道路交通法違反となりますので、手続き事項も考慮して車検は早めに通す事が得策です。車検代は以下の計算式で求めることができます。

車検代=法定費用+車検基本料+サービス料

  • 法定費用:重量税や自賠責保険料などの支払う金額が法律によって決められています
  • 車検基本料:検査代・整備費・申請書類手続きの費用「ディーラー」「スタンド」などで額が異なる
  • サービス料:車検を引き受けてくれた会社の利益
ガソリン車:25S PROACTIVE車検代48,020円の内訳

CX-5のガソリン車はエコカー減税の対象車です。そのため、車両重量に応じて課される重量税の減免措置が受けられます。同モデルであれば、車両重量2,000kg の本則税率が30,000円から25%が減税(7,500円)されるため、重量税は30,000円-7,500円=22,500円となります。初回車検は3年後なんで、1年換算では7500円です。

自賠責保険は条件設定が煩雑なため、1年間にかかる保険料は保険期間12ヶ月・15,520円とします。

車検基本料とサービス料はどこに依頼するかで料金が変わってきます。ディーラーに依頼すると初回車検時のおよその相場である75,000円前後の額が請求されます。その額を75,000円とすると1年換算では25,000円です。

1年間に積み立てておけば、後々困らない車検の積立金は7,500円+15,520円+25,000円=48,020円となりました。

※維持費の項目には該当しませんが、CX-5はエコカー減税の対象車であるため自動車取得税も2割の減税措置を受ける事ができます。

クリーンディーゼル車XD PROACTIVE車検代の45,520円の内訳

CX-5のクリーンディーゼル車はクリーンディーゼル補助金制度の対象車です。そのため、一定期間中は重量税が100%免税されます。自賠責保険は、ガソリン車同様に設定し1年間に15,520円かかるとします。

車検基本料とサービス料は先進技術が導入されているディーゼルエンジンの状態を保つため、ガソリン車よりも高く設定して90,000円としました。1年換算では30,000円です。

1年間に積み立てておくべき、車検代の積立金は45,520円となりました。

※維持費の項目には該当しませんが、CX-5のクリーンディーゼル車は補助金制度が適用されるため、自動車取得税が100%免税されます。

自動車重量税 車検の有効期間(3年)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
~500kg以下 12,300円 7,500円 5,600円 3,700円
~1,000kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~1,500kg以下 36,900円 22,500円 16,800円 11,200円
~2,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円
~2,500kg以下 61,500円 37,500円 28,100円 18,700円
~3,000kg以下 73,800円 45,000円 33,700円 22,500円
自動車重量税 車検の有効期間(2年)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
~500kg以下 8,200円 5,000円 3,700円 2,500円
~1,000kg以下 16,400円 10,000円 7,500円 5,000円
~1,500kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~2,000kg以下 32,800円 20,000円 15,000円 10,000円
~2,500kg以下 41,000円 25,000円 18,700円 12,500円
~3,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円

※車を登録してから、13年、18年が経過すると、重量税が加算されます。
※エコカー減免制度が適用される車であれば、税額が免除、及び一定割合減免されます。

2017年4月1日以降、2020年3月31日以前の自賠責保険料
車種普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
36,780円 35,950円 26,680円 25,830円 16,380円 15,520円 5,870円
2023年4月1日以降の自賠責保険料
車種普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
24,190円 23,690円 18,160円 17,650円 12,010円 11,500円 5,740円

※新車を購入した場合は、自賠責保険は37ヶ月加入となります。

CX-5の任意保険料96,600円の内訳

車検費用に含まれる自賠責保険だけでは、事故を起こしてしまった際・事故に巻き込まれてしまった際に十分には対応できないケースが多々あります。

任意保険には加入の義務がありませんが、事故発生時に「同乗者」・「自分や相手の車」・「相手と自分」が受けた被害を十分にカバーしてくれる保険商品を各社取り扱っています。

CX-5の年間にかかる任意保険料を「年齢は30歳以上・ゴールド免許・14等級」・「保険は本人限定」・「車両保険はつけて」・「対人・対物賠償は無制限」で見積もりました。

結果、ガソリン車及びクリーンディーゼル車の任意保険料は年間96,600円となりました。

諸経費73,333円の内訳

諸経費は、エンジンの状態維持する上で必要なオイル交換代・新品のタイヤを購入するなどのメンテナンスに関する費用の合計額の事です。

  • オイル交換は半年に1回で年に2回
  • 新品のタイヤを購入するのは3年後

として諸経費を求めていきます。

オイル交換はディーラーに依頼するとオイル代と工費を含めて1回に8,000円ほど請求されます。年2回であれば、年間にかかるオイル交換代は16,000円となります。

タイヤの購入は、ガソリン車・クリーンディーゼル車ともにプリヂストンのタイヤを購入したケースを想定して計算します。

25S PROACTIVE・XD PROACTIVE標準タイヤサイズ:225/55R19

サマータイヤ:92,000円
スタッドレスタイヤ:80,000円
合計:172,000円
1年間積立金:57,333円

25S PROACTIVE・XD PROACTIVEともに標準サイズ「225/55R19」のブリヂストンのタイヤを購入すると想定します。サマータイヤは1本23,000円、4本で92,000円。スタッドレスタイヤは1本20,000円、4本で80,000円。合計172,000円で、3年後に交換すれば1年間の積立金は57,333円となります。

諸経費の合計は、16,000円+57,333円=73,333円です。

CX-5は2018年11月にマイナーチェンジ(一部改良)

マツダのCX-5は2012年に発売されました。優れた燃焼効率を実現したエネルギーロスの少ない「SKYACTIVエンジン」、操縦の安定性や衝突時に車体へのダメージを軽減させた「SKYACTIVボディ」などのマツダの新世代技術である「SKYACTIV TECHNOLOGY」がフル動員された初めての車です。

2017年2月にフルモデルチェンジが行われた2代目モデルでは、内装が豪華なラグジュアリー仕様となり、ガソリン車とクリーンディーゼル車の各グレードにマツダの先進安全支援技術である「i-ACTIVSENSE」が搭載されるなど、自慢のエンジン系統以外においても更なる進化を遂げています。

そして2018年11月にはマイナーチェンジ(一部改良)を行いスカイアクティブG2.5GTエンジンを搭載したターボモデルを追加、ディーゼルモデルにはマニュアル仕様車を追加しています。

CX-5のガソリン車とディーゼル車の年間維持費にはそれほど差はありません

CX-5のガソリン車とディーゼル車の年間維持費の概算結果を比較すると、ガソリン車の方が3万円ほど高くなりました。車の販売価格を比較すれば、ディーゼル車の方が30万円ほど高いです。
けれども、ディーゼル車はクリーンディーゼル補助金制度の対象車であるため自動車取得税・重量税(一定期間)が全額免除されます。

総合的に考えるとどちらがリーズナブルなのかを判断に迷ってしまいますので、最終的には「ガソリン車が好きか」or「ディーゼル車が好きか」で決めるのもありかもしれません!