クラウンセダンは2026年9月3日に一部改良を発表 新グレード「G」を649万9,900円で追加設定し9月21日発売
トヨタは2026年9月3日、クラウン(クロスオーバー/スポーツ/セダン)の一部改良を発表しました。クラウンセダンの発売日は2026年9月21日で、フルモデルチェンジではなく一部改良という位置づけです。
セダンにとって最大の変更は、2.5Lハイブリッドに新グレード「G」を追加設定したこと。メーカー希望小売価格は6,499,900円で、これまで唯一の選択肢だった「Z」より100万円以上低いところに入り口が置かれました。上位のZは漆黒メッキ加飾と20インチアルミホイールを標準化し、販売店装着オプションとして13.2型有機EL後席ディスプレイも新たに用意されています。
2023年11月13日の発売以来、クラウンセダンは目立った仕様変更を受けてこなかったモデルです。今回の一部改良は、16代目クラウンシリーズで唯一FRを守るセダンにとって、実質的に初めての本格的な商品力アップと言っていいでしょう。以下、直近の内容から順に整理していきます。
クラウンセダンが2026年9月3日に一部改良 発売は9月21日でクロスオーバーとは日程が分かれる
新設定のG(オプション装着車)と、販売店装着オプションの13.2型有機EL後席ディスプレイ
トヨタは2026年9月3日、クラウンシリーズ3車種の一部改良を同時に公表しました。ただし発売日は横並びではなく、クラウン(クロスオーバー)が9月3日、クラウン(スポーツ)とクラウン(セダン)が9月21日という二段構えです。購入を検討している方は、この日付のずれを押さえておくと販売店での話が早いはずです。
セダンの改良内容は、大きく3点に整理できます。1つ目が新グレード「G」の追加設定、2つ目が「Z」のエクステリア加飾と足元の標準装備見直し、3つ目が13.2型有機EL後席ディスプレイの新設定です。改良に伴い、継続設定のZは価格も改められました。
クラウンセダンのグレード構成と価格(2026年9月の一部改良後)
| グレード | パワートレイン | 駆動方式 | 価格(消費税込み) |
|---|---|---|---|
| G | HEV(2.5Lハイブリッド) | 2WD(FR) | 6,499,900円 |
| Z | HEV(2.5Lハイブリッド) | 2WD(FR) | 7,530,600円 |
| FCEV(燃料電池) | 2WD | 8,530,500円 |
改良前のZはハイブリッドが730万円、燃料電池車が830万円でしたから、Zは実質的に20万円強の値上げとなります。とはいえエクステリア加飾の標準化分を考えれば、単純な価格改定というより内容の入れ替えに近い性格です。むしろ注目すべきは、ラインナップ全体の下限が730万円から649万9,900円へ約80万円下がった点でしょう。
全長5,030mm・ホイールベース3,000mmという堂々たる体躯は今回も変わらず
新グレード「G」を追加設定 装備を整理して649万9,900円 ショーファーより自分で走らせたい人向け
クラウンセダンに追加設定された新グレードG
今回の一部改良の主役は、2.5Lハイブリッドに設けられた新グレード「G」です。従来のクラウンセダンはハイブリッド・燃料電池車ともに「Z」のみという潔い構成でしたから、複数グレードから選べるようになったのは発売から約3年で初めてということになります。
Gは後席の快適装備を思い切って整理する代わりに、車両価格を649万9,900円に抑えました。後席にゲストを乗せるショーファーユースというより、FRセダンのハンドルを自分で握りたい層に向けた性格づけと読み取れます。3,000mmのホイールベースとマルチリンク式サスペンションはZと共通ですから、走りの素性そのものは変わりません。
GでZから簡略化・非設定となる主な装備
クラウンセダンG(ハイブリッド車)とZの主な装備差
- アダプティブハイビームシステム[AHS]→ オートマチックハイビーム[AHB]に変更
- 緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)/フロントクロストラフィックアラート[FCTA]/レーンチェンジアシスト[LCA]は非設定
- トヨタ チームメイト(アドバンスト ドライブ/アドバンスト パーク)とドライバーモニターカメラは非設定
- パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)は非設定
- シート表皮は合成皮革(Zはプレミアムナッパ本革)
- リヤシートは一体固定式(Zは40/20/40分割のリヤパワーシート)
- 左右独立温度コントロールフルオートエアコン(Zは3席独立+オールオート機能付)
- シートヒーターは運転席・助手席のみ、シートベンチレーションとリフレッシュシートは非設定
- 助手席は4ウェイパワーシート(Zは8ウェイパワーシート)
- 電動式リヤサンシェード、後左右席フットレスト、リヤマルチオペレーションパネルは非設定
- キーはスマートキー(Zはクラウン専用キー)
- デジタルキーはメーカーオプション33,000円(Zは標準装備)
- ステアリングはタッチセンサーなし(ステアリングヒーターは付く)
Gは235/55R19タイヤ&19×8Jアルミホイールを標準装備する
装備表を眺めていて興味深いのは、Gが削られている部分と残されている部分の線引きです。エンジンこもり音を打ち消すアクティブノイズコントロールやEVドライブモード、10段変速制御(シーケンシャルシフトマチック+パドルシフト)はGにも与えられており、静粛性と走らせる楽しさに関わる部分は温存されました。一方で削られたのは、後席の電動装備と高度運転支援に集中しています。誰を乗せるクルマなのか、という問いに対する答えがそのままグレード分けになっている構成と言えるでしょう。
燃費面ではGが有利に働いています。装備が軽い分だけ車両重量は1,980kgとZより40kg軽く、WLTCモード燃費は18.3km/LとZの18.0km/Lをわずかに上回りました。数字の差は小さいものの、価格が安いほうが燃費も良いという逆転はグレード選びの後押しになりそうです。
クラウンセダンG(2.5Lハイブリッド)の主要諸元
| 車両型式 | 6AA-AZSH32 |
|---|---|
| 全長 | 5,030mm |
| 全幅 | 1,890mm |
| 全高 | 1,475mm |
| ホイールベース | 3,000mm |
| トレッド(フロント/リヤ) | 1,620mm/1,615mm |
| 室内長 | 1,970mm |
| 室内幅 | 1,595mm |
| 室内高 | 1,135mm |
| 車両重量 | 1,980kg |
| 車両総重量 | 2,255kg |
| 最低地上高 | 130mm |
| 最小回転半径 | 5.7m |
| 駆動方式 | 2WD(FR) |
| エンジン型式 | A25A-FXS |
| 総排気量 | 2.487L |
| エンジン最高出力 | 136kW(185PS)/6,000rpm |
| エンジン最大トルク | 225Nm(22.9kgm)/4,200-5,000rpm |
| モーター型式 | 2NM |
| モーター最高出力 | 132kW(180PS) |
| モーター最大トルク | 300Nm(30.6kgm) |
| システム最高出力 | 180kW(245PS) |
| タイヤサイズ | 235/55R19 |
| ホイールサイズ | 19×8Jアルミホイール(ダークプレミアムメタリック塗装) |
| 燃料タンク容量 | 82L |
| WLTCモード燃費 | 18.3km/L |
| 使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
| 乗車定員 | 5名 |
車両重量1,980kgはZより40kg軽く、燃費も18.3km/Lとわずかに上回る
Zは漆黒メッキ加飾と20インチブラックスパッタリングを標準化 サテンメッキ+19インチはマイナス設定のオプションへ
4眼LEDヘッドランプや一文字のリヤコンビネーションランプは継続
上位グレードのZは、外装加飾の考え方が入れ替わりました。ヘッドランプモール、ロアグリルモール、フェンダーガーニッシュ、ベルトモール、リヤバンパーモールが漆黒メッキ加飾となり、足元には245/45ZR20タイヤとブラックスパッタリング塗装の20×8½Jアルミホイールが組み合わされます。従来はオプション扱いだった暗色系の装いが、Zの素の姿になったわけです。
縦基調のロアグリルとCROWNレタリングは一部改良後も継承
クラウンクロスオーバーより約16mm薄い4眼LEDヘッドランプ
では明るい加飾が選べなくなったのかというと、そうではありません。235/55R19タイヤ&19×8Jアルミホイール(ダークプレミアムメタリック塗装)と、サテンメッキ加飾のヘッドランプモール・ロアグリルモール・フェンダーガーニッシュ、メッキ加飾のベルトモール、サテンメッキ加飾のリヤバンパーモールがセットのメーカーオプションとして残されており、選択すると価格は198,000円のマイナスになります。フォーマル寄りの装いを望むなら、むしろ安く手に入る構図です。この設定はZ(燃料電池車)向けで、20インチのブラック仕様が標準となるZ(ハイブリッド車)とは考え方が分けられています。
左右をつなぐ一文字のリヤコンビネーションランプ
CROWNのレタリングとトヨタエンブレムを組み合わせたリヤまわり
ボディカラーはプレシャスホワイトパール、プレシャスシルバー、プレシャスブラックパール、プレシャスメタル、プレシャスブロンズ、マッシブグレーの6色構成が継続します。マッシブグレー以外の5色は55,000円のメーカーオプションという扱いも従来どおりです。内装色はZがブラックとミッドブラウン(設定色)の2種、Gはブラックのみとなります。
13.2型有機EL後席ディスプレイを新設定 後席まわりの装備はZの独壇場に
水平基調の造形に杢目調パネルを組み合わせたインテリア
今回の一部改良で装備面のトピックとなるのが、13.2型有機EL後席ディスプレイです。Zの販売店装着オプションとして設定され、黒の締まりとコントラストに優れる有機ELパネルを天井から展開して使います。HDMI入力端子と組み合わせれば、後席が移動中のシアターに変わるという趣向です。
注意しておきたいのは、メーカーオプションのパノラマルーフ(110,000円)とは同時装着できない点。開放感を採るか、後席のエンターテインメント性を採るかは、注文時に決断を迫られます。ショーファー用途を重視するなら後席ディスプレイ、オーナードライバーとして楽しむならパノラマルーフ、という分かれ方になりそうです。
3,000mmのホイールベースが生む後席空間はクラウンセダン最大の武器
リヤセンターアームレストのタッチパネルで空調やシート機能を操作できる(Z)
Zの後席は、40/20/40分割のリヤパワーシート、降車時リクライニングサポート機能、背もたれと座面のエアブラダーで身体を押圧するリフレッシュシート、後左右席フットレスト、電動式リヤサンシェードといった装備で固められています。リヤセンターアームレストに組み込まれたリヤマルチオペレーションパネルからは、オーディオ・エアコン・シート・サンシェードまで指先で操作可能です。
3席独立温度コントロールフルオートエアコンやシートベンチレーションはZの装備
Gにはこれらの多くが与えられません。裏を返せば、後席の作り込みこそがクラウンセダンの本領であり、Zとの100万円の差は主にここに投じられている、と整理できます。法人需要や送迎用途で選ぶならZ、個人で走らせるならG、という住み分けは想像以上に明確です。
前席まわりと操作系は継続 12.3インチのディスプレイオーディオPlusとカラーヘッドアップディスプレイ
12.3インチHDディスプレイのディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus
運転席まわりは従来の作りを踏襲しています。12.3インチHDディスプレイのディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusと12.3インチTFTカラーメーターは全車標準で、通信が届かない場面でも車載ナビ機能でルート案内を続けられる二段構えは変わりません。Apple CarPlayとAndroid Autoにも対応します。
メーターはCasual/Smart/Tough/Sportyの4テイストから表示を選べる
メーター表示は4つのテイストと3つのレイアウトから選べ、カラーヘッドアップディスプレイはフル・スタンダード・ミニマムの3モードを用意。エレクトロシフトマチックと10段変速制御の組み合わせも継続します。オーディオはZが14スピーカーのトヨタプレミアムサウンドシステムを標準装備し、静粛性を高めた室内で本領を発揮する構成です。
クロスオーバーとスポーツも同日に一部改良 エステートは2026年末を予定
今回のニュースリリースはクラウン3車種をまとめたもので、クラウン(クロスオーバー)とクラウン(スポーツ)も同時に一部改良を受けています。クロスオーバーは9月3日、スポーツはセダンと同じ9月21日の発売です。トヨタはクラウン(エステート)についても2026年末を予定していると案内しており、シリーズ4モデルが順次手を入れられていく流れになります。それぞれの詳細は各モデルの記事で扱います。
一部改良前に取り沙汰されていた事前情報 実際の内容と照らし合わせてみる
正式発表前の2026年7月頃から、クラウンセダンに9月の一部改良が入るのではないか、という話は流れていました。当時語られていた内容と実際の発表を並べてみると、大筋では的中していたことがわかります。
中心にあったのは、ハイブリッド車への新グレード追加という見立てでした。事前情報では「HEV G」という呼び方がされていましたが、実際に設定されたグレード名は「G」です。装備を整理して730万円からというスタート価格を引き下げる狙い、後席重視のショーファーカーというよりFRセダンらしい走りを味わいたい層向けの性格づけ、という読みもおおむね当たっていました。
継続設定の「Z」について挙がっていた、ブラックパッケージ(漆黒メッキ加飾+ブラックスパッタリング塗装ホイール)の標準化、Z向けオプションとしての後席ディスプレイ新設定も、そのまま実現しています。一方、シリーズ共通の変更として語られていたリヤエンブレムの仕上げ変更、スマートキーの色変更、寒冷地仕様の全車標準装備化、応急用スペアタイヤの廃止といった細かな項目については、公表資料からは個別に確認できていません。
クラウンセダンに2つの特別仕様車THE 70thとTHE LIMITED-MATTE METAL(リミテッドマットメタル)を追加 2025年6月2日発売
クラウンセダン特別仕様車THE 70th
クラウンセダン特別仕様車THE LIMITED-MATTE METAL
クラウンセダンへ誕生70周年を記念する特別仕様車THE 70thとTHE LIMITED-MATTE METALの2種を、2025年5月22日に発表、同年6月2日から販売しました。70周年記念車としてはクロスオーバーに次ぐ第2弾にあたります。
いずれもHEV(ハイブリッド)・FCEV(燃料電池)の両パワートレーンに設定。発表時点で「他のクラウンシリーズにも順次設定する」とされていましたが、その予告どおりスポーツ(2025年7月30日)、エステート(2025年11月20日)へと展開され、シリーズ全モデルへ行き渡っています。
特別仕様車THE 70thは日本の風景との調和を表現した、プレシャスメタル×プレシャスホワイトパール・プレシャスメタル×プレシャスブラックパール2種のバイトーンカラーが特徴です。
エクステリアはマットブラック塗装の20インチアルミホイールや「THE 70th」のサイドデカール、インテリアは特別内装色ブラックラスターを設定し、インパネやコンソールなどにブラックの杢目調パネルをインストール。
マニュアルケースやクラウン専用キーなど特別感のあるアイテムも用意します。
クラウンセダン特別仕様車Z THE 70thはハイブリッドモデルが7,550,000円、燃料電池モデルが8,550,000円です。
クラウンセダン特別仕様車Z THE 70thの装備
- 専用バイトーンボディカラー プレシャスメタル×プレシャスホワイトパール
- 専用バイトーンボディカラー プレシャスメタル×プレシャスブラックパール
- マットブラック塗装 20インチアルミホイール
- THE 70th 専用サイドデカール
- 特別内装色ブラックラスター
- ブラック杢目調パネル インストルメントパネル
- ブラック杢目調パネル センターコンソール
- ブラック杢目調パネル ドアトリム
- THE 70th プレミアムシフトノブ
- THE 70th インストルメントパネル
- THE 70th クラウン専用キー
- THE 70th プロジェクションカーテシイルミ
- THE 70th マニュアルケース
もう1つの特別仕様車THE LIMITED-MATTE METAL(ザ リミテッド マット メタル)はクラウン専門店のTHE CROWN専用商品として設定されました。
専用ボディカラーのマットメタルはボディ表面に特殊表面処理を施すことで、手入れが難しいマット塗装を気軽に楽しめるようにした点が見どころです。
20インチアルミホイールもマットブラックを採用して統一感を表現。
インテリアは特別内装色ブラックラスターを設定。
インパネ・コンソール・ドアトリムをブラックの杢目調に変更し、ステアリングとシフトノブにディンプル加工を施したうえ、THE LIMITED-MATTE METAL専用のマニュアルケースや専用キーを用意します。
クラウンセダン特別仕様車Z THE LIMITED-MATTE METALはハイブリッドモデルが8,100,000円、燃料電池モデルが9,100,000円です。
クラウンセダン特別仕様車Z THE LIMITED-MATTE METALの装備
- 専用ボディカラー マットメタル
- マットブラック塗装 20インチアルミホイール
- 特別内装色ブラックラスター
- ブラック杢目調パネル インストルメントパネル
- ブラック杢目調パネル センターコンソール
- ブラック杢目調パネル ドアトリム
- ディンプル加工 ステアリングホイール
- ディンプル加工 シフトノブ
- THE LIMITED-MATTE METAL クラウン専用キー
- THE LIMITED-MATTE METAL マニュアルケース
| 全長 | 5,030mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,890mm |
| 全高 | 1,475mm |
| ホイールベース | 3,000mm |
| 室内長 | 1,970mm |
| 室内幅 | 1,595mm |
| 室内高 | 1,135mm |
| 車両重量 | 2,020kg |
| 最低地上高 | 130mm |
| 最小回転半径 | 5.7m |
| エンジン型式 | A25A-FXS |
| 総排気量 | 2.487L |
| エンジン最高出力 | 136kW(185PS)/6,000rpm |
| エンジン最大トルク | 225Nm(22.9kgm)/4,200-5,000rpm |
| モーター型式 | 2NM |
| モーター最高出力 | 132kW(180PS) |
| モーター最大トルク | 300Nm(30.6kgm) |
| タイヤサイズ | 245/45ZR20 |
| ホイールサイズ | 20×8½Jアルミホイール(ブラックスパッタリング塗装) |
| 定員 | 5名 |
| WLTCモード燃費 | 18.0km/L |
| 使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
| グレード | パワートレイン | 値段 |
|---|---|---|
| Z | HEV(ハイブリッド) | 7,300,000円~ |
| FCEV(燃料電池) | 8,300,000円~ | |
| Z THE 70th | HEV(ハイブリッド) | 7,550,000円~ |
| FCEV(燃料電池) | 8,550,000円~ | |
| Z THE LIMITED-MATTE METAL | HEV(ハイブリッド) | 8,100,000円~ |
| FCEV(燃料電池) | 9,100,000円~ |
クラウンの正統進化クラウンセダンが2023年11月13日に発売 パワートレインはHEVとFCEVの2本立て
トヨタ クラウンセダン
トヨタ クラウンセダン
トヨタ クラウンセダンのヘッドライト
トヨタ クラウンセダン
トヨタ クラウンセダン
トヨタ クラウンセダンの運転席
トヨタ クラウンセダンのリヤテールランプ
15代目クラウンの正統進化モデルと言えるクラウンセダンは、2023年11月13日に発売されました。 2022年に発売したクラウンクロスオーバーから始まる16代目では、クロスオーバー・スポーツ・エステートがFF(フロントエンジン・前輪駆動)ベースであるのに対し、セダンだけはクラウン伝統のFR(フロントエンジン・後輪駆動)を採用します。
クラウンセダンのボディサイズは全幅が1,890mm、全長はクラウンシリーズで最も長い5,030mm、ホイールベースも最長の3,000mm。後席空間を最も効率よく使える、セダンタイプらしい設計です。
2023年に登場したレクサスLMのリヤコンフォートモードをトヨタブランドへ初めて展開し、ショーファーカーとしての需要にも応えます。
なお、クラウンセダンに4WD(i-Four)の設定はなく、FR(後輪駆動)のみとなります。
クラウンセダンのグレードは、2.5Lの直列4気筒エンジン(A25A-FXS)にマルチステージTHS IIを組み合わせるハイブリッドのZと、MIRAIと同系のFCシステムを搭載する燃料電池(FCEV)のZの2タイプ。
FCEVは3本の高圧水素タンクを積み、モーター最高出力134kW(182PS)、最大トルク300Nm、一充填走行距離は約820km(参考値)、水素充填時間は約3分という実力です。HEVのシステム最高出力は180kW(245PS)で、動力性能ではHEVが上、静粛性ではFCEVが上、という住み分けになっています。
発売日は2023年11月13日、価格は730万円(HEV「Z」)~830万円(FCEV「Z」)で、この価格帯は2026年9月の一部改良まで維持されました。
クラウンセダンはマッシブグレー・プレシャスブロンズなど6色設定 クロスオーバーやスポーツに設定するバイカラーはなし
クラウンセダンのボディカラーは定番のプレシャスホワイトパール、プレシャスブラックパール、クラウンシリーズらしいプレシャスブロンズも設定。
クラウンクロスオーバーやクラウンスポーツに設定する2トーンのバイカラーの設定はなく、ビジネスシーンでも違和感のない街に溶け込む自然なカラーリングを6色ラインナップしています。なお2025年の特別仕様車THE 70thでは、この方針を破る形でセダン初のバイトーンカラーが専用オプションとして用意されました。
クラウンセダンのボディカラー
- プレシャスホワイトパール(55,000円高)
- プレシャスシルバー(55,000円高)
- プレシャスブラックパール(55,000円高)
- プレシャスメタル(55,000円高)
- プレシャスブロンズ(55,000円高)
- マッシブグレー
クラウンセダン プレシャスホワイトパール(55,000円高)
クラウンセダン プレシャスシルバー(55,000円高)
クラウンセダン プレシャスブラックパール(55,000円高)
クラウンセダン プレシャスメタル(55,000円高)
クラウンセダン プレシャスブロンズ(55,000円高)
クラウンセダン マッシブグレー
4代目ヴォクシーや2023年にマイナーチェンジしたカローラクロスなどに設定するマッシブグレーをクラウンセダンにも設定。
トヨタが推す渋みのあるグレーカラーで、クラウンセダンでも安定した人気を集めるボディカラーになっています。
クラウンセダンのエクステリアはMIRAI風に、特徴的な大口のキーンルックグリルを採用
16代目クラウンは世界で発売するグローバルモデルに
挑戦的で新しい4デザインで展開する16代目クラウンは、エクステリアに特徴的なトヨタお得意のキーンルックグリルを採用、テールライトは一文字でヘッドライトは4眼の精悍なスタイルになりました。
FCV(燃料電池自動車)のMIRAIに似た雰囲気を持ち、クラウンクロスオーバーは樹脂製のフェンダーアーチモールやサイドモールも装備した、SUVのようなワイルドな印象に。
安全装備のトヨタセーフティセンスは最新版を採用し、空気抵抗を低減するグリルシャッターをRS以外のグレードに装備するなど走りの質感にもこだわっています。
また上位グレードのホイールサイズは21インチが標準で、欧州の主要自動車メーカーを始め、最近ではレクサスなども採用を始めたハブボルト締結という方式でホイールと車体を固定することで走りの質感を向上しました。
クラウンセダンのモデルチェンジ遍歴

クラウンセダンはトヨタが販売していた高級セダン型乗用車で、商用車もありました。2023年以降は富裕層や法人・官公庁需要に向けた高級セダンとして、16代目クラウンセダンがこれまでのイメージを刷新して登場しています。
クラウンセダン 初代(シリーズ通算5代目)S80/100系(1974年~1979年)
1974年10月、クラウンシリーズでは通算5代目となる、「クラウンセダン」が登場しました。グレードは「スタンダード」「デラックス-A」「デラックス」「スーパーデラックス」「スーパーサルーン」「ロイヤルサルーン」が用意されました。
1976年11月、マイナーチェンジを実施。
1977年10月、ディーゼルエンジン搭載車を追加しました。
1978年2月、マイナーチェンジで王冠マークがテールランプに施されました。9月には4速ATがディーゼル搭載車に追加されました。
クラウンセダン 2代目(シリーズ通算6代目)S110系(1979年~1983年)
1979年9月、2代目クラウンセダンが販売を開始します。グレードは、「タクシーSTD」「STD」「DX-A」「DX」「スーパーDX」「スーパーサルーン」「ロイヤルサルーン」のラインナップです。
1980年1月、M型6気筒LPG仕様を、11月には6気筒2000ターボ車を追加しました。
1981年8月、マイナーチェンジを実施してヘッドランプを変更。2,800cc車にDOHC車を、6気筒LPG車にはフロアAT車を追加しました。
1982年8月、ターボディーゼル車を追加しました。
クラウンセダン 3代目(シリーズ通算7代目)S120系(1983年~1987年)
1983年9月、3代目クラウンセダンが登場しました。グレードに「ロイヤルサルーンG」が追加されています。LPG仕様車では全車のインパネがタクシー専用計器盤になっています。一部上級グレードにはタコメーターが搭載されました。
1984年8月、エンジンの換装と可倒式のドアミラーに変更。
1985年9月、マイナーチェンジを実施し、1G-GZEU型スーパーチャージャーが2,000ccロイヤルサルーンに追加されました。M-TEU型2000ターボが廃止となりました。
クラウンセダン 4代目(シリーズ通算8代目)S130系(1987年~1995年)
1987年9月、4代目となったクラウンセダンが登場しました。「スタンダード」と「デラックス」が設定されました。
1988年9月、一部改良でソフトロック装置をAT全車に装備。
1989年8月、マイナーチェンジを実施しました。
1990年9月、2500ロイヤルサルーンを追加し、5ナンバー登録のロイヤルサルーンを廃止しました。
1991年11月、大がかりなマイナーチェンジを実施。フロントディスクブレーキとパワーステアリングが標準装備されました。ディーゼルエンジン搭載車はATのみ、営業車はLPGのみとなりました。新グレードとして、「2500スーパーサルーンエクストラ」が追加されました。
1992年10月、「2000スーパーサルーンエクストラ」が5ナンバー車に復活。
1993年8月、一部変更。
1995年12月、5代目と入れ替わりのため、販売を終了しました。
クラウンセダン 5代目(シリーズ通算10代目)S150系(1995年~2001年)
1995年12月、フルモデルチェンジでSRSエアバッグとABSを全グレード標準装備しました。タクシー仕様はクラウンコンフォートに移行。
1997年7月、マイナーチェンジを実施しました。
1999年9月のマイナーチェンジでは、ディーゼルエンジンの廃止とパトカー仕様3.0L以外のMT車を廃止しました。
2001年8月、車種整理が実施されました。3ナンバー仕様車は170系ロイヤルシリーズに統合、5ナンバー仕様車はフルモデルチェンジでクラウンコンフォートの兄弟車となります。
クラウンセダン 6代目(シリーズ通算11代目)XS/BS10系(1期:2001年~2009年/2期:2011年~2017年)
2001年8月、フルモデルチェンジ。
2002年10月、「スーパーデラックス・マイルドハイブリッド」「スーパーサルーン」を追加しました。
2003年8月、1G-FE搭載車が排出ガス規制に適合しないため廃止。
2008年4月、マイルドハイブリッドとガソリン仕様が廃止されました。
2009年7月、生産調整で2011年7月まで生産を休止。
2012年7月、一部改良で安全装備が強化されました。
2013年10月、一部改良で安全性能を強化。
2017年6月、クラウンセダンとしての歴史に一度幕を降ろしました。
クラウンセダン 16代目クラウン(セダン)AZSH32/KZSM30型(2023年~現行)
2023年11月13日、満を持してクラウンセダンが復活しました。グレード体系は「Z」のみで、パワートレインは2.5Lハイブリッドと、クラウンとしては初となる燃料電池(FCEV)の2本立てです。ハンマーヘッドとアンダープライオリティを組み合わせたフロントフェイスで、スタイリッシュな印象になっています。
2025年5月22日には誕生70周年記念の特別仕様車Z“THE 70th”と、クラウン専門店THE CROWN専用のZ“THE LIMITED-MATTE METAL”を発表し、同年6月2日に発売。いずれもHEV・FCEVの両方で選べます。
2026年9月3日には一部改良を発表し、2.5Lハイブリッドに新グレード「G」を追加設定。発売日は9月21日で、Zの外装加飾を漆黒メッキへ改めるなどの変更も行われました。
2026年9月時点でフルモデルチェンジや生産終了の発表はなく、16代目クラウンシリーズで唯一のFRセダンとして販売が続いています。
| クラウンセダンのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代(シリーズ通算5代目)S80/100系 | 1974年~1979年 |
| 2代目(シリーズ通算6代目)S110系 | 1979年~1983年 |
| 3代目(シリーズ通算7代目)S120系 | 1983年~1987年 |
| 4代目(シリーズ通算8代目)S130系 | 1987年~1995年 |
| 5代目(シリーズ通算10代目)S150系 | 1995年~2001年 |
| 6代目(シリーズ通算11代目)XS/BS10系 | 1期:2001年~2009年 2期:2011年~2017年 |
| 16代目クラウン(セダン)AZSH32/KZSM30型 | 2023年~現行 |
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クラウン
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クラウン 2.5 RS HYBRID ADVANCE FOUR
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クラウン 3.5 HYBRID G-EXECUTIVE
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