スバル クロストレック最新情報 スバルXVから改称・進化した現行モデルの全記録
スバルのコンパクトクロスオーバーSUV「クロストレック」の最新情報をまとめます。
クロストレックは、日本で「XV」として親しまれてきたモデルが2022年のフルモデルチェンジ(GU系)でグローバル共通名へと改称したモデルです。かつてのXVは、C-HRやヴェゼルなど強豪がひしめくSUV市場で戦い、自動車事故対策機構(NASVA)の安全性評価でも高い評価を得てきました。
現行クロストレックは、2.0Lエンジンにモーターを組み合わせた「e-BOXER」に加え、2024年12月にはストロングハイブリッド「S:HEV」を追加。さらに特別仕様車「Limited Style Edition」やアウトドア志向の「WILDERNESS Edition」、そして2026年4月には内外装を黒で統一した「Limited Black」を設定するなど、ラインナップを充実させながら進化を続けています。ここでは最新の特別仕様車から、これまでの改良、そして先代XVで培われた特徴までを整理していきます。
スバル、クロストレックに特別仕様車「Limited Black」を追加 洗練されたダークトーンで上質さを追求
SUBARUは2026年4月2日、クロスオーバーSUV「クロストレック」に、内外装を黒で統一して上質さを高めた特別仕様車「Limited Black(リミテッドブラック)」を設定し、発表しました。2.0L直噴エンジンにモーターを組み合わせた「e-BOXER」を搭載する上位グレード「Limited」をベースとし、車両全体をダークトーンでコーディネートすることで、都会的な街並みにも映える洗練された佇まいを実現しています。
専用装備として、エクステリアにはブラック塗装のフロントグリルバー、ドアミラー、ルーフスポイラーを採用し、足元にはダークメタリック塗装の18インチアルミホイールを装着して精悍さを高めています。インテリアもブラックのドアトリムやルーフ&ピラートリムを備え、シルバーステッチを施した本革巻ステアリングホイールや、ブレイズガンメタリック加飾のシフトレバー、カーボン調のインパネ加飾パネルなどを組み合わせ、落ち着いた上質な室内空間を演出しました。
走行性能はベース車ゆずりの軽快な走りと本格的なSUV性能を両立し、燃費はWLTCモードでFWD車が16.4km/L、AWD車が15.8km/Lです。安全面でも3つのカメラで広範囲を検知するアイサイトを搭載するなど、高い水準を維持しています。メーカー希望小売価格はFWDが3,234,000円、AWDが3,448,500円(いずれも消費税10%込)で、ボディカラーはクリスタルホワイト・パールを含む全8色から選べます。
【クロストレック Limited Black】エクステリア:黒の意匠が際立つ洗練されたSUVスタイル
「Limited Black」は、その名のとおり「洗練された黒」をテーマに、エクステリアの随所へ専用のブラックアイテムを配したのが最大の特徴です。ベースの上位グレード「Limited」が持つ上質さを土台に、車両全体をダークトーンでまとめ、都会の街並みにも自然に溶け込む端正な佇まいを実現しています。
具体的には、フロントの印象を左右するフロントグリルバーをブラック塗装とし、サイドを引き締めるブラック塗装のドアミラー、リヤに精悍さを添えるブラック塗装のルーフスポイラーを採用。足元には専用のダークメタリック塗装18インチアルミホイール(225/55R18オールシーズンタイヤ装着)を備え、標準モデルとは一線を画す重厚感を構築しました。
機能面ではフルLEDハイ&ロービームランプに加え、ステアリング連動ヘッドランプやコーナリングランプといった先進の照明装備を網羅。なお、ベース車にあったLEDフロントフォグランプのダークグレー塗装加飾はあえて省かれ、徹底して「黒」の質感を追求した構成です。
ボディカラーは、有料色の「クリスタルホワイト・パール」「シトロンイエロー・パール」「サンドデューン・パール」を含む全8色から選択可能。クロストレック本来のラギッド(無骨)でスポーティなデザインを活かしつつ、ブラックのアクセントで「磨き抜かれた上質さ」を際立たせています。
【クロストレック Limited Black】インテリア:黒で統一された上質なキャビン
「Limited Black」はインテリアでも徹底したダークトーンへの統一が図られ、ベースの「Limited」が持つ利便性はそのままに、よりシックで洗練された室内空間を実現しています。
最大の変更点は、標準モデルでライトグレーだったルーフおよびピラートリムをすべてブラックに変更したこと。ドアトリムもブラックで統一し、落ち着いた上質なキャビンに仕上げました。
シートには、ストロングハイブリッド車「Premium S:HEV」と共通の「ファブリック/トリコット[グレー/ブラック(シルバーステッチ)]」を採用。本革巻ステアリングホイールや本革巻シフトレバー、インパネセンターリングなどには「ブレイズガンメタリック塗装」を施し、インパネトリムにはカーボン調の加飾パネルを組み合わせ、ドアミラースイッチもブラックとするなど細部まで「黒」を追求しています。
機能面では、インフォテインメントにナビゲーション機能が標準装備される点も魅力です。なお、ベースの「Limited」に付く「アルミパッド付スポーツペダル」や「LEDリヤゲートランプ」はあえて非装着とし、派手さを抑えた都会的な装いとしています。
【クロストレック Limited Black】走行・安全性能:e-BOXERの軽快な走りとJNCAP大賞の安全性を継承
「Limited Black」は、ベースの「Limited」の基本性能をそのまま継承し、熟成された走りとトップクラスの安全性能を両立しています。
e-BOXERがもたらす軽快で本格的な走り
走りの核は、2.0L DOHC直噴エンジンにモーターを組み合わせた「e-BOXER」です。モーターアシストによる軽快な加速と扱いやすさを備え、街中からアウトドアまで幅広く対応します。駆動方式はFWDとAWDから選べ、燃費(WLTCモード)はFWD車16.4km/L、AWD車15.8km/Lです。
足元には専用のダークメタリック塗装18インチアルミホイールに225/55R18のオールシーズンタイヤを装着し、SUV性能とオンロードの快適性をバランスよく両立しています。
3つのカメラで守る「JNCAP安全性能No.1」の安心感
安全面では、スバル独自の「アイサイト」を標準搭載。ステレオカメラに広角単眼カメラを加えた「3つのカメラ」で広範囲を検知し、衝突回避を支援します。クロストレックはNASVAの評価で「2023 JNCAPファイブスター大賞」を受賞し、対象16車種のなかで最高得点を獲得した「安全性能No.1」のSUVとして高く評価されました。
夜間の視認性を高めるフルLEDハイ&ロービームランプに加え、進行方向を照らす「ステアリング連動ヘッドランプ」、交差点での右左折時に歩行者などを早く捉える「コーナリングランプ」も備え、視界の面からも安全運転を支えます。
「Limited Black」の主な諸元と価格は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー希望小売価格(FWD) | 3,234,000円(消費税10%込) |
| メーカー希望小売価格(AWD) | 3,448,500円(消費税10%込) |
| パワーユニット | 2.0L DOHC 直噴 + モーター(e-BOXER) |
| 燃料消費率(WLTCモード・FWD) | 16.4 km/L |
| 燃料消費率(WLTCモード・AWD) | 15.8 km/L |
| タイヤサイズ | 225/55R18 オールシーズンタイヤ |
| 主な標準装備 | 11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ、ナビゲーション機能、デジタルマルチビューモニターなど |
クロストレックに本格派アウトドア仕様「WILDERNESS Edition」を日本限定500台で追加
スバルが北米で展開するウィルダネス系が、日本にも登場しました。
クロストレックの日本限定特別仕様車「Touring WILDERNESS Edition」「Limited WILDERNESS Edition」の2グレードで、2025年10月30日に導入が発表されています。
ベースはTouringとLimitedで、Deco-Boco Black塗装のドアミラーカバー・ドアアンダーガーニッシュ・カーゴステップパネル、マッドフラップなどを特別装備。
販売期間は2025年10月30日から11月30日までで、500台限定の抽選として国内スバル販売店で申し込みを受け付けました。
価格はTouring WILDERNESS Editionが4,055,920円、Limited WILDERNESS Editionが4,099,920円です。
クロストレック特別仕様車WILDERNESS Editionの装備
- Deco-Boco Black塗装 ドアミラーカバー
- Deco-Boco Black塗装 ドアアンダーガーニッシュ
- Deco-Boco Black塗装 カーゴステップパネル
- マットブラック 17インチアルミホイール
- 225/60R17タイヤ(TOYO TIRES OPEN COUNTRY A/T III)
- ホイールデカール
- マッドフラップ
- ヘッドランプガーニッシュ
- リヤコンビランプガーニッシュ
- フロントノーズガーニッシュ
- フロントグリル
- フードデカール
- WILDERNESSリヤオーナメント
クロストレックに特別仕様車「Limited Style Edition」を2025年7月10日の一部改良で追加
クロストレックは2025年7月10日の一部改良にあわせ、エクステリア・インテリアにイエローのアクセントを配したLimitedベースの特別仕様車「Limited Style Edition(リミテッド スタイル エディション)」を追加しました。
ボディカラーには、ベージュ系のサンドデューンパールと、特別仕様車と相性の良いシトロンイエローパールの2色を新設定。
ベージュ系はXV時代の人気色でしたが、クロストレックへの改称時に一度姿を消しており、今回待望の復活となりました。
あわせて予防安全のアイサイトも機能強化され、ドライバー異常時対応システムとドライバーモニタリングシステムの連携が高められています。
クロストレック特別仕様車Limited Style Editionの装備
- イエローリング照明 4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ付ルミネセントメーター
- ブレイズガンメタリック加飾 本革巻シフトレバー
- イエローステッチ シフトブーツ
- ブレイズガンメタリック加飾 イエローステッチ 本革巻ステアリングホイール
- イエロー塗装加飾付LEDフロントフォグランプ
- ダークメタリック塗装 18インチアルミホイール
- ブラック塗装 リヤガーニッシュ
- グレー/イエロー トリコットシート表皮
- イエローステッチ フロアコンソールリッド
- イエローステッチ ドアトリム
- イエローステッチ ドアアームレスト
| 全長 | 4,480mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,800mm |
| 全高 | 1,575mm |
| ホイールベース | 2,670mm |
| 室内長 | 1,930mm |
| 室内幅 | 1,505mm |
| 室内高 | 1,200mm |
| 車両重量 | 1,660kg |
| 最小回転半径 | 5.4m |
| 最低地上高 | 200mm |
| エンジン型式 | FB25型 水平対向4気筒 |
| エンジン総排気量 | 2.498L |
| エンジン最高出力 | 118kW(160PS)/5,600rpm |
| エンジン最大トルク | 209Nm(21.3kgm)/4,000rpm-4,400rpm |
| フロントモーター型式 | MC2型 |
| フロントモーター最高出力 | 88kW(120PS) |
| フロントモーター最大トルク | 270Nm(27.5kgm) |
| 乗車定員 | 5名 |
| 使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
| タンク容量 | 63L |
| WLTCモード燃費 | 18.9km/L |
| グレード | 駆動方式 | 販売価格 |
|---|---|---|
| Touring | FWD(FF) | 3,014,000円~ |
| 4WD | 3,234,000円~ | |
| Limited | FWD(FF) | 3,234,000円~ |
| 4WD | 3,448,500円~ | |
| Limited Style Edition | FWD(FF) | 3,355,000円~ |
| 4WD | 3,569,500円~ | |
| 特別仕様車 Limited Black | FWD(FF) | 3,234,000円~ |
| 4WD | 3,448,500円~ | |
| Premium S:HEV | 4WD | 3,833,500円~ |
| Premium S:HEV EX | 4WD | 4,053,500円~ |
クロストレックのボディカラーはサンドデューンパールなどアースカラーもラインナップ
クロストレックはモノトーンのみで全8色を設定します。
定番色に加え、2025年7月の一部改良で追加された鮮やかなシトロンイエローパールや、XV時代に人気だったアースカラー、サンドデューンパールをラインナップしています。
クロストレックのボディカラー一覧
- クリスタルホワイトパール(33,000円高)
- アイスシルバーメタリック
- マグネタイトグレーメタリック
- クリスタルブラックシリカ
- ピュアレッド
- サファイアブルーパール
- シトロンイエローパール(33,000円高)
- サンドデューンパール(33,000円高)
-
クリスタルホワイトパール(33,000円高) -
アイスシルバーメタリック -
マグネタイトグレーメタリック -
クリスタルブラックシリカ -
ピュアレッド -
サファイアブルーパール -
シトロンイエローパール(33,000円高) -
サンドデューンパール(33,000円高)
クロストレックのストロングハイブリッドS:HEVが2024年12月5日発売
スバルは、クロストレックにシリーズ・パラレル方式のストロングハイブリッド「S:HEV」を2024年12月5日に投入しました。2.5Lの水平対向エンジンに2基のモーターを組み合わせた新開発システムで、動力用モーターは最高出力約120PS・最大トルク270Nmを発揮します。
WLTCモード燃費は18.9km/Lで、燃料タンク容量を63Lに拡大したことで、1度の給油で走れる航続距離は1,000kmを超えます。
標準装備も充実し、運転席10way・助手席8wayのパワーシートやシートメモリー、フロントシートヒーター、ステアリングヒーターなどを備えます。
上級のS:HEV EXでは最新のアイサイトXも標準となり、安心して長距離を走れます。
クロストレックにオレンジが映える特別仕様車「Limited Sun Blaze Edition」を2025年3月に設定
クロストレックのLimitedをベースにした特別仕様車「Limited Sun Blaze Edition(リミテッド サンブレイズ エディション)」が2025年3月13日に設定されました。
専用ボディカラーのサンブレイズパールや、インテリアのオレンジステッチなど、鮮やかなオレンジが目を惹く仕様で、インパネやシフトパネルはブレイズガンメタリック塗装でまとめた特別なモデルです。
価格はFWD(2WD)が3,355,000円、AWD(4WD)が3,569,500円。注文受付は2025年3月13日から5月19日までの期間限定でした。
クロストレック特別仕様車Limited Sun Blaze Editionの装備
- 専用ボディカラー サンブレイズパール
- グレー・オレンジステッチ 本革シート
- カーボン調ブレイズガンメタリック塗装 インパネ加飾パネル
- ブレイズガンメタリック塗装 インパネセンターリング加飾
- ブレイズガンメタリック塗装 シフトパネルリング加飾
- ブレイズガンメタリック塗装 本革巻シフトレバー
- オレンジステッチ シフトブーツ
- オレンジステッチ・カーボン調ブレイズガンメタリック加飾 ドアトリム グレー表皮巻
- グレー・オレンジステッチ センターコンソールリッド
- ナビゲーション機能
- ルーフレール
クロストレックが2024年9月13日の一部改良でディスプレイ操作性の向上やボディカラー追加
クロストレックは2024年9月13日に一部改良を実施し、ボディカラーへのデイブレイクブルーパール追加、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイの使い勝手向上、SUBARU STARLINKの機能追加などを行いました。
あわせてオーディオレス車の内装質感向上として、シルバー加飾付本革巻シフトレバー、ピアノブラック調シフトパネル、シルバーステッチシフトブーツを追加しています。
クロストレックのウィルダネスを北米市場で先行追加 のちに日本へも導入
ワイルドSUVをテーマにした北米のウィルダネス(Wilderness)シリーズに、クロストレックが2023年に加わりました。発表は2023年4月5日から開催されたニューヨークオートショー2023です。
クロストレックはアウトバック、フォレスターに次ぐ3車種目で、フロントバンパーやサイドスカートに配されるアノダイズドイエローのガーニッシュ、約15mmアップした236mmの最低地上高が目を惹くモデルでした。
当時は北米専用となる可能性が高いとみられ、日本での販売を望む声が多く上がっていました。
その後、この期待は現実となり、前述のとおりクロストレックは2025年10月30日に「WILDERNESS Edition」として日本にも500台限定で導入されています。
クロストレックの日本向けモデルの先行予約が2022年11月11日に開始
新型クロストレック(旧スバルXV)の予約は2022年11月11日に始まりました。
現行クロストレックは、先代XVにあった1.6L水平対向エンジンを廃止し、全グレードで2.0Lのe-BOXER(マイルドハイブリッド)を採用しています。
-
ジャパンモビリティショー2023に出展したスバル クロストレック -
スバル クロストレック -
スバル クロストレック -
スバル クロストレック -
スバル クロストレック -
スバル クロストレック -
スバル クロストレック -
スバル クロストレック
兄弟モデルといえるインプレッサスポーツは2023年4月にモデルチェンジしており、クロストレックはそれに先行して販売が始まりました。
スバルXVがクロストレックへ改称しフルモデルチェンジ(2022年)
市場ごとに分かれていた名称をグローバルで統一し、SUBARU XVは2022年にクロストレックとしてフルモデルチェンジしました。
車名はクロスオーバーとトレッキングに由来し、アクティブなライフスタイルでの使用を想定したものです。
XV/クロストレックは年間20万台規模を誇る人気モデルで、このフルモデルチェンジではデザイン、安全性能、動的質感、使い勝手が磨かれました。
センターディスプレイには11.6インチを採用。これはレヴォーグやアウトバックと同じサイズで、当時のスバルを象徴する装備でした。
また、日本のスバル車として初めて目的地設定にwhat3wordsを採用し、より細かな位置指定が可能になっています。ボディ剛性と走行性能を高めるフルインナーフレーム構造の採用も進化点です。
安全装備のカメラには、日本市場初採用の広角単眼カメラを加えた新世代アイサイトを搭載し、歴代でもっとも優れた性能としました。日本での発売は2023年以降、その後グローバルへ順次拡大しています。
先代スバルXV(2代目・GT系/2017年)で高めた走破性と使い勝手
ここからは、現行クロストレックの前身にあたる先代XV(2代目・GT系、2017年登場)について振り返ります。
先代XVはフルモデルチェンジで全高を1,550mmに抑え、標準的な立体駐車場にも入れるサイズとしながら、SUVらしい使い勝手や走破性を高めた渾身のモデルでした。以下、先代XVで評価された特徴を紹介します(現行クロストレックはこれらをさらに進化させています)。
先代XVは立体駐車場にも入れる小回りの利くパッケージング
一般的な立体駐車場に入る全高1,550mmに抑えながら、SUVならではの見晴らしの良さを確保していました。先代XVは従来型より全幅を20mmほど広げつつ、最小回転半径5.4mと、小回りの目安である5.5m以下をクリアしており、街中でも扱いやすい一台でした。
先代XVのエンジンは新世代の水平対向(BOXER)エンジンを搭載
先代XVでは、スバルの象徴である水平対向エンジンがグレードアップされました。
グレードによって性能は異なりますが、多くの部品を新設計し、軽量化と摩擦ロスの低減を図った新世代BOXERエンジンが搭載されています。
より進化を体感したい向きには、直噴システムを採用した2.0L直噴エンジンの「2.0e-L EyeSight」「2.0e-S EyeSight」が選択肢でした。
ピストンを水平方向に動かす水平対向エンジンには、次のような利点があります。
- 重心を低くできるため車体がぶれにくく、走行が安定する
- エンジンが上下に振動しにくく、快適に運転できる
また、エネルギーロスの少ないCVT「リニアトロニック」を組み合わせ、効率的な変速で燃費に配慮していました。
先代XVのインテリアはオレンジのビビッドカラーがアクセント
すべてのグレードではありませんが、ブラックのシートにオレンジのアクセントを効かせたインテリアが、当時から注目を集めていました。
先代XVのコクピットは情報を直感的に得やすい工夫
先代XVでは、アイサイトによる安全確認や燃料量、車内環境などの情報を、ディスプレイ上でビジュアルに、直感的に捉えられるマルチファンクションディスプレイを進化させていました。
大型ディスプレイに映し出される情報や走行状況は、運転の邪魔をせず、むしろ心地よさを与えてくれます。
先代XVのカーゴルームは最大385Lを確保してアウトドアを楽しめる
先代XVのカーゴルームは385Lを確保。人数分の寝袋はもちろん、テントやテーブル、グリルやコンロなども積め、キャンプを本格的に楽しめました。リヤシートを倒せば、ゴルフバッグやサーフボード、自転車も積載できます。
サブトランクやカーゴサイドフックも備え、荷物を機能的に収納できました。
フルオートエアコンで先代XVの快適空間を家族で共有
先代XVのフルオートエアコンは、足元から少しずつ空間を満たす風で、乗員の好みや座席に合わせて風向きや温度をダイヤルで調整できました。作動音が気になりにくく、蒸し暑い日の長距離運転も快適でした。
アイサイトを搭載して高い安全性能を実現した先代XV
NASVA(JNCAP)の安全性評価で、先代XVが当時の過去最高点を獲得したことは大きな話題になりました。
ここでは、その先代XVを支えた安全機能を振り返ります。なお現行クロストレックは、これらを土台に広角単眼カメラを加えた新世代アイサイトへと進化しています。
先代XVの主な安全機能
-
先代スバルXV -
先代スバルXV -
先代スバルXV
先代XVにはスバルの安全装備アイサイトが搭載され、JNCAPの安全テストで過去最高得点を得たことから、当時のSUVでトップレベルの安全性でした。
ふらつきを抑えるアクティブ・トルク・ベクタリング
先代XVで全車標準だった「アクティブ・トルク・ベクタリング」は、コーナリングの安定に寄与する技術です。急な方向転換時に内輪へブレーキをかけ、外輪の駆動力を高めることで、車体が外へふらつく力を抑え、コーナリングを安定させます。
夜間の視界を確保するLEDハイ&ロービーム
先代XVはLEDのハイ/ロービームを備え、自動でハイビームとロービームを切り替える機能により、夜間の山間路などで視界を確保し、安全運転を支えました。
前方への飛び出しを防ぐロッキングタング付シートベルト
先代XVは、衝突時に腰をしっかり固定して前方への飛び出しを防ぐ、ロッキングタング付きシートベルトを全席に備えていました。
従来のシートベルトでは胸部を打撲するケースもありましたが、ロッキングタング付きなら胸部へのダメージを軽減できます。
先代XVはアイサイト(ver.3)を全グレードに標準装備
スバルといえばアイサイトです。先代XVはアイサイトver.3を搭載し、ルームミラー左右に置いた2つのカメラで、人が立体的に物を見る仕組みと同じように対象を捉え、形や距離をより正確に把握しました。死角になりがちな車や自転車、歩行者との接触リスクの低減に寄与します(現行クロストレックはこれをさらに進化させた新世代アイサイトを採用)。
Xモード搭載で雪道や泥道などのオフロードにも強い
SUVの魅力はオフロードでの強さです。泥道やシャーベット路面ではタイヤがはまることもありますが、先代XVで採用されたXモード(ヒルディセントコントロール)があれば、ボタン操作で路面に合わせた制御に切り替え、短時間での脱出を助けます。
歩行者保護エアバッグも標準装備
先代XVは全車に、事故時の歩行者への衝撃を吸収する「歩行者保護エアバッグ」を標準装備していました。衝突時にセンサーが素早く作動してエアバッグが展開し、ピラーなど硬い部分への頭部の衝突を和らげます。
後方車両との衝突を避けるスバルリヤビークルディテクション
アイサイトが前方の危険を捉えて衝突回避を支援するのに対し、スバルリヤビークルディテクションは、ルームミラーやサイドミラーで確認しにくい後方から迫る車との衝突を避ける技術です。
リヤビークルディテクションが役立つシーン
- ドアミラーで見えにくい後続車が接近している状況で車線変更しようとした際に、インジケーターを点灯させて注意を促す
- 後続車が高速で接近している状況で車線変更しようとした際に、インジケーターを点滅させる
- 駐車場からバックで出る際、接近してくる車に対してインジケーターを点滅させ、警報音を鳴らす
XVから世界共通名になったクロストレックのモデルチェンジ遍歴
クロストレックはスバルのコンパクトクロスオーバーSUVです。日本では長らく「XV」の名で親しまれ、2022年のフルモデルチェンジで世界共通名の「クロストレック」へと統一されました。
スバルXV 初代 GP系(2012年~2017年)
インプレッサの派生として登場し、「XV」の名で人気を確立。悪路にも対応するクロスオーバーとして支持を集めました。
スバルXV 2代目 GT系(2017年~2022年)
2017年に2代目へ移行。新世代プラットフォームを採用し、アイサイトver.3や歩行者保護エアバッグを標準化。JNCAPでも高い評価を得ました。
クロストレック GU系(2022年~)
2022年、XVから改称してフルモデルチェンジ。日本仕様のグレードは「Touring」「Limited」で、北米仕様は「Base」「Premium」「Sport」「Limited」の4グレードです。
2023年4月に米国向けの「クロストレック・ウィルダネス」を発表。その後、2024年9月に一部改良、2024年12月にストロングハイブリッド「S:HEV」を追加、2025年7月の一部改良で「Limited Style Edition」を設定、2025年10月に「WILDERNESS Edition」を日本へ500台限定で導入、2026年4月に「Limited Black」を設定と、ラインナップを拡充してきました。
| モデル | 販売年表 |
|---|---|
| スバルXV 初代 GP系 | 2012年~2017年 |
| スバルXV 2代目 GT系 | 2017年~2022年 |
| クロストレック GU系 | 2022年~ |