スバルBRZの内装を徹底調査!コックピット・シートデザインはどうなってる?
塊感のあるボディが特徴的なスバルBRZ(ビーアールゼット)は、2012年に発売を開始したトヨタの86(ハチロク)を兄弟車とするスタイリッシュなスポーツカーです。86と比較すると、仕様上の違いは大きくないものの、エクステリアの一部や内装にはスバル独自のデザイン要素が散りばめられています。
スバルBRZには、標準仕様のR・R Customize Package・上級仕様のS・GT・最上級グレードのSTI Sportなど5つのグレードがあります。STI Sportは2017年10月に100台限定で水色がかったような特別専用色の「クールグレーカーキエディション」を販売したことでも話題となりました。
スタイリッシュで存在感のある外観を持つBRZの内装はどうなっているのか、コックピットやシート内装、ディーラーオプションで装着できる快適装備について解説します。
BRZのシートは全部で4通りのデザインが展開
スバルBRZのシートインテリアは、グレード別に4種類のデザインが用意されています。どのシートもベースカラーとしてブラックを採用しており、大人っぽさとスポーティさを兼ね備えた空間を演出しています。さらに衝突障害を軽減する高剛性のシート構造で、安全性にもしっかりと配慮しています。
R Customize PackageとRは黒でまとめられたシックなトリコットシート
R Customize PackageとRの2グレードには、トリコット生地を使ったブラックのシートインテリアを採用しています。シンプルで飽きのこない生地で、上質な室内空間が広がります。
Sグレードはレッドのステッチがアクセントのコンビシート
BRZのSグレードはファブリックとトリコットのコンビシートが標準装備されています。レッドのダブルステッチがあしらわれ、スポーティな内装です。
GTのシートは「BRZ」のロゴがインパクト大
BRZのGTグレードにはアルカンターラと本革のコンビシートを採用しており、背もたれには赤字でBRZのロゴが刺繍されています。メーカーオプションでSグレードにも装着可能です。
STI Sportは最上級グレードにふさわしいボルドー×ブラックのコンビシート
最上級モデルのスバルBRZのSTI Sportには、アルカンターラと本革のコンビシートを設定しています。ブラックとボルドーの組み合わせはSTI SPORTだけの専用デザインで、クラシカルな雰囲気がかっこいいです。
ディーラーオプションのフロアカーペットで足回りもおしゃれに
ディーラーオプションで装着できるフロアカーペットは、スポーツモデルにぴったりな黒×赤のデザインと、柄にこだわった黒のデザインです。走行時のノイズを軽減する吸音タイプなので、快適なドライブが楽しめます。
もちろん、ディーラーオプションにこだわらず、その他自分好みのデザインを見つけてカスタムを自由に楽しむのもおすすめです。
BRZのコックピットはスポーツ走行を想定した機能美デザイン
BRZのコックピットはグレードごとに違ったデザインです(写真は上からS・STIスポーツ・Rカスタマイズパッケージ)。
ステアリングは全て3本スポークですが、シルバー加飾があるものとないものがあります。チルト・テレスコピック機構は全車のステアリングに標準装備されており、細かくドライビングポジションの調整が可能です。S・GT・STI Sportなど上級モデルにはステアリングの右部分にクルーズコントロールが搭載され、高速道路などを40km/h~約120km/hの範囲で定速走行するのに便利です。
高触感革を使った本革巻シフトノブ(レバー)はR Customize Package以外の全車に装着されています。ステアリングに合わせた赤のダブルステッチがあしらわれており、インテリアに統一感を与えます。
BRZのインパネ周りは操作性・視認性ともに優れていて、実用的な作りとなっています。メーターはそれぞれRとR Customize Package、SとGT、STI Sportにそれぞれのデザインが設定されています(写真はS)。4.2インチのTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ付きのメーターはS・GT・STIスポーツに標準装備され、パワー・トルクカーブ画面や水温ゲージを表示します。
左右に独立して温度調整機能がついているフルオートエアコンはS・GT・STI Sportの3グレードに標準装備され、RとRカスタマイズパッケージにはマニュアルエアコンがついています。
赤ステッチの入ったドアトリムはR・S・GT・STIスポーツに標準装備されます。また、ディーラーオプションでは触り心地のよいウルトラスエードを用いたインテリアパッケージ(Aドアリムパネル・Bドアアームレスト・Cドアニーパッド)を装着可能です。
SUBARUのBRZはR Customize Packageを除く全てのグレードにアルミペダルを標準装備しています。スポーツカーらしさを堪能できる見た目と操作する楽しさはもちろん、万が一の事故における前面衝突時にペダルが後退しないように設計されており、ドライバーの足回りへのダメージを軽減します。
さらにS・GT・STIスポーツの上級モデルには、運転席と助手席に運転中の安定性を高めるニーパッドを配置しています。ニーパッドも赤のステッチが施されたスポーティなデザインとなっています。
ディーラーオプションで装着可能なツインフットランプは、ブルーとアンバーの2カラーで構成されています(ドアオープン時はブルー、スモールライトがついている時はアンバー)。雰囲気のあるLEDライトが夜間の乗降をサポートしてくれます。
フロントのセンターコンソールにはカップ2個分のカップホルダーを設置しています。脱着式なので前後に動かすことができます。Rカスタマイズパッケージ以外のグレードに標準装備されます。
車両設計を工夫しクリアな視界を確保
スバルBRZのフロントの視界は、パーテーションガラスとスリム化したフロントピラーによって広く確保されています。車のリヤガラスの上部中央に設置されたハイマウントストップランプの位置も、後方の視界を確保するために配慮されています。
BRZとのドライビングをより安全に楽しめるビークルダイナミクスコントロールを標準搭載
常にセンサーが車両の状態を注意深く検知するVDC(ビークルダイナミクスコントロール)は、BRZの全てのグレードに標準装備されています。スポーツやスノーなど、スイッチで簡単に操作して4通りの走行モードを選べます。
BRZのトランクルームは広く容量を確保した便利設計
4人乗りのクーペとしても使用可能で、全車に可倒式リヤシートを標準装備しているBRZ。荷物の載せやすさを考えて作られたトランクルームは、荷室容量も十分に確保されています。トランクルームの床下にはサブトランクを設置し、工具等を入れられるスペースがあります。
BRZの純正アクセサリーとして、トランクマットやソフトトレー、プライバシーカバーが販売されています。プライバシーカバーは荷物の目隠しとして使えるほか、BRZを2シートのように見せてくれます。
スバルBRZの内装は運転が楽しくなるスポーティな装いが魅力
スバルBRZの内装はグレードによって装備・デザインに違いはあるものの、いずれもスポーツ走行を意識したスタイリッシュなデザインに仕上がっています。特に、上級モデルのBRZではアルカンターラや本革などの素材を使用していて高級感があります。見た目だけではなく安全性と使い勝手の良さにも配慮しており、ドライバーはもちろん、乗員全員がドライビングの楽しさを体感できるSUBARUの魅力あふれるスポーツカーです。
また、フロアマットやシフトパーツ、姉妹車であるトヨタ86と共有できるインテリアパーツやカスタムグッズも多く出回っています。こうした自分だけの理想のクルマを作り上げていく娯楽性も、BRZ乗りにとって大きな楽しみのひとつとなるでしょう。