ブルーミラーはオプションで必要?効果やメリットまとめ
新車のオプション項目で見かける「ブルーミラー」は、雨の日など水滴がついていても通常の無色ミラーよりも視界を確保しやすくなる効果があります。さらに、夜間の後続車のヘッドライトを減光させるため、眩しさを軽減し、サイドミラーをしっかりと確認できるようになります。
しかし、わざわざオプションを付けてサイドミラーをブルーミラーにする必要があるのか疑問に感じる方もいるかもしれません。そこで、本記事ではブルーミラーの効果やメリット、デメリット、そして後付けに関する注意点などを詳しくご紹介します。
ブルーミラーの効果は「見やすさ」と「減光」にある
ブルーミラーの効果は、主に後続車のヘッドライトの眩しさを軽減する「減光」機能と、「親水」による雨天時の視界確保の2点にあります。この減光効果は、最近の車で標準装備になっていることが多い「自動防眩ルームミラー」と同じような働きを、サイドミラーで実現します。特に後続車のライトがまぶしいと感じる方に、ブルーミラーは効果的です。
例えば、車線変更をする際などにサイドミラーを確認すると、後続車にヘッドライトを当てられて一時的に視界が奪われてしまう状況がありますが、ブルーミラーを装着していると光を減光して見えるので、通常のミラーに比べて安全に後方を確認することができます。夜間の運転をより快適にするための重要な効果と言えます。
また、新車オプションのブルーミラーは親水効果があるコーティングを施していることが多く、水滴が玉にならず自然にダラダラと流れていくようになっています。一般的な撥水コーティングをサイドミラーにかけると、走行風を受けにくいため水滴がいつまでも飛んでいかないことがありますが、親水コーティングを施しているブルーミラーであれば自然に水が流れ、雨の日でもクリアな視界を保てるという効果があります。
ブルーミラーを取りつけるメリットは眩しさを軽減できること・コーティングすると雨の日でも見やすくなること
新車オプションでブルーミラーを取りつけるメリットは、実用面だけでなく、車のドレスアップ効果にも及びます。具体的には、以下のメリットが挙げられます。
ブルーミラーを取りつけるメリット
- 後続車のヘッドライトの眩しさを軽減できる
- 親水コーティングがあれば雨の日も見やすい
- ノーマルミラーの車に装備差をつけることができる
ブルーミラーの減光効果により後続車のヘッドライトが眩しくないこと、親水コーティングで雨の日も見やすいことの他に、サイドミラーの色が青いので、パッと見た時に同じ車種でもノーマルミラーの車両より高級感のある印象を与えます。このドレスアップ効果も、ブルーミラーをオプションで選ぶ大きなメリットの一つです。
ブルーミラーを取りつけるデメリットは購入費がかかること・車検が通らなくなる可能性があること
ブルーミラーの装着には多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。新車オプションでブルーミラーを取りつけるパターンと、社外品のブルーミラーを後付けで取りつけるパターンに共通して生じるデメリットは以下の通りです。
オプション、後付けでブルーミラーを装着するデメリット
- 支払額が高くなる
- 社外品をDIYする際に破損する恐れがある
- 社外品を後付けすると車検に通らなくなることがある
サイドミラーのブルーミラーは標準装備ではなくオプションになっていることが多いため、車両本体価格にオプション価格が上乗せされ、総支払額がどうしてもノーマルミラーの見積もりよりも高くなります。これはオプション装着に伴う避けられないデメリットです。
また、ブルーミラーはトヨタや日産、ホンダなどの自動車メーカーだけでなく、自動車パーツを販売しているメーカーからも多数発売されています。中には、ウインカーと連動してミラー内に仕込まれたLEDインジケーターが点滅するような機能を持つものもありますが、後付けした社外品は、場合によっては車検に通らない可能性があります。車検に適合しない製品を選んでしまうと、後で大きな手間や費用が発生するというデメリットが生じます。
社外品のブルーミラーパーツの説明書には、車検対応品であるかどうかの記載があることが多いので、購入し取り付けする前に必ずよく読んでおくことが重要です。もし、車検に通るのかどうか不安を覚える場合は、自動車メーカー純正パーツのブルーミラーを取りつけることが最も無難です。純正品であれば、車検の問題を心配する必要がありません。
さらに、社外品のブルーミラーを自分で車両に後付けで取りつける場合、ノーマルミラーを取り外す作業を伴うことが多く、誤って破損させてしまう可能性もあります。また、純正ミラーの上に貼りつけるタイプもありますが、寒冷地仕様などで装備されているミラーヒーターの機能が使えなくなる場合もあるので、特に寒冷地にお住まいの方は、十分に注意する必要があります。後付けを検討する際は、これらのデメリットとリスクを理解しておきましょう。
ブルーミラーのオプション価格は10,000円~25,000円程度
各自動車メーカーの代表的な車種に設定されていたブルーミラーオプションの価格をまとめました。掲載価格は当時のものですが、ブルーミラーのオプション価格帯を知るための参考にしてください。一般的に、ブルーミラーのオプション価格は10,000円から25,000円程度の範囲で設定されていることが多いです。
| オプション名 | 価格 | |
|---|---|---|
| トヨタ・プリウス | レインクリアブルーミラー | 12,960円 |
| 日産・ノート | マルチファンクションブルーミラー | 23,112円 |
| ホンダ・フィット | アクアクリーンミラー | 10,584円 |
| マツダ・デミオ | ブルーワイドミラー | 18,576円 |
トヨタのプリウスでは、「レインクリアブルーミラー」という名称でディーラーオプション価格12,960円で提供されていました。このオプションには、親水加工が施されており、雨の日もクリアな視界で走行することができるという効果がありました。比較的求めやすい価格帯のオプションです。
日産のノートでは、NISMOパーツとして「マルチファンクションブルーミラー」がディーラーオプションで販売されていました。価格は23,112円と他のメーカーよりも割高な設定ですが、この価格には商品代だけではなく、専門技術者による取り付け費も含んでいます。取り付けの手間を考慮すると、この価格設定も納得できるものです。
ホンダのフィットでは、「アクアクリーンミラー」という名称でブルーミラーが販売されていました。価格は10,584円で、標準装備のミラーサブAssyを取り外して装着します。比較的低価格なオプションであり、雨天時の効果を重視するユーザーに人気がありました。
マツダのデミオでは、「ブルーワイドミラー」という名前で販売されており、価格は18,576円です。BSM(ブラインド・スポット・モニタリング)付き車には取り付けできますが、ヒーテッドドアミラー(ミラーヒーター)が装着されている車両には取り付けできない点に注意が必要です。後付けを検討する際は、このデメリットを必ず確認しましょう。
ブルーミラーは後続車のヘッドライトが気になる人におすすめの装備
ブルーミラーは、親水コーティングを施していることで、雨の日でもクリアな視界を確保でき、見やすいという効果があります。それだけでなく、減光効果もあるため、夜間に後続車のヘッドライトが眩しくありません。この減光効果は、夜間の安全運転に大きく寄与するメリットです。
わざとではなくともサイドミラーにヘッドライトを当ててくる車や、眩しすぎるLEDヘッドライトを装着している後続車に効果があり、特にミラーにヘッドライトを当てられていると気になって前方に集中できないという人には効果的な装備です。運転時のストレスを軽減したい方には、ぜひ検討していただきたいオプション装備です。
見た目も通常のクリアレンズとは違い、鮮やかなブルーの見た目になるので、他の車と差をつけることができ、高級感もあります。ブルーミラーは一度使ったら手放せないという声もあるほど人気のおすすめオプション装備です。価格や後付けの可否、デメリットを考慮し、ご自身の車に合ったブルーミラーを選びましょう。