アルファロメオ・ジュリア(2代目)は日本発売から約9年、今なお現役のスポーツセダン
創業から100年を超えるイタリアの老舗メーカー、アルファロメオのセダン型スポーツカー「2代目ジュリア」は、2017年10月14日に日本で発売されました。あれから約9年、当初は電気自動車の後継へ移行する計画でしたが、現在は方針が見直され、内燃エンジンを積んだまま販売を継続しています。ここでは最新の動きから順に、その歩みをたどっていきます。
初代ジュリアが1970年代に生産を終えてから、2代目が登場するまでには約40年もの空白がありました。2代目はヨーロッパやアメリカで先行発売されたのち、日本にも導入されています。
ジュリアはDセグメントに属する4ドアセダンです。同クラスにはメルセデス・ベンツCクラスやアウディA4といった強豪がひしめきます。後輪駆動へのこだわりや官能的なデザインで独自の存在感を放ちつづけ、登場から時間が経った今も、根強い支持を集めるモデルとなっています。
世界限定10台の最過激モデル「ジュリア クアドリフォリオ ルナロッサ」が登場
アルファロメオは2026年初頭、ブリュッセルモーターショーで特別仕様車「ジュリア クアドリフォリオ ルナロッサ」を世界初公開しました。アメリカズカップに挑むセーリングチーム「ルナロッサ」との協業から生まれた1台で、世界わずか10台という超希少モデルです。VIP顧客に向けたもので、発表と同時に完売したと伝えられています。
最大の見どころは、公道向けとしては異例のデュアルプロファイル大型リアウイングを含む専用カーボンファイバー製エアロキットです。標準のクアドリフォリオに対して最大5倍のダウンフォースを発生し、300km/h走行時には約140kgに達するとされます。パワートレインは520馬力に高められた2.9L V型6気筒ツインターボで、アルファロメオ自身が「史上もっとも空力効率に優れたクアドリフォリオ」と位置づけています。開発の総仕上げは、同社伝統のバロッコ・プルービンググラウンドで行われました。
ボディカラーは第37回アメリカズカップに参戦したAC75艇にちなむ玉虫色。ダッシュボードには実際のセイル素材を封入するなど、ヨットレースの物語を車内に持ち込んだ、コレクター性の高い仕立てとなっています。
EV化を先送り、現行ジュリアは内燃機関のまま2027年以降まで販売継続へ
2代目ジュリアは当初、電気駆動の後継モデルに道を譲る予定でした。しかし想定を下回るEV需要を受けて計画が見直され、現行モデルは直列4気筒ガソリンと2.9L V6を残したまま、少なくとも2027年、場合によっては2028年まで生産を継続することが決まりました。一方でディーゼルは廃止されています。
高性能版のクアドリフォリオは2025年9月にいったん生産を終えましたが、2026年4月からイタリアのカッシーノ工場で生産ラインに戻る予定です。日本向けの最終オーダーが2025年春に区切られ「もう買えないのでは」との見方も広がりましたが、生産再開により入手機会が残る形となりました。
後継となる次世代ジュリアは、ステランティスの「STLAラージ」プラットフォームを採用し、電気自動車・ハイブリッド・内燃機関を選べるマルチエネルギー構成になる見込みです。市場投入はプラットフォームの熟成が進む2027年以降とみられ、正式な時期は今後の発表待ちとなります。名門Dセグメントセダンの灯を絶やさない、という姿勢がうかがえます。
クアドリフォリオ100周年「コレツィオーネ」やエストレマなど2025年の限定車
2025年後半には、ジュリアの締めくくりを飾る限定車が相次いで設定されました。11月には最高出力520PSに高めた「ジュリア クアドリフォリオ エストレマ」を46台限定で発売。アクラポヴィッチ製エキゾーストなどを備え、走りと装備の両面をさらに磨いたモデルです。
同じく11月には、ゴールドのアクセントをまとったアクティブサス装着の限定車「INTENSA(インテンサ)」をジュリアに73台、ステルヴィオに12台設定。12月には、四つ葉のクローバー=クアドリフォリオの誕生100周年を記念した特別限定車「コレツィオーネ」が、ジュリアとステルヴィオ合わせて世界63台で登場しました。いずれも希少性が高く、コレクション性を重視した内容となっています。
「スーペルスポルト」「トリブート イタリアーノ」など2024年の限定車が続々
2024年はジュリアの限定車が特に賑わった年でした。4月には、ドライブレコーダーや保証延長をセットにした「ヴェローチェ スペリオーレ」を41台限定で設定。5月には、1928年のミッレミリアでの「6C 1500 Super Sport」の勝利にオマージュを捧げた「クアドリフォリオ スーペルスポルト」の予約受付を開始しました。世界限定275台のうち日本割り当ては30台、価格は税込14,450,000円です。
10月には、イタリアへの敬意を込めた「トリブート イタリアーノ」を74台限定で発売。さらにクアドリフォリオの左ハンドル仕様を、カスタマイズプログラム「Design Your Quadrifoglio」とセットで導入するなど、幅広い展開が続きました。また、ボディ各所にダークエンブレムをあしらった「ヴェローチェ モノクロームエディション」を41台限定で設定。こちらは後述する2019年の初代モノクロームエディション(50台)とは別の、新装備をまとった第2弾にあたります。
アルファロメオのジュリアにクアドリフォリオ100周年記念アニヴェルサリオを17台限定販売
アルファロメオは2023年、クアドリフォリオ100周年を記念した特別モデル「Giulia Quadrifoglio 100th Anniversario(ジュリア 100th アニヴェルサリオ)」を発売しました。世界限定100台のうち、日本への割り当ては17台。価格は14,080,000円です。この記念モデルは世界規模で完売しています。
特徴は専用色のモントリオールグリーンのボディカラーです。クアドリフォリオ100周年記念バッジを与えられ、所有満足感の高い仕上がりとなっています。インテリアはレザーとアルカンターラを組み合わせ、ゴールドステッチで彩られたインストルメントパネルには記念ロゴを特別装備します。
ジュリアの特別仕様車「コンペティツィオーネ」を限定60台販売
アルファロメオは2023年8月30日、プレミアムセダンのジュリアに特別仕様車「Giulia 2.0 TURBO COMPETIZIONE(ジュリア 2.0 ターボ コンペティツィオーネ)」を設定し、9月9日より発売しました。限定台数は60台です。
価格はアルファレッドが42台限定で7,000,000円、ブルカノブラックが18台限定で7,100,000円。280psを発揮する2.0Lガソリンターボのヴェローチェをベースに、4輪が独立して最適な減衰力を発揮するAlfaアクティブサスペンション、COMPETIZIONE専用エンブレム、レッドステッチのインテリアなどを特別装備しています。
ジュリアGTAをよりスパルタンに仕立てた「ジュリアGTAm」も設定
アルファロメオが2020年3月2日に発表した「ジュリアGTA」には、サーキット志向を強めた「ジュリアGTAm」も用意されました。GTAとGTAmは合わせて500台限定での生産とされ、すでに生産・納車を終えています。
GTAmのパワートレインは、ジュリア・クアドリフォリオの2.9L V型6気筒ガソリンツインターボを鍛え上げたもので、0〜100km/h加速は3.6秒、最高出力は540hpに達します。
ベースのGTAに対し、軽量なポリカーボネート樹脂「Lexan」をサイドウィンドウやリアウィンドウフレームに採用。ルーフやバンパー、ホイールアーチ、ドライブシャフト、ボンネットなどにはカーボンファイバー、ドアやサスペンション、エンジンにはアルミを使い、車両重量を1,520kgまで切り詰めています。
空力面ではカーボン製の大型リアウイングやフロントリップスポイラーを装着し、高速域のパフォーマンスを高めました。専用デザインの20インチホイールを履き、キャビンにはGTA以上に広くアルカンターラを使用。リアシートを取り払った2シーター化で、ゆとりある空間を確保しています。
ブランド110周年を記念した「ジュリアGTA」が登場
2020年3月2日、アルファロメオは同年6月24日に迎えるブランド誕生110周年を記念し、ジュリアの限定モデル「GTA」を発表しました。
GTA(グラン・ツーリスモ・アレジェリータ)は、1965年に登場し数々のレースで活躍した名車「ジュリア・スプリントGTA」に着想を得たモデルです。ベースはジュリア・クアドリフォリオで、540hpに引き上げた2.9L V型6気筒ガソリンツインターボを積みます。
カーボン素材の活用により約100kgの軽量化を達成。F1のノウハウを反映した「ザウバーエアロキット」を採用し、足元には20インチのセンターロックホイールを装着します。ダッシュボードやシート、サイドピラーのトリムにはアルカンターラを使用しました。
さらにシューズやレーシングスーツ、グローブがセットになったフルレーシングセットやカーカバーを標準装備。購入者はアルファロメオ・ドライビングアカデミーで講習を受けられる特典も用意されました。
ジュリアにF1参戦記念の限定車「F1 Tributo」を設定
ハイパフォーマンス版「ジュリア・クアドリフォリオ」に、限定車「F1 Tributo(エフワン・トリビュート)」が設定されました。発売は2019年11月、価格は税込14,590,000円で、わずか6台限定での販売です。
F1トリビュート専用エアロを身にまとい、ミラーハウジングやグリルも専用デザイン。アクラポヴィッチ製エキゾーストの導入で最高出力を引き上げ、ブレーキも軽量化により性能を高めています。足元にはレーシーな5ホールデザインのブラックアルミを組み合わせます。
インテリアにはスパルコ製のカーボンバケットシートやレッドシートベルトを装備。ステアリングやシフトノブにはレザーやアルカンターラ、カーボンをあしらい、レーシングバッジがプレミアム感を主張します。
ジュリア スーパーのリースプログラム「Carta GIULIA(カルタ ジュリア)」を設定
2017年10月に販売が始まったジュリアは、2019年10月1日、販売2周年を記念したリースプログラム「Carta GIULIA(カルタ ジュリア)」を用意しました。
これはラグジュアリーグレードの「スーパー」を月額55,000円の定額で3年間乗れるプログラムで、メンテナンスや税金、車両代まで含んだ内容でした。タイヤやドライブレコーダーなどはオプションで選択でき、契約満了後はリース継続や、残価精算による買い取りも可能とされていました。
ジュリア2.0ターボ・ヴェローチェの右ハンドル仕様を一部変更し2019年7月6日に発売
アルファロメオのFCAジャパン(当時)は、「ジュリア2.0ターボ・ヴェローチェ」の右ハンドルFRモデルを一部仕様変更し、2019年7月6日に発売しました。
「ヴェローチェ」はラインアップの中でもスポーツ志向の強いモデルで、高い走行性能と磨き上げられたデザインが持ち味です。
この一部変更ではパワートレインは据え置きつつ燃費を約10%改善し、JC08モード燃費は13.2km/Lとなりました。アルミホイールは19インチへ大径化し、ブレーキキャリパーをレッドとすることで足元の存在感を高めています。
インテリアではダッシュボードとドアパネルに新たにレザーを採用し、上質感を高めました。価格も改定され、5,780,000円となっています。
ジュリアの特別仕様車「モノクロームエディション」を50台限定で発売
FCAジャパン(当時)は、ジュリアの特別仕様車「ジュリア2.0ターボスーパー モノクロームエディション」を2019年5月22日より発売しました。アルファホワイト、アルファブラック各25台の設定です。
ベースは「ジュリア2.0ターボスーパー」で、快適性と上品さ、そしてスポーティなエクステリアを兼ね備えた特別感のある1台でした。
ボディカラーはアルファホワイトとアルファブラックの2色。エンジンは2.0L直列4気筒ターボで最高出力200psを発揮します。カーボン調のエクステリアミラーハウジングを採用し、ベース車の18インチに対しダブルスポークの19インチアルミホイールを装着して低重心感を演出しています。
ジュリア モノクロームエディションの装備
- ステアリングヒーター
- プレミアムレザーシート
- 8ウェイパワーシート
- アダプティブクルーズコントロール
- ETC車載器
価格はベースのジュリア2.0ターボスーパーより13万円安い530万円で、手の届きやすさも魅力でした。
ジュリアに「2.2 TURBO DIESEL SUPER」を追加、ディーゼルが日本初上陸
フラッグシップセダンのジュリアに、直列4気筒2.2リッター直噴ターボディーゼルを積むモデルが加わり、アルファロメオのディーゼルとして日本に初上陸しました。日本導入は2019年4月です。
最高出力190ps/3500rpm、最大トルク450Nm/1750rpm、0-100km/h加速は7.2秒。SUVのステルヴィオと並行して新開発された軽量スポーツディーゼルで、燃費は17.2km/Lをうたいました。
装備はガソリンの「2.0 TURBO SUPER」に準じ、価格は556万円でした。なお、その後のラインアップ見直しでディーゼルは廃止されています。
| ヘッドライト | バイキセノン |
|---|---|
| アルミホイール | 18インチ10スポーク |
| Connectシステム | Apple CarPlay/Android Autoに対応 |
| シート | プレミアムレザー 前席パワーシート |
| その他 | アダプティブクルーズコントロール Harman/Kardonプレミアムオーディオシステム リヤパーキングカメラ |
アルファロメオのジュリアはプレミアムなセダンタイプのスポーツカー
ジュリアは、アルファロメオが1962年から1977年まで十数年にわたって販売した車です。初代ジュリアは1950年代に人気を博した「ジュリエッタ」の姉妹車にあたります。
当時のジュリアは、コンパクトなボディにスポーツカーにも引けを取らないDOHCの高性能エンジンを積み、パワフルで俊敏な走りを実現していました。レースへの参戦にも積極的で、国際的に著名なレースでも数々の栄冠を手にし、ファン層を広げました。
2015年6月には、約40年ぶりとなる2代目ジュリアの発表会が本国で行われました。ボディは4ドアセダンのみ、駆動方式はFR(後輪駆動)と4WD。アルファロメオが自社製セダンにFRを採用するのは「アルファ75」以来で、この点にも注目が集まりました。
2代目はヨーロッパやアメリカで先行発売され、日本では2017年10月14日に発売されました。
ジュリアは個性たっぷりの官能的なエクステリア
ジュリアのエクステリアには、ヨーロッパの街並みに残る歴史的建造物にも負けない存在感があります。大胆なデザインのホイールは、タイヤにかかる力を分散する立体構造としています。
フロントグリルはコントラストとシンメトリーを融合させ、高いオリジナリティを表現しています。
ボンネットやルーフにはカーボン、ドアやサスペンションにはアルミを用いて、ボディの軽量化も図られています。
インテリアは選び抜かれた上質素材を使用
ジュリアのインテリアは、コックピット周りにラグジュアリーな雰囲気が漂います。木目調のパネル、ステアリングのメタルフレーム、ナビの液晶など、いずれも吟味された素材で仕立てられています。
シートには上質なプレミアムレザーを採用。存在感を引き立てるステッチの色や縫い目にも、妥協のない造り込みがうかがえます。
ジュリアは先進的な安全技術を数多く搭載
ジュリアは、夜間の視界を確保するバイキセノンヘッドライトや、衝突の危険が高いと判断すると警告し自動でブレーキを作動させる被害軽減ブレーキなど、先進の安全技術を備えます。後年の改良ではアダプティブ・クルーズ・コントロールにハイウェイアシストを加えるなど、運転支援もアップデートされていきました。
ジュリアのパワートレインの特徴
最上級グレード『クアドリフォリオ』の2.9L V型6気筒ツインターボは、フェラーリの開発に携わったエンジニアも加わって作り込まれました。最高出力510PS、0-100km/h加速3.9秒という、セダンとしては圧巻のスペックを実現しています。
サスペンションは専用設計のダブルウィッシュボーンを採用し、高速域でも安定した挙動を示します。
ジュリアが採用するツインクラッチ式のトルクベクタリングは、リアの左右タイヤへ個別にトルクを配分する制御システムです。これにより滑りやすい路面でも横滑りを抑え、優れたトラクション性能を発揮します。
ブレーキには電子制御のインテグレーテッド・ブレーキシステムを採用し、レスポンス向上と制動距離の短縮、そして軽量化を両立しています。
ジュリアのライバルはベンツ・アウディ・BMWのドイツ勢
ジュリアはDセグメントのセダンです。同クラスの輸入セダンには「アウディA4」「BMW3シリーズ」「メルセデス・ベンツCクラス」という強力なライバルがそろいます。
いずれも日本での知名度が高く、品質評価も安定しており、根強い支持を集めています。ジュリアは後輪駆動の走りとデザインで独自色を打ち出し、このクラスのシェア争いに挑んできました。なお、これらライバル勢もその後の世代交代や価格改定を経ており、下表はジュリア登場当時の価格の目安としてご覧ください。
| ライバル車 | メーカー希望小売価格 |
|---|---|
| アウディA4 | 4,470,000円~ |
| BMW 3シリーズ | 4,090,000円~ |
| ベンツ Cクラス | 4,410,000円~ |
ジュリアの日本販売価格(登場時は4,460,000円~)
登場時のジュリアは4グレード展開で、ベースの「ジュリア」が4,460,000円、最上級の「ジュリア クアドリフォリオ」が11,320,000円でした。下表は登場時の価格です。その後は円安や仕様変更に伴う価格改定が重なり、現在はヴェローチェとクアドリフォリオを中心とした構成へ集約されるとともに、価格も当時から大きく上昇しています(限定車のスーペルスポルトは14,450,000円など)。
| グレード | エンジン | ミッション | 駆動方式 | 価格(登場時) |
|---|---|---|---|---|
| ジュリア | 直列4気筒 2.0Lターボ |
8速AT | 2WD (FR) |
4,460,000円 |
| ジュリア スーパー | 5,430,000円 | |||
| ジュリア ヴェローチェ | 4WD | 5,970,000円 | ||
| ジュリア クアドリフォリオ | V型6気筒 2.9Lツインターボ |
2WD (FR) |
11,320,000円 |
ジュリエッタの後継として誕生したアルファロメオ・ジュリアのモデルチェンジ遍歴
ジュリアはアルファロメオの乗用車で、初代と2代目の間には約39年もの空白があります。初代は「ジュリエッタ」の、2代目は「159」の後継として登場しました。
アルファロメオ・ジュリア 初代/1962年~1977年
1962年、ジュリエッタの後継として最先端技術を投入した「TI」が登場します。1963年にはレース向けの「TIスーパー」を追加。ホモロゲーション取得のため501台のみの生産でした。1964年にはDOHC1,290ccを積む廉価版「1300」が誕生。1965年にスポーティな「ジュリア・スーパー」と「1300TI」が登場します。1968年に「TI」が「1600S」へ、1970年にはGT系に1300を強化した「スーパー1.6」を追加し「1600S」を整理。1972年には「スーパー1.3」「スーパー1.6」の2本立てに集約され、1974年のマイナーチェンジで「ヌーヴァ・スーパー1.3/1.6」となりました。
| ジュリア・スプリントGT | 1963年 |
|---|---|
| ジュリア・スプリントGTC | 1964年 |
| ジュリア・スプリントGTV | 1965年 |
| ジュリア・スプリントGTA | 1965年 |
| ジュリアTZ | 1963年 |
| ジュリアTZ2 | 1965年 |
| TZ3コルサ | – |
アルファロメオ・ジュリア 2代目/2016年~
2015年6月に159の後継として2代目を発表、翌2016年に欧州発売。日本では2017年10月から販売を開始し、「GIULIA」「GIULIA SUPER」「GIULIA VELOCE」「GIULIA QUADRIFOGLIO」を展開しました。
2018年には右ハンドルのFR「VELOCE」を追加。2019年4月にディーゼル「2.2 TURBO DIESEL SUPER」、同5月に特別仕様車「モノクロームエディション」(50台)、同11月に「クアドリフォリオ F1 Tributo」(6台)を設定しました。2020年にはマイナーチェンジで先進安全装備を拡充し、エントリーの「スプリント」を追加。同年、110周年記念の高性能限定車「GTA/GTAm」(合計500台・540hp)を発表しています。
2021年以降はグレードを集約し、右ハンドルは「VELOCE」と「QUADRIFOGLIO」が中心となりました。2023年には特別仕様車「コンペティツィオーネ」(60台)と、クアドリフォリオ100周年の「Quadrifoglio 100th Anniversario」(世界100台・日本17台)を設定しています。
2024年は限定車が充実し、「ヴェローチェ スペリオーレ」(41台)、「スーペルスポルト」(世界275台・日本30台)、「トリブート イタリアーノ」(74台)、左ハンドル「クアドリフォリオ」の導入、「ヴェローチェ モノクロームエディション」(41台)などが登場。2025年には「クアドリフォリオ エストレマ」(46台・520PS)や「INTENSA」(ジュリア73台)、クアドリフォリオ100周年の「コレツィオーネ」(世界63台)を設定しました。同年、EV後継への移行を先送りし、内燃機関のまま少なくとも2027年(最長2028年)まで販売継続すること、ディーゼルを廃止することが決まっています。
2026年初頭には世界限定10台の「クアドリフォリオ ルナロッサ」(520PS)を発表。いったん止まっていたクアドリフォリオの生産も、同年4月にカッシーノ工場で再開される予定です。後継となる次世代ジュリアはSTLAラージ・プラットフォームを採用し、電動・ハイブリッド・内燃機関をそろえる見込みとされています。
| アルファロメオ・ジュリアのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 | 1962年~1977年 |
| 2代目 | 2016年~(内燃機関のまま2027年以降まで継続予定) |
アルファロメオはジュリアでプレミアムブランドとしての地位再構築を狙う
アルファロメオにとってジュリアは、かつてドイツ勢に譲ったプレミアムブランドとしての地位を取り戻すための、特別な存在です。当初描かれた早期のEV化ではなく、内燃機関の魅力を残しながら販売を続ける判断は、ブランドの個性を大切にする姿勢の表れともいえるでしょう。
近年のアルファロメオは、トナーレやジュニアといったSUV/クロスオーバーで販売の裾野を広げつつ、ジュリアとステルヴィオを「ラインアップの頂点」として磨き続けてきました。後継が電動化世代へと移っても、走りへのこだわりは受け継がれていくはずです。
後輪駆動のバランスと官能的なデザインをまとったジュリアは、イタリア車らしい情熱を今に伝える1台です。次世代への移行を控えたいまだからこそ、その存在感はいっそう際立っています。