アキュラが販売する車種を一覧で紹介 日本展開を期待するかっこいい車種が勢ぞろい
アキュラはホンダが北米を中心に海外展開する高級自動車ブランドです。トヨタのレクサス、日産のインフィニティに並ぶ存在で、1986年の誕生は日本の自動車メーカーによる高級車専用ブランド設立の第一例でもあります。
かつては日本でも「インテグラ」「レジェンド」として販売されていた車種を多く擁しており、日本のホンダ車と兄弟関係にあるモデルが揃っています。なお、2025年3月にはホンダが「アキュラ インテグラ タイプS」を日本市場へ導入・2026年後半に発売すると発表しており、アキュラが日本で買える時代が始まろうとしています。
本記事では、アキュラの歴史と全車種をスペックとともに解説します。生産終了モデルも含めて一覧で確認できます。
| 車名 | ボディタイプ | 販売状況 |
|---|---|---|
| ILX | コンパクトセダン | 生産終了(2022年モデルを最後に終了) |
| TLX / TLX-L | ミドルサイズセダン | 生産終了(2025年7月末に終了) |
| RLX | フラッグシップセダン | 生産終了(2020年モデルを最後に終了) |
| インテグラ | スポーツハッチバック | 販売中(タイプSは2026年後半に日本発売予定) |
| NSX | スーパースポーツ | 生産終了(2022年に終了) |
| CDX | コンパクトSUV(中国専売) | 生産終了 |
| RDX | ミドルサイズSUV | 販売中(2026年モデルが最終モデルの見込み) |
| MDX | フルサイズSUV(3列シート) | 販売中 |
| ZDX | クーペスタイルSUV(BEV) | 販売中(アキュラ初のBEVモデル) |
アキュラの歴史は1986年に北米市場(アメリカ市場とカナダ市場)からスタート
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ジャパンモビリティショー2025で発表したアキュラ RSX プロトタイプ -
アキュラ RSX プロトタイプ -
アキュラ RSX プロトタイプ -
アキュラ RSX プロトタイプ -
アキュラ RSX プロトタイプ -
アキュラ RSX プロトタイプ
アキュラは1986年3月、北米市場をターゲットにしてアメリカ・カナダで誕生しました。レクサス(1989年9月)やインフィニティ(1989年11月)に先立つ、日本メーカー初の高級車専用ブランドです。ホンダはシビックやアコードの大衆車で北米市場を席巻していましたが、さらなる上級市場への参入を目指しアキュラを設立。スポーツカーのインテグラとフラッグシップのレジェンドの2車種でスタートしました。
エンブレムはホンダの「H」を逆にしてAにしたデザインで、正確さを意味する「Accuracy(アキュラシー)」がブランド名の由来です。また、アルファベットの先頭に来るよう「A」を頭文字としたともいわれています。車名ルールは「LX」がセダン系に、「DX」がSUV系につきます。
近年はセダン市場の縮小によりILX・RLX・TLXが相次いで生産終了しており、現在はSUVとEV中心のラインナップへと移行しています。また、2025年2025年3月には次世代EV「RSX」プロトタイプを東京オートサロン2026に参考出品し、2026年からオハイオ州メアリーズビル工場での生産開始が予定されるなど、新たな展開が続いています。
| ブランド誕生 | 1986年3月、アメリカ・カナダで展開開始(日本の自動車メーカー初の高級車専用ブランド) |
|---|---|
| エンブレムの意味 | ホンダの「H」を逆さにした「A」で、正確さを意味する”Accuracy”が由来 |
| モデル名のアルファベット | 「LX」はセダン、「DX」はSUVに付く |
| 現在の動向 | セダン系モデルが相次いで生産終了。SUVとEVを軸としたラインナップへ移行中 |
| 次世代モデル | EV SUV「RSX」が2026年から量産予定。インテグラ タイプSは2026年後半に日本発売予定 |
アキュラILXはシビックをベースにしたアキュラブランドのエントリークラスセダン(生産終了)
アキュラILXはアキュラブランドのエントリーセダンとして2012年から販売されていましたが、2022年モデルを最後に生産終了しています。ベース車両は9代目シビックで、2018年のフェイスリフトではフロントグリルにアキュラのデザインアイコン「ダイヤモンド・ペンタゴン・グリル」が採用されました。セダン市場の縮小と、後継モデルに位置づけられるインテグラの登場が生産終了の背景です。
| 全長 | 4,549mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,793mm |
| 全高 | 1,412mm |
| ホイールベース | 2,670mm |
アキュラTLX/TLX-Lは快適装備や安全装備が充実したミドルシップセダン(生産終了)
アキュラTLXはミドルサイズセダンとして展開されていたモデルです。ロングホイールベース版のTLX-Lは中国市場専売でした。洗練されたラグジュアリーとスポーツ性能の融合が特徴でしたが、2025年7月末に生産終了が発表されました。TL/TLXシリーズとして30年の歴史に幕を閉じた形です。セダン需要の低下とSUV・クロスオーバーへの需要移行が主な要因とされています。
| 全長 | 4,833mm(TLX-L:4,981mm) |
|---|---|
| 全幅 | 1,854mm |
| 全高 | 1,447mm |
| ホイールベース | 2,776mm(TLX-L:2,900mm) |
アキュラ「TLX」の2023年改良モデルはフロントマスクのイメージを刷新させてデジタライズされたコックピットの完成度を高めた
2023年11月、ホンダはTLX(UB5/6/7型)の内外装を強化した改良モデルを発表しました。フロントには冷却効果にすぐれる「オープンサーフェス・ダイヤモンド・ペンタゴン・グリル」と4連LED「Jewel Eye」ヘッドライトを組み合わせ、フロントマスクを刷新。グロスブラックリアスポイラーや大型デュアルラウンドエキゾーストフィニッシャーが躍動感ある後姿を演出しました。
インテリアでは12.3インチマルチインフォメーションディスプレイを中心にデジタルコックピットを構成。Amazonアレクサ(Alexa)の標準装備、ワイヤレス充電、後席センターコンソール後方へのUSB-Cポート2基設置など、利便性も高められています。標準モデルのエンジンは2.0L直列4気筒ガソリンターボで最高出力272hp(約276PS)を発揮します。
| エンジン | 2.0L 直列4気筒ガソリンターボ |
|---|---|
| 最高出力 | 272hp/6,500rpm |
| 最大トルク | 38.7kgm/1,600~4,500rpm |
追加設定された「TLX Type-S」は専用3.0Lターボエンジンで最高出力355hpを実現
高性能グレード「TLX Type-S」の2023年モデルは、リヤデッキリキッドスポイラーやフロントインテークグリルなど空力パーツを強化し、バネ下重量の最小化も図られました。
専用開発された3.0L V型6気筒ガソリンターボエンジンは、小径タービンによるレスポンス向上と高密度Niレジスト採用ピストンリングキャリアによる耐摩擦性強化で最高出力355hp(約360PS)を実現。全車SH-AWDを搭載し、スポーツ走行から日常まで幅広く対応できる高性能セダンでした。
| エンジン | 3.0L V型6気筒ガソリンターボ |
|---|---|
| 最高出力 | 355hp/5,500rpm |
| 最大トルク | 49kgm/1,400~5,000rpm |
アキュラRLXは日本でレジェンドとして販売していたアキュラブランドのフラッグシップセダン(生産終了)
アキュラRLXは日本でのレジェンドにあたるフラッグシップセダンで、アキュラブランド発足当初からラインナップしていた「アキュラ・レジェンド」の流れを受け継ぐ長寿モデルでした。3つの高出力モーターとエンジンを組み合わせた3.5Lスポーツハイブリッドシステム「Sport Hybrid SH-AWD」を搭載した先進的なモデルでしたが、セダン市場の縮小を受けて2020年モデルを最後に生産終了しています。
| 全長 | 4,982mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,890mm |
| 全高 | 1,465mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
アキュラCDXはアキュラブランド唯一の中国市場専売コンパクトSUVモデル(生産終了)
アキュラCDXは中国市場専売のコンパクトSUVで、北米では販売されていませんでした。日本でも販売されていたコンパクトSUVのヴェゼルをベースに開発されており、ハイブリッドエンジンも設定されていました。2022年、ホンダと合弁会社を運営する広州汽車集団が中国での生産販売を終了すると発表しており、現在は生産終了しています。
| 全長 | 4,496mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,840mm |
| 全高 | 1,615mm |
| ホイールベース | 2,660mm |
アキュラRDXはホンダのミドルサイズSUV「CR-V」をベースに開発したアキュラの主力SUV
アキュラRDXはCR-Vをベースに開発したミドルサイズSUVです。ベースはCR-Vですが、ミッションには10速ATを採用するなど上質な仕様になっています。アキュラのSUVラインナップのなかで最も多くの販売台数を誇る主力モデルで、逆輸入を希望する日本のファンも多いモデルです。
ただし、2026年モデルが前年と変更なしとアナウンスされており、数年後にハイブリッドモデルへの切り替えが予定されていることから、2026年モデルが現行ガソリン仕様の最終モデルとなる可能性があります。購入を検討している方は最新情報を確認することをおすすめします。
| 全長 | 4,744mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,900mm |
| 全高 | 1,669mm |
| ホイールベース | 2,751mm |
アキュラMDXは3列7人乗り仕様があるフルサイズフラッグシップSUV
アキュラMDXは3列7人乗り仕様を持つフラッグシップSUVです。初代はオデッセイの北米仕様をベースにしていましたが、現行4代目(2022年〜)ではアキュラブランドのトップにふさわしい専用プラットフォームを採用しています。
パワートレインは3.5L V6エンジン+10速ATに加え、3.0L V6ターボ+SH-AWDを搭載する高性能グレード「Type S」も設定されています。レーンキープアシストや衝突軽減ブレーキなどのAcura Watch(運転支援技術)を標準装備するなど、安全性の面でも最高峰の水準を誇ります。
| 全長 | 4,917mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,961mm |
| 全高 | 1,717mm |
| ホイールベース | 2,819mm |
日本市場で2007年終売のインテグラが北米アキュラブランドで復活・日本発売も決定
日本市場で2007年に販売終了していたインテグラが、2022年に北米のアキュラブランドとして復活しました。5ドアリフトバックのスポーツコンパクトとして登場し、シビックと兄弟関係にある現代的なモデルです。
そして2025年3月、ホンダは「アキュラ インテグラ タイプS」を日本市場へ導入し、2026年後半より発売すると発表しました。これは国土交通省が新設した「米国製乗用車に関する認定制度」を活用したもので、追加試験なしで保安基準に適合できる新制度を活用したものです。タイプSはシビック タイプRと共有する2.0L VTECターボエンジンを搭載し最高出力約320hp(約320PS)を発揮、6速MTとの組み合わせが走り好きにも魅力的な一台です。
なお、高性能グレードのタイプS以外のインテグラについては、現時点で日本導入の正式アナウンスはありません。
| 全長 | 4,719mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,828mm |
| 全高 | 1,410mm |
| エンジン(タイプS) | 2.0L 直列4気筒VTECターボ |
| 最高出力(タイプS) | 約320hp(約320PS) |
| 0-100km/h加速(タイプS) | 5.1秒 |
アキュラNSXは幻のスーパースポーツカー(2022年生産終了)
アキュラNSXは日本でも販売されたホンダNSXのアキュラモデルです。エクステリア・インテリア・仕様など全て同一で、アキュラが展開しない地域では「ホンダNSX」として販売されていました。日本では2016年に発売当初から年間100台の枠に対し400超の受注があり、3年以上の納車待ちとも言われた人気ぶりでした。アメリカ市場では年間約1,000台が販売されていたため、日本よりも入手しやすい状況でした。
2022年8月に最終モデルとなる「NSX Type S」の最後の1台が生産され、2代目NSXは生産終了となっています。後継となるEVモデルの開発については現時点で正式な発表はありません。
| 全長 | 4,490mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,940mm |
| 全高 | 1,215mm |
| ホイールベース | 2,630mm |
アキュラはホンダが海外展開するブランドで日本導入の動きが始まった
アキュラは2005年に「2008年から日本に導入する」と発表しましたが、世界金融危機の影響を受けて2008年に撤回という経緯があります。それから約17年、ようやくアキュラ車が日本で買える時代が訪れようとしています。2025年3月に発表された「アキュラ インテグラ タイプS」の日本導入(2026年後半発売予定)は、日米貿易交渉に基づく規制緩和を活用したものです。
ただし、現時点での対象はインテグラ タイプSと、SUVパスポート トレイルスポーツ エリートの2車種にとどまります。また、アキュラとしてのブランド展開や正規ディーラー網の整備については、現時点で発表はありません。それでも、逆輸入業者を通じて並行輸入する手間なくアキュラ車を手にできる機会が増えてきたことは、日本のホンダファンにとって大きなニュースといえます。今後のアキュラの日本展開に引き続き注目したいところです。