86GRとGRスポーツ

86GRとGRスポーツは2代目GR86発売に伴い廃止 初代モデルのスペック・価格など86GRモデル解説

86GRと86GR SPORTがスポーツグレードとして追加されました。価格帯は390万から約500万の間になり、ボディはGRMNルックですがカーボン素材は使わず、街乗りがしやすく高速域でも運転がしやすい86GRとGRスポーツの詳細をチェック!

86GRと86GRスポーツのスペックや価格帯を紹介

トヨタが販売しているスポーツカーである「86」のGRバージョンが2017年12月18日に発売、86GRスポーツは2018年7月2日に発売開始されました。
「GR」とは、ハイスペックな「GRMN」、ミドルスペックの「GR」、以前のG’sに相当する「GRスポーツ」の3グレード展開するコンバージョンモデルで、今回はエクステリアだけではなくミドルチューニングが施された「GR」が発売になります。
そこで、86GRと86GR SPORTのエクステリアやインテリア、搭載装備やスペック、発売日や価格を紹介していきます。

2代目は86からGR86へ名称変更 GRガレージが製造するグローバルモデルに

86のモデルチェンジが2021年に実施され、それまでの名称である「86」から「GR86」へ変更されました。
このモデルチェンジに伴い初代86にラインナップしていた86GRと86GRスポーツがラインナップから消滅しています。

名称変更の理由としてGR86から世界各地で販売するグローバルモデルになることで、モータースポーツで知名度のあるGR(TOYOTA GAZOO Racing)の名称を使用したことが考えられます。
GR86は2028年にフルモデルチェンジの噂があり、スバルと共同開発していた従来までのスタイルから、トヨタの独自開発へ切り替わると言われています。

86「GR」シリーズのエントリーモデル・GRスポーツが2018年7月2日に登場

トヨタは2018年7月2日のプレスリリースで、同社を代表するスポーツカーである86のコンバージョンシリーズ「GR」のエントリーモデルにあたる、86GRスポーツ(GR SPORT)を同日より、全国のトヨタ店・トヨペット店・トヨタカローラ店・ネッツ店を通じて発売した事をアナウンスしました。

86GRスポーツは、2017年12月に販売をスタートした86の量産型スポーティドレスアップモデル「86 GR」と内外装において、一部では共通のパーツを採用し、一部ではオリジナルパーツも装備させています。ここでは、そんな86 GR SPOTSの特徴を紹介します。

86GRスポーツは日常のドライブシーンを楽しめるスポーツカーを目指す「GR」のエントリーモデル

86GRスポーツは、日常のドライブシーンで走りを楽しめるスポーツカーを目指します。86GRスポーツは、より本格的なスポーツコンバージョンが行う86 GRと、エクステリアで「専用サイドステップ」「電動格納式リモコンドアミラー」などを共通とし、インテリアでは「専用小径本革巻き3本スポークステアリングホイール」「専用コンビネーションメーター」などが共通となっています。

86GRスポーツの主要装備

  • 専用フロントスポイラー(アンダーリップ無)
  • 専用フロントバンパーサイドフィン
  • ブレンボ製17インチ対向フロントド4ポッド・リヤ2ポッド
  • ベンチレーテッドディスクブレーキ
  • 17×7 1/2J brembo専用アルミホイール
  • 専用小径本革巻き3本スポークステアリングホイール
  • 専用コンビネーションメーター(ホワイトプレートタコメーター・GRロゴ付)
86GRスポーツのスペック・販売価格
6速マニュアル 6Super ECT
エンジン FA20 (2.0L)
駆動 2WD(FR)
最高出力 152kW/7,000rpm
最大トルク 212Nm/6,400~6,800rpm
価格(税込) 3,850,000円~ 3,918,200円~

86GRスポーツの専用装備を86 GRの同一装備と比較

86GRスポーツは、エクステリアでは「フロントスポイラー」「エンブレム」「アルミホイール」を、走行性能に関わる内部パーツでは「サスペンション」「ベンチレーテッドディスクブレーキ」等で、オリジナルなモノを装備します。ここでは、86GRの同一パーツと比較して、その特徴を紹介していきます。

専用フロントスポイラーにアンダーリップが設置されないのが86「GRスポーツ」

空気の流れを整える専用フロントスポイラー

スピードに比例して大きくなる、空気の流れを整えて、ストレスのない走りをサポートできる効果を備えているのが「フロントスポイラー」です。2017年12月に販売を開始した86 GRに設置される専用フロントスポイラーでは、アンダーリップが付属されているのに対して、86GRスポーツでは付属されていないのが最大の違いです。

GRスポーツはブレンボのアルミホイールを採用するのに対しGRはレイズ製のホイールを採用

86GRスポーツのタイヤ&ホイールセット

86GRスポーツは、215/45R17サイズのタイヤに、イタリアに本社を構えるbrembo(ブレンボ)製のブラック塗装が施されて、センターオーメントが付属されるアルミホイールを装着します。

一方の86 GRでは、ミシュランPilot スポーツ 4のタイヤに、日本を代表するホイールメーカーであるRAYS(レイズ)の鍛造軽量ホイールを装着させます。

86 GRでは専用剛性アップパーツを2つ備えているのに対してGRスポーツは1つ

GRスポーツの専用剛性アップパーツ

86 GRはスポーツカーに求められる剛性をアップするために、専用の「フロントステアリングラックブレース」「リヤサスペンションメンバーブレース」を装備させているのに対して、よりライトで日常的なドライビングを楽しむユーザーをターゲットに据える86GRスポーツでは、リヤサスペンションメンバーブレースのみを装備させて剛性をアップさせます。

86GRでは衝撃吸収力を高めるためにチューニングサスペンションにローダウンスプリングを搭載

86GRスポーツ専用チューニングサスペンション

86GRスポーツでは、走行中の車体が路面から受ける衝撃力を吸収して振動を抑えるために、サスペンションにSACHSアブソーバーを装着させます。よりアクティブなドライブを望むオーナーが多い86 GRでは、衝撃吸収力を更にアップさせるためにSACHSアブソーバーだけではなく、ローダウンスプリングも導入した専用チューニングサスペンションを搭載させます。

GRスポーツのボディカラーは3色から選べる

86GRのボディカラーは「クリスタルホワイトパール」のみの設定ですが、GRスポーツでは選択肢が増えて、「クリスタルホワイトパール」「クリスタルブラックシリカ」「ピュアレッド」の3色から選ぶ事が可能です。

86の標準車向けアフターパーツ「GRパーツ」が2018年7月2日に販売をスタート

2018年7月2日、86の標準車向けのアフターパーツ「GRパーツ(GR PARTS)」が販売をスタートしました。「GRパーツ」を利用すれば、86の標準車を自分好みにカスタマイズする事ができます。

GRパーツがライナップするアフターパーツは、「本革巻き3本スポークステアリグホイール」や「ボディストライプ」など、すでに86GR・86GRスポーツが装備しているアイテムです。

ここでは、全国のトヨタ店・トヨペット店などで販売をスタートし、86の標準車をカスタマイズできる「GRパーツ」の特徴を紹介します。また2018年10月にGRフロントステアリングラックブレース・GRリヤサスペンションメンバーブレース・GRアルミホイール(鍛造軽量 RAYS製)等のパーツも追加販売しました。

先進のエアロダイナミクスによって完成した「GRフロントスポイラー&パンパーサイドフィン」は走行性アップに貢献

GRパーツのフロントスポイラー&パンパーサイドフィン

「GRフロントスポイラー&パンパーサイドフィン」を装備すれば、地上高はオリジナルより5mmほどダウンし、全長はオリジナルよりも40mmほどプラスされる視覚効果で、フロントマスクの迫力はアップします。

風洞実験や流体解析を繰り返して、先進のエアロダイナミクスが導入されて完成した「GRフロントスポイラー&パンパーサイドフィン」を設置すれば、86の走行性は飛躍します。

GRフロントスポイラー&パンパーサイドフィン

材質:樹脂(PPE)
地上高:オリジナルより約5mmダウン
全長:オリジナルより約40mmプラス
アンダーリップ付:178,200円(税込)/ 設定:GRは除く
アンダーリップ無:162,000円(税込)/ 設定:GR・GRスポーツは除く

GRリヤスポイラーを装備すればダウンフォースによって走行時の安定性はアップ

GRパーツのリヤスポイラー

走行中の車体にかかる空気抵抗を減らすために、徹底してボディラインをシャープとする86のエクステリアに魅力を感じるオーナーは多いです。同車に「GRリヤスポイラー」を装備すれば、安定走行をサポートするダウンフォースを利用しやすくなるだけではなくて、ドレスアップ効果によってボディ全体のシャープさもアップします。

GRリヤスポイラー

材質:樹脂(ABS)
設定:GT、G
価格:59,400円(税込)

「GR小径本革巻3本スポークステアリングホイール」を装備すれば86を運転する更なる特別感を演出

GR小径本革巻き3本ステアリングホイール

運転中には常にどちらかの手で握っているステアリンホイールを、86の中でも特別な車であることを示すロゴマークが入る「GR小径本革巻き3本ステアリングホイール」にすれば、86を運転する際の気持ちはさらに高ぶります。

GR小径本革巻き3本スポークステアリングホイール

材質:本革(表皮)
設定:GT、GRスポーツ
価格:61,600円(税込)

レッドラインが印象的な「GRボディストライプ」はサイドビューの彩りに変化を与える

ドレスアップに最適なGRボディストライプ

「GRボディストライプ」は、ドレスアップ効果の高いアクセサリーです。リヤタイヤに向かうほど存在感を発揮するレッドラインは、直進安定性をアップするためにロングホイールベースを採用する86のサイドビューの彩りに変化を与えます。

GRボディストライプ

材質:ポリ塩化ビニル
樹脂:ポリ塩化ビニル
設定:GR、GRスポーツ
価格:30,800円(税込)

「GRラゲージマット」は天候の影響を受けやすいスポーツを楽しむオーナーにお勧め

車内の汚れから守るGRラゲージマット

ブランドロゴネームが入る「GRラゲージマット」は、サッカー・ラグビー・野球・ゴルフなど天候の影響を受けやすいスポーツを、日常的に楽しんでいるオーナーにお勧めしたいアイテムです。同アイテムを装備すれば、急な雨に見舞われても車内は汚れにくくなります。

GRラゲージマット

カラー:ブラック、オーバーロックシルバー
材質:ポリプロビレン
樹脂:ポリ塩化ビニル
設定:GR、GRスポーツ
価格:17,600円(税込)

200台限定「GR T-Connectナビ TOYOTA GAZOO Racing Recorder付」はモータースポーツを楽しみたいユーザーの希望に応えるパーツ

ラップタイムを計測できるGR T-Connectナビ

クリアな映像を保存するなどの機能性に優れるTOYOTA GAZOO Racing RecorderがセットされるGR T-Connectナビは、ラップタイム計測を可能とするなどの多彩なメニューを用意して、86でモータースポーツを楽しみたいというオーナーの希望に応えます。

ナビ TOYOTA GAZOO Racing Recorder付

設定:スポーツドライブロガー付車
Gグレード:261,360円(税込)
Gグレード以外:262,440円(税込)

86GRのエクステリア専用フルエアロで17インチ鍛造ホイールも装備

86のエクステリアをベースに「専用フルエアロパーツ」や「17インチRAYS製鍛造アルミホイール」が特別装備されています。他にも、86GRMNでは「FA20-GR」という219PSのエンジンが搭載されていましたが、2017年12月18日に販売開始されたGRでは通常の「FA20」エンジンが積まれています。

86GRの特別装備

  • 専用フルエアロパーツ
  • フロント6ポット、リヤ4ポット+ドリルドローターブレーキ
  • 17インチRAYS製鍛造アルミホイール
  • 専用センターシングルエキゾーストテールパイプ
  • サイドエアバッグ付レカロ製フロントシート
  • 専用GRロゴ付きコンビネーションメーター

フロントスポイラー、フロントバンパーサイドフィン、サイドステップ、リヤスポイラー、リヤバンパーロア、センターシングルエキゾーストテールパイプフェンダーガーニッシュなど全て専用のエアロパーツとなっているので、見た目にも「GRスポーツ」を主張でき、特別感を味わえます。

専用リヤバンパーロア・専用センターシングルエキゾーストテールパイプ

専用サイドステップ

専用フロントスポイラー

専用フェンダーガーニッシュ

86GRのボディサイズは専用エアロパーツを装着している分通常の86よりも大型化していて、全長4,290mm、全幅1,790mm、全高1,320mmとなっています。
またボディカラーはクリスタルホワイトパールの1色のみとなっています。

86GRのボディサイズ・定員
全長 4,290mm
全幅 1,790mm
全高 1,320mm
ホイールベース 2,570mm
最低地上高 120mm
乗員定員 4名

86GRのインテリアはレカロシートを装備した特別仕様

86GRのインテリアは、アルカンターラを使用した専用のレカロシートとなっています。格別な高級感と座り心地を提供するドライバーへのおもてなしの心を感じます。

86GRではその他にも専用小径本革巻き3本スポークステアリングホイール、専用オープニング画面、専用コンビネーションメーター、専用スタートスイッチ、内装の各所へ専用のブラック加飾が施されています。

また、ベース車両の86ではスポーツシートが装備されていますが、86GRでは専用のアルカンターラ表皮のレカロシートが装着されました。

86GRのメーターは、GRMNのホワイトメーターが受け継がれ、スピードメーターにGRのロゴが刻まれています。

86GRの搭載装備

86GRMNには、RAYS製鍛造アルミホイールや、ブリヂストンのPOTENZAが装着されていましたが、86GRでは専用デザインの17インチRAYS鍛造アルミホイールにミシュラン製のタイヤが装着されています。

また、ローダウンスプリングやボディ剛性の補強などが施され、安定性に優れた走行が可能となります。

86GRではベース車の86と同じエンジンを積んでいて、マニュアルトランスミッションの最高出力は207PS、最大トルクは212Nmあり、AT(6 Super ECT)の場合で最高出力は200PS、最大トルクは205Nmになります。

新型86GRのエンジンは最高出力207PSを発揮
型式 FA20
排気量 1,998cc
種類 水平対向4気筒
使用燃料 ハイオクガソリン
圧縮比 12.5
最高出力 207PS(AT:200PS)
最大トルク 212Nm(AT:205Nm)

86GRの販売価格は4,968,000円・86GRスポーツの販売価格は3,918,200円

86GRMNの量産版である「86GR」は、2017年12月18日に発売となりました!86GRMNは、Webでの申し込みで限定100台のみの販売でしたが、86GRは全国のディーラーで限定台数なしで購入できます。

気になる価格は86GRMNの値段が648万円、86GT リミテッドハイパフォマンスモデルの値段が346万円でしたが、新型86GRの販売価格は4,968,000円~となっています。

また86GRスポーツの販売価格は3,918,200円~で、初めてスポーツカーを購入する方にもお求めやすい価格設定になっています。

2017年12月18日に発売された86GRの画像7枚

  • 86GR
  • 86GR
  • 86GR
  • 86GR
  • 86GR
  • 86GR
  • 86GR

86GRと86GRスポーツは街乗りもしやすいスポーツカー

86GRとGR SPORTは、ハイスペックモデルのGRMNとエクステリアをGRルックに変更したGRスポーツの間に位置するミドルスペックモデルで、ガチガチにチューニングしたGRMNよりも乗り心地のいいモデルになっています。

車の基本動作である「走る・曲がる・止まる」が、ノーマルの86よりもパフォーマンスに優れたモデルになるので、高速域で走る高速道路でも安心して運転することができますし、街中を流して走る時でも乗り心地がいいモデルです。

86GRMNが欲しかったけど、限定100台に乗り遅れた人には待望であった「86GR」は2017年12月18日に販売され価格は5,060,000円~から、86GRスポーツは2018年7月2日発売で価格は3,918,200円~となっています。