ウェイクのモデルチェンジ

ウェイクがフルモデルチェンジせず1代限りで生産終了 タントファンクロスが後継グレードに

ウェイクのフルモデルチェンジ時期やエクステリア・インテリアのデザイン、パワートレイン、安全装備などを予想。フルモデルチェンジで東京モーターショー2019に出展したWakuWakuをベースとするという噂でしたが2022年終売。

ウェイクのフルモデルチェンジ情報 次期型のデザイン・スペックはどうなる?

ダイハツ・ウェイクのフルモデルチェンジについて、予想される実施時期や変更内容などをまとめました。
ウェイク(WAKE)はダイハツが2014年11月から販売している5ドア軽トールワゴン。軽自動車クラスとは思えない広々とした室内スペースと収納性を有し、車中泊ドライバーにも人気の一台です。

2014年の発売から早数年が経過し、数回にわたり一部改良や仕様変更が行われているものの、そろそろ次期型ウェイクへ移行し後継モデルが登場するのではないかという噂もありましたが2022年に生産終了に。新型ウェイクの内外装やスペック、安全装備などを解説。

ウェイクが販売終了 時期は2022年8月11日でタントファンクロスが後継モデル

アウトドアをテーマに販売していたダイハツのウェイクが2022年8月11日に生産終了することをダイハツが公式発表。
ダイハツにはタフトという、ウェイクとテーマが似ているモデルがあり、ライバルのスペーシアギアと比較しても競争力が落ちているため廃止になるようです。

ウェイクの後継モデルは新型車種ではなく、既存のタントにグレード追加という形で設定されたタントファンクロスです。

ウェイクの後継モデルか?東京オートサロンに「TAFT コンセプト」が出展!

東京オートサロン2020に出展されたダイハツTAFT コンセプト

DAIHATSUは、2020年1月開催の東京オートサロン2020で「TAFT コンセプト」を出展しました。
TAFT コンセプトは「Tough & Almighty Fun Tool」をコンセプトに、日常からレジャーシーンまで幅広く活躍する軽クロスオーバーモデル。市販型は2020年半ばに発売を予定とのことですが、2020年4月に発売するという情報もあります。生産場所は大分県中津市にあるダイハツ九州の大分工場です。車内は開放的な車内を演出するガラスルーフを搭載し、実用的なラゲッジスペースを用意しています。

ボディサイズは3,395mm×1,475mm×1,630mmと、2019年10月の東京モーターショーで発表されたコンセプトモデル「WakuWaku」と同数値となっています。タイヤサイズは165/65R15、パワートレインは660ccターボにCVTを組み合わせ、駆動方式は2WDとその他のスペックも同じです。このことからも、今回発表されたTAFT コンセプトのベースはWakuWakuであると推測されます。

発売時期が2020年半ばであることを考えると、TAFT コンセプトがウェイクの後継モデルとして登場する可能性は非常に高いです。安全装備には次世代スマートアシストを搭載し、タントやロッキーに次ぐDNGAプラットフォーム採用車として登場するでしょう。

新型ウェイクのパワートレインはDNGAの導入でさらに強化!燃費性能も向上すると予想

現行ウェイクはエコで安定感のある走り 次期型でも走りと燃費の良さを両立すると予想

現行モデルのダイハツ・ウェイクのエンジンは2種類ラインナップしています。最高出力38kW(52PS)/6800rpmに最大トルク60Nm(6.1kgm)/5200rpmの自然吸気と、最高出力47kW(64PS)/6400rpmに最大トルク92Nm(9.4kgm)/3200rpmを発揮するターボで、トランスミッションはCVT。駆動方式は2WDと4WDが設定されています。

次期型ウェイクのパワートレインは、新型タントとエンジンを共有し、出力・トルクともに従来よりもパワーアップする可能性が濃厚です。DNGAプラットフォームの採用によりCVTも刷新され、基本性能の向上が実現されるでしょう。
また、既にエコカーとしても評価の高いウェイクですが、新型では現行モデルの25.4km/Lを超える優れた燃費性能も期待できます。

次期型ウェイクはTMS2019で登場したコンセプトカー「WakuWaku」がベースとなる可能性も

東京モーターショー2019に出展したコンセプトモデル「WakuWaku」がウェイクの後継に?

フルモデルチェンジ版ウェイクは、2019年10月下旬に開催された東京モーターショー2019の出展車「WakuWaku」がベースとなるのではないかという噂があります。また、次期型としてではなく、ウェイクを廃止し後継モデルとして登場する可能性も考えられるとのことです。

次世代のダイハツ車を示唆するWakuWakuのサイドビュー

WakuWakuは新型クロスオーバーSUVコンセプトモデルとしてTMS2019に登場。ツール感満載の遊び心あふれるエクステリア・インテリアデザインが特徴で、ルーフラゲージや電動パーキングブレーキシステムを標準装備。乗車定員は4名、後部座席の窓にはガラスの代わりに樹脂パネルがはめ込まれています。フロントシート上部はガラスルーフで、サイドミラーの役割を果たすデジタルアウターミラーをヘッドライトに搭載するなど、機能的かつ先進的な雰囲気をまとった一台です。

次期型ウェイクでは新開発となるDNGAを採用してタントの上を行く居住性を追求

現行モデルのウェイクとWakuWakuのボディサイズを比較すると、どちらも全長は3,395mm、全幅は1,475mm。全高はウェイクが1,835mm、WakuWakuが1,630mmと、現行型ウェイクの方が205mmほど高い設定となっています。

現行型ウェイクとWakuWakuのボディサイズ差
現行型ウェイク WakuWaku
全長 3,395mm 3,395mm
全幅 1,475mm 1,475mm
全高 1,835mm 1,630mm

現行型でも既に軽自動車規格ギリギリのサイズに設定されているウェイク。次期型ではWakuWaku寄りのコンパクトなボディサイズとなるものの、新型タントから導入された新開発の「DNGA」プラットフォームを採用して、現行ウェイクに匹敵あるいはそれ以上の居住性を実現すると推測されます。ドアタイプは現行ウェイクと同じく両側スライドドアをそのまま採用するでしょう。

フルモデルチェンジ版ウェイクはオフロードコンセプトのエクステリアデザイン

現行型ウェイクのエクステリア

新型クロスオーバーSUVコンセプトモデルWakuWakuのエクステリア

フルモデルチェンジ後のウェイクは、現行モデルの名残を感じさせつつもヘッドライトやグリル、リヤスタイルなどは大幅な変更が加えられると予想します。オフロードモデルのコンセプトを掲げるWakuWakuのようなメカニックなデザインを受け継ぐかは定かではありませんが、少なくとも現行モデルよりも無骨さをアピールしたエクステリアとなるでしょう。

また、ボディカラーはモノトーンに加え2トーンカラーをラインナップするほか、ホイールも現行モデル同様、グレードごとに異なるデザインを設定するなどデザイン性の高い一台となることが期待されます。

新型ウェイクのインテリアはアウトドア好きの心に響くヘビーデューティーな作りに

現行型ウェイクのインテリア 次期型でもゆとりある室内空間は健在となるだろう

フルモデルチェンジ版ウェイクのインテリアは、現行モデルを引き継ぎスポーティーなデザインが採用されると予想します。
シートは現行モデルと同様、レジャーシーンで活躍する撥水加工のシートを採用し、収納ポイントもフロント・リヤともに充実化。コックピット・インパネやドア周りのガーニッシュにはWakuWakuのようにオレンジ系のアクセントカラーを取り入れ、遊び心のあるインテリアとなる可能性もあります。

次期型ウェイクもWakuWakuのように実用性の高い作りになると予想

低床フロアで積載性を高め、荷室スペースは耐久性があって水濡れや汚れに強い撥水性の樹脂構造となるでしょう。従来通り、アンダートランクを開けて使用すれば植木鉢などの収納も可能です。
バックドアについては、WakuWakuの横開きタイプを採用するかもしれません。

ダイハツ・ウェイクの次期モデルは安全装備を最新のスマートアシストにアップデートする可能性が高い

第3世代スマートアシストを搭載する現行型ウェイク

現行のダイハツ・ウェイクには衝突回避支援システムとして第3世代のスマートアシストが搭載されています。次期型ウェイクからは、2019年7月にフルモデルチェンジした新型タントに採用された次世代スマートアシストが装備されるでしょう。

第3世代スマアシと次世代スマアシそれぞれの機能は以下の通り。

第3世代スマートアシストの機能一覧

  • 衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)
  • 衝突警報機能(対車両・対歩行者)
  • 車線逸脱警報機能
  • 誤発進抑制制御機能 (前方・後方)
  • 先行車発進お知らせ機能
  • オートハイビーム
  • コーナーセンサー(リヤ2個)

第3世代スマートアシストの機能一覧

  • 衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)
  • 衝突警報機能(対車両・対歩行者)
  • 車線逸脱警報機能
  • 誤発進抑制制御機能 (前方・後方)
  • 先行車発進お知らせ機能
  • オートハイビーム
  • コーナーセンサー(リヤ2個)

次世代スマートアシストの機能一覧

  • 衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)
  • 衝突警報機能(対車両・対歩行者)
  • 車線逸脱警報機能
  • 車線逸脱抑制制御機能
  • ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)
  • 先行車発進お知らせ機能
  • オートハイビーム
  • ADB(アダプティブドライビングビーム)
  • コーナーセンサー(フロント2個/リヤ2個)
  • 標識認識機能(進入禁止)

また、スマートアシストの機能拡大はもちろん、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールやレーンキープコントロール、駐車支援システムの先進安全機能もオプション扱いで用意されるでしょう。

タントの上を目指したウェイクの「モデルチェンジ遍歴

ウェイクはダイハツの軽トールワゴンで、人気車種、「タントの上を行く」という思いと、英語で目覚めるの「wake」から命名されたモデルです。日常使いからレジャーまで対応できる室内高を持ち、第43回東京モーターショーに参考出展された「DECA DECA」をベースに市販化されました。

ウェイク LA700S/710S型:2014年~2022年

2014年11月、「ドデカク使おう。」をキャッチフレーズに、ウェイクを発売。グレードはNA車が「D」「L」、ターボ車が「X」「G」のラインナップで、スマートアシスト搭載車には「”SA”」が付きます。
2015年4月に仕様変更。6月には特別仕様車「X”モンベル version SA”」「X”波伝説version SA”」「FINE selection SA」を発売。「X”モンベル version SA”」はアウトドアの総合メーカー、モンベルとの共同開発で、キャンプや登山などのアウトドアに特化したモデルで、「X”波伝説version SA”」はサーファー向け波情報サイト「波伝説」と共同開発したサーフィンに特化したモデルです。同年7月、トヨタのピクシスメガにOEM供給をスタート。
2016年一部改良において、安全面を向上させるとともに「L”レジャーエディション SA Ⅱ”」「Gターボ” レジャーエディション SA Ⅱ”」を追加。
2018年8月、特別仕様車「L”スペシャルリミテッド SA Ⅲ”」「L” リミテッド SA Ⅲ”」「G”ターボリミテッドⅢ”」を発売。
2021年5月、一部改良と、特別仕様車「VS SAⅢ」を発売。安全面も強化されました。
2022年9月、フルモデルチェンジをすることなく1代限りで販売を終了。4代目タントファンクロス、6代目アトレーが代替え車種となります。

ウェイクのモデルチェンジ遍歴
ウェイクのモデル 販売年表
LA700S/710S型 2014年~2022年

ダイハツ・ウェイクはフルモデルチェンジせず2022年生産終了へ

ウェイクはダイハツのハイト系軽ワゴンとして誕生、アウトドアでも使えるよう室内空間もトップレベルの広さを誇っていました。
次期ウェイクのモデルチェンジ情報もありましたが、残念なことに2022年に生産終了を発表し廃止に。
ダイハツはタフトやタントファンクロスなど、ボディサイズやコンセプトが似たモデルもあるためウェイクの受け皿として様々な車種を選ぶことができます。