SX4 S-CROSSが2017年7月6日にマイナーチェンジ
スズキが販売する普通自動車「SX4」は、2006年から販売していた初代はハッチバックとセダンの2種類がラインナップしていました。2013年にモデルチェンジし2代目になりセダンタイプではなく、クロスオーバーSUV「SX4 S-CROSS」としてサイズアップされ販売されています。
2代目SX4 S-CROSSは、2013年3月から欧州で販売されていて、日本では2015年2月から販売されています。また、販売から1年後の2016年2月にはボディの色を追加し、全5色のラインナップとなっています。
イギリスでは、すでにマイナーチェンジした2代目後期SX4を販売していますし、日本でも2017年7月6日に販売することがアナウンスされました!2代目のSX4 S-CROSSがマイナーチェンジして変更されたエクステリア・インテリア、搭載されるエンジンや販売日、価格帯を紹介します。
「SX4 S-CROSS」から「S-CROSS」へ 2021年末に欧州市場から発売決定
日本市場でも販売していたSX4 S-CROSSが2021年11月25日にフルモデルチェンジを発表。名称をS-CROSSに変更して、力強いエクステリアと48Vマイルドハイブリッドを搭載しデビューしました。
新型S-CROSSは2021年末に欧州市場から発売した後、中南米、大洋州、アジアへ輸出予定で、日本市場で発売することは明言されていません。しかし、日本スズキのニュースリリースでも発表しているため、将来的に新型S-CROSSを日本市場で販売する可能性があるのではないかと考えます。
S-CROSSのサイズは全長4,300mm、全幅1,785mm、全高1,585mm、ホイールベース2,600mmと、日本市場でも取り回しやすいサイズが魅力です。2022年後半にはストロングハイブリッドモデルも投入予定です。
SX4 Sクロスが2020年末で販売終了 海外向けの販売は継続
スズキが2015年から販売するコンパクトクロスオーバーSUVのSX4 Sクロスが2020年で販売終了しました。スズキの公式ホームページからも姿を消しています。
2020年7月には同時にコンパクトハッチバックのバレーノが生産終了し、スズキはラインナップを縮小するということになります。
SX4 Sクロスは日本国内の販売は終了しましたが、海外向けの販売は継続していて、生産国のハンガリーから世界各国へデリバリーされ、2021年にはフルモデルチェンジします。
今後はエスクードが日本市場を撤退したSX4 Sクロスの役割を引き継ぐことになります。
スズキSX4 Sクロスが安全装備を拡充する仕様変更を2019年4月10日に実施
スズキのSX4 Sクロスが2019年4月10日に仕様変更して安全装備を強化しました。また時速40km以上で作動する追従式のアダプティブクルーズコントロール(ACC)を追加してドライブの負担を軽減します。
販売価格は改良前の従来モデルから77,760円アップ、2WDで2,140,560円、4WDで2,356,560円になっています。
SX4 Sクロスの2019年4月10日に行われた仕様変更の内容
- ミリ波レーダーのレーダーブレーキサポート2を搭載
- フロントシートSRSサイドエアバッグ装備
- SRSカーテンエアバッグを装備
- 追従式アダプティブクルーズコントロール(ACC)を装備
- 助手席シートベルトリマインダーを装備
- エマージェンシーストップシグナルを装備
- フロント2ツイーター&リヤ2スピーカーを装備
また、2019年4月の仕様変更から年間販売目標台数が従来の600台から倍の1,200台に変更されています。
安全装備は現在販売中の車種と同程度まで高められ、コストパフォーマンスの高い車両価格も大きな魅力なので、今後販売台数が伸びる可能性を持つ商品力を手に入れた仕様変更になりました。
新型SX4 S-CROSSのエクステリア
エクステリアの変更点は「グリルの形状」「ヘッドライトの形状」などで、マイナーチェンジ前では横方向に流れていたグリルが、縦方向に変更されています。また、ヘッドライトのLEDデイライトの位置が下側から上側に変更されています。
ヘッドライトは、LEDプロジェクタータイプ、LEDポジションランプ、ハロゲンフォグランプを装備していますが、ヘッドライトウォッシャーは残念ながら除かれました。また、雨を感知して自動的にワイパーが作動するシステムや、4WD車にはドアミラーヒーターも装備しています。
リアビューは、テールランプの形状が変更されていて、透明のレンズ面積が小さくなりコの字型に近いデザインになりました。欧州仕様のテールランプには、赤色のバックフォグランプが装備されていますが、日本仕様には残念ながら搭載されていません。
全長 | 4,300mm |
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全幅 | 1,785mm |
全高 | 1,595mm |
ホイールベース | 2,600mm |
最低地上高 | 185mm |
トランク容量 | 430L |
タンク容量 | 47L |
ボディサイズは初代SX4より若干サイズアップして、Cセグメントクラスのサイズ感です。少しサイズアップしたおかげでトランク容量も確保しており、日常の買い物やアウトドアで使いやすくなっています。
新型SX4 S-CROSSのインテリア
マイナーチェンジでインテリアに変更点は特にありません。キーレスエントリーや本革巻きステアリング、クルーズコントロールに、フルオートエアコン、4WD車にはフロントにシートヒーターを備えています。
安全装備にはエスクードに搭載されているレーダーブレーキサポートが装備されると予想されていましたが、日本仕様では残念ながら搭載されませんでした。
また、欧州仕様の7インチタッチディスプレイでは、スマートフォンと連携する「Apple CarPlay」や「MirrorLink」が搭載されています。「ミュージック」や「マップ」など、スマートフォンで馴染みのあるアプリを使うことが出来て、音楽再生や音声認識によるナビ、通話などが行えます。
トランクはボード下にも収納スペースがあり、小さな荷物なら難なく積むことができ、そのままラゲッジボードを閉めて他の荷物を上に積むことも可能です。
また、片側だけシートを倒すことが出来るので、スキーやスノーボード、ゴルフバッグなどの長い荷物も気にせず積むことが出来ます。
搭載エンジン/パワートレイン
欧州で販売されている新型SX4 S-CROSSでは「1.0リットルブースタージェット」「1.4リットルブースタージェット」「1.6リットルディーゼル」の3種類を搭載していて、日本導入の際には、1.0と1.4のガソリンエンジンが来ると予想されていましたが、搭載エンジンは据え置きの「1.6リットルガソリンエンジン」が搭載されています。
エンジン型式 | M16A型 |
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種類 | 直列4気筒 |
排気量 | 1,586cc |
最高出力 | 117ps/6,000rpm |
最大トルク | 151Nm/4,400rpm |
燃費 | 16.2km/L(15.2km/L) |
※()内は4WDモデルの数値
「1.0リットルブースタージェット」のエンジンは、既に日本でも「バレーノ」に搭載されています。バレーノでの燃費が2WD・6ATのモデルで20.0km/Lで、クロスオーバーSUVの流れを組み同エンジンが搭載されると期待されていましたが、1.6リットルガソリンエンジンの据え置きでした。
搭載される装備
4WD車では、スズキのライトクロカンSUV「エスクード」と同じく走行モードを選べる「ALL GRIPセレクト」が搭載されています。
普段は2WDで走りスリップを検知すると自動的に4WDへ切り替わる「AUTO」
直進加速は4WD、コーナーでは2WDで旋回性を高める「SPORT」
雪道での走行に適した「SNOW」
ぬかるみや雪で動けなくなった時に自力で脱出を助けてくれる「LOCK」と、4つの走行モードを備えています。
他にも、6速マニュアルモードのパドルシフトがついていて、シフトレバーをMレンジにすることで操作できます。メーターのインフォメーションディスプレイに現在のシフトが表示されるので、マニュアル車のようにシフトアップ・シフトダウンの操作を楽しみながらドライブすることができます。
発売日は7月6日、値段は数万円アップした
2代目SX4 S-CROSSのマイナーチェンジ前の価格は、2,041,200円(2WD)、2,257,200円(4WD)と、2つの展開で販売されていて、グレードによる価格差はありません。
マイナーチェンジ後に発表された価格帯は、2,062,800円(2WD)、2,278,800円(4WD)と、数万円若干アップしました。燃費性能は、JC08モードで16.2km/L(2WD)、15.2km/L(4WD)ですので、エコカー減税などは適用されません。
SX4のマイナーチェンジモデルは、2017年6月15日に一部改良するとアナウンスされ、発売日は2017年7月6日で、年間の目標販売台数は600台です。
新型SX4 S-CROSSのライバル車
マイナーチェンジ後のSX4 S-CROSSのスペックは、全長4.3メートルのクロスオーバーSUVで、1,600ccのガソリンエンジンを搭載するモデルです。国内では、ホンダのヴェゼル・マツダのCX-3になります。
SX4 S-CROSS | ヴェゼル | CX-3 | |
---|---|---|---|
全長 | 4,300mm | 4,295mm | 4,275mm |
全幅 | 1,785mm | 1,770mm | 1,765mm |
全高 | 1,595mm | 1,605mm | 1,550mm |
ホイールベース | 2,600mm | 2,610mm | 2,570mm |
最低地上高 | 185mm | 185mm | 160mm |
排気量 | 1.6L | 1.5L | 1.5L |
4WD燃費 | 15.2Km/L | 23.2Km/L | 21.0Km/L |
使用燃料 | ガソリン | ガソリン | 軽油 |
販売価格 | 200~227万円 | 200~290万円 | 230~280万円 |
3台ともボディサイズは、ほぼ同じですが価格や燃費の差が若干あります。CX-3はディーゼルエンジンですので、普段のガソリン代は安く済みそうですが、車両価格が高めになる傾向にあります。
スズキの普通車はおしゃれな車ばかり
ワゴンRやハスラー、ジムニーなど軽自動車ばかり注目されがちなスズキですが、SX4 S-CROSSを始めスイフトやソリオ、エスクードなど、普通車も使いやすくオシャレな車がたくさんラインナップされています。
クロスカントリーSUVのエスクードと同じ4輪駆動システムの「ALL GRIP」を搭載し、ウィンタースポーツにもアウトドアにも使いやすい1台になること間違いありません。