サンバーバンがマイナーチェンジでマニュアル車にもスマートアシスト3の安全装備を搭載!
2018年12月17日、スバルが販売しているサンバーバンにマイナーチェンジが入りオートマ車に搭載している安全装備のスマートアシスト3がマニュアル車にも対応し、ベースグレードを含む全グレードへ装備できるようになりました。
スバルが販売する軽自動車のサンバーバンは2014年にフルモデルチェンジを行い7代目が誕生しています。スバルのサンバーは6代目で自社生産を止めていますが、2012年以降のモデルはダイハツのハイゼットをOEM販売していて、その名前を残し続けています。
また、赤帽と呼ばれる運送で使われているサンバーは、赤帽仕様車と呼ばれノーマルよりも耐久性や居住性をアップグレードした専用仕様車が存在します。赤帽仕様のサンバーは中古車で出回ることも多く、特にスバルが自車生産していた時期の赤帽サンバーは人気のあるモデルです。
それではさっそく、サンバーに行われたマイナーチェンジ内容や、スバルが製造していた時代からのサンバーの歴史を振り返ってみましょう。
サンバーバンが一部改良 VBとトランスポーターグレードにサイドピラーガーニッシュ追加
サンバーバンにサイドの安全性能を高めるサイドピラーガーニッシュを追加する一部改良を2024年11月7日に実施。
今回の改良は全てのグレードが対象ではなく、VBグレードとトランスポーターグレードのみが対象になります。2024年一部改良に併せて車両価格が改定され1,100,000円から1,969,000円に。
2019年11月7日サンバーバンが一部改良してLEDヘッドランプを標準装備
2018年12月に一部改良を行ったサンバーバンですが、おおよそ11ヶ月後の2019年11月7日にも再び一部改良を発表。AT車・MT車問わず、スマートアシスト3搭載グレードにLEDヘッドランプを標準装備し、夜間の視認性を高めました。
以下には、2018年の一部改良や2017年マイナーチェンジ時のサンバーバンのスペックや価格について記載しています。
2018年12月17日にサンバーバンは一部改良のマイナーチェンジを行いMT車にもスマアシ3を全グレードに展開
2018年12月17日に一部改良のマイナーチェンジを行ったサンバーバンは、安全装備であるスマートアシスト3をオートマ車だけではなくマニュアル車にも対応するマイナーチェンジを行い、全グレードに展開しました。スマートアシスト3を装備することで、自動ブレーキのほかにもリヤコーナーセンサーや、VDC・エマージェンシーストップシグナルなどが標準装備されます。
2WD | 4WD | |
---|---|---|
VB スマートアシスト | 999,000円 | 1,161,000円 |
トランスポーター スマートアシスト | 1,090,800円 | 1,252,800円 |
VC スマートアシスト | 1,177,200円 | 1,339,200円 |
VCターボ スマートアシスト | 1,371,600円 | 1,533,600円 |
VB 2シーター スマートアシスト | 1,023,840円 | 1,158,840円 |
スマートアシストを搭載したマニュアル車は、VB・トランスポーター・VC・VCターボ・VB2シーターの5種類です。車両価格が100万円以内で安全装備を搭載した車両を購入できるため、とてもお買い得感があります。逆に1番上のモデルは普段乗りやレジャーにも使いやすいVCターボで、LEDヘッドライトやカラードアウタードアハンドルなど、商用車ですが乗用モデルに近い快適装備を搭載しています。
スマートアシスト3の自動ブレーキは、対車両で約時速80km・対歩行者で時速約50kmで作動するようになっていて、いきなりブレーキをかけるのではなく、衝突の危険性があるとまずは警報を鳴らしてくれます。オーディオやナビをいじっている時など、よそ見になりがちな行動をしている時でも衝突する可能性があることを教えてくれるため安心感もあります。
従来のオートマだけではなく商用車に求められるトルクを発揮できるマニュアル車にも搭載されたことで、より安全に仕事に取り組むことができます。
サンバーバンのマイナーチェンジは2017年に大きく実施済みでスマアシ3を搭載しフェイスリフトを実行していた
7代目サンバーバンがマイナーチェンジで大きく変わった時期は2017年11月に入ったビッグマイナーチェンジで、商用車としては珍しい大きく個性的なグリルを持ち、安全装備のスマートアシスト3を搭載して大幅なアップデートを行いました。
2017年11月のマイナーチェンジ内容
- フェイスリフト
- スマートアシスト3の搭載
- ヘッドライトやテールランプのLED化
2012年から販売している7代目サンバーバンは、2017年に大きなマイナーチェンジを行って後期型になっています。開発や製造はOEMですのでダイハツのハイゼットですが、エンブレムはスバルのものが装着されているため同じ車種でも雰囲気が違います。
サンバーの歴史は1960年にまでさかのぼる!自営業や農業・運送を支えてきたサンバーを振り返る
スバルのサンバーは、1961年に発売したバン・トラックで、6代目において自社生産は終わってしまいましたが、ダイハツ・ハイゼットのOEM車種としてスバルから継続販売されています。2018年の時点では、販売から57年が経過しているロングセラーなモデルです。
また、耐久性を向上させた赤帽専用の「赤帽サンバー」や、農協が販売している「JAサンバートラック」も発売されています。ほかにも、フォルクスワーゲンタイプ2(ワーゲンバス)に外装をカスタマイズするベース車になるなどスバリスト以外の人からも人気の車種です。
1961年 | 初代サンバー発売(クチビルサンバー) |
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1966年 | 2代目サンバー発売(ニューサンバー) |
1973年 | 3代目サンバー発売(剛力サンバー) |
1982年 | 4代目サンバー発売 |
1990年 | 5代目サンバー発売(排気量660ccへ) |
1999年 | 6代目サンバー発売(自社生産終了) |
2012年 | 7代目サンバー発売(ハイゼットのOEM) |
初代から3代目まで〇〇サンバーと通称や愛称がありましたが、4代目からはありません。1990年に発売した5代目で現在の軽自動車規格の660ccエンジンを搭載しています。
商用車として活躍するサンバーバンのモデルチェンジ遍歴
サンバーはスズキが販売する軽商用車で、「農道のポルシェ」と呼称されていました。7代目となるサンバーバンからダイハツのハイゼットのOEMを受けています。自社生産の6代目の終了から1か月をおいて、サンバーバンが誕生しました。
サンバーバン S321B/S321Q/S331B/S331Q型(2012年~2022年)
2012年4月、6代目サンバーからフルモデルチェンジをし、7代目としてサンバーバンが誕生しました。ダイハツのOEMを受け、10代目ハイゼットカーゴがベースとなっています。標準グレードの「オープンデッキ」と、上級グレードの「オープンデッキG」の2グレードが設定されました。同年12月、一部改良で燃費性能を強化しました。
2014年12月、特別仕様車「ブラックインテリアセレクション」を発売。
2015年4月、一部改良で環境性能を強化。同年11月、仕様変更扱いの一部改良。ボディカラーの入れ替えや快適性能の追加。「オープンデッキ」を廃止しました。
2016年10月、一部改良で「ブラックインテリアパック」を「VCターボ」に標準装備。
2017年11月、マイナーチェンジを実施し、安全性能と燃費性能を強化。
2018年12月一部改良で5MT車を追加。
2019年11月、一部改良で一部モデルにLEDヘッドランプを標準装備。
2020年9月、一部改良で全車にオートライトを標準装備。
2021年5月、半導体不足により一部グレードがオーディオレス仕様に変更。
2022年1月、8代目と入れ替わりで販売を終了。
サンバーバン S700B/710B型(2022年~)
2022年1月、フルモデルチェンジで8代目に。「VB」「VBクリーン」「トランスポーター」「VC」「VCターボ」「ディアス」のグレードが設定されています。
サンバーバンのモデル | 販売年表 |
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S321B/S321Q/S331B/S331Q型 | 2012年~2022年 |
S700B/710B型 | 2022年~ |
スバル生産のサンバーは終了しているがハイゼットのOEMとしてサンバーはこれからも商用ニーズを支えていく
スバルのサンバーは2012年からダイハツ・ハイゼットのOEMとして販売を継続していて、これからもスバルの商用ニーズを満たしていくでしょう。2018年12月のマイナーチェンジ(一部改良)では、いままでオートマ車に搭載されていた安全装備のスマートアシスト3がマニュアル車にまで拡大され、全車対応となりました。
荷物を積んで移動することの多いサンバーですが、発進からトルクのあるマニュアル車に一定のニーズがあり、一部改良のマイナーチェンジで安全装備のスマートアシスト3を搭載したため、事故に遭う可能性も低くなります。
全車スマートアシスト3を搭載してもっと安心して仕事に行けるようになった新型サンバーバンは、スバルの商用ニーズをこれからも満たしていくでしょう。