東風ホンダがホンダ・ヴェゼルをベース車両とした「X-NVコンセプト」を2019年内に発表・発売か
中国の東風ホンダが、2019年内にホンダ・ヴェゼルベースのEVスポーツモデル「X-NVコンセプト」を発表・発売することがわかりました。上海モーターショー2019にてワールドプレミアされたX-NVコンセプトはホンダeに続くEV車。今回、中国でプロダクション仕様が登場しました。
X-NV コンセプトのエクステリア
ボディサイズは全長4,280mm、全幅1,772mm、全高1,625mm、ホイールベースは2,610mm。システム出力163ps/最大トルク280Nmの53.6kWhのリチウムバッテリーを搭載します。航続距離は401kmで、価格は同じEVモデルの「Honda e」の350万円よりも高く設定されるものと思われます。
ヴェゼルベースの理念EVが北京モーターショーで発表
中国で展開している広汽ホンダは、2008年から設立した自社ブランドである「理念」からヴェゼルベースのEVコンセプトモデルを北京モーターショー2018で発表しました。
理念ブランドで販売している「S1」は、セダンであるフィットアリアをベースにしているので、今回のクロスオーバーSUVの理念EVコンセプトは、ヴェゼルをベースにしていると考えられます。
そこで、ヴェゼルベースの理念EVコンセプトのエクステリア、販売地域や今後の展開などを紹介します。中国ホンダ初のEVモデルはどのようなものなのか紹介します。
理念EVコンセプトのエクステリア
理念 EVコンセプトはクロスオーバーSUVの電気自動車 中国専売車種で日本発売は未定
広汽ホンダが展開している自社ブランドの理念から発表された電気自動車の「理念 EVコンセプト」は、クロスオーバーSUVのスタイリングで、世界中で販売されているヴェゼルを思い起こすデザインです。
エクステリアはボンネット下とフロントバンパー下、サイドシルにブルーのLEDが、ヘッドライトのポジションライトとフォグランプ、グリル周りにホワイトLEDが使われていて近未来感があります。
ボディカラーはボディ部分がホワイト、ピラーからルーフにかけてブラックになっているツートンカラーで、ヴェゼルと同様に運転席と助手席のドアハンドルはボディ側に、リアドアのハンドルはCピラーにあり、2ドアクーペ風のスタイリングになっています。
ホイールはコンケイブが効いたデザインで、クロスオーバーSUVらしく大径ホイールを履いていて、スポークにはEVモデルらしくブルーのアクセントが入っているデザインです。
全長 | 4,330mm |
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全幅 | 1,770mm |
全高 | 1,605mm |
ホイールベース | 2,610mm |
ヴェゼルをベースにしていると予想すると、理念EVコンセプトのボディサイズは全長4,330mm、全幅1,770mm、全高1,605mm、ホイールベース2,610mmの日本でいうところの3ナンバーサイズです。
理念EVコンセプトは中国専売モデル
理念EVコンセプトは、中国の広汽ホンダブランドである理念から発売されるモデルで中国専売の車種となっています。発売は2018年内を予定していて、量産型ではカーシェアリング事業にも活用されると発表されています。
中国の自動車はハイブリッド化、EV化が進んでいる
ホンダは2025年までに中国で20車種以上のEVモデルやハイブリッドモデルを投入するとしていて、理念のEVコンセプトもその計画の1車種になると考えられます。
理念EVコンセプトのほかにも、2018年後半には「アコードハイブリッド」の販売を予定していて、同じ時期には新型セダンのコンセプトモデルである「インスパイア コンセプト」などが北京モーターショー2018で出展しています。
土地が広大で人口も多い中国は、必然的に車の台数も多く排気ガス汚染などが深刻になっています。そこで、排気ガスが少ないハイブリッドモデルや排気ガスのないEVモデルが増えていくことで、解決に向かおうとしています。広汽ホンダの理念EVコンセプトは、CO2削減の1歩を担う重要な1台となるでしょう。