レガシィアウトバックのマイナーチェンジ・一部改良情報
レガシィアウトバックは北米を中心に海外で爆発的な売り上げを記録した車です。ありそうでなかった、SUVとステーションワゴンの中間となるサイズが特徴となっています。
2006年にはアメリカで販売したスバル車の4分の1以上をアウトバックが占めるなど海外での知名度は抜群で、アウトバックのモデルチェンジにも注目が集まっています。
1994年から販売されているアウトバックは2014年に現行モデルとなりました。
スバルではフルモデルチェンジをA型として、マイナーチェンジを行う度にB型、C型、D型とアルファベット順に型番が付き、次のフルモデルチェンジになるとA型に戻ります。今回は4回目のマイナーチェンジとなるためE型へと進化しました。
注目は進化したアイサイトが搭載されるかどうかで、2017年10月に行われたD型へのマイナーチェンジではアイサイトに後退時自動ブレーキシステムが追加し、全車速追従機能付きクルーズコントロールが時速0km~120kmまでに拡大しています。E型へのマイナーチェンジではアイサイトのプリクラッシュブレーキ制御が改良され同一方向に進行する歩行者や自転車を検知できるようになりました。
さっそく、レガシィアウトバックのマイナーチェンジ情報をチェックしていきましょう。
レガシィアウトバックの一部改良モデルを2022年9月8日発表
2022年9月8日に行われたレガシィアウトバックの一部改良では、ライティングスイッチの操作性にわずかな改良が加えられています。具体的には車幅灯・尾灯&OFFと分けられていたスイッチを車幅灯/尾灯とOFFを別にする2ポジションタイプに変更を加えました。
レガシィアウトバックの価格はX-BREAL EXが4,147,000円(税込)~Limited EXが4,290,000円(税込)となっており、ボディカラーでクリスタルホワイトパールとクリムゾンレッド・パールが33,000円高となっています。
アウトバックが燃費表記をJC08モードからWLTCモードに変更する一部改良を実施
アウトバックが従来のJC08モード燃費から、実測値に近いWLTCモードに燃費表記を変更する一部改良を実施。ボディカラーの整理も行い、アイスシルバー・メタリック、クリスタルホワイト・パール、ダークブルー・パール、クリムゾンレッド・パール、ストームグレー・メタリック、マグネタイトグレー・メタリック、クリスタルブラック・シリカの計7色を設定しました。
エクステリア・インテリア・グレードの変更ありません。一部改良後の新型アウトバックは2020年10月2日から発売します。
グレード | 販売価格 |
---|---|
Bスポーツ | 3,410,000円~ |
リミテッド | 3,630,000円~ |
Xブレイク | 3,465,000円~ |
新型アウトバックにデンソーとBlackBerry Limitedの共同開発コックピット「Harmony Core」を搭載
2019年秋よりアメリカで販売されるスバル・アウトバックが、デンソーとBlackBerry Limitedが共同開発した自動車向け統合コックピットシステム「Harmony Core」を搭載することがわかりました。
Harmony Coreは世界初の「統合HMIプラットフォーム」を採用。さらにBlackBerryの「QNX Hypervisor」を世界で初めて車載製品に導入することで、表示・音声といった複数のHMI製品のシームレスな連携が可能に。ディスプレイ表示やアラーム音でドライバーへ注意を促し、高い安全性・利便性を実現しています。
スバル・レガシィアウトバックが一部改良!「B-SPORT」設定のほかボディカラーの新色追加などを実施
スバル・レガシィアウトバックが2019年9月3日に一部改良を発表しました。新型レガシィアウトバックは同年11月8日に発売されました。画像はボディカラーに新色として採用された「クールグレーカーキ」です。
今回発売された新型アウトバックには、従来よりも高い悪路走破性を持つ車両統合制御技術「X-MODE」を搭載。滑りやすい道に対応する「SNOW・DIRT」とタイヤが埋まりやすい道に対応する「DEEP SNOW・MUD」の2つのモードが選べます。
今回の一部改良により、レガシィアウトバックには「B-SPORT」グレードが新設定されました。B-SPORTはエクステリア・インテリアにブラックパーツを散りばめたスポーティーな一台で、専用デザインが特別感を与えてくれます。
足回りにはB-SPORT専用のダークメタリック塗装アルミホイールを装備。ホイールサイズは18インチと迫力のあるアイテムです。
Limitedグレードには専用インテリアとして「ブラウンレザー」を設定。上質な本革素材で座り心地の良いシートとなっています。
グレード | B-SPORT | Limited | X-BREAK |
---|---|---|---|
エンジン | 2.5L 水平対向4気筒DOHC | ||
変速機 | リニアトロニック | ||
駆動方式 | AWD | ||
エンジン | 2.5L 水平対向4気筒DOHC | ||
価格 | 3,410,000円 | 3,630,000円 | 3,465,000円 |
レガシィアウトバックのマイナーチェンジ(E型へ年次改良)でアイサイトのプリクラッシュブレーキ制御を改良
2018年10月4日に発売されるE型の新型レガシィアウトバックのマイナーチェンジでは、予防安全装備のアイサイトがバージョン4になると考えられていましたが、アイサイトの「プリクラッシュブレーキ制御を改良」のみ行われています。
搭載が見送られたツーリングアシストは、Ver.4に進化すると高速道路での車線変更をウインカーだけで行う、出会い頭での衝突事故で自動ブレーキが作動するなど、さらに細かな部分での自動化が進む機能ですが、2019年以降に行われるフルモデルチェンジで搭載されると考えます。
レガシィアウトバックにもツーリングアシストが搭載されると、高速道路や自動車専用道路で自動運転に近い動作をすることができ、帰省ラッシュなどで込み合う高速道路での渋滞でも楽々移動することができます。
E型の新型レガシィアウトバックの改良内容
- プリクラッシュブレーキ性能の向上
- ボディカラーの追加
- マグネタイトグレー・メタリック
- ストームグレー・メタリック
- オートビークルホールド追加(ブレーキを保持する機能)
- セキュリティフードアラーム追加
E型の新型レガシィアウトバック搭載のアイサイト機能
- プリクラッシュブレーキ(同一方向の歩行者・自転車を検知)
- 後退時自動ブレーキシステム
- AT誤発進抑制制御・AT誤後進抑制制御
- 全車速追従機能付きクルーズコントロール
- アクティブレーンキープ
- 警報・お知らせ機能
E型になった新型レガシィアウトバックのボディカラーは個性的な10色展開
新型アウトバックには「マグネタイトグレー・メタリック」と「ストームグレー・メタリック」が追加されました。
ワイルドネスグリーン・メタリックのようなグリーン系の色を採用する車種は珍しいので、人気のカラーとなりそうです。またクリムゾンレッド・パールも深みのある発色の良いダークレッド系の素敵なボディカラーとなっています。
またD型で採用されていた「プラチナムグレー・メタリック」と「ダークグレー・メタリック」が廃止されています。
-
マグネタイトグレー・メタリック(新色) -
ストームグレー・メタリック(新色) -
ワイルドネスグリーン・メタリック -
オークブラウン・パール -
クリムゾンレッド・パール(32,400円高) -
ダークブルー・パール -
クリスタルホワイト・パール(32,400円高) -
タングステン・メタリック -
アイスシルバー・メタリック -
クリスタルブラック・シリカ -
プラチナムグレー・メタリック(E型になり廃止) -
ダークグレー・メタリック(E型になり廃止)
スバル誕生60周年特別仕様車レガシィアウトバックX-BREAKを追加設定
2018年10月4日のマイナーチェンジモデル発売と同時にスバルが誕生して60周年を祝う特別仕様車X-BREAKをレガシィアウトバックのグレードに追加します。X-BREAKは「シーンを選ばずに幅広いフィールドで活躍できるアクティブな道具」をコンセプトにした特別仕様車でファッション性と機能性を融合したスポーツギアに仕上げています。
60周年特別仕様車レガシィアウトバックX-BREAKの特別装備
- ピアノブラック調&ラスターブラック塗装+イエローグリーン加飾フロントグリル
- ブラックカラードドアミラー
- OUTBACKロゴ入りフロント&リヤドア・サイドクラッディング
- ラスターブラックOUTBACKリヤオーナメント
- ラスターブラックシンメトリカルAWDリヤオーナメント
- ダークメタリック塗装18インチアルミホイール&225/60R18タイヤ
- クロスバービルトインタイプのルーフレール
- 撥水ファブリック/合成皮革シート
- イエローグリーンステッチ付きフロントセンターアームレスト
- インパネとドアトリムにメタルメッシュ+ブラック塗装加飾パネル
- イエローグリーンステッチ付きレザー調素材巻ドアトリム&ドアアームレスト
- イエローグリーンステッチ付きインパネアッパートリム
- 高触感本革巻ステアリングホイール
- イエローグリーンステッチ付きシフトブーツ+ピアノブラック調加飾パネル
- 専用大型マルチインフォメーションディスプレイ付メーター
- 専用フロント&リヤドア・プルハンドル照明
- 専用センタートレイ
- ラゲッジスムーザー機能付きカーゴフロアボード
グレード | 販売価格 |
---|---|
レガシィ アウトバック | 3,294,000円~ |
レガシィ アウトバック リミテッド | 3,564,000円~ |
レガシィ アウトバック Xブレイク ※販売終了 | 3,402,000円~ |
重厚感のあるブラックガーニッシュを各所に配置、イエローグリーンステッチでアクセントをつけた先進的な内装になっています。またアウトドアなどを趣味にするアクティブなユーザーや小さな子どもがいるユーザーに嬉しい撥水ファブリックを採用しているのもX-BREAKの特徴です。
D型への改良ではアウトバックに搭載予定だった予防安全システムのアイサイト ツーリングアシストは見送り
スバルの予防安全システムであるアイサイトとは、2つのステレオカメラで前方を監視し、必要があれば事故を防止するため自動で車両を制御するシステムです。
日本だけでなく海外でも高い評価を得る予防安全システムで、自動運転レベル2相当の自動車技術です。
今回のマイナーチェンジでは見送られましたが、2018年のフルモデルチェンジのタイミングで搭載予定とされる新型レガシィアウトバックのアイサイト ツーリングアシストの特徴を紹介します。
アクセルとブレーキの制御は0~120kmまで範囲が拡大
アイサイトver.3の「全車速追従機能付クルーズコントロール」が進化したのがアクセルとブレーキの制御です。
アイサイトver.3では時速0km~から100kmで対応していましたが、時速120kmまで車速幅が拡大しています。
先行車へ追従し一定の車間距離を保つようにブレーキとアクセルを自動で調整、先行車が停止したときには自動で減速し停止状態をキープします。
発進はスイッチ操作の他に、アクセルペダルを踏み込むことで再追従します。
停止後3秒以内に発進するときは前車に自動追従
渋滞時「全車速追従機能付クルーズコントロール」で先行車に追従し、停止後3秒以内であれば自動で再追従する発進待機制御機能も搭載されました。
メルセデスベンツのフラッグシップセダンSクラスに30秒までの発進待機制御が付いていますが、日本車では珍しい画期的なシステムです。
車線を維持するためにステアリングを制御
アイサイトver.3の「車線中央維持」と「先行車追従操舵」が進化したのがステアリング制御技術です。
アイサイトver.3では60km以上の車速から作動していた直進状態を保持するステアリング制御が、ツーリングアシストにより停止状態を含む時速0kmから120kmまでの大幅な車速域で作動します。
通勤やレジャーで高速道路を運転する機会の多い方や、交通量が多く渋滞に巻き込まれることが多い地域にお住まいの方などに嬉しい、運転が楽になる機能です。
D型のアウトバックのエクステリアはフェイスリフトされシャープな印象に
2017年4月7日に公式発表された新型レガシィアウトバックのエクステリアは現行モデルと比較するとリフトアップされスタイリッシュさが増しました。
大きく変更されたフロントグリルはアウトバック専用デザインを廃止し、スバル車共通の横一本のシャープなデザインを採用しています。
新たに採用されたフルLEDヘッドライトは上下に分割された立体的な造形で、スバルのインプレッサへ搭載されている「ステアリング連動ヘッドランプ」が搭載され夜間ドライブの視認性を向上させています。
LEDターンランプ付きミラーも新たに採用し、安全性とドレスアップに寄与します。
アイサイト セイフティプラスのロービームとハイビームを自動で切り替えるハイビームアシストも搭載されます。
ブラック塗装の18インチ切削光輝ホイールもスポーティなデザインに変更されました。
新型レガシィアウトバックのLimited専用装備はメッキ加飾付サイドクラッディングが装備されます。
D型にマイナーチェンジしたアウトバックのインテリアはエレガントな上質空間が広がっている
新型レガシィアウトバックのインテリアは使いやすいフラットデザインで、ディスプレイが8インチへ大型化しています。
ドアの各所、インストルメントパネル(インパネ)にはリアルステッチを採用し質感を向上させています。
ステアリングにも変更があり、スポーティ感をより一層高めるデザインとなっています。
フロントガラスには室内の遮音性を向上させる中間膜ガラスが採用されているので、ロードノイズや外の雑音に邪魔されることなく室内での会話を楽しむことができます。
新型レガシィアウトバックのパワートレインには変更なし
現在公開されている情報ではパワートレインに変更はありません。
ボディサイズも最低地上高が20mmアップしていますが、これは公開されている諸元が北米モデルのため日本でマイナーチェンジした場合のサイズとは限りません。また3.6Rグレードは日本での販売は行われない予定となっています。
現在判明している北米モデルのサイズやパワートレインの諸元を紹介します。
2.5i | 3.6R | ||
---|---|---|---|
全長 | 4,824mm | ||
全幅 | 1,840mm | ||
全高 | 1,680mm | ||
ホイールベース | 2,745mm | ||
最低地上高 | 220mm | ||
エンジン | 2.5L水平対向4気筒 FB25エンジン |
3.6L水平対向6気筒 EZ36エンジン |
|
排気量 | 2,498cc | 3,630cc | |
トランスミッション | リニアトロニック | ||
最高出力 | 175hp/5,800rpm | 256hp/6,000rpm | |
最大トルク | 174lb.-ft./4,000rpm | 247lb.-ft./4,400rpm | |
タイヤサイズ | 225/65 R17、225/60 R18 | ||
乗車定員 | 5名 |
新型レガシィアウトバックは2018年10月にマイナーチェンジしてE型になった
前回のマイナーチェンジでは、全車速追従機能付きクルーズコントロールの車速域が0km~120kmにまで拡大し、より快適にドライブを楽しめる車となりました。
また、新色の追加、エクステリアの変更と盛りだくさんのビッグマイナーチェンジとなっていました。
2018年9月10日に発表して同年10月4日に発売されるE型の新型アウトバックのマイナーチェンジでは、安全装備のアイサイトが改良され、同一方向の歩行者や自転車を検知できるようになりました。また特別仕様車X-BREAKも追加され使いやすく便利な、より安心して乗れるレガシィアウトバックへ進化しました。