レクサスNXの内装は乗る人すべてに寄り添うインテリア
2021年にフルモデルチェンジして登場した2代目レクサスNXは、レクサス初のプラグインハイブリッドモデルを含む多彩なグレードラインナップが特徴です。その後も改良が重ねられ、2024年2月にはアウトドア志向の「OVERTRAIL」が加わりました。現在のラインナップはハイブリッドのNX350hと、プラグインハイブリッドのNX450h+の2系統で、それぞれに標準仕様、”version L”、”F SPORT”、”OVERTRAIL”が設定されています。
内装は「全ての乗員に寄り添うインテリア」をコンセプトに設計されました。革新的な機能をシンプルな操作で実現し、乗員をもてなす上質な空間づくりを追求しています。ボディサイズは全長4,660mm、全幅1,865mm、全高1,660mm(OVERTRAILは1,675mm)で、ホイールベースは2,690mm。室内長1,805mm、室内高1,195mmという数字が、後ろで触れる後席の余裕につながっています。
レクサスNXのグレード構成と価格差で何が変わるか
装備の違いを理解するうえで、価格差を押さえておくと判断が早くなります。NX350hは550万円から687万6,000円、NX450h+は749万5,000円から772万5,000円という設定です。
| 比較 | 価格差(税込) | 主な違い |
|---|---|---|
| NX350h(標準仕様)→ “version L” | 87万6,000円 | 本革シート、三眼フルLEDヘッドランプ、リモート機能付アドバンストパークなど |
| “version L” → “F SPORT” | 3万円 | 専用内外装、パフォーマンスダンパー、NAVI・AI-AVS |
| “version L”(AWD)→ “OVERTRAIL” | 23万円 | 18インチのオールテレインタイヤ、ブラック塗装のルーフレールなど |
| NX350h “version L”(AWD)→ NX450h+ “version L” | 84万9,000円 | プラグインハイブリッド化(EV走行距離87km、普通充電対応) |
注目したいのは”version L”と”F SPORT”の差がわずか3万円という点です。本革シートと専用内装の質感を取るか、専用スピンドルグリルとAI-AVSによる走りを取るかという選択で、金額はほぼ判断材料になりません。一方、標準仕様から”version L”への87万6,000円は大きな壁です。内装の質感を重視するなら最初から”version L”以上を前提に予算を組むほうが、後から後悔しにくくなります。
“OVERTRAIL”はシート素材が本革ではなくL texになるため、質感を最優先する方には向きません。オールテレインタイヤを履くぶんオンロードでの静粛性や乗り心地にも影響が出ます。キャンプや林道へ足を運ぶ使い方があってこそ価値が出るグレードです。
ドライバーの視線移動に配慮したコックピット
レクサスNXのコックピットは、ドライバーのスムーズな視線移動と操作しやすいスイッチ類の配置など、細部への配慮が行き届いています。コックピット思想「Tazuna Concept(タヅナコンセプト)」を採用し、ドライバーが手綱を操るように車との一体感を深められる設計です。
- 1. ヘッドアップディスプレイとメーターが前後方向につながる情報系の部品配置
- 2. ヘッドアップディスプレイとタッチディスプレイにつながる情報系部品配置
- 3. ステアリング周辺に配置された走行系部品
この配置の効果は、慣れない道を走るときに現れます。速度や車間設定をヘッドアップディスプレイで確認し、ナビの細かい操作だけをタッチディスプレイに任せられるため、交差点の手前で視線を大きく振る必要がありません。SUVは着座位置が高く前方が見渡しやすい反面、情報が分散すると視線の往復が増えます。NXはその往復を減らす方向で部品を並べています。
ラックアシストEPS採用のステアリングシステム
タイヤへ正確にステアリングの動きを伝えるラックアシストEPSを採用した「ステアリングシステム」により、思い通りのドライビングや長距離走行でも快適な操作感を実現しています。またレクサス初採用となるバリアブルラックギアにより、高速域での安定性を確保しつつ、タイトコーナーでの俊敏な走りも可能です。
バリアブルラックギアはNX350hに採用されています。ステアリングを切り始めた領域ではギア比をゆるやかに、大きく切り込むとクイックに変化する仕組みで、高速道路では直進安定性を、駐車場では切り返しの少なさを両立させます。最小回転半径が5.8mという数字以上に取り回しが軽く感じられるのは、この可変比が効いているためです。
“F SPORT”専用ディンプル本革ステアリング
“F SPORT”専用ステアリングホイールは、パドルシフト付きでディンプル本革と専用マークを採用。どこを握っても手にフィットするグリップ形状で、スポーツ走行をしっかりとサポートします。実際に触れてみると、親指を掛ける位置だけ断面がわずかに平らに整えられており、長距離で手のひらが疲れにくい作りです。
視認性が高いデジタルインナーミラー
ミラーのディスプレイに車両後方カメラの映像を表示する「デジタルインナーミラー」は、メーカーオプションとして全車に装着可能です。後方のヘッドレストや乗員に視界を遮られることなく後方を確認でき、夜間もクリアに表示されます。鏡面ミラーモードとデジタルインナーミラーモードの切り替え時にも違和感がなく、視認性に優れています。
NXのリアウィンドウは傾斜が強く、後席に人を乗せたりラゲージに荷物を高く積んだりすると鏡面ミラーでは後方がほとんど見えなくなります。家族で出かける機会が多いなら、優先度の高いオプションです。一方で、カメラ映像は焦点距離が鏡面と異なるため、遠近感をつかむまでに数日かかるという声も聞かれます。
多機能なタッチディスプレイ
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14インチディスプレイ(2024年改良で全グレードに採用) -
9.8インチディスプレイ(2024年改良前のモデルに設定)
ディスプレイ内のソフトスイッチに多くの機能を集約し、スイッチのサイズ・形状・レイアウトまでこだわった操作性が特徴です。空調の温度調整やオーディオの音量調整はダイヤルスイッチとしており、運転中でも使いやすい配慮が施されています。2024年の一部改良により全グレードで14インチディスプレイオーディオPlusが採用されました。
物理ダイヤルを温度と音量に残した判断は、走行中の操作で効いてきます。タッチパネルだけで空調を調整しようとすると画面を注視する時間が生まれますが、ダイヤルなら手の感触だけで何段階動かしたかを把握できます。中古車を検討する場合、2024年改良前の9.8インチ仕様とは画面サイズも操作系のレイアウトも変わるため、年式の確認が必要です。
様々なモードがあるカラーヘッドアップディスプレイ
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走行支援MODE -
車間設定 -
レーダークルーズモード -
レーントレーシングアシスト
連動ステアリングスイッチ付の「カラーヘッドアップディスプレイ」は、ウインドシールドガラスの視野内に運転に必要な情報を投影し、前方を向いたまま直感的に確認できます。”version L”と”F SPORT”には標準装備、NX350hの標準仕様にはメーカーオプションとなります。
パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)
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後方と上から見た状況を確認できる -
コーナリングビューですり抜けをサポート -
ムービングビューで360度の安全確認ができる
車両を真上から見たような映像を前後左右のカメラ映像を合成して表示する「パノラミックビューモニター」は、目視での確認が難しい車両周辺の状況を把握できます。車両を透かして見えるシースルービューや、狭い道での接触を防ぐコーナリングビューなど複数のモードを用意。床下透過表示機能がONの場合は、タイヤ周辺や車両直下の映像も表示できます。バックカメラには室内からの操作でカメラ洗浄機能を作動でき、クリアな視界を確保できます。
全幅1,865mmというサイズは、都市部の立体駐車場や古い住宅街の路地では余裕のある数字ではありません。床下透過表示は輪止めや縁石との距離をつかむ場面で実用的に働き、ホイールのガリ傷を防ぐ効果が見込めます。”version L”と”F SPORT”に標準装備、NX350hの標準仕様にはメーカーオプションで装備可能です。
TFT液晶式メーター/ドライブモードセレクトスイッチ
「TFT液晶式メーター」は、運転中に必要な情報を確実に伝えるためコンテンツの配置にこだわっています。ナビルート情報・ナビ到着予定時刻・航続可能距離・運転支援システム状態の常時表示に対応。”version L”に標準装備、”F SPORT”には”F SPORT”専用TFT液晶式メーターが標準装備されます。
「ドライブモードセレクトスイッチ」は複数のシステムを統合制御し、走行シーンやドライバーの好みに合わせてモードを切り替えられます。
Sport S+
- 走りのポテンシャルを最大限に引き出し、エモーショナルな走りを実現
Sport / Sport S
- よりダイナミックでパワフルな加速感が味わえる走行を実現
Normal
- 走行と燃費のバランスが両立され、様々なシーンでのドライブにおすすめ
Eco
- パワートレーンとエアコンを制御して燃費を優先するモード
Custom
- パワートレーン・シャシー・エアコンのモードを自分好みに組み合わせられる
日常的に使い分けるならNormalとCustomの2つで足ります。Ecoはエアコンの効きまで抑えるため、真夏の渋滞では快適性が落ちます。Customでパワートレーンだけをエコ寄り、エアコンをNormalに設定しておくと、燃費と快適性のバランスを自分で決められます。
“F SPORT”専用TFT液晶式メーター
「”F SPORT”専用TFT液晶式メーター」は専用デザインを採用しており、「Sport S+」モードではレース仕様のレイアウトに近い表示に切り替わります。
ステアリングで操作するタッチセンサーオペレーション
「タッチセンサーオペレーション」は、ドライバーが触れているステアリングスイッチの位置を検出し、カラーヘッドアップディスプレイに操作ガイドを表示するタッチトレーサーオペレーションを採用しています。カラーヘッドアップディスプレイがOFF状態の時はマルチインフォメーションディスプレイに表示でき、手元に目線を落とさず前方を見たまま操作ができます。
“version L”と”F SPORT”に標準装備、NX350hの標準仕様にはメーカーオプションとなります。指が触れた段階でガイドが出る仕組みのため、慣れるまでは意図せず触れて表示が切り替わる場面が出ます。1週間ほど乗ると手の置き方が自然に定まってきます。
クリック感のあるシフトレバー
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操作しやすいシフトバイワイヤ採用のシフトレバー -
“F SPORT”専用 ディンプル本革シフトノブ
シフトバイワイヤを採用したシフトレバーは、しっかりとしたクリック感と軽快な操作感が特徴です。ショートストロークの設計でシフト操作時のピーク荷重を抑え、扱いやすさを実現しています。シフトバイワイヤとは、センサーでシフトレバーに加わる力を読み取りECUに伝え、瞬時に適切なシフト操作を行うシステムです。
機械的な連結がないぶん操作量が小さく、縦列駐車のような前後の切り返しで手首をほとんど動かさずに済みます。一方で、従来のATレバーに慣れた方は最初の数日、Rに入れたつもりでDのままという取り違えが起きやすい部分です。メーター内のシフト表示を確認する習慣をつけると防げます。
電動パーキングブレーキ/ブレーキホールド/ヒルスタートアシストコントロール
「電動パーキングブレーキ」はスイッチ操作のみで作動・解除が行えます。「AUTO」選択時はシフトレバーを「P」に入れると自動で作動し、「D」や「P」以外に入れると解除されます。
「ブレーキホールド」は「HOLD」スイッチをONにしておくと、停車した際にブレーキペダルから足を離してもアクセルを踏むまでブレーキ状態を保持するシステムです。渋滞時や信号待ちで特に便利です。注意したいのは、エンジンを切ると設定がOFFに戻る点で、毎回乗るたびにスイッチを押す必要があります。
「ヒルスタートアシストコントロール」は坂道発進の際、ブレーキペダルからアクセルペダルに踏み換える瞬間にセンサーが坂道を検知してブレーキ油圧を約2秒間保持し、後退を防ぎます。立体駐車場のスロープで前後に車が詰まっている場面で効いてくる機能です。
タイヤ空気圧警告表示(タッチディスプレイ)
「タイヤ空気圧警告表示」は、イグニッションON時に空気圧が低下したタイヤがある場合、タッチディスプレイに反転表示で空気圧の数値を知らせるほか、メーター内のインジケーターランプを点灯させて走行前に確認できます。4輪それぞれの数値が個別に表示されるため、どのタイヤが落ちているかを降りる前に把握できます。なお、適正な空気圧は車両と装着タイヤのサイズによって異なるため、運転席ドア開口部のラベルに記載された指定値で管理してください。
インテリアイルミパッケージは全50色
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好みのカスタムカラーを設定できる -
落ち着いたイエロー系の照明 -
シックなレッド系の照明 -
シックなブルー系の照明
コックピット全体を照らす間接照明で、室内の造形や素材を美しく照らし出します。14色のテーマカラーは美しい自然現象からインスピレーションを得た彩りで、カスタムカラーは全50色から設定が可能。気分に合わせてお好みのカラーに変更できます。”version L”と”F SPORT”に標準装備されています。
夜間に効果がはっきり出る装備で、インパネやドアトリムの造形が浮かび上がります。明るさは調整できるため、最大にすると夜の運転で視界の妨げになる場面もあります。実際に夜間に乗ると、中間よりやや暗めに落ち着くオーナーが多い装備です。
バリエーションに富んだインテリアカラーとシート
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ブラック&リッチクリーム(本革) -
ヘーゼル(本革) -
ブラック(本革) ブラック(L tex) -
ダークローズ(本革) ダークローズ(L tex) -
“F SPORT”専用フレアレッド(”F SPORT”専用本革) -
“F SPORT”専用ホワイト(”F SPORT”専用本革) -
“F SPORT”専用ブラック(”F SPORT”専用本革)
レクサスNXのインテリアカラーはバリエーションが豊富で、選択するカラーによってイメージが大きく変わります。シート素材は本革とL texの2種類。”F SPORT”には”F SPORT”専用本革が使用されています。2024年の一部改良では”version L”にソリスホワイトとヘーゼルが追加され、”OVERTRAIL”には専用色のモノリスが新規開発されました。
色選びで迷ったときの判断軸は実用面に置くとはっきりします。ブラック&リッチクリームやソリスホワイトのような明るい内装は室内が広く感じられる反面、デニムの色移りが目立ちやすい素材です。小さな子どもを乗せる機会が多いならブラック系、見た目の開放感を取るなら明るい系統という分け方が現実的です。L texは合成皮革で、温度変化や汚れへの強さでは本革を上回ります。
ゆったりと座れるフロントシート
長時間の運転でも疲れにくい姿勢を保てるフロントシートを採用しています。コーナリング時の横荷重に対してもクッションの座圧変化を抑える設計で、座ったときの安定感を確保しています。実際に手を当ててみると、座面の中央は沈み込みが深く、サイドに向かうほど密度が上がる構造になっており、体が左右に逃げにくくなっています。
立体的なドアトリムオーナメントパネル
レクサスNXには立体的な「ドアトリムオーナメントパネル」が3種類設定されています。いずれも落ち着きのある上品なデザインです。
強い木目が際立つアッシュ材に墨を施した仕上げ。深みのある黒の重厚感が上質な室内空間を演出します。オープンフィニッシュは木の導管を塗料で埋めずに残す手法で、間近で見ると木目の凹凸が指先に伝わります。
ダークな色調がメーターとの連続性を持たせ、繊細なスピン加工によって金属ならではの質感とシャープな陰影感を追求した仕上がりです。
繊細なシボ加工を表面に施したパネル。細やかなドット配列の粗さと細かさで前後に動きをつけ、メーターとのスムーズな連続感と空間の広がり、パネルの立体感を細やかに表現しています。ピアノブラックは光沢が美しい反面、指紋と細かな傷が目立ちやすい仕上げです。乗り降りのたびに手が触れる場所でもあるため、マイクロファイバークロスを車内に常備しておくと状態を保ちやすくなります。
レクサスNXの後席の広さと居住性はどうか
SUVを選ぶ理由の多くは後席と荷室にあります。NXの室内長は1,805mm、室内高は1,195mmです。前席を身長175cmの方に合わせたポジションにしても、後席の膝前には拳が2つ入る程度の余裕が残ります。ミドルサイズSUVとしては標準的ですが、クーペ的なルーフラインを持つSUVに比べると頭上の圧迫感は小さく抑えられています。
後席の背もたれは肩口のレバーでリクライニング調整ができ、座ったまま角度を変えられます。長距離移動で後席の同乗者が仮眠を取るときに、わざわざ降りて操作する必要がありません。後席センターアームレストにはドリンクホルダーが備わります。
一方で割り切りが必要な部分もあります。フロア中央にはトンネルの張り出しがあり、後席中央に大人が長時間座るのは現実的ではありません。4人乗車までを前提に考えると満足度が高く、5人フル乗車が日常なら、ひとクラス上のSUVやミニバンを比較対象に入れる価値があります。
快適性能でくつろげる空間に
レクサスNXには快適に過ごせる機能・装備が多数設定されています。上質な空間をさらに充実させる快適性能が、長距離移動での疲労差につながります。
レクサスコミュニケーションサウンド
「レクサスコミュニケーションサウンド」は、イグニッションON時のオープニングサウンドやシートベルトリマインダー、クリアランスソナーや警告音など、すっきりとした波形と奥深い和音で認知のしやすさと心地よさを両立した音に設計されています。警告音は聞き取りやすさと不快さが両立しにくい領域ですが、NXは音量ではなく音色で気づかせる方向に振っています。
レクサスNXプレミアムサウンドシステム
「レクサスNXプレミアムサウンドシステム」は、生演奏を聴いているかのようなサラウンド感と臨場感を味わえるサウンドシステムです。再生帯域が幅広いバスレフスピーカーを採用し、中高低音の出力位置を最適に配置。20cmのボックスサブウーファーをデッキ下に搭載し、重厚な低音域を実現しています。ハイブリッド車はエンジンが止まる場面が多く、そのぶん音楽の細部まで聞き取れる環境が生まれます。
運転席・助手席独立温度調整オートエアコン
「運転席・助手席独立温度調整オートエアコン」は、シートヒーター・シートベンチレーション・ステアリングヒーターがオートエアコンと連動して自動制御され、最適な快適性を実現します。スイッチ操作で全機能を「AUTO」にすることも可能です。”version L”と”F SPORT”に標準装備、NX350hの標準仕様にはメーカーオプションとなります。
連動制御の価値は冬の朝に出ます。乗り込んでAUTOを押すだけで、送風温度が上がりきる前にシートヒーターとステアリングヒーターが先に働き、体感温度を補います。ヒーター類を個別に操作する車と比べて、手がかじかんだ状態でスイッチを探す手間がありません。
後席も快適に過ごせる後席シートヒーター
後席の乗員も寒い季節に快適に過ごせる「後席シートヒーター」を採用。冬のお出かけやウィンタースポーツでも、ゆったりとくつろいで快適な時間を過ごせます。”version L”とNX450h+ “F SPORT”に標準装備。NX350h “F SPORT”とNX350hの標準仕様にはメーカーオプションで装備可能です。
後席にチャイルドシートを載せる使い方では優先度が下がりますが、祖父母を乗せる機会が多い家庭では評価が高い装備です。暖房の風が届きにくい後席では、空気を温めるより座面から温めるほうが体感が早くなります。
便利なおくだけ充電
フロントコンソールトレイ部に「おくだけ充電」を設置。ケーブルに接続することなく、スマートフォンやモバイルバッテリーの充電が可能です。2024年の一部改良でQi機能が向上し、充電検知範囲の拡大と対応機種の増加が図られました。厚みのあるケースやカード入りの手帳型ケースを使っていると給電が始まらない場合があるため、納車前に自分のスマートフォンで試しておくと確実です。
USB Type-A/充電用USB Type-C/アクセサリーソケット
インストルメントパネルセンター部にUSB Type-Aが1か所、USB Type-Cが1か所、DC12Vのアクセサリーソケットが装備されています。さらに2024年の一部改良でインストルメントパネルセンター部ボックス内に充電用USB Type-Cが2個追加され、スマートフォンやタブレットの充電環境が充実しました。家族4人で出かけてもそれぞれの端末を同時に充電できる本数が確保されています。
レクサスNXの車内をすっきりと見せる収納
センターコンソール周辺には様々な収納アイテムが装備されており、必要なものに手が届く場所に配置されています。
ペットボトルを片手で開けられるカップホルダー
底面直径75mmのカップやタンブラーを収納できるカップホルダー。底面には滑り止めマットを設定しており、運転中でも片手でペットボトルのキャップを開けることができ、視線を前方からそらす必要がありません。底面の摩擦でボトルが共回りしないという、地味ながら毎日効いてくる工夫です。
収納と充電が可能なフロントコンソールトレイ
センターコンソール前方に収納と充電トレイを配置。スマートフォンやタブレットを充電した状態でもコンソールソリッドの開閉が可能です。充電中の端末をどけてから蓋を開けるという動作が不要になります。
両開きコンソールソリッド
左右両開き設計で、運転席側からも助手席側からも開けやすい利便性の高いコンソールソリッドです。助手席の同乗者に中のものを取ってもらう場面で、わざわざ運転席側まで手を伸ばす必要がありません。
大容量のラゲージルーム
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広々とした大容量のラゲージルーム -
520Lの大容量でゴルフバッグ3個が積める広さ -
後席を倒すと1,411Lに荷室を拡大可能
レクサスNXのラゲージルームは通常時で520Lの大容量を確保しており、ゴルフバッグ3個を積める広さです。後席を倒すことで最大1,411Lまで拡大できます。ラゲージルームのサイドには小物が収納できるサイドネットが設定されており、バックドアとデッキサイド合わせて計3か所にLEDランプが設定されているため、夜間や暗い場所でも使い勝手が良好です。
520Lという数字は、機内持ち込みサイズのスーツケースなら4個前後、大型のものでも2個と手荷物が収まる容量です。4人家族の2泊旅行で荷物の置き場所に困る場面はほとんどありません。プラグインハイブリッドのNX450h+も駆動用バッテリーを床下に収めているため、荷室容量はハイブリッド車と変わらない点が実用面での強みです。
| 荷室長 | 982mm |
|---|---|
| 荷室幅(最小) | 1,006mm |
| 荷室幅(最大) | 1,387mm |
| 荷室高 | 450mm |
荷室幅は最小部で1,006mm確保されています。ホイールハウスの張り出し部分でも1m超の幅が残るため、45Lのクーラーボックスを横向きに置いても両脇に荷物を差し込む余裕があります。荷室高450mmという数字はSUVとしては控えめで、背の高い観葉植物のような荷物は後席を倒して積む前提になります。
後席6:4分割可倒式シートは画面タッチで完結
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画面タッチでシートを選択して格納できる -
電動格納できる後席シート -
ラゲージルーム内のスイッチ操作でも格納が可能 -
手間がかからず簡単にシートを倒すことができる
後席の肩口レバーの操作でリクライニング調整が座ったまま行えるほか、タッチディスプレイ内の画面タッチやラゲージルーム内のスイッチ操作で荷室を拡大できる電動格納機能付きの「後席6:4分割可倒式シート」です。シートを倒すだけでなく、引き起こしも画面タッチやスイッチ操作で完結します。手動操作にも対応しています。
電動格納の本当の価値は、引き起こし側にあります。荷物を降ろした後にシートを戻す作業は、手動だと荷室側に身を乗り出して力を加える必要があり、スーツやコートが汚れがちです。ラゲージ内のスイッチを押すだけで済むなら、その手間が丸ごとなくなります。”version L”とNX450h+ “F SPORT”に標準装備、NX350h “F SPORT”にはメーカーオプションとなります。
手を使わないハンズフリーパワーバックドア
「ハンズフリーパワーバックドア」は、キーを携帯している状態であれば、荷物で両手がふさがっていても足をリヤバンパーの下に出し入れするだけでバックドアを自動開閉できます。挟み込み防止機能と停止位置メモリー機能付きで、日常的な使い勝手に優れています。停止位置メモリーは天井の低い自宅ガレージで効果を発揮し、開ききる前に止める高さを覚えさせておけば、バックドアを天井にぶつける心配がなくなります。
片手で簡単操作の3WAYデッキボード
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デッキボードアレンジ SCENE1 -
デッキボードアレンジ SCENE2 -
デッキボードアレンジ SCENE3
ラゲージルームのデッキ下スペースに、片手で簡単に操作できる「3WAYデッキボード」を設定。荷物の大きさや量に合わせて3パターンのアレンジが可能です。
SCENE1
- 車両後方側のデッキハンドルを使用することで、手前側のデッキ下スペースを展開できます。
SCENE2
- 車両前方側のデッキハンドルの使用でデッキボードを山折りにして固定。荷物の間仕切りにも活用できます。
SCENE3
- 車両前方側のデッキハンドルの使用で、奥までデッキボードを折りたたむことが可能。奥のデッキ下スペースを使用する際に荷物の出し入れがしやすくなります。
SCENE2の山折り固定は、買い物袋が走行中に転がるのを防ぐ使い方で重宝します。荷室が広い車ほど袋が動きやすくなるため、間仕切りがあるだけで荷崩れの心配が減ります。
2026年に公開された新型でレクサスNXの内装はどう変わるか
レクサスは2026年9月1日、一部改良した新型NXを世界初公開しました。2026年末以降、順次各地域で発売されます。呼称は一部改良ですが、内装は新世代のデザインに置き換わる規模の変更です。
インパネは水平基調に描き直され、12.3インチのフルデジタルメーターと14インチのディスプレイが横並びに配置されます。マルチメディアには新OS「Arene」が採用され、必要なときだけスイッチが浮かび上がる「レスポンシブヒドゥンスイッチ」も加わりました。インテリアカラーには新色のABALOSとPROMINENCEが追加されています。
特徴的なのが、光と香りを連動させる「Sensory Concierge」です。室内の照明と香りを走行シーンに合わせて演出する機能で、内装を視覚だけで語る段階から一歩進んだ装備といえます。操作系ではステアリングホイールが10mm小径化されて360mmとなり、バリアブルラックギアが組み合わされました。
パワートレインはガソリン専用のNX350が廃止され、ハイブリッドとプラグインハイブリッドに集約されます。NX450h+のEV航続距離は140km超へ延長されました。現行モデルの内装を気に入っている場合は在庫が残るうちに動く判断もありますが、表示系と操作系の世代が丸ごと変わるため、実車を見比べてから決める価値は十分にあります。
レクサスNXの内装は上質さと快適さを両立している心地よさがある
2代目レクサスNXの内装は、シートカラーにブラック&リッチクリーム、ヘーゼル、ダークローズ、”F SPORT”専用色のフレアレッド・ホワイト・ブラックなどをそろえ、オーナメントパネルとの組み合わせで印象を作り込めます。コックピットの足元から車内を照らすインテリアイルミパッケージが、夜間の室内の見え方を大きく変えます。
向き不向きははっきりしています。5人フル乗車が日常なら後席中央の居住性が足かせになり、荷室高450mmという数字も背の高い荷物を積む用途には向きません。一方で、4人までの移動を上質にこなし、ゴルフバッグ3個を飲み込む荷室と、プラグインハイブリッドによる日常のEV走行を両立したいなら、選択肢は限られます。グレード選びでは”version L”と”F SPORT”の価格差がわずか3万円である点を踏まえ、内装の質感と走りのどちらを取るかで決めるのが近道です。
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