インサイトの日本仕様は2018年12月14日から販売したが2022年に生産終了
ホンダが発売していたハイブリッドカーのインサイトは、2014年に販売を終了した2代目インサイトを最後にフルモデルチェンジされていませんが、2018年6月29日に3代目の新型インサイトとしてアメリカで復活。日本では販売計画台数(月販目標)を1,000台に設定して、2018年12月14日から販売開始しましたが2022年生産終了し廃止に。
インサイトはモデルチェンジせずシビックと統合して生産終了
インサイトがシビックと統合して2022年8月末で生産終了。
モデルチェンジした新型シビックはインサイトとプラットフォームを共有する兄弟車で、2.0Lハイブリッドシステムのスポーツe:HEVを搭載することで、インサイトと似たパッケージングに。
インサイトの廃止は後継車種シビックのモデルチェンジ後、2022年8月末です。
インサイトがマイナーチェンジでグレード追加 ハイブリッドシステムもe:HEVに進化
ハイブリッドセダンのインサイトが2018年の発売から初めてになるマイナーチェンジを2020年5月29日に実施。
新たなグレード「EXプレミアムスタイル(EX・PRIME STYLE)」を追加して、パワートレインにはフィットで採用されたホンダの最新ハイブリッドシステム1.5Lのe:HEVを搭載しました。その他にも上級グレードに設定されている「EXブラックスタイル(EX・BLACK STYLE)」の装備内容を強化、ホイールのインチサイズを大型化してインテリアのステッチカラーを変更しています。
EXプレミアムスタイルの専用装備
- アイボリー×グリーンのコンビシート
- アイボリー専用インテリア
- ダーククロームメッキ専用フロントグリル
- ダーククロームメッキ専用リアバンパーロアーガーニッシュ
- アルミ切削+グレークリア塗装17インチ アルミホイール
EXブラックスタイルの変更点
- ホイールサイズを17インチから18インチに変更
- ステンレス製スポーツペダル採用
- ボディカラーのプレミアムクリスタルブルーメタリックとプレミアムクリスタルレッドメタリックのステッチカラーを変更
新型インサイトのボディカラーには新色のシルバーミストグリーンメタリックを追加、既存カラーの7色から8色になり、ボディカラーを選ぶ楽しさも増えました。 インサイトの販売価格は3,355,000円から3,729,000円で、全てFF駆動になっています。
グレード | 販売価格 |
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LX | 3,355,000円~ |
EX | 3,564,000円~ |
EX レザーシート仕様 | 3,729,000円~ |
EXプレミアムスタイル | 3,685,000円~ |
EXブラックスタイル | 3,729,000円~ |
2021年モデルのホンダ・インサイトが米国市場で発売!
米国市場にて、ホンダ・インサイトの2021年版が発売することが明らかとなりました。新型インサイトの価格は、「LX」が約265万円とこれまでと変わらず、「EX」が約286万円、「Touring」が約330万円と、上級グレードの価格帯が5.5万円程度上がっています。
今回のモデルでは新色ボディカラー「ラジアンレッドメタリック」を追加。エクステリア・インテリアのデザインに大きな変更はありません。
また、上位グレードにHonda SENSINGのアップデート版が標準装備されます。EXとTouringの2グレードに、「リヤクロストラフィックアラート」と「ブラインドスポットモニター」を追加することで、駐車操作や車線変更時の安全性能アップを図ります。
北米で販売中の新型インサイトが絶好調 2018年6月の発売から1万2510台の売り上げ
日本では2018年12月から販売されたホンダの新型インサイトは、北米では2018年6月から発売されています。
日本の販売台数は今のところ発表されていませんが、北米で販売中の新型インサイトは2018年6月の販売から半年で1万2510台を売り上げ好調の立ち上がりを見せています。
北米では日本よりもインサイトの販売価格が割安なのに加え、ミドルクラスSUVのCR-Vもヒットしていることからネームバリューも強いのが売れている要因になっていると考えます。
新型インサイトのエクステリアは「品格」を表現した流麗なスタイリングが特徴
新型インサイトのデザインは品格を表現した、流麗でありシンプルな作りこまれたスタイリングが特徴です。2017年に日本に導入されたシビックに似たフロントマスクですが、北米版インサイトとも違う日本独自のデザインとして金属感のある美しいフロントグリルを採用しています。
サイドラインも平坦なものではなく、立体的なラインを取り入れているため美しい陰影を楽しめます。
ベースグレードのLXの足回りは215/55R16のタイヤサイズの16インチアルミホイールを、EXとEXブラックスタイルの足回りは215/50R17のタイヤサイズと17インチのアルミホイールを標準装備します。
セダンタイプのハイブリッドカーはトランクが狭い傾向にありますが、新型インサイトはセンタータンクレイアウトを採用して居住空間の拡大と容量519Lのトランクスペースを確保しました。
リヤコンビネーションランプも全グレードでLEDを採用して、先進的で安全なドライビングに貢献しています。
駆動方式 | 2WD(FF) |
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全長 | 4,675mm |
全幅 | 1,820mm |
全高 | 1,410mm |
ホイールベース | 2,700mm |
室内長 | 1,925mm |
室内幅 | 1,535mm |
室内高 | 1,160mm |
車両重量 | 1,370mm |
最低地上高 | 130mm |
最小回転半径 | 5.3m |
エンジン最大出力 | 80kW(109ps)/6000rpm |
エンジン最大トルク | 134Nm(13.7kgm)5000rpm |
モーター最大出力 | 96kW(131ps)/4000-8000rpm |
モーター最大トルク | 267Nm(27.2kgm)0-3000rpm |
JC08モード燃費 | 34.2km/L |
WLTCモード燃費 | 28.4km/L |
乗員定員 | 5名 |
ボディカラー | 6色 |
販売価格 | 3,322,000円~ |
日本復活のインサイトのボディカラーは全7色
ボディカラーは全7色で、ルーセブラック・メタリックはEX・ブラックスタイルはのみ選択できる特別なボディカラーで、徹底した黒へのこだわりが感じられます。ルーセブラック・メタリックは深いパープルのようにも見えるカラーでインサイトと相性の良い素敵なボディカラーです。
インサイトのボディカラー
- クリスタルブラック・パール
- ルーセブラック・メタリック(EX・ブラックスタイルのみ設定/有料色)
- コスミックブルー・メタリック
- モダンスティール・メタリック
- ルナシルバー・メタリック
- プレミアムクリスタルレッド・メタリック(有料色60,500円高)
- プラチナホワイト・パール(有料色38,500円高)
-
クリスタルブラック・パール -
ルーセブラック・メタリック(EX・ブラックスタイルのみ設定/有料色) -
コスミックブルー・メタリック -
モダンスティール・メタリック -
ルナシルバー・メタリック -
プレミアムクリスタルレッド・メタリック(有料色60,500円高) -
プラチナホワイト・パール(有料色38,500円高)
北米版インサイトと日本版インサイトの違いは個性的なブルー系のボディカラーが設定されていないことです。北米版インサイトにはエーゲブルーメタリックという発色の良いブルー系のボディカラーが設定されていますが、日本版にはコスミックブルー・メタリックというダーク系のブルーしか無く、そのかわりブラック系のルーセブラック・メタリックが設定されています。
インサイトのインテリアは丁寧に作りこまれた操作感抜群の先進的な空間
インサイトのドライバーズエリアは先進的で丁寧に作りこまれた心地よい空間になっています。電子制御のギアセレクターはホンダが得意とするスマートな配置になっており、一度慣れたしまうと感覚的に操作できるように工夫しています。
中央に配置するTFT液晶のセンターメーターにはインサイトに搭載する安全装備のホンダセンシングの状況や、2モーターハイブリッドの「スポーツハイブリッドi-MMD(SPORT HYBRID i-MMD)」のチャージ状況などドライバーに必要な情報をリアルタイムで表示します。
全体的にまとまった居心地の良いコックピットは、先進性と操作性を両立していてドライバー第一に設計されたことがわかります。
先代モデルはトヨタのプリウスがライバルでしたが、新型インサイトはトヨタの上級ハイブリッドセダン「カムリ」をライバルとしているため、質感には徹底的にこだわっています。
またホンダインターナビと2.0ETC車載器、運転席+助手席のシートヒーターなど通常ではオプション設定されるものも標準装備してあります。
インパネには、厚みのあるソフトパッドを採用して中央には丁寧なダブルステッチを施しています。いつも目にする箇所だけに質感の高い素材が使われてるのは嬉しいです。
優しい手触りで、インサイトの上質感を上手く表現しています。
ドライバーを包み込むように、シートサイドにも厚みを持たせているのが特徴で、インサイトに乗るたびに安心感のあるドライブを楽しめます。座り心地や肌ざわりにもこだわっているため満足度の高いシートになっています。
「人のためのスペースを最大に、メカの空間は最小に」を掲げ、ホンダのフィットなどに採用されているセンタータンクレイアウト(バッテリーを後席下に置くこと)でトランクを最大限まで活用しています。
トランクとリヤシートを繋ぐトランクスルー機構を採用しているため、長い荷物が積めないセダンの弱点を克服しています。
インサイトのシートはブラックベースでグレードにより4つのタイプを用意
インサイトのシートはグレードにより4種類が用意されています。「ファブリック」「プライムスムース」「本革」「ウルトラスエード」の素材を使い質感の高い上品な室内が広がります。
-
ブラック ファブリックシート(LXグレードに標準装備) -
ブラック プライムスムース×ファブリックのコンビシート(EXグレードに標準装備) -
ブラック 本革×ウルトラスエードのコンビシート(EXブラックスタイルグレードに標準装備) -
ブラック 本革レザーシート(EXのオプション装備)
インサイトのグレードにより標準装備のシートが違いますが、どのシートもブラック基調でかっこいいシートになっています。
本革シートはパンチング加工がしてあり、夏場に背面や座面が蒸し熱くなる心配もありません。また本革シートをオプション選択できるグレードはEXだけなので注意が必要です。
最新安全装備のホンダセンシング(Honda SENSING)をインサイトの全グレードに標準装備
インサイトの全グレードにミリ派レーダーと単眼カメラを使った安全装備のホンダセンシングを搭載しています。インサイトに乗る人全てに安全で快適なドライブを楽しめるよう、ホンダの最上級セダンレジェンドにも採用する歩行者検知や車線維持支援システムLKASを搭載する最新型です。
インサイトに搭載する最新型ホンダセンシングの機能
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 誤発進抑制機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- 渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC/全車速対応)
- 車線維持支援システム(LKAS)
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- 後方誤発進抑制機能
- オートハイビーム
ホンダセンシング以外にも後続車の接近を知らせる「ブラインドスポットインフォメーション(LX以外に標準装備)」やステアリングからドライバーの居眠りや不注意を検知して注意喚起する「ドライバー注意力モニター」など国内でも最先端の安全技術を搭載します。
新型インサイトは2モーターの力強いハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド i-MMD(SPORT HYBRID i-MMD)」を搭載
新型インサイトはパワートレインにホンダが独自に開発した2モーターハイブリッドシステムの「スポーツハイブリッド i-MMD(SPORT HYBRID i-MMD)」を搭載しています。
このハイブリッドシステムはすでにミニバンのオデッセイやステップワゴン、セダンのアコード、2018年に日本に再上陸したSUVのCR-Vに搭載されているハイブリッドシステムで、基本的には日産のe-POWERと同じシリーズハイブリッドに区分けされます。
しかし発電するためにエンジンを使うe-POWER、エンジンとモーターの両方を使い走ることもできるi-MMD、このような違いがあります。
使い方により日産のe-POWERのようにも、トヨタのTHS2(トヨタのストロングハイブリッドシステム)のようにも使えるハイブリッドシステムです。
インサイトの走行モードは、ドライバーのレスポンスの早いアクセル操作が可能な「SPORT」、燃費性能と加速性能のバランスが良い通常走行の「NORMAL」、モーター・エンジンやエアコンなども制御して燃費性能を高める「ECON」の3つと、各走行モードに加えエンジンを作動させずバッテリーだけで走行する「EV」モードの4種類あります。
新型インサイトのグレードはLX・EX・EX BLACK STYLE(ブラックスタイル)の3種類
日本仕様の新型インサイトのグレードは標準と上級のLX・EXは北米仕様と同様ですが、最上級グレードはTouringではなくEX・BLACK STYLE(ブラックスタイル)となります。
ベースグレードがLXで、上級グレードのEXはオプションで本革シートを選択できる他にブラインドスポットモニターなど安全装備も充実しています。
インサイト LXの標準装備
- ホンダセンシング
- スムースレザー本革巻ステアリングホイール
- 16インチアルミホイール
- Honda インターナビ+リンクアップフリー+ナビゲーション連動ETC2.0車載器
- ドライバー注意力モニター
- エレクトリックギアセレクター
- 電子制御パーキングブレーキ
- 左右独立温度コントロール式フルオート
- プラズマクラスター技術搭載エアコンディショナー
- インラインタイプのLEDヘッドライト
- オートブレーキホールド機能
- 減速セレクター
- 運転席&助手席シートヒーター…など
インサイト EXの標準装備
LXの装備に加えて
- ブラインドスポットインフォメーション
- LEDフォグライト
- トランクスポイラー
- 17インチアルミホイール(マットグレー)
- 運転席8ウェイパワーシート+助手席4ウェイパワーシート
- 自動防眩ルームミラー
- プライムスムース×ファブリックコンビシート
- スマートウエルカムランプ
- 本革レザーシート(オプション)…など
インサイト EX・ブラックスタイルの標準装備
EXの装備に加えて
- 本革×ウルトラスエードのコンビシート
- ウルトラスエード専用インテリア
- ブラッククロームメッキ専用フロントグリル
- ブラッククロームメッキ専用リアバンパーロアーガーニッシュ
- マットブラック17インチアルミホイール…など
インサイトのEX・ブラックスタイルは上級モデルのEXのエクステリアにブラッククロームメッキの専用フロントグリルを装備、インテリアには滑らかなスエード素材を使った専用インテリアを採用する豪華仕様です。
新型インサイトの販売価格はや燃費の詳細を紹介 LXは3,261,600円で燃費は32.4km/L
2018年12月に販売されるホンダの新型インサイトの販売価格と燃費性能を紹介します。ベースグレードのLXの販売価格は3,261,600円で燃費は32.4km/L、上級グレードのEXが3,499,200円・EX ブラックスタイルが3,628,800円で燃費は31.4km/Lです。
販売価格帯は3,261,600円から3,628,800円なので、ライバルのプリウスより高く、カムリより低い価格帯になっています。
価格は高めですが、新型CR-Vのように安全装備のホンダセンシングやナビゲーションなどを標準装備しているため「車両価格=オプションコミコミ価格」と考えると購入しやすい価格帯なのかと感じます。
税抜き価格 | 税込み価格 | JC08モード燃費 | WLTCモード燃費 | |
---|---|---|---|---|
LX | 3,020,000円 | 3,261,600円 | 34.2km/L | 28.4km/L |
EX | 3,240,000円 | 3,499,200円 | 31.4km/L | 25.6km/L |
EX ブラックスタイル | 3,360,000円 | 3,628,800円 | 31.4km/L | 25.6km/L |
北米で販売されているインサイトのベースグレードの価格が22830ドル(日本円で約2,593,000円)になることから日本では668,000円ほど車両価格が高くなっています。
ボディサイズも北米版よりも大きくなっています。発売前にインサイトの先行予約が始まっていて受注も好調なようです。
JC08モード燃費は32.4km/L(WLTCモード燃費は28.4km/L)で、搭載するエンジンは1.5Lの2モーターハイブリッドエンジン「スポーツハイブリッド i-MMD(SPORT HYBRID i-MMD)」です。ボディサイズは全長4,675mm・全幅1,820mm・全高1,410mm・ホイールベース2,700mmになり3ナンバーサイズとなります。シビックをベースとしているためプラットフォームも新しくなりパッケージングもしっかりとしたものになったと進化を感じられるでしょう。
コンセプトカー「J-VX」の市販型 インサイトのモデルチェンジ遍歴
インサイトはホンダが販売していたハイブリッドカーで、以前人気のあったCR-Xを彷彿させるフォルムです。走行時、エンジンが動作するパラレル型ハイブリッドシステムです。
インサイト 初代 ZE1型(1999年~2006年)
1999年11月、初代インサイトの販売が開始されました。
2003年11月、一部改良でボディカラーに新色の追加と、インテリアカラーの変更、イモビライザーや電波式キーレスエントリーの標準装備を実施しました。
2004年10月の一部改良では燃費性能が向上。
2006年8月、販売を終了しました。
インサイト 2代目 ZE2/3型(2009年~2014年)
2009年2月、2代目インサイトの販売を開始しました。10月、ボディカラーに新色を追加。
2010年4月、特別仕様車「HDDナビ スペシャルエディション」を発表。10月、一部改良で操縦安定性とのち心地が向上しました。
2011年10月、マイナーチェンジを実施。グレード体系の見直しも行われました。
2013年5月、一部改良で快適装備や安全装備の向上と、「ナビ装着用スペシャルパッケージ」を追加。
2014年3月、販売を終了しました。
インサイト 3代目 ZE4型(2018年~2022年)
2018年6月、クーペ風の4ドアセダンになって3代目になって米国で販売を開始し、日本では12月に発売となりました。グレード構成は「LX」「EX」「EX・BLACK STYLE」のラインナップ。
2020年5月、日本仕様にマイナーチェンジを実施。「EX・PRIME STYLE」を追加設定。
2022年12月、日本市場での販売を終了しました。事実上の後継車種はシビックe:HEVになります。
インサイトのモデル | 販売年表 |
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初代 ZE1型 | 1999年~2006年 |
2代目 ZE2/3型 | 2009年~2014年 |
3代目 ZE4型 | 2018年~2022年 |
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