MX-30のモデルチェンジ情報 エクステリア・インテリア・各種装備・パワートレイン
東京モーターショー2019でマツダ初となる量産型EV車「MX-30(エムエックス サーティ)」がワールドプレミアされました。マツダからは事前にEVを出展するとの予告やティーザー動画の公開はありましたが、車名や具体的なデザインについては出展当日の発表となりました。
MX-30は自然体でいられる創造的な時間と空間を提供し、EVモデルにおいてもマツダが掲げる人馬一体の走りを実現。2020年10月8日に国内市場へ投入したマツダ新世代商品の第3弾にあたるMX-30の気になるエクステリアやインテリア、走行性能、先進装備などを解説します。
MX-30へ2024年10月31日一部改良を実施 特別仕様車Retro Sports Edition設定
MX-30の一部改良が2024年10月31日に行われ、誤発進抑制機能へ歩行者を追加、ドライバーモニタリング機能にわき見警報機能などを追加。
装備面ではセンターディスプレイを10.25インチに拡大、モバイル機器のワイヤレス接続に対応しました。
2024年MX-30一部改良内容
- AT誤発進抑制制御に歩行者(前方)追加
- ドライバーモニタリング機能にわき見警報機能追加
- リアシートアラート追加
- 10.25インチセンターディスプレイ採用
- ワイヤレス接続機能追加
- コネクティッドサービスの拡充
- USB-Type C端子に変更
今回の一部改良にあわせてMX-30へ特別仕様車Retro Sports Edition(レトロ スポーツ エディション)を追加。
ブラックでドアミラーやホイール、シグネチャーやルーフ中央部を統一。ボディカラーにジルコンサンドメタリック、セラミックメタリック、マシーングレープレミアムメタリックの3つの2トーンカラーを新たに設定。
インテリアにはブラックとテラコッタのコーディネイトを採用、シート中央にはスエード調生地のレガーヌを採用します。
MX-30特別仕様車Retro Sports Editionの販売価格は3,170,200円から5,211,800円です。
MX-30に8Cロータリーエンジンを搭載するプラグインハイブリッド(PHEV)を2023年9月14日追加
MX-30に追加モデルのMX-30 Rotary-EV(MX-30 ロータリーEV)を2023年9月14日追加設定。 MX-30ロータリーEVは新開発8C型ロータリーエンジンを発電に使い、モーターで走行するプラグインハイブリッド(PHEV)で、バッテリーのみで走る距離は107km、そのほかガソリンを使用するとトヨタなどが販売するプラグインハイブリッド同様にWLTCモード15.4km/Lの長距離走行も可能。
MX-30ロータリーEVのグレードは3種類あり、ベースグレードのRotary-EVが4,235,000円、本革シートなどが標準化する上位グレードのIndustrial Classic・Modern Confidence・Natural Monotoneが4,785,000円、特別仕様車としてマローンルージュメタリック/ジェットブラックマイカの2トーンカラーのEdition Rが4,917,000円です。
MX-30が2022年11月に商品改良と新ボディカラーを追加 2022年10月22日から予約受付
マツダは「MAZDA MX-30」が一部改良して11月初旬以降に発売予定であることを2022年10月20日に発表しました。
今回のMX-30の一部改良では新しいボディカラーにソウルレッドクリスタルメタリック、ジェットブラックマイカ、ジルコンサンドメタリックのマルチトーンを追加し、MX-30のフレームドトップをブラックにすることでデザイン性を向上させています。
また、シフトノブの操作性を向上させるために、シフトノブ右側にあったボタンの位置が裏側に変更となる改良が加えられています。
そして「MX-30 EV MODEL」では、エクステリアのフロントフェンダーとバックドアに新バッチが追加される変更と、AC1500W/AC150W電源やV2Hの給電機能を追加することで、電力活用の効率化を行える更新が加えられており、EV時代に先駆けた機能の充実化が行われています。
改良後の新しいMX-30の価格は「MAZDA MX-30」が2,640,000円~2,997,500円、「MAZDA MX-30 EV MODEL」が4,510,000円~5,016,000円となっており、予約は2022年10月20日からマツダの販売店で受け付けています。
MX-30が2020年10月8日から発売開始 日本市場ではマイルドハイブリッドモデルからスタート
マツダ初のピュアEVとして話題になったMX-30が日本市場で2020年10月8日から販売開始しました。日本市場ではマイルドハイブリッドエンジンを搭載したモデルから販売して、2021年1月にEVモデルを販売します。
MX-30の最大の特徴は観音開きのフリースタイルドアを採用したこと。マツダは過去にスポーツカーのRX-8で観音開きのドアを採用しましたが、このRX-8以来の採用で、とても特徴的なスタイルになっています。
「わたしらしく生きる」というコンセプトの通り、自分らしい自由なスタイルを提案するモデルで、MAZDA3やCX-30に次ぐ新世代商品ながら、独自のエクステリアになっています。新車装着タイヤはブリヂストンのTURANZA T005Aを採用して、高い燃費性能と上質なハンドリングを実現しています。
MX-30のオプション
- ベーシックパッケージ(77,000円)
- セーフティパッケージ(121,000円)
- BOSEサウンドシステム(77,000円)
- 360°セーフティパッケージ(86,880円)
- ユーティリティパッケージ(88,000円)
- インテリアパッケージ(88,000円)
- エクステリアパッケージ(77,000円)
- インダストリアルクラシックパッケージ(110,000円)
- モダンコンフィデンスパッケージ(110,000円)
グレード展開も特徴的で、ベースになる1つのグレードを用意していて、そこから好きなオプションをプラスしていく販売方法をとっています。
ベースになるMX-30の価格は2,420,000円から、100周年特別記念車は3,157,000円からです。
全長 | 4,395mm |
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全高 | 1,795mm |
全幅 | 1,550mm |
ホイールベース | 2,655mm |
室内長 | 1,835mm |
室内高 | 1,500mm |
室内幅 | 1,205mm |
最低地上高 | 180mm |
最小回転半径 | 5.3m |
車両重量 | 1,460kg |
総排気量 | 1.997L |
エンジン最高出力 | 115kW(156ps)6,000rpm |
エンジン最大トルク | 199Nm(20.3kgm)4,000rpm |
モーター最高出力 | 5.1kW(6.9ps)1,800rpm |
モーター最大トルク | 49Nm(5.0kgm)100rpm |
WLTCモード燃費 | 15.6km/L |
乗車定員 | 5名 |
グレード | 駆動方式 | 販売価格 |
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MX-30 | 2WD(FF) | 2,420,000円~ |
4WD | 2,656,500円~ | |
MX-30 100周年特別記念車 | 2WD(FF) | 3,157,000円~ |
4WD | 3,393,500円~ |
また、2023年にはロータリーエンジンとレンジエクステンダーを採用したハイブリッドロータリーエンジン搭載モデルを欧州市場で発売。このモデルは航続距離400kmを目指していて、実用性や利便性を各段に向上しています。
このロータリーハイブリッドモデルを日本市場でラインナップするのかどうかは不透明ですが、2023年以降の発売に期待できるのではないでしょうか。
MX-30ボディカラーは珍しい3トーンカラーも設定
MX-30には4色の1トーンカラーと、3色の3トーンカラーの全7色のカラーバリエーションになっています。匠塗のソウルレッドクリスタルメタリックは3トーンカラーのみ設定していて、もう1つの匠塗のマシーングレープレミアムメタリックは1トーンカラーのみ設定しています。
1トーンカラー
- マシーングレープレミアムメタリック(55,000円高)
- ポリメタルグレーメタリック
- ジェットブラックマイカ
- セラミックメタリック
3トーンカラー
- ソウルレッドクリスタルメタリック(110,000円高)
- セラミックメタリック(66,000円高)
- ポリメタルグレーメタリック(66,000円高)
-
1トーンカラー マシーングレープレミアムメタリック(55,000円高) -
1トーンカラー ポリメタルグレーメタリック -
1トーンカラー ジェットブラックマイカ -
1トーンカラー セラミックメタリック -
3トーンカラー ソウルレッドクリスタルメタリック(110,000円高) -
3トーンカラー セラミックメタリック(66,000円高) -
3トーンカラー ポリメタルグレーメタリック(66,000円高)
3トーンカラーは、ベースカラー+ブラックルーフ+ルーフサイド(ダークかシルバー)という珍しい組み合わせで、自分らしさを追求するMX-30らしい個性的なカラーバリエーションです。
MX-30のインテリアデザインはナチュラルな風合いの素材を散りばめた安心感のあるスタイル
MX-30には、グレーにブラウンのアクセントカラーをきかせたファブリックシートを装備。水平基調のコックピット・インパネ周りはスタイリッシュなブラックでまとめられており、操作系は整然とレイアウトされています。メーターはハイコントラストで昼間の運転中も視認性の高い作りです。
マツダMX-30のセンターコンソールは空間に浮かび上がっているような形状が特徴的。岡山県にある内山工業株式会社との協働でヘリテージコルクのトレイを設置しています。木の皮を剥いで作られる温もりの感じられるコルク素材は地球環境にも優しく、MX-30の心地よい空間づくりに大きく貢献します。
また、ラゲッジスペースもコンパクトサイズながら十分なスペースを確保します。
MX-30は先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を搭載しドライバーの安全運転をサポート
MX-30は、カメラやミリ波レーダーを駆使した先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を装備。交差点での衝突事故を防止する機能がついた「スマート・ブレーキ・サポート」や、白線のない道路での逸脱防止システムを追加しています。
重量のあるバッテリーパックをフロア下に積みつつも、優れた走行安定性を実現。ボディ剛性も強化されており、効率的なエネルギー吸収構造を採用することで衝突安全性能を大幅にアップ。バッテリーにも保護構造が導入されています。
MX-30発売前の情報をまとめ
MX-30はマツダの世界戦略車で、日本だけでなく欧州各地で販売されています。マツダ初のEVモデルですが、日本ではマイルドハイブリッドから発売して、その後EVモデルを追加販売する予定です。
MX-30が日本で発売する前に噂された情報や、海外で展開している情報などをまとめました。
e-SKYACTIV Gを搭載するMX-30を2020年秋に導入することを発表 EVモデルは2020年中にリース販売する予定
MX-30のマイルドハイブリッドモデルを2020年秋に導入することをマツダが公式発表しました。このモデルは2.0LガソリンエンジンのSKYACTIV-G 2.0にマツダが独自開発したマイルドハイブリッドシステムのM HYBRIDを組み合わせた「e-SKYACTIV G」を搭載するモデルになります。
MX-30のEVモデルは2020年内に発売することも発表しましたが、当初はリース販売することになったため個人ユーザーがEVモデルを購入できるのはもう少し先になりそうです。
具体的な発売日として、2020年10月8日が有力になっています。
MX-30の生産が2020年5月19日から宇品第1工場でスタート
MX-30の生産が国内で開始。マツダ初のEV(電気自動車)ということで、世界中から注目されているモデルです。
生産は2020年5月19日から広島県広島市南区にある宇品第1工場で始まり2020年の秋頃に欧州市場へデリバリーが開始されます。日本国内でも2020年中に予約・販売が行われると予想されています。
また日本国内の市場にはEVモデルではなくガソリンモデルを先行販売するという情報もあります。欧州市場ではEVモデルから投入するということで、MX-30のEVモデルは欧州から遅れて日本市場に登場する可能性が高いと考えます。
英国市場でMX-30がプレオーダー開始!
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ソウルレッドクリスタルメタリックペイント -
セラミックメタリックペイント -
ポリメタルグレーメタリック -
セラミックメタリック
イギリス市場において、マツダ・MX-30のプレオーダーがスタートしました。500台限定販売となる「MX-30ファーストエディション」は2021年3月から発売開始で、価格は2万7495ポンド(日本円でおよそ360万円)からとなります。
ボディカラーは全4色で、「ソウルレッドクリスタルメタリックペイント」「セラミックメタリックペイント」「ポリメタルグレーメタリック」「セラミックメタリック」が用意されています。
MX-30がドイツで先行予約をスタート 予約金はおよそ10万円
東京モーターショーでワールドプレミアされたマツダのピュアEV車「MX-30」が、ドイツ市場で先行予約を開始しました。初回限定モデルの「MX-30ファーストエディション」の予約金は約10万円、車両価格は約410万円から。納車時期は2020年10月となる見込みです。
パワートレインは35.5kWhのバッテリーを搭載。最高出力は143ps、最大トルクは265Nmで航続可能距離は200kmとなります。
ボディカラーは「ムーンストーンホワイトメタリック」「ホワイトメタリック」「ソウルレッドクリスタル」「ポリメタルグレーメタリック」の4カラーを用意。足元にはがっしりとしたデザインの18インチアルミホイールが装備されます。
車内はクローム加飾を施した上質感あふれるスタイル。ナビゲーションシステムやインフォテインメントディスプレイを搭載し、スマートフォンと車両をつなぐインフォテインメントシステム「マツダコネクト」を装備します。ヘッドアップディスプレイや8スピーカーサウンドシステムなどの装備も充実しています。
また、i-Activsenseセーフティスイートを標準装備とし、駐車操作から走行中まで安全運転に貢献します。
「Human Modern」をコンセプトとしたマツダMX-30のエクステリアはフリースタイルドアを採用
Human Modern(ヒューマン モダン)をデザインコンセプトに掲げるMX-30のエクステリアは、魂動デザインをさらに進化させた流麗なスタイル。ソリッドで滑らかなボディラインにシャープなヘッドライトが特徴です。
東京モーターショーで展示された個体はホワイトのボディカラーにブラックルーフを搭載する2トーンカラー。MX-30のボディサイズは4,395mm×1,795mm×1,570mmでホイールベースは2,655mm。CX-30よりも全高が30mm高いコンパクトなサイズ感です。足元には215/55R18のタイヤを装着します。
フリースタイルドアを採用している点も、MX-30の大きな特徴でしょう。デザイン面で自由な発想を取り入れるとともに、実用性の向上に貢献しています。ピラーレスでドアが大きく開くので、荷物の積載性も抜群です。
足元には艶やかなグロスブラックのアルミホイールを装着。たくましく躍動感のある5本のスポークがリムオーバーしており、強い存在感を放ちます。
なお、MX-30(欧州仕様車)に搭載されるパワートレインについては以下の通り。搭載電池量は35.5kWhとコンパクトで、フル充電での後続可能距離は200kmとなります。駆動方式はFFですが、今後重量の問題を解決できれば4WDが設定される可能性もあるでしょう。
パワートレイン | e-SKYACTIV |
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駆動用バッテリー | 角型(prismatic)355Vリチウムイオン電池 |
総電力量(バッテリー容量) | 35.5kWh |
充電 | DC充電:COMBO規格 |
AC充電:最大入力6.6kW |
発売前から話題になったマツダ・MX-30のモデルチェンジ遍歴
MX-30はマツダのクロスオーバーSUVで、2019年のワールドプレミアでは量産電気自動車として企画・発表されました。日本モデルではEVではなく、マイルドハイブリッドモデルからのスタートで、後に追加発売という形でEVモデルが登場しました。
MX-30 DREJ3P/DRH3P/DR8V3P型:2020年~
第46回東京モーターショーにてMX-30がワールドプレミアと共に、ヨーロッパに向けた先行予約を開始しました。
2020年7月、日本への導入はマイルドハイブリッドとし、10月より販売をスタート。基本的にものグレード展開で、オプションとの組み合わせで「Basic Set」「Advanced Set」「Highest Set-Industrial Classic-」「Highest Set-Modern Confidence-」を提案。また、マツダの前身の東洋コルク工業の「100周年記念特別記念車」も設定。同年12月、「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
2021年1月、EVモデルが日本で追加発売。ベース仕様の「EV」、標準仕様の「EV Basic」に加え、上級仕様となる「EV Highest」のグレードが設定されました。同年、福祉改造車となる手動運転装置付きモデルの「Self-empowerment Driving Vehicle」を発表。
2022年10月、商品改良で「Basic Set」と「Advanced Set」を廃止しました。
2023年1月、欧州向けのPHEVモデルがブリュッセルモーターショーでワールドプレミアされ特別仕様車「Edition R」も設定されました。同年7月、北米市場で販売終了。日本市場では9月に「Rotary-EV」の導入が発表されています。
MX-30のモデル | 販売年表 |
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DREJ3P/DRH3P/DR8V3P型 | 2020年~ |
MX-30はヨーロッパで先行予約受付をスタートし2020年10月に日本導入
マツダMX-30については、東京モーターショーに登場した2019年10月23日から欧州市場で予約受付を開始しており、2020年初めより発売。
日本市場での発売についても、2020年1月に開かれた記者会見では「2020年内に国内市場へ投入する」との発表があり、2020年10月8日に発売開始しました。COBBYでは今後もマツダ初の量産型EVであるMX-30の動向について注目していきます。