日産のムラーノがマイナーチェンジ!アメリカで人気の高級SUVの新しいエクステリアは?日本での発売はあるのか
日産が販売する高級SUVのムラーノが2018年12月にマイナーチェンジを行うことがロサンゼルスモーターショー2018で発表されました!日本では2代目のZ51ムラーノで販売終了しましたが、アメリカや中国市場ではフルモデルチェンジされたZ52ムラーノが継続販売されていて、LAモーターショー2018ではマイナーチェンジモデルの後期型が発表されました。
ムラーノが2022年モデルの新型を発表 特別なミッドナイトエディションパッケージも追加
日産はムラーノ2022年モデルの発表と同時に、特別仕様のミッドナイトエディションパッケージも発表。
日本では2015年まで販売していましたが、現在では北米を中心に100以上の国で販売する、日産の主力ミドルサイズSUVになっています。
ムラーノ2022年モデルに新たに設定するミッドナイトエディションパッケージは、ブラックのフロントグリルや、グロスブラックの20インチアルミホイールを特別装備するモデルです。
2020年モデルの日産ムラーノが発売!小規模改良ながらも価格はアップ
日産ムラーノの2020年モデルが北米市場で発売されました。新型ムラーノのパワートレインは従来通り、排気量3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載。最高出力は263ps、最大トルクは325Nmです。
ムラーノは今回のマイナーチェンジでセーフティーシールド360の機能を強化。その他にボディカラーに新色として「スーパーブラック」を追加し、一部グレードの装備を改良するなどごく小規模な仕様変更となっていますが、価格はエントリーグレードでおよそ2.8万円、その他グレードでは約2.2万円から7.8万円アップしています。
3代目ムラーノのマイナーチェンジモデルが持つエクステリアやスペックを紹介すると同時に、ムラーノ販売終了後からSUVがブームになった日本市場でムラーノの復活はあるのか考えていきたいと思います。さっそく、新型ムラーノのマイナーチェンジ内容をチェックしていきましょう。
新型ムラーノは2018年12月にマイナーチェンジを行いエクステリアに新しいデザインのLEDテールランプなどを採用
2014年12月に販売を開始した3代目ムラーノは、大きなVモーショングリルとジュークに似たブーメラン型のヘッドライトとテールランプを引っ提げモデルチェンジしました。2代目のムラーノよりも鋭さが増したデザインになっていて、ボディサイズも拡大しています。
前期型ムラーノのテールランプはクリア基調になっていますが、マイナーチェンジ後ではブラック基調になっているのが分かります。ボディサイズは変わらず全長4,887mm・全幅1,915mm・全高1,692mmになると予想していて、全幅が1.9mを超えるため少し日本では走りにくいサイズ感です。
3代目(2018) | 2代目(2015) | |
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全長 | 4,887mm | 4,845mm |
全幅 | 1,915mm | 1,885mm |
全高 | 1,692mm | 1,700mm |
2代目ムラーノと比べて全長・全高は変わりませんが、アメリカ・中国市場を意識してからか全幅は1.9mを超えるサイズ感になっています。
サイドシルガーニッシュは樹脂パーツだけではなくメッキも使われていて豪華な印象を受け、フロントドアから後部座席ドア、バックドアに繋がる造形もSUVらしいパワーあふれる佇まいになっています。
新型ムラーノのコクピットは全体的に低くなっていて、ラウンジ感覚をテーマにしています。センターコンソールは上からハザードランプとエアコン吹き出し口・カーナビゲーションシステム・オートエアコンの配置になっています。
センターコンソールには運転席側にシフトノブが設置され、助手席側に小物入れやドリンクホルダー、奥側にはスタートスイッチが見えます。サイドブレーキレバーがセンターコンソールに見えないため、足踏み式のサイドブレーキを搭載していると考えます。
センターコンソール裏には後部座席に座る人が操作できるスイッチが搭載されていて、シートヒーターやUSBの差込口が見えます。シートバックポケットを使うことで、スマートフォンなどのガジェットを手ぶらで充電できます。
後部座席左右のシートにシートヒーターも装備していて、センターコンソール裏にスイッチが設置されているため後部座席の人が自らON・OFFで調整することができます。
新型ムラーノのマイナーチェンジ後はどのようなスペックに?中国市場ではハイブリッドモデルも登場
マイナーチェンジ後のムラーノに搭載されているエンジンは、VQ35DEと呼ばれる3,500ccのV6エンジンを装備しています。出力は260HP(263PS)・トルクは240LB-FT(325Nm)です。日本市場で販売していた2代目の3.5Lエンジンと同様のモデルで、パーツを新しくすることでフリクションロスを軽減しています。
中国市場では直4エンジンを使ったハイブリッドモデルもラインナップしていて、人口が多く単純に車の数も多い中国での環境に寄与しています。
3代目(2018) | |
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型式 | QR25DER |
種類 | 直列4気筒 |
過給機 | スーパーチャージャー |
排気量 | 2,488cc |
エンジン最高出力 | 234PS/5,600rpm |
エンジン最大トルク | 330Nm/3,600rpm |
モーター最高出力 | 20PS |
モーター最大トルク | 160Nm |
燃費 | 12.1km/L |
日本で発売されていた2代目ムラーノの2.5L(2WD)の燃費は10.8km/Lですので、中国市場と燃費の算出方法は違いますが、ムラーノハイブリッドは確実に燃費が向上しているといえるでしょう。
ここで日産ムラーノの歴史を振り返ってみよう!初代と2代目は日本でも発売されていて2018年では手頃な中古車が人気
アメリカ市場などでマイナーチェンジを受けた高級SUVのムラーノですが、実は日本市場でも初代は2004年から2008年に、2代目は2008年9月から2015年までの約10年間販売していました。
初代のボディサイズは全長4,770mm・全幅1,880mm・全高1,705mmで、エンジンは直4の2.5LとV6の3.5Lがラインナップし、「アルテ・カベルネ」「モードブラウンレザー」「アルテ・ビアネロッソ」などの特別仕様車が発表されていました。
全長 | 4,770mm |
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全幅 | 1,880mm |
全高 | 1,705mm |
2代目ムラーノは2008年9月にフルモデルチェンジされ発売されました。初代と同様に2.5Lと3.5Lのエンジンが搭載され、4WDシステムにはエクストレイルなどに搭載されているオールモード4×4-iが装備されています。また、北米市場では2ドアオープンのクロスカブリオレや、欧州市場ではディーゼルエンジン搭載車などバリエーションが豊富に揃っています。
全長 | 4,845mm |
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全幅 | 1,885mm |
全高 | 1,700mm(1,730mm) |
2代目のボディサイズは初代と比べて全幅・全高ともにわずかしか変わっていませんが、全長は75mm伸びています。全高は1,700mmですが、サンルーフを装備している車は30mm高くなります。日本市場では2代目で販売終了し、エクストレイルに吸収された形であるため3代目のエクストレイルは都会的なデザインになったのではないかと考えます。
日産の新型ムラーノはSUVブームが来た日本市場で復活する可能性はあるのか?
日産のムラーノはロサンゼルスモーターショー2018で、マイナーチェンジモデルが発表されフェイスリフトを行うなどのアップデートが実施されます。安全装備には、自動ブレーキやブラインドスポットアラート・車線逸脱警報などをパッケージングしたセーフティシールド360を搭載しています。
日本市場では2代目で販売終了しましたが、アメリカ市場と中国市場ではモデルチェンジを行いZ52型のムラーノが継続販売されています。コンパクトSUVからブームに火がついた日本市場ですが、CX-8などの大型クロスオーバーSUVも売れている状況です。
日産ムラーノが日本市場で復活する可能性は限りなく低いと考えますが、日産のラインナップには高級SUVがない状況ですので、選択肢を増やすためにもぜひ復活して欲しいものです。