車のマフラーメーカー一覧!国産車や輸入車におすすめ
車のマフラーメーカーといえば、柿本、フジツボ、HKSなどを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、それ以外にもマフラーを製作・販売しているメーカーは大小あわせて数多く存在します。
純正マフラーからの交換を検討し、適合する社外マフラーを探していると、「聞いたことのないマフラーメーカー」に出会う機会はよくあります。自分が知らないだけで、意外に有名なメーカーであることも考えられるのです。
国産車や日本で人気の輸入車に対応しているマフラーメーカーとその特徴を一覧で紹介。TRDやSTIなど、自動車メーカーの公式チューナーや関わりの深いブランドで、マフラー交換の候補になりそうなアフターパーツメーカーも一覧に加えています。
各マフラーメーカーの特徴を知って、マフラー選びの参考にしてください。
マフラーメーカーとは?ワークス系と非ワークス系の違い
社外マフラーのブランドは、大きく「ワークス系」と「非ワークス系」に分かれます。ワークス系は自動車メーカーの直系・関連会社が展開するブランドで、TRDとモデリスタ(トヨタ)、ニスモ(日産)、無限(ホンダ)、STI(スバル)などが代表格です。適合する車種は自社ブランドの車に限られる代わりに、純正パーツと同じ品質基準で開発され、ディーラーで購入・装着できる商品が多いのが強みになります。
非ワークス系は、自動車メーカーの資本に属さない独立系のアフターパーツメーカーです。柿本レーシング、フジツボ、HKS、ブリッツといった専業ブランドがこれにあたり、複数の自動車メーカーの車種を横断して製品を開発しています。テールの形状や本数、サウンドの方向性、素材の選択肢が豊富で、同じ車種でも「静かで上質」から「高回転で伸びる本格スポーツサウンド」まで選び分けられるのが持ち味です。
純正から交換したオーナーがまず驚くのは、音量よりも音質の変化です。ワークス系はアイドリングでほとんど純正と区別がつかない一方、3,000回転を超えたあたりから性格が出るセッティングが目立ちます。対して非ワークス系は低回転域から音のキャラクターが立つモデルが多く、毎日の通勤や住宅街での早朝発進を考えると、この差は購入後の満足度に直結します。
車検対応マフラーの条件は?騒音規制と性能等確認済表示の見方
マフラー選びで最初に確認したいのが、愛車の年式に対してその製品が保安基準に適合しているかどうかです。交換用マフラーのルールは車両の生産時期で三つに分かれます。
- 2010年(平成22年)3月31日以前の生産車:従来どおり近接排気騒音の規制値(車種・年式により96〜103dB)を超えないこと。JASMA認定品であれば引き続き車検を受けられます
- 2010年(平成22年)4月1日以降の生産車:近接排気騒音に加えて「加速走行騒音を有効に防止するもの」であることが必要です。JQRなど国土交通大臣が登録した性能等確認機関の試験を通り、マフラー本体に性能等確認済表示のプレートが貼られた製品を選びます
- 2016年(平成28年)10月1日以降に生産された新型車:新車時の近接排気騒音から悪化しないことを求める相対値規制が加わります。車検証の備考欄に「平成28年騒音規制車」と近接排気騒音値が記載され、その値からプラス5dBまでが上限です。輸入車と継続生産車は猶予があり、2022年9月1日以降に製造された車両から適用されます
近接排気騒音は、排気口の中心から45度後方・50cm離した位置に騒音計を置き、最高出力回転数の75%まで回して約5秒保持したあと素早くアクセルを戻し、その最大値を測ります。数値でいうと90dBはカラオケ店内、100dBはガード下を電車が通過する程度の音量です。カタログの近接排気騒音が純正比プラス4dBと書かれていれば、体感では「明らかに音が大きくなったとわかるが、会話は普通にできる」あたりに収まります。
騒音以外にも、車両の最低地上高9cmを下回らないこと、マフラー後端がリアバンパーから規定以上に突出しないこと、インナーサイレンサーのように工具で簡単に取り外せる消音機構を備えていないことなどが求められます。中古のスポーツマフラーを装着したところ、消音材が抜けて音量が上がっており車検で引っかかる例は珍しくありません。プレートの有無と車検証の記載は、購入前に必ず突き合わせておきたいポイントです。
柿本レーシングは「柿本サウンド」と評されるエキゾーストノートが人気
幅広い車種に適合する車検対応マフラーや競技用マフラーを製作している柿本レーシングは、国内でもっとも著名なマフラーメーカーの1つです。『柿本改』のロゴでもよく知られています。
1975年、柿本由行氏がレース活動と並行して大阪で創業し、鈴鹿サーキットのコースレコードを何度も塗り替えたチューナーでもあります。日産L型エンジンのチューニングで名を上げ、1982年にはスポーツマフラーのシェアが全国3位に達しました。現在は共豊コーポレーションのグループ企業として、JASMA加盟かつJQR登録の体制で製品を供給しています。
柿本のマフラーは、「柿本サウンド」と呼ばれるレーシーな重低音サウンドが特徴。車検対応マフラーとしては、二重ディフューザーテールを採用した「Class KR」が特に人気です。間近で見ると、テールエンドの内側にもう一枚筒が入った二重構造で、外筒の縁が薄く仕上げられているため厚ぼったさがありません。ワンオフマフラーの製作やエンジンのチューニングも行っており、廃番になった旧車用エキゾーストを一から作り起こせる技術力を持っています。
音の方向性は「重低音を効かせつつ、高回転までしっかり回す」タイプです。静粛性を最優先する人よりも、走り出しの一音目からチューニングカーらしさを感じたい人に向いています。
フジツボは自動車メーカーとの共同開発も手掛ける老舗マフラーメーカー
1931年に創業した老舗チューニングメーカー藤壷技研工業株式会社(通称フジツボ)。藤壺技研のマフラーは、日産自動車など自動車メーカーのオプションパーツとしての採用例もあり、純正品と変わらない高いクオリティが最大の特長です。
2010年4月以降の生産車種には「オーソライズ」シリーズ、2010年3月以前の生産車種には「レガリス」シリーズが適合します。ミニバンやワゴン向けの「Wagolis」、軽自動車専用の「オーソライズK」など、ハイブリッド車や軽自動車まで幅広い車種に適合するマフラーがラインアップしており、マフラー交換を考えた際には最初にチェックしておきたいマフラーメーカーです。
フジツボを選んだオーナーからよく聞かれるのは「思ったより静か」という感想です。高音を抑えて低音側に寄せた音作りのため、装着直後は物足りなく感じる場面もあります。一方で、家族を乗せる機会が多い車や、深夜に帰宅する通勤車では、この落ち着いた音量が後々効いてきます。爆音を求めて買うと後悔しやすく、上質な低音を求める人には長く満足できる選択です。
HKSは高い技術力と飽くなき探求心を持つ人気マフラーメーカー
静岡県に本社を置く大手チューニングメーカーで、ターボチャージャーやマフラーの品ぞろえが非常に豊富なHKS。国内トップレースで活躍した実績を持ち、現在は海外進出にも積極的です。
車検対応しつつ走りを楽しみたいユーザー向けの本格スポーツマフラーも多く、「ハイパワースペックR」など主要部品にチタンを採用した軽量マフラーもラインアップ中。定番の「ハイパワースペックL II」は、86/BRZ用で重量10.0kg(純正比44%減)、近接排気騒音90dB(純正86dB)というスペックです。純正より4dB高い程度なので、住宅街での早朝始動でも近所に気を遣いすぎずに済む水準に収まっています。
また、HKSのマフラーは業界で初めて連続繊維「Advantex グラスウール」を消音材として採用したことでも知られています。従来の断続繊維グラスウールに比べて耐熱性が高いため、マフラーの耐久性・消音効果の持続性にも期待が持てます。走行距離が伸びると消音材が痩せて音量が上がっていく現象は社外マフラー全般で起きやすく、数年単位で乗り続けるなら消音材の仕様は価格差以上に効いてきます。
ブリッツのマフラーは迫力の4本出しモデルも高い人気!
1980年に東京で創業したチューニングパーツメーカー株式会社ブリッツ(BLITZ)。1990年代には自社でのマフラー・インタークーラー製作を開始し、現在は多数の車種に適合する車検対応マフラーや競技用マフラーを販売しています。ターボチャージャーやブーストコントローラー、車高調まで手掛ける総合メーカーでもあります。
ブリッツは、ステンレス鏡面仕上げとチタンカラーを選択可能なマフラーも多く、チタンカラーは独自の塗装技術により美しいグラデーションが特長です。実際に触れてみると、テール表面は塗装とは思えないほど滑らかで、光の角度によって紫から青へ色が移ろって見えます。売れ筋の「NUR-SPEC」シリーズをベースにした4本出しマフラー「Quadモデル」も高い人気を誇っています。
テール径が大きいモデルはリアビューの迫力が増す反面、車種によってはリアバンパーの一部加工が必要になる場合があります。ノーマルバンパーのまま無加工で装着したい場合は、適合表の備考欄まで確認しておくと安心です。
昭和トラストはGReddyブランドを展開する呼排気系に強いメーカー
GReddy(グレッディ)ブランドでマフラーやターボチャージャーを手掛ける株式会社昭和トラストのトラスト事業部は、車検対応のフルチタンマフラー「GReddy スーパーストリートチタン」やSUV向けの「GReddy XROSS EXHAUST」など、排気系に強みを持つラインアップを揃えています。
ロッソモデロは2011年設立で要注目の新マフラーメーカー
ロッソモデロ(ROSSO MODELLO)は、2011年に自社ブランドとして立ち上げられた比較的新しいマフラーブランドです。運営する株式会社ロッソはもともと鈑金・溶接をメインとした自動車工場であり、群馬県富岡市に本社兼生産工場があります。
企画から生産、販売までを自社で一貫して行い、流通経路を簡素化することでファクトリーダイレクトの価格を実現している点が最大の特徴です。適合車種が多く、装着画像や装着サウンドを頻繁に公開・更新している点も好印象。新基準に対応した車検対応の「COLBASSO」シリーズ、パワーとレスポンスを追求した競技用の「ARMS」、オフロード向けの「戦」シリーズ、車種専用設計のマフラーカッターまで揃います。
コンパクトカーや軽自動車の適合が厚いため、初めて社外マフラーに手を出す人が選びやすいブランドです。テールカラーの選択肢が用意されるモデルもあり、ボディカラーに合わせたリアビュー作りができます。音量は控えめな設定のモデルが多く、はっきりした重低音を期待して買うと肩透かしを感じる場面もあります。
ガナドール(株マツ・ショウ)は独自のP.B.Sシステムが最大の特徴
株式会社マツ・ショウのスポーツマフラーブランドGANADOR。最大の特徴は、馬力向上や燃費改善を目的としたP.B.S(パワーブーストシステム)です。
ガナドールでは、各適合車種に自社マフラーを装着し、シャーシダイナモでのパワー計測や燃費計測テストを行ったうえで、データを公開しています。たとえばある適合車種では純正168.9PSに対して174.9PS、重量は純正15.6kgに対して14.4kgという計測値が示されています。6PSの差は日常の加速で劇的に体感できる幅ではありませんが、1.2kgの軽量化とあわせて考えると、アクセルを踏み込んだときの反応の軽さとして表れます。数値を先に確認したうえで購入判断ができるのは、他社にはない安心材料です。
JASMAに加盟し、JQRの事前認証にも対応。マフラーはすべて日本製なのもポイントです。SUVやミニバン向けの適合も揃っており、テール形状はスクエアやオーバルなど車格に合わせて選べます。
5ZIGENのマフラーは種類豊富でマフラーカッターも人気
1987年2月に設立され、大阪府八尾市に本社を置く5ZIGEN(5ジゲン)。国産車の幅広い車種に適合するスポーツマフラーを販売し、トヨタディーラー専売商品やダイハツD-SPORTとのコラボマフラーの製作なども手掛けてきた人気マフラーメーカーです。スーパーGTやスーパー耐久、FIA-F4といったカテゴリーに自社チームで参戦し続けている点も、他の専業ブランドとは異なる強みになっています。
86やスカイラインGT-R、フェアレディZ、ジムニーなどのオーナーは、車種専用設計のスペシャルマフラー「5ZIGEN SP SPEC STREET」も要チェックです。近年はSUV向けブランドの「TF500」、二重構造テールを採用した「SP500」など新シリーズも投入されており、軽カー向け、ミニバン向けも含めて選択肢が広がっています。
また、5ZIGENはマフラーだけでなく、自然なリアビューに見せるマフラーカッターも人気です。車種ごとのマッチング情報や取付手順を細かく公開しているため、マフラー本体を交換せずリアビューだけ変えたい人にとって使いやすい存在です。
タナベは個性異なる3タイプのメダリオンシリーズが人気
1982年1月に設立され、現在は大阪府箕面市に本社を構える株式会社タナベ。人気スポーツマフラーMedalionシリーズは、テールデザインにこだわった「Medalion eR TUNE / Medalion eR TUNE GA」、トータルバランスに優れた「Medalion Touring / Medalion Touring GA」、ストレート構造でスポーツ派の「Medalion g-FORDAN / Medalion g-FORDAN GA」がラインアップしています。ビジュアル重視、バランス重視、パフォーマンス重視という3つの志向に合わせて選べる構成です。
タナベはマフラー以外に、サスペンションの「SUSTEC」ブランドや、ホイールの「SSR」ブランドも展開しています。SSRは2005年に経営破綻したスピードスターの事業を引き継いだもので、「タナベ」と聞いてぴんと来ない人も、「SSR」と聞くと親近感がわくのではないでしょうか。足まわりからマフラーまで同じメーカーで揃えたい場合に相性のよいブランドです。
GP SPORTSはスポーツカーにおすすめのマフラーが豊富
新潟県三条市の株式会社新潟自動車工業が展開するマフラーメーカーGP SPORTS(ジーピースポーツ)。スポーツカーやスポーツモデルの性能を引き出してくれる高品質マフラーが揃っており、埼玉県入間市には86/BRZ専門のショップも構えています。
人気マフラーであるエグザスシリーズのフラグシップモデル「EXAS EVO Tune」は、チタンテール採用で、スライド調整機能付き。ローダウン車への装着を想定したレイアウトで、最低地上高を確保しています。テールの出面をあとから微調整できる構造は、車高を落とした車で「思ったより引っ込んで見える」といった失敗を防げる実用的な装備です。
シリーズは車検対応の「EXAS EVO Tune」「EXAS S Tune」、保安基準適合の「EXAS Silent Sonic」、競技用の「EXAS Racing」と用途別に分かれています。シルビア/180SX、スカイラインGT-R、ソアラ、アルテッツァ、マークII、セリカ、RX-7、ランサーエボリューションなどにも適合するので、旧車オーナーはチェックしておいて損はありません。近年はGR86/BRZやスイフトスポーツなど現行スポーツモデルの適合追加も続いています。
アペックスは「3年間完全保証」の耐久性に優れたマフラーが多数
「A’PEXi」のブランド名でマフラーの製造・販売を行っているApex株式会社。前身の株式会社アペックスは1992年に創業し、創業者は兄・長谷川浩之氏とともにHKSの共同経営者だった長谷川勇氏です。2020年に中京車体工業のグループ入りし、現在は愛知県豊明市に本社を置いています。
アペックスのマフラーは「3年間完全保証」対象商品が多いのもポイント。N1マフラーevolution、N1 evolution EXTREME、ハイブリッドメガホンevolution、RS evolution、RS evolution EXTREMEなどが対象で、一般的な製品保証に加えて、スポーツマフラーの弱点になりやすい「音量の経年変化」までカバーしている点が独特です。
社外マフラーは、走行距離が伸びるにつれて消音材が抜け、購入時より音が大きくなるケースが見られます。装着から2〜3年後に車検で慌てるパターンを避けたい人にとって、音量まで含めた保証は価格差を埋めるだけの価値があります。長く乗る前提の1台に組むなら、有力な候補です。
Jworks(IKD)は軽スポーツカーにおすすめのマフラー多数あり!
株式会社IKDは、Jworks(ジェイワークス)のブランド名でマフラーの開発・製造を行っています。2010年4月以降の生産車には、新規制に対応した車検対応マフラー「Ngeneration」シリーズが適合します。
S660、アルトワークス、アルトターボRS、コペン、エッセなど、軽自動車のスポーツモデルへ適合するマフラーも多数揃っています。軽ターボは排気量が小さいぶん、マフラーを替えたときの音の変化が普通車より大きく出やすく、同じシリーズでも車種ごとに印象が変わります。購入前にサウンド動画を確認しておくと、装着後のギャップを減らせます。
スルガスピードはオーダーメイドも手掛ける老舗マフラーメーカー
1964年創業のスルガスピード(有限会社 駿河精機)は、日本のモータリゼーションの発展と共に、国産車のエキゾーストシステムの開発を行ってきた老舗メーカーです。
現在は、オーダーメイドマフラーの製作の他、オリジナルマフラー「PFSマフラー」を発売しています。長年にわたり培われた高い技術力によって製作されたマフラーは、量産品と比べると価格は高めですが、その代わりに適合表に載っていない車種や、すでに社外品が供給されていないモデルにも対応できます。既製品では合うものが見つからない旧車・少量生産車のオーナーにとって、頼れる選択肢です。
ロウェンはトヨタとレクサス車にマッチングするマフラーメーカー
愛知県安城市に本社を構える株式会社E・Rコーポレーションが保有する自動車パーツブランドROWEN。E・Rコーポレーションは、2009年にオートバックスから継承した「TOMMYKAIRA(トミーカイラ)」の用品事業を展開していましたが、海外展開を見据えて2014年にROWENへブランドを統合しました。
ROWENのエキゾーストシステムは、トヨタとレクサスへの適合商品が主で、例外的にマツダ・ロードスターに「PREMIUM01S」がマッチングします。輸入車はBMWとマクラーレンの一部車種に対応しています。エアロパーツを主力とするブランドだけあって、マフラーもリアバンパーやディフューザーとの見え方を計算した造形で、エアロと合わせて組んだときにまとまりやすいのが持ち味です。
サクラムは管楽器と評される美しいエキゾーストノートが特長
埼玉県にあるスポーツマフラーメーカーSACLAM(サクラム)。サクラムの製品ははっきりいって安くはありません。それでも「管楽器」とも評されるほど美しいエキゾーストノートを奏でるため、マフラー好きにとっては憧れのメーカーです。
テールエンドがまるでラッパのようなユニークなデザインなのもSACLAMの特徴。目の前にすると、溶接ビードの目が細かく揃い、テールの開き際が滑らかな曲線でつながっているのがわかります。マツダ・ロードスターや日産フェアレディZ、ホンダ シビックタイプRなどの国産スポーツカー以外に、アルファロメオ、ロータス、BMW、MINIなどの輸入車に適合するマフラーが揃っています。
注意しておきたいのは納期です。生産能力は月に30〜40キット程度で、受注状況によっては予約から納品まで数か月かかる機種もあります。車検の直前や、売却前のドレスアップ目的で急いで手配するには向きません。長く乗る愛車に、時間をかけてでも音を仕立てたい人向けのブランドです。
K’SPECはシルクブレイズや爆音皇帝のブランドを展開するマフラーメーカー
株式会社ケースペックは、SILK BLAZE(シルクブレイズ)や爆音皇帝など複数のブランドで、自社マフラーの製造・販売を行っています。
シルクブレイズには、アルファード/ヴェルファイア対応のマフラーもあり、テールの形は複数存在とユニークな品揃えです。爆音皇帝はお得なWEB限定モデルのマフラーもあるので、両ブランドは見比べるのがおすすめです。ミニバンやハイエースなどドレスアップ需要の大きい車種で選択肢が厚く、車高やエアロとの組み合わせを前提にしたテールレイアウトが用意されています。
TAKE OFFは軽スポーツカー用パーツ豊富な小規模マフラーメーカー
大阪府大阪市に本社を構える株式会社テイクオフは、小規模ながら軽自動車用のパーツを主に製作・販売しているメーカーです。
当然ながらマフラーも軽自動車向けが主流商品。アルトワークス、コペン、S660などの軽スポーツカー向け「CROSS STAGE MUFFLER/クロスステージマフラー」やマフラーカッターを販売しています。
知名度は大手ほど高くありませんが、デザインがかっこよく、車検対応なので、軽スポーツカーオーナーにとってはカスタムの強い味方です。ブローオフバルブやタービン関連まで軽自動車に絞って開発しているため、吸排気をまとめて組みたいときに部品の相性で悩みにくいのも利点です。
einsatzは柿本改が手掛ける輸入車専用マフラーブランド
einsatz(アインザッツ)は、柿本改を展開するカキモトレーシングが、輸入車に特化して立ち上げたマフラーブランドです。アウディ、BMW、フォルクスワーゲン、MINIなど、日本で流通量の多い欧州車を中心に車種別マフラーを揃えています。
輸入車用マフラーは、国産車と比べて排気レイアウトが複雑で、テールの位置決めがシビアになりがちです。国内メーカーが自社工場で開発しているブランドであれば、装着時のクリアランスや適合の相談がしやすく、国産車で柿本改の音作りを気に入っている人が輸入車に乗り換えた場合の受け皿にもなります。輸入車は純正マフラーの交換費用が高額になりやすく、国内ブランドで車種別に開発された製品を選べる意味は小さくありません。
ウィルズウィンは低価格な商品も多く取り扱うマフラーメーカー
二輪車と四輪車、両方のマフラーを取り扱うウィルズウィン(WirusWin)。幅広い国産車と一部の輸入車に適合しており、シングル出し、2本出し、4本出しなどバラエティが豊富で、価格の安さも魅力です。生産工場からの直売システムを採ることでコストを抑えており、初めての社外マフラーとして手を出しやすい価格帯に収まっています。
バッフルやマフラー製作用の材料部品まで扱っているため、音量を後から調整したい、テールだけ交換したいといった細かい要望にも対応しやすいのが特徴です。
オートエグゼはマツダ車専門のチューニングブランド
AutoExe(オートエグゼ)は、マツダ車を専門に扱うチューニングパーツメーカーです。マツダのレース部門を担っていたマツダスピードから独立する形で誕生した経緯があり、マフラーだけでなくサスペンションやエアロまでトータルで展開しています。
ロードスターやデミオ、マツダ3、CX系SUVなど、マツダ車のキャラクターに合わせた音作りが持ち味です。多くの商品がマツダの販売店経由で購入・装着できるため、社外パーツの取り付けに不安がある人でも導入のハードルが低くなります。マツダ車に乗っていて「純正の延長線上で質を上げたい」と考えるなら、最初に見ておきたいブランドです。
モンスタースポーツはスズキ車に強いマフラーブランド
MONSTER SPORT(モンスタースポーツ)は、タジマモーターコーポレーションが展開するブランドです。かつてのスズキスポーツから名称を変えた経緯を持ち、スイフトスポーツやジムニー、アルトワークスといったスズキ車に厚い適合を持っています。
排気性能と音量のコントロールを両立させたステンレス製マフラーが中心で、JQRの事前認証を取得した新制度対応マフラーを揃えています。スズキ車のマフラー規制対応について、車両の生産時期ごとの扱いを自社で整理して公開しているのも、購入前に確認しやすいポイントです。
TRDなら2本出しや4本出しなど自然なドレスアップが実現
TRDの正式名称は、Toyota Racing Development(トヨタ レーシング デベロップメント)。車名の通りトヨタのグループ企業で、トヨタ車とレクサス車向けのカスタマイズパーツを販売する公式チューナーです。現在は株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)が保有するブランドとして、モデリスタと同じ会社のもとで展開されています。
車種にもよりますが、TRDのマフラーはTRDのマフラーガーニッシュとセット購入でき、通常がシングル出しでも、無理なく2本出しや4本出しにドレスアップできます。品質の高さは間違いなく、車検も安心です。新車購入時にオプションとして同時装着でき、点検や車検をディーラーに任せている人ほど扱いやすい選択になります。同じTCDが展開するモデリスタも、マフラーやマフラーカッター、マフラーガーニッシュを全国のトヨタ販売店で扱っており、走りを前面に出すTRDに対してデザイン性を軸にした商品構成が中心です。
ニスモはスポーティーな印象でマフラーも人気
NISMOの正式名称は、NISSAN MOTORSPORTS INTERNATIONAL(ニッサンモータースポーツインターナショナル)であり、日産の公式チューナー兼ワークスチームです。NISMOはスポーティーなイメージが非常に強いため、マフラーも高い人気を誇ります。
中古でシルビアやスカイラインGT-Rなどの旧車スポーツカーを購入した場合、NISMOのマフラーが装着されていることは珍しくありません。スポーツカー以外にも、マーチ、ノート、セレナ、エクストレイルなどに適合するマフラーもありますので、日産車のマフラー交換をしたい場合は要チェックです。
ステンレス製とチタン製の両方を用意する車種があるのも特徴で、同じ形状でも素材違いで価格を選べます。フルチタンに手が届かない場合でも、ステンレス版であればニスモらしい音質はしっかり味わえます。音量そのものは控えめな設定が多く、迫力よりもエンジン本来の伸びを楽しみたい人向けです。
インパルはスポーティーなマフラーサウンドが高評価
IMPUL(インパル)は、元レーシングドライバー星野一義氏が設立したホシノインパルが手掛けるブランド。マフラーなど日産車のチューニングパーツを取り扱っています。
IMPUL「BLAST」マフラーシリーズは、スポーティーな音質が評判で、高い人気を誇っています。インパルのパーツは日産の販売店でも購入可能で、エアロやホイールと合わせて統一感のあるカスタムに仕上げやすいのが強みです。
無限のマフラーはレーシーでかっこいいデザイン
無限(MUGEN)は、株式会社M-TECが保有するブランド。前身は本田宗一郎の長男である本田博俊氏が設立した株式会社無限で、今も昔もホンダ車のアフターパーツの製造販売を手掛けています。よく誤解されていますが、ホンダとの資本関係はないため、子会社ではありません。
無限はレース用エンジンを開発しているだけあって非常にレーシーなイメージ。車検対応マフラーの適合車種も比較的多く、見た目もかっこいいので、ホンダ車の王道カスタムとして選ばれています。
音量は「うるさすぎず、静かすぎず」という評価が多く、中低速から高回転までトルクの出方が平均的に底上げされる印象を語るオーナーが目立ちます。ファミリーカーとしても使う1台に組むならちょうどよい一方、大音量や大幅なパワーアップを期待して買うと物足りなさを感じやすいブランドでもあります。
STIはスバル車のマフラー交換の第一候補!
STIの正式名称は、SUBARU TECNICA INTERNATIONAL(スバルテクニカインターナショナル)で、スバルの公式チューナーです。アフターパーツを多数販売しており、スバル車のマフラー交換を検討する場合には、「STI パフォーマンスマフラー」シリーズが真っ先に候補にあがるでしょう。
水平対向エンジン特有の排気音を、下品にならない範囲で引き立てる方向性でまとめられているのが特徴です。スバル車はディーラーオプションとしてSTIパーツを扱う販売店も多く、保証やアフターサービスの面で不安が少ない点も選ばれる理由になっています。
マフラーの素材で変わる重さ・サウンド・耐久性
同じメーカーの同じシリーズでも、素材が違えば音も価格も変わります。代表的な素材の違いは次のとおりです。
| 素材 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ステンレス | 錆びにくく強度が高い。SUS304は耐食性に優れる。価格と品質のバランスがよい | 初めての社外マフラー、長く乗る車 |
| チタン | 軽量で錆に強く、熱処理による焼き色が美しい。加工が難しく高価 | 軽量化を狙う人、見た目にこだわる人 |
| カーボン | 軽量かつ耐熱性が高い。テール部のみカーボンの製品も多い | スポーツモデルの外観を引き締めたい人 |
| スチール | 加工しやすく安価。低音が出やすいがメッキ処理をしないと錆びやすい | コスト優先で選びたい人 |
実際に触れてみると、ステンレスとチタンでは持ち上げた瞬間の重さがはっきり違います。数kgの差はカタログ上の小さな数字に見えますが、車体後端という重量物から遠い位置での軽量化なので、ハンドルを切ったときの応答性として体感しやすい部分です。
耐久性の観点では、融雪剤を使う地域や海沿いでの使用が多い場合、ステンレスでもグレードによって錆の出方が変わります。SUS304など耐食性の高い材質を明記している製品を選んでおくと、数年後の見た目の差が出にくくなります。
失敗しないマフラーメーカーの選び方
マフラー選びで迷ったときは、次の順番で条件を絞っていくと候補が整理しやすくなります。
- 車両の生産時期を車検証で確認する:年式によって適合する規制区分が変わるため、ここを先に押さえると選択肢が確定します
- 優先順位を1つ決める:音、パワー、デザイン、価格、耐久性のうち、どれを最優先するかを決めておくと比較が早くなります
- サウンド動画で確認する:多くのメーカーが車種別の音源を公開しています。文章での表現より、実際の音を聞くほうが装着後のギャップは減らせます
- 装着後の使用シーンを想像する:早朝の住宅街から出発するのか、高速巡航が中心なのかで、許容できる音量は変わります
- リアピース交換かフルライン交換かを確認する:リアピースのみの交換なら費用も作業時間も抑えられ、純正部品を保管しておけば戻すのも簡単です
高速道路の巡航が多い人は、アイドリング音より80〜100km/h付近のこもり音を確認しておくと後悔が減ります。回転数が一定になる巡航域で車内に低周波の唸りが残るタイプは、街乗りでは気にならなくても長距離で疲労につながります。逆に週末のワインディングやサーキット走行が目的なら、高回転域の伸びと抜けを優先して選ぶ価値があります。
中古マフラーや供給終了ブランドを選ぶときの注意点
人気ブランドの製品は中古流通も活発ですが、新品を買うときとは別の確認項目があります。とくに供給が終了したブランドの製品は、状態の見極めがそのまま車検の可否につながります。
- 性能等確認済表示のプレートが残っているか:2010年4月以降の生産車に装着する場合、プレートや刻印の表示が車検時の確認対象になります。剥がれや紛失があると適合の証明ができません
- 消音材の状態:走行距離が伸びた個体はグラスウールが抜けて音量が上がっている場合があります。購入前にエンジンをかけた状態の音を確認できるかがポイントです
- フランジ面の歪みと錆:締結部が歪んでいると排気漏れの原因になります。ボルトが固着している個体は、取り外し時に折損するケースも見られます
- 年式との組み合わせ:旧年式車向けの製品を新しい年式の車に流用すると、規制区分が合わず車検に通りません
吊りゴム(マフラーハンガー)や遮熱板、ガスケットといった小物は劣化していることが多く、本体を安く入手できても付随部品の交換で費用がかさむ場面があります。中古品を検討する際は、こうした消耗品の交換代まで含めて総額で比較しておくと判断を誤りません。
車のマフラーメーカーはそれぞれ特徴あり!
マフラーメーカーには、重低音が良い・高音が響くなどのサウンド面、テールエンドの形やカラーなどのデザイン面、パワーやトルクなどの性能面にそれぞれ特色があります。もちろん商品による違いも大きいですが、マフラーメーカーについて理解が深まると「今度はあのメーカーのマフラーを試してみたい」とカスタムの楽しみが増えるでしょう。
大半のマフラーメーカーは、公式ホームページやカタログに適合車種・適合型式の詳細をまとめています。車検対応かどうかも、基本的には商品欄に記載があるはずです。あわせて、車検証に記載された生産時期と規制区分を確認しておけば、候補を大きく絞り込めます。
すぐにマフラー交換をするわけでなくても、気になるメーカーがあるなら愛車にマッチングするマフラーがあるか確認してみるといいでしょう。