2018年5月18日ジェイドがマイナーチェンジ!ゆとりの空間を持つ5人乗りモデルRSを追加
ホンダの最高級ミニバン オデッセイとステーションワゴンのストリームを統合した車種として2013年に中国、そして2015年2月13日に日本で販売開始されたのがジェイドです。
日本投入当初はハイブリッド専用車でしたが、同年5月28日にガソリンモデルも販売されました。
ジェイドと同じクラスにはSUVのヴェゼル、ミニバンのフリード、ステーションワゴンのシャトルがあるためどうしても影に隠れている車種で、販売価格の高さからも販売台数は振るいません。
日本国内では販売終了の声も聞こえる中、2018年5月18日にマイナーチェンジを行い販売が開始されました。
今回のマイナーチェンジでは3列6人乗りモデルの「RSホンダセンシング(RS・Honda SENSING)」「ハイブリッドRSホンダセンシング(HYBRID RS・Honda SENSING)」「Gホンダセンシング(G・Honda SENSING)」を2列目スペースに余裕がある2列5人乗りモデルへ仕様変更しました。
また歩行者事故低減ステアリング機能を新たに追加した予防安全技術「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全グレードに標準装備しています。
ジェイドに中国で販売中の5人乗り仕様が追加
3列6人乗りモデルのジェイド
マイナーチェンジで仕様変更され追加された2列5人乗りモデルのジェイド
ジェイドは中国でも販売されている世界戦略車です。中国仕様と日本仕様には違いがあり、中国仕様には2列シートの5人乗りモデルが存在します。
元々ジェイドの3列目シートは大人が乗るには少し狭いため、荷室を広くとるためのものとして割り切っている方が多くいました。
2×2×2という特殊なシート構造で、2列目のキャプテンシートを目当てにする方もいるほど、一定のファンを獲得しましたが、それ以上に5人乗りモデル追加の要望が増えたため、今回のマイナーチェンジで待望の5人乗りモデル追加になりました。
中国仕様車で5人乗り仕様があるので、そのまま逆輸入という形をとりマイナーチェンジのタイミングで日本投入となります。
従来の6人乗りモデルは継続販売されるため、6人乗り、5人乗りの2つのラインナップから選ぶことができます。
ジェイドはフルLEDヘッドライトを装備して華やかに生まれ変わる
ジェイドはヘッドライトとフォグランプをLED化してシャープな印象に
ジェイドのマイナーチェンジでは5人乗りモデルの追加の他に、エクステリアの変化にも注目されています。
ホンダのフラッグシップセダン レジェンドやFF最速のホットハッチ シビックタイプRなど上級車種に搭載されているフルLEDヘッドライトを装備します。
新たにデザインされた18インチのRS専用アルミホイール
マイナーチェンジでRSのフロントグリルにハニカムメッシュを採用 フォグランプもインラインライプに変更された
RSのフロントバンパーの左右に配置されるフォグランプは横長のインラインタイプのLEDに変更されています。
フロントグリルにはハニカムメッシュを採用、新たにデザインされた専用の18インチアルミホイールも魅力的です。
ブラックルーフを採用した2トーンカラーを新設定してジェイドのイメージを一新
ジェイドのマイナーチェンジに合わせてブラックルーフの2トーンカラーが新たに6色設定されました。
ボディを引き締めてくれるブラックルーフはスポーティな印象の強いジェイドにピッタリの配色なので人気カラーになるでしょう。
その他にも新たに追加された3色のボディカラーなど、全13色のラインナップを紹介します。
- プレミアムクリスタルオレンジ・メタリック(60,500円高・新色)
- プラチナホワイト・パール(38,500円高・新色)
- プレミアムクリスタルレッド・メタリック(60,500円高・新色)
- コバルトブルー・パール
- モダンスティール・メタリック
- スーパープラチナ・メタリック(38,500円高)
- クリスタルブラック・パール
- プレミアムクリスタルオレンジ・メタリック&ブラックルーフ(121,000円高)
- プラチナホワイト・パール&ブラックルーフ(99,000円高)
- プレミアムクリスタルレッド・メタリック&ブラックルーフ(121,000円高)
- コバルトブルー・パール&ブラックルーフ(71,500円高)
- モダンスティール・メタリック&ブラックルーフ(71,500円高)
- スーパープラチナ・メタリック&ブラックルーフ(99,000円高)
ホンダセンシングがグレードアップして機能が追加してACCの全車速に対応
マイナーチェンジに伴いジェイドのホンダセンシングがグレードアップします。
- ACC(アダブティブ・クルーズ・コントロール)が全車速対応
- 歩行者事故低減ステアリング機能の追加
ジェイドの価格帯としてはやや貧弱だったホンダセンシングの機能が強化され、同価格帯以上の安全装備を備えることとなります。
特にACCの全車速に対応したホンダの車種はレジェンドとアコードのみとなっているので、大きな魅力を備えました。
マイナーチェンジ後のジェイドはパドルシフトや専用セッティングでスポーツ感を楽しめるモデルに進化・注目のスペック
ジェイドにはハイブリッドモデルとガソリンモデルがあります。
中国市場でも販売されるジェイドはガソリンモデルのみですが、日本でも販売されるモデルはハイブリッドモデルとガソリンモデルが用意され、販売価格は2,443,100円~3,146,000円の価格帯となっています。
RSには「全開加速ステップアップシフト制御」や「ブレーキ時ステップダウンシフト制御」を追加した専用セッティングで、伸びのある加速フィールを楽しむことができるよう進化しました。
ハイブリッドモデルではSPORT HYBRID i-DCD(スポーツハイブリッド i-DCD)の制御を見直しレスポンスが向上しています。
また全グレードでパドルシフトを標準装備してよりドライバーが楽しめる車に生まれ変わりました。
マイナーチェンジ後の代表的なモデルとなる、2列5人乗りRS・ホンダセンシングのガソリンモデルのスペックと、全グレードの価格一覧を紹介します。
RS・ホンダセンシング | |
---|---|
全長 | 4,660mm |
全幅 | 1,775mm |
全高 | 1,530mm |
室内長 | 2,200mm |
室内幅 | 1,505mm |
室内高 | 1,230mm |
ホイールベース | 2,760mm |
最低地上高 | 150mm |
最小回転半径 | 5.7m |
車両重量 | 1,450kg |
総排気量 | 1.496L |
最大出力 | 110kW(150PS)5500rpm |
最大トルク | 203Nm(20.7kgm)1600rpm-5000rpm |
乗車定員 | 5名 |
JC08モード燃費 | 17.6km/L |
ボディカラー | 13色 |
価格 | 2,605,900円~ |
グレード | シート | 販売価格 |
---|---|---|
G ホンダセンシング | 2列5人乗り | 2,443,100円~ |
RS ホンダセンシング | 2列5人乗り | 2,605,900円~ |
X ホンダセンシング | 3列6人乗り | 2,799,500円~ |
ハイブリッド RS ホンダセンシング | 2列5人乗り | 2,952,400円~ |
ハイブリッド X ホンダセンシング | 3列6人乗り | 3,146,000円~ |
ジェイドが販売終了するという噂の真相
前モデルのジェイドが2017年10月にオーダーストップし「ジェイドが販売終了するのではないか」という噂もありました。
また、シビックハッチバックに統合されるのではないか、という意見もありました。
確かに販売台数が伸びずホンダの車種の中でも影が薄いジェイドは、他メーカーにも強力なライバルがひしめく中で戦っています。そのため販売終了や統合の話が出ても不思議ではありません。
しかし実際には販売終了することはありませんでした。2015年から販売されているジェイドは2018年で3年目となりマイナーチェンジのタイミングが来た、ということで一時的にオーダーストップがかかっていただけで2018年5月18日に待望のマイナーチェンジを迎えます。
ジェイドは2列目がキャプテンシート、クラストップレベルの燃費性能という個性も持ち合わせています。加えて中国で販売しているグローバルモデルです。
ホンダ公式から2018年5月18日にマイナーチェンジと発表されたため、販売終了の噂のあったジェイドは販売継続されることになりました。
ジェイドは5人乗りモデル追加で大ヒットモデルになるか
ジェイドはミニバンとステーションワゴンの中間クラスですが、ミニバンにしてはスライドドアを搭載せず、3列目があるためステーションワゴンにしては狭い車内となっていました。
中途半場な立ち位置にあるジェイドですが、乗り味は高評価されています。
5人乗りモデルを追加することで燃費性能も向上し24.2km/Lを達成し低燃費なステーションワゴンとして登場したため大ヒットを予感させます。