ハイラックスの維持費

ハイラックスの維持費はいくら?年間コストを項目別に徹底計算【1ナンバーの注意点も解説】

「ハイラックスって維持費はどれくらい?」に答えます。貨物車ならではの税金の安さと毎年の車検、燃料代など年間総コストを徹底計算。購入前に知っておきたい注意点も紹介。

ハイラックスの年間維持費はいくら?税金・燃料代・車検代まで徹底計算

トヨタのピックアップトラック「ハイラックス」は、ゴツいルックスと高い積載性・悪路走破性で根強い人気を誇る個性的な一台です。しかし購入前に気になるのが、1ナンバー登録ならではの維持費の実態ではないでしょうか。

この記事では、ハイラックスの年間維持費を自動車税・燃料代・駐車場代・車検代・メンテナンス代の各項目ごとに計算し、乗用車(3ナンバー)と異なる点も合わせて解説します。購入後に「維持できない」とならないよう、事前にトータルコストを把握しておきましょう。

ハイラックスの年間維持費は約406,555円

任意保険料は補償内容・年齢・等級によって大きく変わるため、ご自身の条件で見積もりを取ることをおすすめします。任意保険を除いたハイラックスの年間維持費は以下の通りです。

ハイラックスの年間維持費(任意保険除く)
自動車税 16,000円
燃料代 153,555円
駐車場代 120,000円
車検代 51,000円
メンテナンス代 66,000円
合計 406,555円

月極駐車場を借りた場合の年間維持費は約406,555円となりました(任意保険除く)。自宅に駐車スペースがある場合は駐車場代12万円分が不要です。

※燃料(軽油)の単価は資源エネルギー庁の調査に基づく目安として145円/Lを使用。実際の価格は時期・地域によって変動します。

ハイラックスの自動車税:16,000円

ハイラックスの登録ナンバーは普通貨物車の1ナンバーです。乗用車の3ナンバーと異なり、1ナンバーの自動車税は排気量ではなく最大積載量と乗車定員によって決まります。

ハイラックスの年間自動車税

・普通貨物車(5人乗り・最大積載量0.5t):16,000円

3人乗りまでは0.5tで8,000円ですが、ハイラックスは5人乗りのため16,000円となります。1,500ccクラスの乗用車(3ナンバー)の自動車税が30,500円(2019年10月以降の新規登録)であることと比べると、税額面では有利です。ただし後述のように車検が毎年発生するため、年間トータルで見た費用感は変わってきます。

ハイラックスの燃料代:153,555円

年間燃料代は「年間走行距離 ÷ 燃費 × 燃料単価」で計算できます。レジャーや遠出にも使われることが多いハイラックスの年間走行距離は10,000kmを想定しました。

年間走行距離の目安

通勤・通学(往復15km×240日)=3,600km
週1回のお買い物(往復30km×52週)=1,560km
月1回のレジャー(往復400km×12回)=4,800km
合計:3,600+1,560+4,800=9,960km(≒10,000km)

ハイラックスのカタログ燃費は11.8km/Lで、実燃費はカタログ値の約80%の9.44km/Lとして計算します。燃料は軽油で、単価は資源エネルギー庁の調査に基づく目安として145円/Lを使用しました。

ハイラックスの年間燃料代

10,000km ÷ 9.44km/L ≒ 1,059リットル
1,059リットル × 145円 = 153,555円

燃料費は軽油価格の変動によって大きく変わります。購入前にご自身の走行距離と現在の軽油価格で改めて試算することをおすすめします。なお、ハイラックスの燃費はあくまでカタログ値であり、市街地走行中心では実燃費がさらに下がる可能性があります。

ハイラックスの駐車場代:120,000円

駐車場代は地域や設備によって大きく異なります。自宅に駐車スペースがあれば不要な費用です。主要都市の月極駐車場の相場目安は以下の通りです。

  • 東京(23区):約30,000円/月
  • 大阪市:約25,000円/月
  • 横浜市:約17,000円/月
  • 名古屋市:約11,000円/月
  • 福岡市:約11,000円/月
  • 札幌市:約10,000円/月

本記事では、ハイラックスのレジャー用途が活きる北海道エリアでの使用を想定し、月10,000円・年間120,000円で計算しました。

注意したいのがハイラックスの全長は5,335mmという点です。いままで借りていた駐車場では入らない可能性もあるため、契約前に必ず寸法を確認しましょう。立体駐車場は高さ制限で入れないケースも多くあります。

ハイラックスの車検代:51,000円(年1回・1ナンバー)

ハイラックスは1ナンバーの貨物車登録のため、車検は毎年(1年ごと)実施する必要があります。乗用車(3ナンバー)が2年に1度であることと比べると、車検費用の発生頻度が2倍になる点は大きなデメリットのひとつです。

車検代は「法定費用+整備代・代行料」で構成されます。法定費用は以下の通りです(2023年4月以降の料率)。

ハイラックスにかかる法定費用(12ヶ月・2023年4月以降)

重量税:12,300円(車両総重量3t未満・12ヶ月)
自賠責保険:16,900円(自家用普通貨物車・最大積載量2t以下・12ヶ月)
印紙代:1,800円
法定費用合計:31,000円

これに整備代10,000円、代行手数料10,000円を加えた概算で、年間の車検代はおよそ51,000円となります。

乗用車(2.5t未満の3ナンバー)と比較すると自賠責保険料は貨物車扱いの方が高めですが、毎年車検が必要である点がランニングコストとして積み上がる点に注意が必要です。

ハイラックスのメンテナンス代:66,000円

ハイラックスの年間メンテナンスとして主に必要なのは、タイヤ交換・オイル交換・アドブルー補充の3項目です。

ハイラックスの標準タイヤサイズは「265/65R17」で、ブリヂストン製を選んだ場合の参考価格は以下の通りです。

ハイラックスの新品タイヤ代(参考価格)

夏タイヤ(デューラー A/T):約84,000円(4本)
冬タイヤ(ブリザック DM-V):約78,188円(4本)
夏冬合計:約162,188円

夏タイヤはオンロード・オフロード両対応のオールテレーンタイプを、冬タイヤはSUV向けのスタッドレスを選択しています(乗用車サイズでは対応するものがないため)。3年サイクルで交換すると1年あたり約54,000円の積立が必要です(162,188円÷3年≒54,062円)。

ディーゼルエンジン(2GD-FTV)搭載のハイラックスはオイル交換量が1回7リットルとなります。ディーゼル専用オイルを使用する必要があり、1回の費用は5,000〜10,000円程度、年2回の交換で年間10,000〜20,000円ほどを見込んでおきましょう。

また、ディーゼル車特有のメンテナンス項目としてアドブルー(尿素水)の補充があります。アドブルーとは排ガスをクリーンにするSCRシステムに使用する液体で、残量が少なくなるとエンジンが始動できなくなります。補充費用は1回2,000円程度と安価ですが、手や衣服に付くと肌荒れや変色の原因になるため、点検のタイミングでディーラーやガソリンスタンドに依頼するのが安心です。

ハイラックスの維持費まとめ:コスト以上に確認したい「取り回しの難しさ」

ハイラックスの年間維持費(任意保険除く)は約406,555円と試算されました。自動車税が乗用車より安い一方、毎年の車検と燃料代の高さがコスト面での注意点です。

維持費と同じくらい重要なのが「日常での取り回し」です。全幅1,855mmはランドクルーザーやFJクルーザーより狭く他のSUVと同程度ですが、全長5,335mmはレクサス LSより長く、最小回転半径は6.4mとランドクルーザー(5.9m)を超えます。狭い駐車場やUターンには苦労する場面が増えます。

また、コンビニや商業施設の立体駐車場への入庫を断られるケースも珍しくありません。購入前には必ず試乗を行い、自分の生活圏で実際に使えるかどうかを確かめることを強くおすすめします。